【ジブリ映画】『ハウルの動く城』の原作小説『魔法使いのハウルと火の悪魔』のあらすじをご紹介

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    2004年公開のジブリ映画『ハウルの動く城』の原作を紹介します。魔法によって老婆の姿に変えられてしまった19歳の少女ソフィーと、本気で人を愛したことがない魔法使いハウルの恋愛模様を描いたスタジオジブリの長編アニメーション「ハウルの動く城」。原作は、英国作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの小説「魔法使いハウルと火の悪魔」となっています。この記事では、原作小説のあらすじについてまとめています。

    こんにちは、Reneです。
    今回は、2004年公開のジブリ映画『ハウルの動く城』の原作について紹介します。

    ジブリアニメといえば巨匠・宮崎駿が原案・脚本・監督を務めることが多いですが、原作者が別にいる作品がいくつかあります。
    『火垂るの墓』(監督・高畑勲、原作・野坂昭如)や『魔女の宅急便』(原作・角野栄子)などです。

    そして『ハウルの動く城』では、海外の作家の小説を映画化しています。
    この記事では原作となった作品の概要や、あらすじを解説します。

    映画版のあらすじはこちらで掲載していますので、あわせてチェックしてくださいね。
    【ジブリ】映画『ハウルの動く城』のあらすじ紹介!ネタバレあり、キャラ紹介とトリビアも

    原作小説「魔法使いハウルと火の悪魔(原題:Howl’s Moving Castel)」の概要

    ソフィーとカルシファー
    出典:公式サイト
    ソフィーとカルシファー

    ジブリ映画『ハウルの動く城』の原作となったのは、小説『魔法使いハウルと火の悪魔』です。
    1986年、英国人作家であるダイアナ・ウィン・ジョーンズによって書かれました。
    日本では1997年に日本語訳された小説「魔法使いの火の悪魔」が出版されています。

    ダイアナ・ウィン・ジョーンズが学校に招かれて生徒達と話をしていた時、生徒のひとりに「動く城の物語を書いてください」と頼まれたことをきっかけに誕生したのが「魔法使いハウルと火の悪魔」だそうです。

    宮崎駿による映像化について、作者のジョーンズ氏は「ハウルの性格を変えないで欲しい」という注文をつけています。
    完成した映画については、「素晴らしい」「宮崎駿は私が原作小説を書き上げた時と同じような精神で映画を作ってくれた」と映画の出来に満足していたそうですよ。

    なお小説版の『ハウルの動く城』はシリーズ作品で、『魔法使いハウルと火の悪魔』は1作目。
    続編に『ハウルの動く城2 アブダラと空飛ぶ絨毯』『ハウルの動く城3 チャーメインと魔法の家』があります。

    原作小説「魔法使いハウルと火の悪魔」はどこで買える?

    魔法使いハウルと火の悪魔
    出典:公式サイト
    魔法使いハウルと火の悪魔

    映画の原作となった小説「魔法使いハウルと火の悪魔」は、徳間書店から刊行されています。
    全国の書店または徳間書店公式サイト、書籍通販サイト等で入手できます。
    値段は文庫版で657円(税別) です。

    原作小説「魔法使いハウルと火の悪魔」あらすじ:呪いをかけられたソフィー

    呪いをかけられたソフィー
    出典:公式サイト
    呪いをかけられたソフィー

    それでは、原作小説版のあらすじをご紹介していきましょう。
    映画版との違いにも着目しながらお楽しみください。

    三姉妹の長女、ソフィー

    魔法が存在する国・インガリーで暮らすソフィー。
    彼女は、3姉妹の長女として生まれたことを嘆いてばかりいました。
    なぜなら、昔から一番上はおとぎ話があるように真っ先に失敗するものだからです。

    ソフィーは母親を亡くし、父親と父親の若い再婚相手・ファニー、美人な次女・レティー、腹違いの三女・マーサとそこそこ裕福な暮らしを暮らしていました。
    しかし、父親の他界によって、ソフィー達は学校をやめることに。
    長女のソフィーは家業の帽子屋を継ぎ、次女のレティーはパン屋”チェザーリ”で働き、三女のマーサは魔女のフェアファックスさんの見習い修行にいきました。

