【ジブリ】映画『ハウルの動く城』のあらすじ紹介!ネタバレあり、キャラ紹介とトリビアも
ジブリ映画『ハウルの動く城』のあらすじを解説!宮崎駿監督が世界的評価を受けた長編アニメーション映画『ハウルの動く城』では、呪いによって90歳の老婆の姿に変えられてしまった少女ソフィーが、本気で人を愛することを知らない魔法使いのハウルと出会い、呪いを解くため奮闘する、ちょっぴり不気味でロマンあふれるラブストーリー。主要な登場人物やトリビアをまじえながら、ネタバレありであらすじを解説します。
こんにちは、Reneです。
今回は宮崎駿監督によるスタジオジブリ長編アニメーション『ハウルの動く城』のあらすじを、トリビアと一緒にまとめました。
英国作家ダイアナ・ウィーン・ジョーンズの小説を原作とする映画『ハウルの動く城』は、2004年に公開されました。
2023年には愛知のジブリパークにハウルの動く城も建設予定なので、再び注目が集まる『ハウルの動く城』を、今一度じっくりと楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後に「ハウルの動く城」にまつわるトリビアもご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
- ソフィー
- ハウル
- 荒地の魔女
- カルシファー
- マルクル
- カブ
・ハウルの動く城:あらすじ
- ハウルとの出会い、老婆になるソフィー
- 新しい城での生活
- ハウルと戦争
- 【ネタバレあり】ハウルとカルシファー
- 【ネタバレあり】解ける魔法と自由
・ハウルの動く城:トリビア
- ソフィーの呪いは「否定的な自己暗示」によるもの
- 原作小説に戦争描写は一切ない
ハウルの動く城のあらすじ:主な登場人物
あらすじ解説の前に、まずは主要な登場人物を紹介します。
こちらの名前と基本設定を覚えておくと、あらすじを理解しやすいですよ。
ソフィー
主人公のソフィーは、両親の残した帽子屋を営む18歳の少女です。
荒地の魔女の呪いによって90歳の老婆の姿へと変えられてしまいます。
ハウル
魔法使いの青年・ハウル。
本気で人を愛することを知らず、興味本位で荒地の魔女へ近づき、心臓を狙われてしまいます。
ソフィーと出会い、後に人を愛することを知っていくことに。
荒地の魔女
荒地の魔女は、その名の通り魔法使い。
ソフィーを90歳の老婆へと変える呪いをかけます。
高飛車な話し方が特徴的。
カルシファー
カルシファーは火の悪魔です。
ハウルと悪魔の契約を結んだことで城から出られずにいます。
おしゃべりで気さくな性格。
マルクル
マルクルはハウルの弟子です。
ソフィーを慕い、街に出るときはマントと付け髭をして老人のふりをしています。
カブ
カブは、荒地で立ち往生しているところをソフィーに助けられたカカシです。
登場シーンは少ないですが、ソフィーが落ち込んだ時に、そばで慰める優しい存在。
ハウルの動く城:あらすじ
それではあらすじを紹介していきます。
後半はネタバレも含みますので、作品を未見の方はご注意くださいね。
ハウルとの出会い、老婆になるソフィー
魔法が存在する国で、主人公ソフィーは両親から受け継いだ古い帽子屋を営んでいました。
ある日、ソフィーは街中で兵隊に絡まれ困っているところを魔法使い・ハウルに助けられます。
実はこの時、ハウルは荒地の魔女から逃亡中だったのです。
その晩、荒地の魔女はソフィーの営む帽子屋へでむき、彼女に90歳の老婆になる呪いをかけます。
呪いを解くため、魔法使いがうろつき人間が寄り付かない荒地へと旅に出るソフィー。
荒地で立ち往生していたカカシのカブを助けると、カブによってハウルの動く城へと導かれます。
城の暖炉にいた火の悪魔・カルシファーはソフィーに「ハウルと結んだ悪魔の契約のせいで自由がなくなった。ここから解放してくれたら老婆の呪いを解いてやる」取引をもちかけます。
話を聞いたソフィーは、老婆の呪いを解く方法を見つけるため、掃除婦として城の住人になることに。
新しい城での生活
ソフィーは、ハウル、カルシファーの他にハウルの弟子・マルクスを含めた4人で城の暮らしを始めます。
一方、国で起きている戦争は深刻さを増していくばかりでした。
ハウルは、戦争は敵も味方も関係なく人殺しだと考え、国王側の兵士として出陣命令が出ているものの無視をしていました。
ハウルの城には入口のダイアルによって、開けた先の場所が異なる魔法がかけてあります。
ある日、汚れた風呂場を掃除したソフィーのせいで、まじないが混ざり、ハウルの美しいブロンドは赤毛になってしまうアクシデントが。
ハウルは「美しくなかったら生きている意味がない」と絶望し、ドロドロに溶け出します。
ソフィーの慰めもあり、落ち着きを取り戻したハウルは、自室へソフィーを呼びます。
そこには部屋中に魔女除けのガラクタがあり、自分は弱い生き物であると打ち明けます。
そして、またしても出陣命令がくだされているから、自分の母親として出向いて、出陣を断って欲しいとソフィーに頼みます。
ハウルと戦争
宮殿へ向かったソフィーは、国王に呼ばれている荒地の魔女と遭遇。
宮殿までの長い階段を登り切ると、それぞれ別の部屋へと案内されます。
