【ジブリ】『耳をすませば』徹底解説!あらすじ、主要キャラと声優、トリビア、公開年、興行成績を総まとめ!
1995年公開のジブリ映画『耳をすませば』を徹底解説!近藤喜文監督が手掛けた長編アニメーションは、将来やりたいことが見つけられずにいる本好きの少女とバイオリン職人を夢見る少年が出会い、恋や進路に悩みながら成長していく青春物語です。この記事では、『耳をすませば』について、あらすじ、原作情報、主要キャラクターと声優、海外での評価、興行収入、公開年、実写映画といった基本情報をまとめています!
こんにちは、Reneです。
今回は1995年公開のジブリ映画『耳をすませば』を徹底解説します。
『耳をすませば』は、『魔女の宅急便』や『おもひでぽろぽろ』で作画制作に携わった近藤喜文が初監督を務めて制作された長編アニメーションです。
スタジオジブリの作品といえば、魔法や太古の神々が登場するファンタジーものが多いですが、本作は、学生時代や初恋の甘酸っぱい思い出が蘇るような懐かしさが詰まったドラマ作品です。
アニメーション公開から20年以上経ち、2021年には松坂桃李さんと清野菜名さんのダブル主演で実写化も決定しています。
ということで、この記事では映画『耳をすませば』について、大まかな概要とともにより一層本編を楽しく見るために紐解きながらまとめていきます。
・耳をすませば:主要キャラクターと声優
- ◆月島雫(声優:本名陽子)
- ◆天沢聖司(声優:高橋一生)
- ◆西史朗(声優:小林桂樹)
- ◆バロン(声優:露口茂)
・耳をすませば:映画版と原作との違い
- ①雫と聖司の年齢
- ②聖司の夢はバイオリン職人ではない
- ③結末
・耳をすませば:オリジナル公開年と興行収入成績
- ◆テレビ放送履歴
・耳をすませば:実写映画化の企画が進行中
耳をすませば:あらすじ
まずは簡単にあらすじをご紹介します。
読書好きの中学三年生・月島雫は、受験を控える夏休みも勉強せずに図書館通いの日々を送っています。
雫は自分が借りる本の貸し出しカード履歴には決まって「天沢聖司」の名前があることに気づき、素性の分からない彼が気になっていました。
夏休みのある日、雫が友達に「カントリーロード」を日本語訳したメモと替え歌「コンクリートロード」を見せて楽しんでいたところ、見知らぬ少年から馬鹿にされます。
それからしばらくして、図書館へ向かう道中で出会った野良猫の後を着いていき見つけたアンティークショップ”地球屋”で、「コンクリートロード」を馬鹿にした少年が貸し出しカードの「天沢聖司」であることが発覚。
第一印象は最悪だったものの、バイオリン職人を目指して留学を計画する彼の姿を見て、夢も進路も曖昧な雫は刺激を受け、地球屋に置かれた一体の男爵猫の人形”バロン”から着想を得て小説を書くことに。
徐々に惹かれ合う雫と聖司。
しかし、小説の執筆にのめり込むにつれて学校の成績が落ちていく雫に見かねた母親は受験に向けて勉強するよう監視の目を光らせるようになります。
中学3年生という多感な時期で芽生えた初恋、迫られる将来への選択...丘の多い街で雫のたった一度の夏を追いかける青春ドラマが幕を開けます。
▼ネタバレあり・結末まであらすじを知りたい方はこちら!
・【ジブリ】『耳をすませば』ネタバレあり・あらすじ解説!アニメ化決定の秘話や『猫の恩返し』との関係も
耳をすませば:主要キャラクターと声優
では、長編アニメーション『耳をすませば』でメインキャラクターを務めた声優についてご紹介します。
声変わり前(当時14歳)の高橋一生さんが演じた聖司の声にも注目です。
◆月島雫(声優:本名陽子)
主人公の月島雫は、読書が好きな中学3年生。
周りが受験に向けて勉強する中、将来やりたいことを見つけられずに好きな読書に没頭しています。
男爵猫のバロンが置かれた地球屋や、バイオリン職人になるという明確な夢を持つ同級生・天沢聖司と出会い、心境に変化が生まれていきます。
◆天沢聖司(声優:高橋一生)
天沢聖司は雫に意地悪な言葉を度々投げかける中学3年生です。
雫の聖司に対する第一印象は「やな奴」ですが、忘れたお弁当箱を自転車で届けてあげたり、猫には優しかったり、バイオリン職人になるために留学する決心を固めていたりと、芯の通った人物であることが見えてきます。
実は、雫と話すようになる前から雫のことを知っていて、聖司の方は何度もすれ違っていたり隣の席に座ったことがあることをしっかりと覚えています。
◆西史朗(声優:小林桂樹)
西史朗は地球屋の店主で、聖司の祖父です。
第二次世界大戦前にドイツ留学をしており、そこでバロンと出会っています。
バロンと共に昔の恋人と彼女の持つ貴婦猫の人形の帰りを地球屋で待ち続けています。
雫が書いたバロンを主人公にした物語を最初に読み、物語を書き上げた雫を心の底から褒め称えます。
雫の心の拠り所となる存在です。
