『借りぐらしのアリエッティ』の全てが分かる!ネタバレあらすじ、トリビア、主要キャラまとめ!

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    ジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』の全てを解説!あらすじ、主要キャラと声優、トリビア、公開年、興行収入について解説します!『借りぐらしのアリエッティ』は、人に見られてはいけない小人の少女「アリエッティ」と心臓病を患う人間の少年の出会いを描いたヒューマンドラマ映画。宮崎駿が企画、脚本に携わり、米林宏昌が監督を務めたジブリ映画について、多角的に読み解いていきます!

    こんにちは、Reneです。
    今回は、ジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』の全てを徹底解説します!

    『借りぐらしのアリエッティ』は、日本を代表するアニメーション監督である宮崎駿が企画・脚本に携わり、当時新人であった米林宏昌が監督を務めて、制作されました。

    人の指先ほどの背丈しかない小人たちの暮らしを通して、私たちが日々の暮らしですっかり忘れてしまっている”ものを大切にすること”や”他の生き物との共存”について考える機会を与えてくれる作品となっています。

    それでは、あらすじ、キャラクターや声優、原作、トリビアなどの様々なトピックから『借りぐらしのアリエッティ』を読み解いていきましょう!

    借りぐらしのアリエッティ:作品の概要

    『借りぐらしのアリエッティ』のポスター
    出典:公式サイト
    『借りぐらしのアリエッティ』のポスター

    ジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』は、2010年7月17日(土)に公開されました。
    本作は、イギリス作家メアリー・ノートンの児童書『床下の小人たち』を原作とした物語です。
    古い屋敷で人間たちに姿を見られるように暮らす小人のアリエッティと、夏の間だけ屋敷を訪れた人間の少年の出会いが描かれています。

    原作では、1950年代の田舎のイギリスが舞台になっているところを、日本の視聴者に共感や親近感を体感してもらうため、舞台を現代の日本に変更しています。

    映画のキャッチコピーは、「人間に見られてはいけない」。
    これは、小人たちが平穏に暮らしていくために昔から言い伝えられている掟から引用されたものです。
    そんな掟が小人の少女・アリエッティと人間の少年・翔との出会いによって破られてしまうのですが、この出会いがどう小人たちの生活を変えていくのかに注目です。

    ◆受賞歴と海外での評価

    『借りぐらしのアリエッティ』は、「日本アカデミー賞」最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。

    また、宮崎駿が企画・脚本に携わり、さらに監督はスタジオジブリの新人監督ということもあり、海外からの注目度は非常に高かったです。

    特にアメリカでは、『崖の上のポニョ』927スクリーン、『千と千尋の神隠し』714スクリーンを超える1522スクリーンで大規模公開がされました。

    結果、アメリカでの興行収入は、810万ドルを超え、日本アニメの米国公開で8位にランクインするほどの好成績を残しました。

    ◆テレビ放送履歴

    劇場上映から、4回のテレビ放送がありました。
    全てが「金曜ロードSHOW!」での放送となっています。

    借りぐらしのアリエッティ:あらすじ

    借りぐらしのアリエッティのあらすじ
    出典:公式サイト
    借りぐらしのアリエッティのあらすじ

    それでは、『借りぐらしのアリエッティ』のあらすじをネタバレありでご紹介します。
    未見の方はご注意ください。

    借りぐらしのアリエッティのあらすじ:①床下で暮らす小人の日常と掟

    日本の郊外に、伸びきった植物で溢れる庭に囲まれた古くて大きな屋敷がありました。

    そこで暮らすのは、屋敷の主人・貞子と何十年もお手伝いさんとして働くハルさん、そして、人間に姿を見られないようにひっそりと暮らす小人の一家。
    小人の一家は、子どものアリエッティ、母のホミリー、父のポッドの3人。

    アリエッティたちは、人間の指先ほどの背丈しかなく、「人間に見られていけない。見られたからには、引っ越さなければならない。」という掟の下、自分たちの暮らしに必要な分だけの石鹸、食べ物、ガス、電気を人間たちから”借りて”暮らしています。

    14歳になったアリエッティは、ついに父と一緒に”借り”をする日がやってきます。

    アリエッティが気合十分に借りに出ようとする同じタイミングで、屋敷にひとりの人間の少年が訪れます。
    少年は翔という名前で、心臓病を治すための手術をするまでの間、この屋敷で療養するとのことです。

