【ジブリ】映画『コクリコ坂から』の原作を紹介!カルチェラタンは登場しない?原作漫画の内容や映画との違い
ジブリ映画『コクリコ坂から』の原作漫画と、映画との違いについてご紹介します。宮崎吾朗監督による長編アニメーション映画『コクリコ坂から』は、少女コミック「なかよし」で連載されていた少女漫画が原作となっています。「人の恋(こ)うる心を初々しく描いている」と大絶賛した宮崎駿が企画・脚本に携わり制作されたアニメ映画ですが、原作漫画とは全く異なる部分がたくさん登場していますよ。
こんにちは、Reneです。
今回は、横浜で暮らす高校生の淡い恋愛模様を描いた『コクリコ坂から』の原作漫画について詳しくご紹介していきます。
宮崎吾朗監督による長編アニメーション映画『コクリコ坂から』は、少女コミック「なかよし」で連載されていた少女漫画が原作です。
原作の内容や映画版との違いについてまとめました。
- ◆映画化の経緯は?
- ◆原作漫画はどこで買える?
・コクリコ坂からの原作:原作漫画のあらすじ
・コクリコ坂からの原作:原作漫画と映画の相違点
- ①カルチェラタンは映画にしか登場しない
- ②ヒロイン・海(メル)の設定
- ③俊の出生の秘密
・コクリコ坂からの原作:原作には2人の「その後」が描かれている
コクリコ坂からの原作:オリジナルは漫画
漫画『コクリコ坂から』は、1980年1月から8月まで、少女向けコミック雑誌「なかよし」で連載されていました。
原作者は、佐山哲郎。
作画は、高橋千鶴です。
◆映画化の経緯は?
スタジオジブリで映画化されるに至ったきっかけは、宮崎駿氏が姪っ子の忘れ物だった「なかよし」を手に取ったこと。
偶然目にした本作を気に入った宮崎駿氏が、押井守氏や庵野秀明氏と映画化まで持ち込めるか議論し、企画が実現していったんだそうですよ。
原作を発見したのは宮崎駿氏ですが、実際に映画の監督を務めたのは息子の宮崎吾朗氏。
若手の監督育成目的で、宮崎吾朗氏が監督に抜擢されたそうです。
◆原作漫画はどこで買える?
映画の原作となった漫画『コクリコ坂から』は、角川文庫からコミックスが発売されています。
ページ数は320ページで、1冊完結です。
角川書店のホームページなどで紙のコミックス版が購入できるほか、各電子書籍サイトでデータ版も販売されています。
値段は電子版が871円です。
コクリコ坂からの原作:原作漫画のあらすじ
それではここから、原作漫画のあらすじをご紹介しましょう。
映画版のあらすじをご存知の方は、違いを思い出しながらご覧くださいね。
港南学園高等部1年生の小松崎海は、正義感が強く世話焼きな性格。
カメラマンの仕事で忙しい母の代わりに下宿を切り盛りして暮らしていました。
一方、賭け麻雀をして負けてしまった俊たちは、担保として預けていた生徒手帳を取り戻すべく学校全体を巻き込む騒動を起こします。
そんな中、出会った海と俊。
曲がったことを許さない海と、インチキばかりしている俊は、次第に惹かれあい交際を始めますが、その矢先に生き別れの兄弟であることが発覚。
ふたりは、数奇な運命にショックを受けますが、実は俊の出生には秘密があり……。
コクリコ坂からの原作:原作漫画と映画の相違点
では映画と原作漫画で大きく違う点をいくつか紹介します。
こうしてみると、映画オリジナルの設定が多く盛り込まれていることがわかりますね。
①カルチェラタンは映画にしか登場しない
映画で重要な舞台となる港南学園高校の部活棟”カルチェラタン”は、原作漫画では一切登場しません。
原作漫画でも学生運動は登場しているのですが、建物の取り壊しとは関係がなく、賭け麻雀をして負けた俊たちが担保にしていた生徒手帳を取り戻すために水沼たちと運動を起こす流れとなっています。
学生運動に至るまでの経緯が不純である上、新聞部の活動も自作自演で売上増加を画策。
さらに生徒会長の水沼は、生徒会費を散財したり教師たちと裏で繋がっていたりと、正統派な映画に対して悪どい部分が垣間見えます。
②ヒロイン・海(メル)の設定
映画版ではヒロインの名前は「松崎海」となっていますが、原作漫画では「小松崎海」として登場しています。
また、映画では1963年の5月から1ヶ月ほどの出来事を描いており、海は高校2年生、俊は高校3年生、海の妹・空は高校1年生という設定。・
それに対し原作漫画では、海が高校1年生の時から物語がスタートし、学年を跨いでいくロングスパンで物語が展開します。
海の母親は、映画では松崎良子という名前で、アメリカ在住の大学助教授です。
原作漫画では、小松崎虹江という名前で世界中を飛び回るカメラマンという設定になっています。
映画版の海の見た目は、高い位置でのお下げ髪がちょっぴりハイカラで可愛らしいですよね。
そんなおしゃれな海は映画版ではセーラー服を身に纏っていますが、原作漫画ではブレザー姿です。
③俊の出生の秘密
映画版でコクリコ荘に招待された俊は、海に家の中を案内してもらっている際に、見つけたアルバムの1枚の写真を見て自分の生い立ちに疑問を抱き始めます。
しかし原作漫画では、コクリコ荘とは関係なしに海から見せられる父親の写真が自分の持っている写真と全く同じものであることから、自身の生い立ちに疑問を抱き始めることになるのでした。
コクリコ坂からの原作:原作には2人の「その後」が描かれている
映画では、一度は惹かれあったものの異母兄弟であることが発覚した俊と海は互いの想いを断ち切ろうとします。
しかし、それは誤解であることが海の母親の話から分かり、再び意識し合うようになり物語の幕を閉じました。
映画は高校時代の青春物語として完結しますが、原作漫画では2人の「その後」が描かれています。
ふたりが再び意識し合うようになってから1年が経ち、俊は商船大学へ進学します。
海は俊の後輩なので、進学した俊とは離れて高校生活を送ります。
しかし「みんなにからかわれるくらいニコニコしていたよう、風間さんのそばにいるとそうなってしまうのです」という記述があることから、2人は順調に交際していることがわかります。
2人はすっかり周囲も公認の仲になって、物語の幕を閉じるんですね。
映画のその先のお話が気になった方は、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では、映画『コクリコ坂から』の原作についてご紹介しました。
40年も前に連載されていた原作漫画ですが、今でも電子書籍で手軽に読むことができるのは嬉しいですね。
気になった方は、映画と一緒にぜひ原作漫画も手にとってみてくださいね。
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