【ジブリ映画】『借りぐらしのアリエッティ』声優まとめ!ジブリ作品の常連が集結、海外吹替キャストも豪華
米林宏昌監督による長編アニメーション『借りぐらしのアリエッティ』の声優陣をまとめました。スタジオジブリといえば、プロの声優を使わず、俳優や製作陣の知人を起用するなど、キャラクターの声にもこだわりを持って製作をしていると有名ですよね。しかし「ジブリのキャラは棒読み」なんていう感想も少なくありません。『借りぐらしのアリエッティ』の評判はどうだったのでしょうか。この記事では、声優陣について、あらすじと一緒にご紹介します!
こんにちは、Reneです。
今回は、2010年公開の映画『借りぐらしのアリエッティ』の声優をご紹介します。
『借りぐらしのアリエッティ』は、人間に姿を見られぬようにひっそりと床下で暮らす小人の少女・アリエッティと人間の少年の出会いを描いた心温まるヒューマンドラマ映画です。
現代社会の深刻な大量消費の問題と結びつけた本作は、今の暮らし方を少し改めてみようかなと考えさせてくれる内容となっています。
この記事では、声優とキャラクター紹介に加えて、あらすじについてもまとめましたので、ぜひチェックしてみてください!
・借りぐらしのアリエッティ:声優
- ◆アリエッティ:志田未来
- ◆翔:神木隆之介
- ◆ホミリー:大竹しのぶ
- ◆ポッド:三浦友和
- ◆その他のキャラクターの声優
- ◆海外版『借りぐらしのアリエッティ』の声優
借りぐらしのアリエッティ:あらすじ
舞台は、現代日本のある田舎町。
伸びきった植物が無造作に生えた庭に囲まれてたたずむ大きくて古い屋敷で、家主の貞子、お手伝いのハル、そして2人に隠れて床下で小人の一族が平穏に暮らしていました。
小人の家族は、父のポッド、母のホミリー、一人娘のアリエッティの3人。
小人たちには、「人間に見られてはいけない。見られたからには、引っ越さなければならない。」という暮らしの掟がありました。
そのため、アリエッティ家族は、いつも人間たちに姿を見られないように隠れながら、自分たちの生活に必要な分だけ、食べ物やガスや電気を”借り”て生活していました。
今まで、危険な”借り”をするのはポッド、借りてきたものを工夫して改良するのがホミリーの仕事でした。
しかし、アリエッティが14歳になった夏、アリエッティは人生で初めての”借り”に出る許可が下ります。
初めての借りに気合十分の中、どうやら屋敷にひとりの来客が...。
それは、心臓病の手術までの間を屋敷で療養するために訪れた貞子の親戚の少年・翔でした。
屋敷に人間が1人増えたことを危険視するポッドとホミリーですが、アリエッティの初借りが始まります。
まずは計画通りに、角砂糖を一つ”借り”ます。
無事に借りができたことに、自身のついたアリエッティは、追加でティッシュを借ることに。
しかし、ティッシュに手を伸ばした時、人間の少年・翔に姿を見られてしまい...!
▼この続き(ネタバレあり)のあらすじはこちら
・『借りぐらしのアリエッティ』の全てが分かる!ネタバレあらすじ、トリビア、主要キャラまとめ!
借りぐらしのアリエッティ:声優
初期のジブリ作品では、多くの声優が起用されていましたが、1992年公開の「紅の豚」から徐々に声優の起用がなくなり、代わりに俳優や女優といった演技派の起用が一般的になります。
宮崎駿監督自身「声優の演技は不自然だから」という言葉を放ち物議を醸していますが、ジブリのキャスティングに”声の存在感”はあまり重視されていないようです。
それ以上に大切なのが”演技力”と”雰囲気”です。
登場するキャラクターと素顔が似ている人物を選んでいるようですね。
『借りぐらしのアリエッティ』では、ジブリ映画でお馴染み俳優・神木隆之介の他、志田未来、大竹しのぶなどの豪華なキャストが起用されています。
◆アリエッティ:志田未来
アリエッティは、本作の主人公で、14歳になって初めて”借り”に出ることになった小人の少女。
好奇心旺盛で、肝の座った性格をしています。
そんな主人公アリエッティを演じたのは、1993年5月10日生まれで女優として活動する志田未来。
『女王の教室』『14才の母〜愛するために生まれてきた〜』『青空エール』などに出演しています。
志田未来は、「自分勝手なところ」がアリエッティと似ていると自身が演じるキャラクターに共感しています。
アリエッティといえば、両親を無視して外出したり、初借りで赤い服を選んでしまったり、自我を強く持った少女です。
そのため、米林監督から「アリエッティは、自分勝手な女の子だよ」とキャラクターの説明をされた時も「自分とそっくりです」と答えたと明かしています。
女優としては、子役時代から活躍していますが、意外にも本作が初声優の仕事。