    母ホミリーは、人間が増えると自分たちの見つかるリスクが高くなると不安がりますが、アリエッティは”借り”に出るワクワクが高まるばかりでした。

    借りぐらしのアリエッティのあらすじ:アリエッティと翔の出会い

    そして、アリエッティは、初めて借りにでます。
    初めてということもあって集中して借りができ、借りる予定であった砂糖を無事に手に入れることができます。

    砂糖を入手したことで、自信のついたアリエッティは、そのまま近くにあったティッシュも借りようとします。

    その時、偶然にも翔に姿を見られてしまい、驚いたアリエッティは、持っていた砂糖を落として手ぶらで床下へと駆け込むことに。

    両親は、人間に見られてしまったことで今すぐ引っ越しをするべきだと考えますが、長年住んだこの場所を手放すのが惜しいと思い悩んだ結果、しばらくは人間側の動向を伺うことに決めます。

    一方、小人を見た翔は驚きますが悪意を抱くことはなく、アリエッティが落としていった砂糖を「わすれもの」と書いた紙を添えて通風口の前にそっと置きます。

    それを見たアリエッティは、人間は危険な存在ではないのかもしれないと考えるようになるのでした。

    借りぐらしのアリエッティのあらすじ:アリエッティ家族に訪れる大事件・結末

    翔は、小人たちが快適に暮らせるようにと祖父のドールハウスを引っ張り出してきます。
    そして、アリエッティたちの住処を覗き込み、キッチンを新しくしてあげたり、ダイニングをドールハウスのものに取り替えたりと、大忙し。

    しかし、家を空けている間に部屋がまるっきり別の姿への替わっていたことに、驚いくアリエッティ家族。
    それが翔の好意であるとは思わず、恐怖を感じ、本格的に引っ越しを検討するようになります。
    そして、ポッドが新たな新居を探している道中で小人の仲間・スピラーと出会い、外でも暮らしていける場所があることを知ります。

    そんなある日、屋敷のお手伝いさんのハルさんに、ホミリーが見つかってしまう事件が勃発。
    ハルさんは、小人を捕まえれば、自分が世紀の発見をしたと世界から讃えられると考え、ホミリーを瓶の中に監禁してしまいます。

    しかし、アリエッティは、翔に協力を仰ぎ、なんとかホミリーを救出します。
    ただ、この一件で両親は、引っ越しを決心し、スピラーから聞いた小人たちが集う場所へ移住することになります。

    別れの時、翔はアリエッティに砂糖を贈り、アリエッティは翔に自分の髪を束ねていた洗濯バサミを贈ります。
    そして、病気の時にアリエッティと出会えて生きる勇気がもらえたと話す翔に、アリエッティは嬉しそうな表情を見せて、両親とともに古い屋敷のそばを流れる川を下っていくのでした。

    借りぐらしのアリエッティ:キャラクターと声優

    借りぐらしのアリエッティのキャラクターと声優
    出典:公式サイト
    借りぐらしのアリエッティのキャラクターと声優

    では、『借りぐらしのアリエッティ』のキャラクターと声優をご紹介します。

    ◆アリエッティ(声優:志田未来)

    主人公、14歳の小人の少女。
    天真爛漫で好奇心が強く、へこたれない性格をしています。

    初めての”借り”で、人間の翔に姿を見られてしまい、人間に見られてはいけないという小人の鉄則を破ってしまうことで、人間に対する考えが変わっていきます。

    ◆翔(声優:神木隆之介)

    心臓病の手術までの間を、療養のために古い屋敷で過ごすことになった12歳の人間の少年。

    12歳とは思えぬ落ち着きようで、大人びています。
    しかし、複雑な家庭環境に体調不良が重なり、生きることにやや悲観的な考えを持っています。

    しかし、明るい性格のアリエッティと出会うことで少しづつ心境に変化が訪れます。

    ◆ホミリー(声優:大竹しのぶ)

    52歳、アリエッティの母。

    ポッドやアリエッティの借りてくるものを上手に工夫する能力を持っています。
    性格は、表情は豊かなものの、とても心配症です。

    ◆ポッド(声優:三浦友和)

    61歳、アリエッティの父。

    人間に見られてはいけないという掟を守りながら、家族のために危険な”借り”に出ています。
    家族想いなところがありますが、人間と仲良くしようとするアリエッティと少し衝突します。

    ◆その他のキャラクター

    ・牧貞子(声優:竹下景子)
    ・ハルさん(声優:樹木希林)
    ・スピラー(声優:藤原竜也)

    借りぐらしのアリエッティ:トリビア5選

    借りぐらしのアリエッティのトリビア
    出典:公式サイト
    借りぐらしのアリエッティのトリビア

    トリビア①:元々、宮崎駿が監督をする予定だった?

