【ハリーポッター】7つの分霊箱とヴォルデモート不死の秘密!映画のエピソード&破壊方法まとめ!
世界的大人気ファンタジー、「ハリー・ポッター」シリーズの【分霊箱】について徹底解説します。ハリーの両親や大切な人たちの命を奪った『悪』を代表するヴォルデモート卿。史上最悪の魔法使いヴォルデモート卿の不死の秘密は、魂を分割して保管する『分霊箱』でした。トムリドルの日記や蛇のナギニ、そしてハリーポッター自身など、7つの分霊箱をまとめました。ハリーの勝利に欠かせない、分霊箱の破壊方法もご紹介します。

こんにちは!大学生の葵木です。
今回は、ヴォルデモート卿の不死の秘密「分霊箱」について紹介していきます。
ハリーたち魔法使いは、普通の人間(マグル)より長生きをすることができます。
しかし、それでもいずれ死は訪れます。
また、「死の呪い」と呼ばれる呪文も存在します。
ところが、ハリーの宿敵ヴォルデモート卿は不死であったと噂されていました。
そのカギとなる分霊箱について、解説します。
・ハリーポッター:「分霊箱」とは?
・ハリーポッター:分霊箱「トム・リドルの日記」
・ハリーポッター:分霊箱「スリザリンのロケット」
・ハリーポッター:分霊箱「レイブンクローの髪飾り」
・ハリーポッター:分霊箱「ハッフルパフのカップ」
・ハリーポッター:分霊箱「マールヴォロの指輪」
・ハリーポッター:分霊箱「ヴォルデモート卿のヘビ・ナギニ」
・ハリーポッター:分霊箱「ハリーポッター」
・ハリーポッター:魔法と死について
ハリーポッター:ヴォルデモート卿が恐れたものとは
ヴォルデモート卿は魔法界を恐怖で支配し、意のままにしようとしました。
そんな彼が唯一恐れたのは「死ぬこと」。
そんな彼が必要としていたのが、「分霊箱」です。
魔法使いはゴーストを残すこともありますが、ゴーストは動く肖像画とさほど変わらず、「過去の影」としてのみ存在しています。
たとえゴーストになれても死んでしまえばなにもかもを失ってしまいますし、死への恐怖が自分を弱らせます。
また、ヴォルデモートは幼少期に母親を亡くしています。
母が魔女であったにも関わらず、自分を置いて死んでしまったことにとても失望しており、死を克服することは彼の人生の目標であったのかもしれません。
ヴォルデモート卿は学生の頃から恐怖やカリスマによって生徒や教授たちを支配しつつあり、また不死になる方法についても熱心に探していました。
ハリーポッター:「分霊箱」とは?
分霊箱は、魂を切り分けて別の場所を保存しておく魔術です。
魂を引き裂くには殺人を犯す必要があり、また魂が引き裂かれることで人間性が削れて非情な怪物と化してしまいます。
そのため、分霊箱を作る魔法使いはほとんどいませんでした。
しかし、ヴォルデモート卿は分霊箱を作っただけでなく、さらにもう6個も作ろうとし、自分の魂を魔法において最強の数字である「7」個に分けようとしたのです。
分霊箱は壊されにくいように、強力なアイテムを使って作ることが多いです。
分霊箱を破壊する力を持つものはかなり限られており、作中で登場したのは「バジリスクの牙」「グリフィンドールの剣」「悪霊の火」の3つだけでした。
ハリーポッター:分霊箱「トム・リドルの日記」
ヴォルデモート卿が初めて分霊箱を作ったのは、なんと学生時代。
史上最悪の魔法使いヴォルデモート卿になる前、彼はトム・リドルという学生でした。
トム・リドルは、自分がホグワーツの創設者の1人サラザール・スリザリンの末裔である「スリザリンの継承者」だと知ります。
ホグワーツに隠された「秘密の部屋」を見つけた彼は、怪物・バジリスクを使ってマグル生まれを排除しようとしました。
しかし、そのたくらみがダンブルドアにばれそうになったため、他の犯人をでっちあげることで難を逃れます。
そして、自分の記憶を日記に込めて保存しておき、将来その日記を通じて他の者に秘密の部屋を開けさせようとしました。
この「トム・リドルの日記」こそが、ヴォルデモート卿の初めて作った分霊箱だったのです。
シリーズ第2作目『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、ハリーはロンの妹ジニーを助けるため、バジリスクと戦い、その猛毒の牙で日記を破壊しました。
1つ目の分霊箱「トム・リドルの日記」は、ハリーポッターによって「バジリスクの牙」で破壊されました。
ハリーポッター:分霊箱「スリザリンのロケット」
ヴォルデモート卿はマグルを嫌い、魔法界における自分の居場所としてホグワーツとの結びつきを大切に思っていました。
そのため、分霊箱にはホグワーツ創設者ゆかりの強力な魔法のアイテムが使われています。