    しばらくして、帽子屋で働くソフィーは、レティーの様子を見にチェザーリへ訪れます。
    すると、マーサがフェアファックスさんから習った簡単な魔法を使って、レティ―と入れ替わって暮らしていることを聞かされます。

    レティーのふりをして働くマーサは恋人がいることも打ち明けます。
    妹2人が好きなように暮らしていることを知り、羨ましく思うソフィーでしたが、長女の宿命なのだと言い聞かせ帽子屋へ戻ります。

    荒地の魔女の呪いにかかる

    それからある晩のこと、ソフィーの営む帽子屋に荒地の魔女がやってきます。
    荒地の魔女は「荒地の魔女に張り合おうとするものがいたら、放って置かないのがあたくしの方針」とソフィーに話します。
    ソフィーは身に覚えのない因縁をつけられ困惑しますが、その次の瞬間、荒地の魔女の呪いによって、18歳の少女の姿から90歳の老婆の姿へと変えられてしまいます。

    老婆になったソフィーは、この街から離れるいい理由だと前向きに捉え、呪いを解くための旅に出ることを決心します。
    街から離れ、田舎道を歩き続けると、一本のカカシを見つけ、カカシの棒を杖の代わりにして旅を続けます。

    原作小説「魔法使いハウルと火の悪魔」あらすじ:ハウルの動く城での生活

    ハウルの動く城
    出典:公式サイト
    ハウルの動く城

    街を出てから歩き続けるソフィーは、荒野で動く城と遭遇します。
    どうやらハウルの城のようです。

    ハウルは、ソフィーの住む街では女性の魂を欲しがり、心臓を食べる魔法使いとして恐れられています。
    しかし、老婆になったソフィーは、「魔法使いのハウルが私の魂を欲しがるなんて思えないわ」と強気の姿勢で城の中に入ることにします。

    たどり着いたハウルの動く城で……

    長旅の末、やっと見つけたハウルの城に入ったソフィー。
    そこには、喋る炎で火の悪魔・カルシファーがいました。
    カルシファーは暖炉から動くことができないようです。

    カルシファーは「ハウルとの契約のせいでこの城から出ることができない。契約を破棄してくれたら、お前の呪いを解いてやる」と話します。
    ソフィーは、ハウルとカルシファーの契約が何なのかを探るため、掃除婦として城に居座ることを決めます。
    そこからソフィーは、ハウル、カルシファー、ハウルの弟子・マイケルとの奇妙な共同生活が始まるのでした。

    奔放な生活を送るハウル

    ソフィーは、散らかり放題の城を隅から掃除しながら、ハウルとカルシファーの契約の手がかりがないかを探す毎日を過ごします。
    マイケルは、ハウルから与えられた魔術の訓練をしながら恋人に会いに行ったりと忙しく過ごしていました。

    一方、ハウルは毎日のように街に出ては意中の女性を惚れさせることばかり考え、城に戻ると風呂に浸かり眠る生活を繰り返していました。
    ソフィーがクモの巣を払えば「クモたちのおかげでハエがいないのだ」と文句を言い、城の中でも一番汚れのひどい浴槽を掃除すれば、美の魔法の調合が崩れたと大騒ぎでした。

    原作小説「魔法使いハウルと火の悪魔」あらすじ:荒地の魔女と国王から追われるハウル

    荒地の魔女と国王から追われるハウル
    出典:公式サイト
    荒地の魔女と国王から追われるハウル

    そんなある日、ソフィーは、ハウルが荒地の魔女から狙われていることを知ります。
    ハウルは、些細な好奇心で荒地の魔女に近づき、それから心臓を狙われ続けているため、動く城で逃げ回っているのでした。

    また、国王の弟・ジャスティン殿下が失踪した件について、国王から召集がかかっているにも関わらず、行きたくないと思い詰めていました。
    ハウルの前に召集された魔法使いサリマンは、捜索中に荒地で行方不明になっていまだに帰ってきていないのです。