    『借りぐらしのアリエッティ』の制作については、元々40年前に宮崎駿と高畑勲が映像化するための企画をしていたことが明かされています。
    しかし、当時は他の作品制作のスケジュールなどの関係で実現しませんでした。

    それから2008年、スタジオジブリの新人監督の育成を兼ねて米林宏昌を監督に抜擢し、『借りぐらしのアリエッティ』の企画をスタートしました。

    宮崎駿は、高畑勲と企画をしていた40年前からは大きく時代も変わり、消費社会に拍車がかかった今だからこそ人々の心に届くものがあるだろうと、企画には前向きだったそうです。

    トリビア②:企画段階ではタイトルが違った

    企画当初、本作は『小さなアリエッティ』というタイトルでした。
    タイトルに主人公の名前を使ったのは、原作を読んだ宮崎駿が「アリエッティ」という名前の響きが気に入っていたからだそう。

    しかし、プロデューサーの鈴木敏夫が「借りぐらし」という造語が現代にぴったりだと気に入り、宮崎駿と議論の末、『借りぐらしのアリエッティ』というタイトルにたどり着いたんですよ。

    トリビア③:人間の少年・翔のイメージモデルは神木隆之介

    神木隆之介といえば、ジブリ作品の常連俳優の1人として知られています。

    米林宏昌監督は翔をデザインする際に神木隆之介の持つ好青年なイメージを参考にしたと言われています。
    キャラクターのデザインスタッフたちの部屋には神木隆之介のポスターを貼ったりして、細かい仕草や表情を追求したそうです。

    もちろん、翔の声を演じたのは当時17歳の神木隆之介自身。
    ジブリ作品に参加するのは『ハウルの動く城』以来となりました。

    トリビア④:有名アナウンサーが特別出演している

    スタジオジブリの作品では『紅の豚』以来、声優を本業としている人のキャスティングをしなくなりました。
    代わりに登場するようになったのが、役者、アーティスト、製作陣の身内など。
    そのキャスティングが、度々話題となりますよね。

    本作では、朝のニュースでお馴染みの羽鳥慎一アナウンサーが、宅急便の配達員の役で登場しています。

    世間から注目を浴びるために小人の捕獲を企むハルさんが鼠取りの業者について尋ねる相手が、羽鳥慎一が演じる宅急便の配達員です。

    家にネズミが出たのかとハルさんに尋ね、ハルさんから「小人がいるの。私見たの。」と予想外な返答に驚くシーンで一瞬登場しています。

    次回見るときは、このシーンに注目して、羽鳥慎一の声に聞こえるかチェックしてみてくださいね。

    トリビア⑤:「借りぐらし」とはどういう意味?

    『借りぐらしのアリエッティ』のタイトルで登場する”借りぐらし”とは、鈴木敏夫プロデューサーが作った造語という話がありますが、どういう意味を持っているのでしょうか。

    本作の重要なテーマとなっているのは”大量消費社会”です。
    私たちは、地球の全ての生物が共存共栄していることを忘れ、日々を暮らすようになってしまいました。

    必要以上に生き物を搾取し、自然を破壊し、資源を無駄に使います。
    豊かな暮らしを求めた過剰な消費社会は、地球温暖化、動物の絶滅、極端な貧富の差を生み出し、これらの問題は解決するどころか深刻になるばかり。

    本来、人間も動物も植物も、”ものを所有する”ことなどできなかったはずです。
    それぞれが生きていく上で必要なものを必要なだけ、その都度補い、全ての生き物が互いに自然の営みを借りあって生きていたはずです。

    しかし、いつからか人間は、”ものを所有する”ことを覚え、自分のものを増やしていくようになります。
    そして、そのものが多いことがステータスになったりします。

    そんな大量消費社会に生きる私たちは、アリエッティ一家の暮らし方を観てハッとさせられます。
    彼らは、ものを所有するのではなく、必要な分を借りる生き方をしているからです。
    角砂糖や植物など、自分たちが食べて無くなってしまうものでも”借りる”というのは、自分と他人の境界線を持たない世界線で生きているからです。

    私たちに必要なことは、私たちが何気なく食すものや、何気なく使っているものが、生物や植物など地球の一部であることを理解し、大切にすること。
    そんな意味が込められているのが、『借りぐらしのアリエッティ』の”借りぐらし”という言葉なのかもしれませんね。

    まとめ

    この記事では、「借りぐらしのアリエッティ」について、あらすじ、キャラクターと声優、トリビア、公開年、興行収入について解説しました。

    知れば知るほど、新たな発見があるハートフルなジブリ映画、トリビアなどに注目して鑑賞してみてください!

    『借りぐらしのアリエッティ』の全てが分かる!ネタバレあらすじ、トリビア、主要キャラまとめ!

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