スターウォーズの最凶悪の化身「ダース・ベイダー」の正体とは?
「スター・ウォーズ」の悪役「ダース・ベイダー」。ダース・ベイダーがいなければ「スター・ウォーズ」シリーズは動かないと言っても過言ではない重要キャラクター。旧三部作は彼ら率いる帝国軍と反乱軍の戦い、新三部作はどのように暗黒面に堕ちていくのかを描いています。
こんにちは、「スター・ウォーズ」のBGMが頭から離れないわさおです!
今回ご紹介するのは、言わずと知れた「スター・ウォーズ」の悪役「ダース・ベイダー」。
スター・ウォーズシリーズを観たことがない人も、「ダース・ベイダー」という名前を聞いたことや、黒い仮面を観たことがあるのではないでしょうか?
または、「スター・ウォーズ」は知らなくても、帝国軍のテーマBGMと共に流れる呼吸音をご存知だという人は多いでしょう。
ダース・ベイダーは、「悪の化身」と恐れられた姿だけでなく、父としての人間的な部分、ジェダイ騎士だった頃も描かれている「作中で最も軌跡を辿れる人物」です。
今回は、そんな「スター・ウォーズ」の超重要キャラクター、ダース・ベイダーについてより詳しくご紹介します!
・旧三部作: 帝国軍の「悪の化身」ダース・ベイダー
- ◆「スター・ウォーズエピソード4 新たなる希望」
- ◆「エピソード5/帝国の逆襲」
- ◆「スター・ウォーズエピソード6 ジェダイの帰還」
・新三部作: 危ういフォースをまとうアナキン・スカイウォーカー
- ◆「スター・ウォーズエピソード1 ファントム・メナス」
- ◆「スター・ウォーズエピソード2 クローン戦争」
- ◆「スター・ウォーズエピソード3 シスの逆襲」
・新三部作後に旧三部作リメイクされた箇所がある!?
・「スター・ウォーズエピソード7 フォースの覚醒」に残るダース・ベイダーの面影
・ダース・ベイダーの強さを実感「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」
・ダース・ベイダーとオビ=ワン・ケノービの戦い「オビ=ワン・ケノービ」
ダース・ベイダーとは
ダース・ベイダー(Darth Vader)は、「スター・ウォーズ」シリーズにおける代表的キャラクター。
旧三部作では主人公の敵であり、実は肉親というファンタジーの王道をつくりだしたキャラクターでもあります。
もともとは平和の守護者・ジェダイ騎士でしたが、ダークサイドに堕ちて銀河帝国の悪の化身、ダース・ベイダーとなってしまいます。
ダース・ベイダーは目的のために非道な行いを完遂する冷徹さと、すさまじいフォースの力を持つ、銀河帝国皇帝の右腕。
人の命をなんとも思わない冷たさの中で、息子に対して情けをかけるなど慈悲を見せることも。
旧三部作: 帝国軍の「悪の化身」ダース・ベイダー
銀河帝国で侵略の限りを尽くすダース・ベイダー。
スター・ウォーズ旧三部作では、主人公ルーク・スカイウォーカーらの最大の敵として登場。
オリジナル版では「悪の化身」と字幕が出るほど極悪非道な絶対悪。
ここで、旧三部作のダース・ベイダーを見ていきましょう。
◆「スター・ウォーズエピソード4 新たなる希望」
「スター・ウォーズ」シリーズの始まりの物語。
タトゥイーンに住む青年ルーク・スカイウォーカーがかつてのジェダイ騎士オビ=ワン・ケノービと出会い、仲間とともに帝国軍に捕らえられたレイア姫を奪還する本作。
ダース・ベイダーは帝国軍の指揮官として冒頭より登場しています。
帝国に対する反乱同盟軍のレジスタンス活動の制圧を目論むダース・ベイダーは、帝国の戦艦デス・スターの設計データを持つレイア姫を捕らえ、彼女の故郷の星を破壊してしまいます。
その後、かつての師、オビ=ワン・ケノービと再会を果たすものの、躊躇いなくライトセイバーで倒すなど、冷徹なキャラクターが描かれています。
レイア姫が手にしたデス・スターのデータは最終的に反乱軍本部の手に渡り、これが、デス・スターが破壊されることに繋がります。
◆「エピソード5/帝国の逆襲」
「スター・ウォーズ」の続編にあたる今作。
デス・スターを破壊し、亡きオビ=ワンの助言により、ルークはヨーダに弟子入りします。
ルークとダース・ベイダーの関係性が明らかになった衝撃のエピソードです。
前作で、デス・スターを失った帝国軍皇帝は、ダース・ベイダーに第一級の艦船からなる機動艦隊「死の小艦隊」の指揮を任せ、反乱の鎮圧にあたらせます。
前作に引き続き、ダースベイダーの行動は冷徹。
失態を犯した部下、ケンダル・オゼル提督をフォースの力で処刑するなど、極悪非道ぶりを見せつけてくれます。
息子であるルークとの対面が彼をどのように変えるか注目していただきたいポイント。
◆「スター・ウォーズエピソード6 ジェダイの帰還」
帝国軍と反乱軍の最終決戦を描いた今作。
前作で息子であるルークと対面し、その皇帝すら凌ぐ可能性を秘めた才能に目をつけ、皇帝を倒し親子で銀河を支配しようと誘うものの、ルークに拒否されたダース・ベイダー。
既にダース・ベイダーの目論見とルークの潜在能力に気付いていた皇帝は、ルークをダース・ベイダーの次の弟子として迎えようと企みます。