◆バロン(声優:露口茂)
バロンは地球屋に飾られている男爵猫の人形です。
本名は、フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵。
男爵を英語でバロンというため、みんなからバロンという愛称で呼ばれています。
バロンは西史朗がドイツ留学中に一目惚れして購入したものです。
また西史朗の当時の恋人がバロンのフィアンセである貴婦猫・ルイーゼを引き取ったものの、西史朗が日本に帰国してすぐ第二次世界大戦が勃発。
西史朗の恋人とルイーゼは行方不明になってしまい、再会を夢見て地球屋で待ち続けています。
耳をすませば:映画版と原作との違い
映画『耳をすませば』は、1989年8月から少女漫画雑誌「りぼん」にて連載された柊あおいの漫画が原作です。
しかし、連載当初の人気はあまり高くなく、たった4エピソードで打ち切りが決定してしまいます。
その後、1995年にスタジオジブリによって長編アニメーション化されたことで原作にも注目が集まり、1996年に単行本化。
2020年には実写映画化(詳しくは後述)も決定するなど、発表から30年以上経った今でも愛される作品です。
では、ここで簡単に原作漫画と映画の相違点をご紹介します。
①雫と聖司の年齢
映画版では、雫と聖司の年齢設定は中学3年生とされています。
それに対し、原作漫画では二人の年齢は中学1年生です。
原作漫画では、図書館の貸し出しカードをきっかけに動き始める初恋を描いています。
一方、映画版ではふたりの恋模様加えて進路に悩む雫も描かれており、「受験生」という要素を加えるために年齢設定が変わったと考えられそうですね。
②聖司の夢はバイオリン職人ではない
原作漫画では、聖司の夢は「画家」とされています。
映画版のバイオリン職人とは違うんですね!
映画では聖司がバイオリンを弾き、雫が歌うカントリー・ロードのシーンが印象的ですが、こちらもアニメーションオリジナルに脚色されています。
ちなみに、雫が作るカントリー・ロードの替え歌「コンクリー・ロード」は、宮崎駿が自ら作詞を担当し本編で採用されました。
③結末
映画では、中学3年生の聖司が結婚を申し込み、雫が「そうなればいい」と快諾し、抱き合って物語が終わります。
一方、原作漫画では、「君が好き」「あなたが好き」と互いに好意をぶつけ合い物語が終わります。
映画を観て「ふたりは結局結婚できたの?」と気になる方もいるかと思いますが、原作漫画では、そもそも結婚の話すら出ていないのです。
そのため、その後の2人がどうなったかは明言されていません。
中学生で愛を誓い合い、そのまま結ばれる恋愛は素敵ですが、制作側からはっきりとした答えが出ていない以上、未来がどうなったかは視聴者の想像に委ねられる結果となりました。
耳をすませば:オリジナル公開年と興行収入成績
『耳をすませば』のオリジナル公開日と興行収入成績は次の通りです。
歴代ジブリ作品の中での興行収入ランキングでは21作品中15位となっています。
公開日:1995年7月15日
興行収入:31.5億円
◆テレビ放送履歴
『耳をすませば』は劇場上映終了後、11回も地上波で放送されています。
視聴率が20%を超えた回もあり、お茶の間での人気も高いことがわかります。
耳をすませば:実写映画化の企画が進行中
2020年、清野菜名さんと松坂桃李さんダブル主演で『耳をすませば』の実写映画化が発表されました。
本来ならば2020年9月18日公開でしたが、新型コロナウイルスの影響で予定していた海外撮影が中止となったため、現在公開は未定延期となっています。
実写映画では、アニメ映画のストーリーに加えて、中学3年生の雫と聖司の10年後を描いたオリジナル脚本が盛り込まれるとのこと。
中学3年生のふたりの10年後といえば、ちょうど25歳。
物語の執筆に楽しさを覚えた雫と、バイオリン職人を目指してイタリアへ旅立った聖司は、それぞれどんな職につき、ふたりの関係がどのようになっているのか、アニメ映画ファンや原作漫画ファンにとっては気になりますね。
監督を務めるのは、平川雄一朗氏。
ドラマ『JIN-仁-』、映画『ROOKIES〜卒業〜』『記憶屋 あなたを忘れない』『約束のネバーランド』など数々の大ヒット作品を生み出してきた日本の映像監督です。
90年代の日本を舞台に描いた『耳をすませば』の実写映画も公開されれば、瞬く間に注目を集めることになりそうですね。
最新の公開日などの詳細は新型コロナウイルスの状況によって随時発表されていく予定です。
まとめ
近藤喜文による大人気アニメーション映画『耳をすませば』についての基本情報をご紹介しました。
知れば知るほど、新たな発見がある不朽の名作、細かい登場キャラクターにも注目して鑑賞してみてください!
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