    ハウルは、ソフィーに「母親を装い、国王のところへ行き、僕の悪口を言って欲しい」と頼みます。
    ハウルが役立たずと分かれば、国王はハウルにジャスティン殿下の捜索依頼を撤回するに違いありません。
    ハウルに振り回されることに嫌気がさすソフィーでしたが、この提案を受け入れます。

    原作小説「魔法使いハウルと火の悪魔」あらすじ:ソフィーとマイケル

    ソフィーとマルクル
    出典:公式サイト
    ソフィーとマルクル

    国王のところへ行くまでしばらくの間、ソフィーは変わらず掃除をしながら契約破棄に関わる手がかりを探す日々を過ごしていました。
    城での暮らしも慣れた頃、マイケルはソフィーに心を開き、いろいろな話をするようになりました。

    マイケルは若くに両親を亡くし、家賃を払えるほどのお金もなく、どこも受け入れてくれなかったこと。
    たまたまもたれかかって眠っていた戸口がハウルの城の扉とつながっていたため、ハウルに助けられたこと。
    カルシファーとは初対面から気が合ったことを教えてくれました。

    流れ星を見つけるマイケルとソフィー

    ある日、マイケルは新しい呪文の習得に苦労していました。
    その呪文は、流れ星に関係しているようでした。
    頭を抱えるマイケルを見たソフィーは、呪文のヒントが得られるかもしれないと星がよく見える湿原に連れて行きます。

    そして2人は、星のすぐそばまで行ける魔法を使って銀河まで飛びました。
    その瞬間、急降下し死んでしまいそうな流れ星を見つけます。

    マイケルは思わず手を差し伸べますが、流れ星は「だめ!死ぬ方がいい!」と叫んでそのままジュっと音を立てて消えてまいました。
    結局、マイケルは呪文のヒントを見つけることができずに終わります。

    後日、マイケルたちが流れ星の話をすると、ハウルは「かわいそうなんかじゃないよ。それでよかったんだ。」と言います。
    会話を聞いていたカルシファーは「昔、あんたも捕まえたじゃないか?」とハウルを煽ります。
    マイケルは、自分にはまだ難易度が高すぎる呪文なのだと流れ星の呪文を習得するのを諦めてしまいました。

    原作小説「魔法使いハウルと火の悪魔」あらすじ:ソフィーの失敗と城の引越し

    ソフィーとハウル
    出典:公式サイト
    ソフィーとハウル

    国王からジャスティン殿下の捜索依頼を断るために宮殿へ向かうソフィー。
    ソフィーは約束通りにハウルはいくじなし能無しのため、国王の役には立てない存在であると吹き込みます。

    しかし、国王は一歩も引きません。
    結局、母親としてハウルの悪口を言うソフィーの作戦は失敗に終わってしまいます。

    どのような顔でハウルにあえばいいか分からず、城へ帰っていると、荒地の魔女と遭遇します。
    荒地の魔女は、ソフィーがハウルの城に住んでいることを知りません。
    このまま後をつけられてしまっては、ハウルの居場所を教えるようなものです。

    ソフィーは宮殿に戻り、荒地の魔女に見つからないように馬車を出してもらい、無事に城に戻ってきます。
    ソフィーが結果を話すと、ハウルは寝込んでしまいます。

    城にやってきた謎の犬

    ある日、ハウルの城に1匹の犬がやってきます。
    どうやら何重にも魔法がかけられているようで、ハウルが魔法を少し解いてやると、話せるようになりました。
    あまりにも魔法がかけられてしまったせいで、過去のことを思い出せずにいるようですが、しばらく城においてやることにします。

    それからしばらく経ったある日、出かけていたハウルが「ヤバイぞ。あいつに見つかった」と血相を変えて帰ってきます。
    荒地の魔女に見つかり、心臓を取られると恐れたハウルはすぐに引越しを決意し、マイケルと一緒に魔法を使って城ごと大規模な引越しを済ませます。