彼はスリザリン、レイブンクロー、ハッフルパフの創始者のものを、卒業後にあちこちから手に入れて分霊箱にしました。
しかし、グリフィンドールの剣は「真のグリフィンドール生」にしか取り出すことができなかったため、さすがに手が出せなかったようです。
スリザリンの創始者サラザール・スリザリンのロケット(首飾り)も分霊箱の一つ。
ヴォルデモートが幼少期に訪れた洞窟に隠してありました。
しかし、シリウスの弟レギュラス・ブラックによって盗み出されます。
レギュラスは死亡し、ロケットを持ち帰ったブラック家の屋敷しもべ妖精クリーチャーが破壊を試みていましたが、失敗していました。
そこへハリーポッターたちが訪れ、必ず破壊すると約束し譲り受けます。
最終的には、ロンがグリフィンドールの剣で破壊しました。
2つ目の分霊箱「スリザリンのロケット」は、ロンによって「グリフィンドールの剣」で破壊されました。
ハリーポッター:分霊箱「レイブンクローの髪飾り」
レイブンクローの創設者は、聡明で優秀な魔女ロウェナ・レイブンクロー。
聡明な頭脳と冷静沈着な性格で、中世で最も偉大な魔法使いの1人です。
彼女は身に着ければ賢くなると言われる髪飾りを着けていました。
そこには「計り知れぬ英知こそ、われらが最大の宝なり!」と刻まれています。
その髪飾りが、ヴォルデモートによって分霊箱にされています。
レイブンクローの髪飾りは、ホグワーツの「必要の部屋」に隠されていました。
マルフォイの子分クラッブが、闇の魔法「悪霊の火」を暴走させたとき、炎に巻き込まれ破壊されています。
3つ目の分霊箱「レイブンクローの髪飾り」は、クラッブの魔法の暴走によって破壊されました。
ハリーポッター:分霊箱「ハッフルパフのカップ」
ハッフルパフの創設者は、心優しく料理が得意な魔女ヘルガ・ハッフルパフ。
彼女のカップもまた、ヴォルデモートの分霊箱となりました。
ハッフルパフのカップは、グリンゴッツ銀行のベラトリックスの金庫に保管されていました。
ベラトリックスは、ヴォルデモート卿が信用している魔女の一人です。
グリンゴッツ銀行から、ハリーポッター達が盗み出すことに成功します。
最終的にはロンが、秘密の部屋にあるバジリスクの死骸から牙を拾ってきて破壊しました。
4つ目の分霊箱「ハッフルパフのカップ」は、ロンによって「バジリスクの牙」で破壊されました。
ハリーポッター:分霊箱「マールヴォロの指輪」
ヴォルデモート卿は母親には失望したものの、サラザール・スリザリンの血を引く母親の家系に強いこだわりを持っていました。
そこで、自分の叔父にあたるモーフィン・ゴーントから、先祖代々伝わってきた指輪を奪って分霊箱に作り変えました。
実は、その指輪にはめられていた石は「蘇りの石」といいます。
ハリーの「透明マント」やダンブルドアの杖「ニワトコの杖」とともに「死の秘宝」と呼ばれるものでした。
「死の秘宝」は、死を乗り越える方法の1つとして魔法界に伝わっている伝説です。
秘宝そのものは存在しましたが、一時的に死を遠ざけることはできても乗り越えることはできませんでした。
ゴーント家に隠されていた指輪は、「蘇りの石」を探し求めていたダンブルドアによって発見されます。
そのままグリフィンドールの剣を使って破壊されました。
5つ目の分霊箱「マールヴォロの指輪」は、ダンブルドアによって「グリフィンドールの剣」で破壊されました。
ハリーポッター:分霊箱「ヴォルデモート卿のヘビ・ナギニ」
スリザリンといえばヘビがモチーフです。
ヴォルデモート卿も巨大な毒ヘビ「ナギニ」を連れており、いつもそばにおいて可愛がっていました。
普通は死んでしまうかもしれない生き物を分霊箱にすることはありませんが、蛇語を使えるヴォルデモート卿にとってヘビはなによりも信頼できるパートナーといえます。
さらに、この「ナギニ」、実は元人間。
生まれながら「マレディクタス」という動物に変化してしまう呪いをかけられた女性の、完全にヘビとなってしまった姿なのでした。
ヴォルデモート卿は特別な信頼関係にあったナギニに自らの魂を預けました。
ナギニはホグワーツの戦いで、グリフィンドールの剣を取り出したネビル・ロングボトムによって首を切られ、最期を迎えました。
6つ目の分霊箱「ナギニ」は、ネビル・ロングボトムによって「グリフィンドールの剣」で破壊されたのです。
ハリーポッター:分霊箱「ハリーポッター」
ここまでで分霊箱は全部で6個。
しかし、実はヴォルデモート卿の知らないところでもう1つ分霊箱が作られており、ヴォルデモート卿の魂は実際には7つに引き裂かれていました。
その最後の分霊箱とは、ヴォルデモート卿が仕留めそこねた少年、ハリー・ポッターでした。