皇帝により仕組まれたダース・ベイダーとルークの決戦により、ダース・ベイダーはルークによって右手首を失います。
皇帝は戦意を喪失したダース・ベイダーを殺害するように教唆するものの、ルークは「暗黒面には堕ちない」と断言。
怒った皇帝はルークを殺そうとしますが、ここでダース・ベイダーはようやくアナキン・スカイウォーカーとしての心を思い出します。
ダース・ベイダーは皇帝を原子炉に投げ込み倒し、「ジェダイの帰還」を果たすのです。
皇帝の攻撃で生命維持装置を破壊され、息子の腕の中で息を引き取ります。
その魂はフォースと一体となり、オビ=ワンやヨーダとともにルークを見守ることに。
オビ=ワンの師匠クワイ=ガン・ジンが彼をフォースにバランスをもたらす「選ばれし者」としてジェダイ騎士団に連れてきたその使命を果たすに至ったのです。
新三部作: 危ういフォースをまとうアナキン・スカイウォーカー
旧三部作では、極悪非道で冷徹な帝国軍皇帝の右腕として登場したダース・ベイダー。
その正体は、かつてジェダイ騎士として腕を振るっていたルークの父、アナキン・スカイウォーカーでした。
平和の守護者・ジェダイ騎士だった彼がどうして暗黒の道をいくことになったのか、新三部作ではアナキンを主人公に物語が展開されます。
◆「スター・ウォーズエピソード1 ファントム・メナス」
タトゥイーンの奴隷の少年アナキン・スカイウォーカーが、ジェダイ騎士になるきっかけを描いたエピソード。
若きパダワン(ジェダイ見習い)のオビ=ワンとその師、クワイ=ガン・ジンはナブー女王のアミダラとひょんなことからタトゥイーンを訪れます。
そこでクワイ=ガンはアナキンの類いまれなる潜在能力に目を付け、「フォースにバランスをもたらす選ばれし者」になる可能性を秘めているとジェダイテンプルに連れていきます。
同じく奴隷だったアナキンの母、シミ・スカイウォーカーと離れ離れになるも、アナキンは母に「必ず戻る」と約束し、宇宙に旅立ちました。
当初、ヨーダを初めとするジェダイ評議会はアナキンがジェダイの訓練を受けるのに反対。
訓練を始めるには年齢が高く、ヨーダのフォースを以ってしても「先が見えない」存在だからです。
しかし、アナキンはその後起こったナブーの戦いで活躍。
評議会の賛成に押される形で、ヨーダもアナキンをジェダイ見習いとすることを認めました。
こうして、アナキンはナブーでの戦いで亡き人となったクワイ=ガン・ジンの意志を継ぐオビ=ワンのパダワンとなったのです。
これが「見えざる脅威」であったことには、まだ誰も気付きませんでした。
◆「スター・ウォーズエピソード2 クローン戦争」
成長した若きパダワン・アナキンとナブーのパドメ・アミダラ女王が再会するエピソード。
再会した2人のラブストーリーです。
アナキンは命を狙われるパドメの護衛に付きますが、度々見る母の苦しむ姿の夢にうなされ、パドメを連れてタトゥイーンに向かうことに。
そこで、変わり果てた母の姿、母の死に直面してしまいます。
怒りにかられたアナキンは、激情に任せて母を捕らえていた砂漠の民を一掃。
女子どもも殺してしまいます。
さらにそれを「全てオビ=ワンのせい」と怒り、パドメを驚かせています。
このとき、彼の暗黒面への道が開かれてしまったのかもしれません。
◆「スター・ウォーズエピソード3 シスの逆襲」
ジェダイ騎士だったアナキンがダークサイドに堕ち、ダース・ベイダーが生まれるエピソード。
アナキンは最愛の妻パドメ・アミダラが死の運命にあるという予知夢を見たことで、妻を救う力を得たいと願うあまりシスの暗黒卿ダース・シディアスの甘言に屈し、ジェダイ・マスターのメイス・ウィンドゥ殺害に手を貸してしまいます。
後の銀河帝国皇帝となるシディアスによって引き返す道を絶たれたアナキンは、「ダース・ベイダー」という名前を与えられ、子どもを含むジェダイたちを虐殺すべくジェダイテンプルで襲撃します。
ジェダイたちを虐殺したアナキンは、辺境の惑星ムスタファーで独立星系連合の幹部達も抹殺。
目的はいつの間にか「妻を救う」から「銀河を支配し自分たちの障壁を排除する」というものになっており、彼の身を案じてムスタファーを訪れたパドメ・アミダラに、「共に銀河を支配し思うがままに生きよう」と誘います。
彼の誘いを拒絶し、その場にオビ=ワン・ケノービが現れたことでオビ=ワンに自分を殺させに来たという誤解から、彼はフォースの力でパドメを昏倒させてしまいます。
そしてかつての師とマグマが吹く中、直接決戦。
冷静さを欠いたアナキンは、攻撃に移る一瞬の隙を突かれ、オビ=ワンに左腕と両足を切り落とされ敗北します。
溶岩の熱で全身に火傷を負い、自然呼吸も不可能な体となった彼を、シディアスはサイボーグ化手術を施し救出。
パドメも亡くなり、執着や迷いがなくなったベイダーは、冷徹な人物になっていきます。
その性質と類まれなる力を買い、ルーク・スカイウォーカーという才能が現れるまでの長い間、皇帝もベイダーを右腕として利用し続けました。
新三部作後に旧三部作リメイクされた箇所がある!?