    原作小説「魔法使いハウルと火の悪魔」あらすじ:カルシファーの正体

    カルシファーの正体
    出典:公式サイト
    カルシファーの正体

    街から荒地の近くに引っ越した一同。
    荒地のすぐそばであるにも関わらず、そこには花畑が広がっていました。

    実は、ジャスティン殿下が失踪してから、最初に捜索に出向いたサリマンは、荒地の魔女の呪いを解こうと荒地に温泉を引き花を咲かせたのでした。
    荒地の魔女は、自分が荒地に咲く孤高の花だと信じているため、荒地に花が咲いていることが気に食わないのです。
    ソフィーは、花畑を気に入り、花屋を営むことに決めます。

    引越しに疲れ果て、寝静まる深夜、ソフィーは暖炉でカルシファーをじっと見つめ考え事をしていました。
    時々見せるカルシファーの表情に見覚えがあったのです。

    そして「カルシファー。あんたって元々流れ星だったんじゃないの?」と尋ねます。
    ソフィーは、マイケルと見た死にかけの流れ星がカルシファーにそっくりなことを思い出したのでした。

    そして、カルシファーから、死にかけているところをハウルに助けられた話を聞かされます。
    しかし、少年だったハウルは流れ星を助けることが2人を永遠につなぎ止めることになるのを知らなかったため、ハウルとカルシファーは離れることができずにいるのでした。

    原作小説「魔法使いハウルと火の悪魔」あらすじ:荒地の魔女との最終決戦

    ハウルの動く城のワンシーン
    出典:公式サイト
    ハウルの動く城のワンシーン

    ある日、ハウルの城に義母のファニーと、妹のレティー、マーサがやってきます。
    老婆の姿になったソフィーを見て困惑する3人でしたが、ソフィーたちは久しぶりの家族の再会に大騒ぎでした。

    そんな中、ハウルの恩師・アンゴリアン先生が訪ねてきます。
    ハウルは留守だったため、ソフィーはアンゴリアン先生を花畑へと案内します。

    しかし目を離した隙に、アンゴリアン先生は荒地の魔女に連れ去れてしまいました。
    荒地の魔女は、アンゴリアン先生を助けたければハウルを呼んでくるように指示します。

    ハウルを助けるため、ソフィーは持っていたカカシの棒からできた杖を使って荒地の魔女と対峙します。
    ソフィーは自分でも気づかないうちに物に命を吹き込む魔法を習得しており、魔法のかかった杖のおかげで荒地の魔女を倒します。

    無事に荒地の魔女からハウルを救ったソフィーが城に戻ると、そこには見覚えのない男性が2人いました。
    彼らは犬に変えられていたジャスティン殿下と、カカシに変えられていたサリマンでした。

    ハウルとカルシファーの関係

    そしてソフィーは、カルシファーの中にあるハウルの心臓をハウルの体に戻し、心臓をなくしたカルシファーに命を吹き込む魔法を使って流れ星に戻してあげました。
    自由の身になったカルシファーは空高くどこかへ消えて行きましたが、城での生活をしたいとすぐに戻ってきます。

    ハウルは、ソフィーが城へ来た時から呪いの存在に気付いており、陰ながら呪いを解こうと試行錯誤していたことが発覚します。
    ソフィーは、自分の体が城で生活していくうちに軽くなっていたことに気付き、それはハウルのおかげだったことを知ります。

    しかし、荒地の魔女を倒したことで完全に少女の姿を取り戻したソフィー。
    ハウルは、「僕たちって、これから一緒に末長く暮らすべきなんじゃない?」とソフィーに問いかけます。

    2人は城での生活を通して、たくさん言い合いをしながらも、心通わせ合っていたのでした。
    そして、ハウルとソフィー、マイケルとカルシファーの城での生活はこれからも続くのでした。

    まとめ

    この記事では、原作小説「ハウルの動く城 魔法使いハウルと日の悪魔」の概要、あらすじをご紹介しました。
    冒頭でも紹介した通り、小説「ハウルの動く城」シリーズは3作あります。
    続編ではハウルとソフィーが結ばれてからの物語が描かれているので、気になる方は原作小説をぜひ読んでみてください!

    また、映画版のあらすじと読み比べがしたい方はこちらの記事もチェックしてくださいね。
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