ハリーを殺そうとした夜、ヴォルデモート卿の魂は跳ね返った呪文によって砕け、その一部がハリーの中に保存されていたのでした。
ハリーには額の傷跡以外に、ヴォルデモート卿とのたくさんの「絆」を持っていました。
そもそもポッター家の血筋はサラザール・スリザリンに由来しますし、また2人とも両親を早くに亡くしていて、マグル界で育てられた半純血の魔法使いです。
そして魔法界でもごく少数の者しか使えない蛇語を操ることができ、またハリーとヴォルデモート卿の杖に使われている不死鳥の尾羽は同じ不死鳥のものです。
これも「ハリーの中にヴォルデモート卿の魂の一部が保存されていた」ということなら、不自然ではありません。
ヴォルデモート卿はいずれ自分の宿敵となると予言されたハリーを早々に始末しようとして、逆に結びつきを強め、さらには自分の弱点の1つにしてしまったのです。
魔法界史上最悪の魔法使いはほとんど不死を手にしていたにも関わらず、分霊箱にこめた魂のかけらをすべて破壊され、最後にはヴォルデモート卿自身がハリーの手にかかって今度こそ完全に世界から消え去りました。
ハリーポッター:魔法と死について
魔法を使える彼らはマグルよりも快適に暮らし、ある意味では高度な医療技術を持っています。
たとえ骨折しても、杖を構えて呪文を唱えればたちどころに骨はくっついてしまいますし、便利な魔法薬もたくさんあります。
しかし、肉体と魂が離れてしまえば、それをもとに戻すことは出来ないようです。
魔法使いが死ぬ理由は主に3つ。
①老衰
②治癒が間に合わなかったとき
③「死の呪い」をかけられたとき
これらを乗り越えることは出来るのでしょうか?
ダンブルドア校長は初登場時から既に100歳を超えている高齢の魔法使いです。
その腕前は衰えることはなく、ヴォルデモート卿に唯一対抗できた人物でした。
しかし、いくら魔法使いが長生きでも、年齢による影響は少なからずあるよう。
ダンブルドアも、たびたび自分がもう若くないことを口にしていました。
シリーズ第1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』では、「賢者の石」が登場しました。
賢者の石から作られる「命の水」は、飲めばその分寿命を延ばすことができます。
賢者の石はハリーの入学と同時にホグワーツに移され、厳重に守られていました。
しかし、ヴォルデモート卿に乗っ取られたクィレル教授によって破られ、追いかけてきたハリーはなんとか教授を倒して石を守ることに成功。
その後、賢者の石は破壊されることになりました。
また、通常の治癒の魔法では治せない殺傷の呪文もあります。
半純血のプリンスことセブルス・スネイプ先生が、学生時代に発明した切り裂き呪文「セクタムセンプラ」もその1つ。
ハリーはこの呪文の効果を知らずにマルフォイに発射し、重傷を負わせました。
もしスネイプ先生によって適切な処置がされなければ、マルフォイは失血死していたかもしれません。
魔法の治療もいつでも万能とはいかないようです。
そして「死の呪文」は、当たればその者の肉体と魂を引きはがしてしまう強力な呪文です。
「禁じられた呪文」の1つとして、使っただけでアズカバンという最悪の監獄へ入れられてしまいます。
しかし、これを受けても死ななかった者が唯一魔法界にいます。
それこそが、「生き残った男の子」ハリー・ポッターであり、ハリーが跳ね返した「死の呪文」に当たって消えたはずが復活を遂げたヴォルデモート卿なのです。
幼いハリーが「死の呪文」を跳ね返すことができたのは、ハリーの母親による強力な愛による保護のためでした。
では、そのような愛を知らないヴォルデモート卿はどうして生き延びることができたのでしょうか?
ヴォルデモート卿は事前に自分の魂を切り分けて別の場所に保存しておいたのです。
魂が保存された物こそ、世界中に隠された『分霊箱(ホークラックス)』なのでした。
まとめ
今回は、ハリーポッターシリーズにおける、ヴォルデモート卿の不死の秘密「分霊箱」について紹介しました。
分霊箱は邪悪なヴォルデモート卿の、一層闇の深い部分であり、彼を強くする一方で明らかな弱点を作ってもいます。
結局ヴォルデモート卿は死を恐れるあまり、死に飲み込まれてしまったのでした。
分霊箱を探し求めたダンブルドアやハリーたちの冒険はとても危険でしたが、ヴォルデモート卿のことをより深く理解することができ、勝利へとつながることになりました。
映画ではあまり深く触れられていませんが、小説を読み返してヴォルデモート卿の人柄を想像してみると新しい発見がありそうです。
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