旧三部作の公開の後、着手された新三部作。
その中で、旧三部作も変更されていった点がいくつかあります。
まず、旧三部作エピソード6で素顔を晒したダース・ベイダー。
ダース・ベイダーを演じたセバスチャン・ショーの瞳の色が、エピソード2・3でアナキンを演じたヘイデン・クリステンセンの緑色に変更されています。
また、2004年製作以降の映像ソフトでは、死後フォースと一体化してヨーダやオビ=ワンとともに登場するアナキン・スカイウォーカーの姿が、セバスチャン・ショウから、ヘイデン・クリステンセンに変更されています。
これは、シスの暗黒卿ダース・ベイダーから、アナキン・スカイウォーカーとしてフォースの暗黒面からジェダイが「帰還」したことを表現するため。
さらに、このシーンにはクワイ=ガンやメイス・ウィンドゥも後に付け足されています。
「スター・ウォーズエピソード7 フォースの覚醒」に残るダース・ベイダーの面影
2015年に公開された「スター・ウォーズエピソード7 フォースの覚醒」。
エピソード6から30年後を描いた本作にも、ダース・ベイダーの面影が残されています。
エピソード6で死んだダース・ベイダーは、遺体と共に装甲服やヘルメットが燃やされました。
しかし、このヘルメットの残骸は一部残ったようで、「フォースの覚醒」では、ベイダーと同じくダークサイドに堕ちたカイロ・レンが残骸を所有しています。
今後も、ダークサイドに堕ちたダース・ベイダーを崇拝する者が登場するかもしれません。
ダース・ベイダーの強さを実感「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」
2016年に公開されたスター・ウォーズのスピンオフ作品。
「スター・ウォーズエピソード4」の直前の時系列で物語が展開します。
銀河帝国軍の宇宙要塞であるデス・スターの設計データを巡って反乱同盟軍が活躍。
ダース・ベイダーも本作で再登場。
多くの反乱軍兵士を一度に相手取り、瞬く間に切り捨て殺害しています。
旧三部作では見られなかった、多数を相手にするダース・ベイダーを見られる作品。
フォースを用いてブラスターの銃弾を押し返す、ブラスターを強引に引き寄せ奪い取る他、ライトセイバーを振るうシーンも。
ダース・ベイダーとオビ=ワン・ケノービの戦い「オビ=ワン・ケノービ」
2022年にディズニー・プラスで配信されたスピンオフドラマ「オビ=ワン・ケノービ」に、ダース・ベイダーが登場します。
エピソード3後に身を隠したオビ=ワンを主人公とした物語で、ダース・ベイダーがオビ=ワン・ケノービと1対1で戦うシーンがあります。
ライトセーバーを巧みに操る2人の戦闘シーンは必見です!
その戦闘の終盤、マスクが破壊されて顔の見えたダース・ベイダーに、オビ=ワンは全て自分が悪かったと謝ります。
ダース・ベイダーは自分自身がアナキンを殺したのだと言い、オビ=ワンはとどめを刺すことなく「さらばだ、ダース…」と言ってその場を去ります。
こうして、エピソード4以降へと物語が続いていくのです。
・【ネタバレ】オビ=ワン・ケノービ全6話を徹底解説!ダースベイダーとの戦いの結末は?
まとめ
いかがでしたか?
「スター・ウォーズ」の代表キャラクター「ダース・ベイダー」の歴史を知ってもらえたのではないでしょうか。
ダース・ベイダーは最もその歴史が明らかになっているキャラクターであり、最も描かれているキャラクターでもあります。
彼の軌跡自体が「スター・ウォーズ」のシリーズそのものともいえるでしょう。
少しのタイミングや要素が揃わなければ、ダース・ベイダーという悪の化身は生まれなかったかもしれません。
逆に、ダース・ベイダーがいなければ、フォースにバランスが保たれる日も永遠に来なかったのです。
全てのエピソードでぜひ、ダース・ベイダーの歴史を思い出しながら観てみてくださいね!
キャステルの記事に テーマパークの最新情報をお届けします |