初めて声優を務める役がジブリのヒロインということで、キャラクターの口の動きに合わせてセリフを吹き込むのに苦戦したそうです。
元々、ジブリファンを公言しており、中でも『天空の城ラピュタ』が好きと話す志田未来は、ジブリ映画に出演できることをすごく喜んだとも話しています。
その後、『風立ちぬ』でジブリ作品に再出演しています。
◆翔:神木隆之介
翔は12歳の人間の少年。
心臓病を患っており、療養のために古い屋敷を訪れます。
12歳とは思えない落ち着きようでで、生きることに希望を持っていない翔ですが、アリエッティとの出会いが翔の心境を変えていくことになります。
そんな翔を演じたのは、1993年5月19日生まれで俳優として活動する神木隆之介。
『るろうに剣心』『フォルトゥナの瞳』『学校のカイダン』などに出演しています。
『借りぐらしのアリエッティ』以外にも『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『キクリと魔女』『星をかった日』でジブリ作品に登場しています。
そして、米林監督によると、翔のキャラクターモデルは神木隆之介本人だそうです。
翔は、複雑な環境で育ったことで若干悲観的な考えを持っていますが、根は好青年です。
その好青年なイメージを作り上げるために参考したのが神木隆之介であり、デザインスタッフたちの部屋は、神木隆之介のポスターが貼られていたと言われています。
ポスターや動画を通して、細かい表情や仕草を追求し、完成したのが本作で登場する翔です。
神木隆之介は、気心の知れたジブリ制作スタッフとの仕事で、リラックスして仕事をすることができたと話しています。
一方で、今までのジブリの仕事では2、3日のスタジオ通いの日々があったのに対して、今回は1日で全て終わってしまったっため、現場スタッフや監督たちと話ができなかったと残念がっていました。
声優の仕事も多くこなしているベテランな神木隆之介ですが、感情を剥き出しにしない翔との向き合い方に少し苦労したようです。
翔は、嬉しい時でも微笑む程度で、悲しい時でさえ少しうつむく程度のキャラクター。
つまり、感情の浮き沈みを強くつけることができないため、声で感情を表現するのは至難の技ですよね。
演技について苦労したと話す神木隆之介ですが、鈴木敏夫プロデューサーは神木隆之介を大絶賛。
「(感情表現が難しいというけれど)それをやってのけてしまう人。1番初めのナレーションから一発OKなのでびっくりした。アリエッティに声をかけるシーンもすごくよかった!」と語っています。
◆ホミリー:大竹しのぶ
52歳、アリエッティの母親。
一家の家事を担う表情豊かで明るいですが、心配性な性格です。
ポッドとアリエッティが借りてきたものを調理したり、工夫して物を作り直すことができます。
そんなホミリーを演じたのは、1957年7月17日生まれで女優として活動する大竹しのぶ。
『それでも、生きてゆく』『鉄道員』『海街diary』に出演しています。
その後、2017年公開の米林宏昌監督の『メアリと魔女の花』でも主人公の母親役を演じ、宮崎駿監督の『風立ちぬ』で黒川夫人役として登場しています。
◆ポッド:三浦友和
61歳、アリエッティの父親。
危険な”借り”をしながら、家族のために食べ物や暮らしに必要な日用品を持って帰ってきます。
家族への想いは人一倍強いですが、翔と心を通わせていくアリエッティとは衝突してしまいます。
そんなポッドを演じたのは、1952年1月28日生まれの俳優である三浦友和。
『転々』『Nのために』『沈まぬ太陽』などに出演しています。
◆その他のキャラクターの声優
・牧貞子(声優:竹下景子)
・ハル(声優:樹木希林)
・スピラー(声優:藤原竜也)
竹下景子は、『風立ちぬ』の二郎の母親としてジブリ作品に出演しています。
その他に、ハルがネズミ撮り業者を探している時に、話をする宅急便の配達員役を国民的アナウンサーの羽鳥慎ーが演じています。
◆海外版『借りぐらしのアリエッティ』の声優
海外でも公開され、高い評価を得た『借りぐらしのアリエッティ』。
各国で吹替え版が制作され、有名俳優が数多くキャスティングされました。
イギリス吹替え版で翔役を務めたのは、現在スパイダーマン役で大活躍中のトム・ホランド!
翔役を演じたのはMCU作品でスパイダーマン役に抜擢される前のことで、彼自身ジブリ作品の大ファンなんだそうですよ。
まとめ
米林宏昌監督による長編アニメーション『借りぐらしのアリエッティ』の声優紹介をあらすじと共にご紹介しました!
声優のキャスティング過程を見るだけでもスタジオジブリの作品作りのこだわり深さに圧巻です。
ぜひ、キャラクターたちの声にも注目して鑑賞してみてくださいね。
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