荒地の魔女が部屋の椅子に座ると、手足を縛られ強い光線によって魔法を奪われてしまいました。
一方、ソフィーは、ハウルの師匠・サリマンのもとへ案内されました。
サリマンは、幼いハウルが火の悪魔・カルシファーと取引した過去をよく思っていないことを彼女に話します。
ハウルが国のために出陣するのであれば、悪魔との決別に手を貸すつもりであること。
再び出陣を無視するのであれば、ハウルの持つ能力を奪うつもりであることをソフィーに話します。
ハウルの思いを知るソフィーはこの提案を断ります。
すると、国王に扮して宮殿に潜り込んでいたハウルが姿を現し、ソフィーと共に宮殿から脱出。
ソフィーは、魔法を奪われ本当の姿に戻されてしまった荒地の魔女とサリマンの使い犬・ヒンを置いていくことができず、城へ連れて行きました。
サリマンから隠れるため、一同はソフィーの帽子屋へと引っ越しました。
ハウルは、幼少期に遊んでいたのどかな草原にソフィーを招待します。
その光景にどこか懐かしさを感じるソフィー。
そしてハウルは、「自分には守るものができた、それは君だ」と告白し、ソフィーを守るために戦場へ戦いに行くことを決意します。
ソフィーは、自分のせいでハウルが戦場へ行くことになったこと、カルシファーとの悪魔の契約のせいで2人の命が尽きかけていることを知り、ハウルを守るために動き出します。
【ネタバレあり】ハウルとカルシファー
帽子屋にソフィーの母親がやってきます。
ソフィーを心配した素振りを見せますが、実は彼女はサリマンの使いだったのです。
母親は隙を見て、布袋に忍ばせた悪の魔法と葉巻を置いていきますが、それを見つけた荒地の魔女は、悪の魔法をカルシファーに食べさせてしまいます。
途端に炎の威力が弱まってしまうカルシファー。
その時、荒地の魔女はカルシファーがハウルの心臓を持っていることに気づきました。
その心臓を手にしようとして炎に手を突っ込み、カルシファーの炎に覆われてしまいます。
ソフィーは、荒地の魔女を助けようと咄嗟にカルシファーに水をかけますが、カルシファーとともにハウルが死んでしまうと思い、自分のしたことを後悔するソフィー。
すると、ソフィーがはめていたハウルの指輪が光を放ち始めます。
その光に沿って暗闇を抜けるとそこは、ハウルが招待してくれた草原でした。
そこはどうやら過去のようで、ソフィーの前には幼いハウルが。
彼は落ちてきた流れ星を助け、このまま消えて欲しくないと思い、自分の心臓を取り出し、弱まる流れ星に捧げたのでした。
カルシファーの本当の姿は、火の悪魔ではなく流れ星だったのです。
ソフィーは「きっといくから未来で待ってて!」言い、2人を助ける決心をしました。
【ネタバレあり】解ける魔法と自由
一方のハウルは戦争で傷だらけの上、悪魔に犯された姿でソフィーの帰りを待っていました。
ソフィーは、弱まるカルシファーをハウルの心臓に捧げます。
すると、悪魔が取り払われたカルシファーは流れ星へと姿を戻し、勢いよく空に羽ばたいていき、ハウルは人間の姿へと戻っていきました。
壊れかけの城は、カルシファーの解放によって崩壊し、谷底へと落ちて行きました。
城と一緒に谷底へ落ちかけるソフィーたちを助けたのは、荒地でソフィーに助けられたカブ。
ソフィーが感謝すると、カブは人間の姿へと戻りました。
カブは、呪いでカカシに変えられていた隣国の王子で、この悲惨な戦争を終わらせると去っていきました。
この一連の出来事を遠隔で見ていたサリマンも、この戦争は何も生まないことを悟ります。
自由になったカルシファーですが、ハウルたちとの生活を選び、戻ってきます。
そして、新たに再建した動く城でソフィーとハウルはキスをして幸せに暮らしました。
ハウルの動く城:トリビア
物語を読み解くにあたって、知っておくとより理解が深まるトリビアをご紹介します。
あのシーンにはこんな意味があったんですね!
ソフィーの呪いは「否定的な自己暗示」によるもの
ソフィーが荒地の魔女にかけられた呪いは「老婆になる」魔法ではなく「自信のない気持ちが年齢に現れる」魔法でした。
そのため、眠っている時や心が穏やかな時、ハウルを守ろうと必死になる時など度々ソフィーは若返ります。
「歳をとると失うものがないからいいわ」と話すソフィー。
少女の時から、時代遅れの帽子屋を営んでいたり、失敗を恐れて新しいことをしようとしないところを見ると、ソフィーは老婆の姿でいる方が自分に合っていると思い込んでいたのかもしれません。
しかし、ハウルと出会い、自分自身の美しさに気付いていくソフィーは、呪いが解け少女の姿を取り戻すのです。
原作小説に戦争描写は一切ない
英国作家・ダイアナ・ウィーン・ジョーンズの小説を元に映像化された「ハウルの動く城」ですが、戦争描写は完全に宮崎駿オリジナルのアイデアです。
ジョーンズ氏は、ハウルの性格を変えないで欲しいというたった一つの注文を宮崎駿にしています。
大きな映画オリジナルの要素が加わりましたが、ジョーンズ氏も完成した映画版は気に入ったそう。
宮崎監督が戦争描写を取り入れた理由は、「戦下の恋」を描きたかったからとのこと。
戦争反対のハウルがソフィーを愛し、愛するものを守るために戦場へ行く決心を固めるシーンなどは、ラブストーリーとして切なくも美しいですよね。
国同士の存在が脚色されたものであることから、カカシのカブへと変えられていた隣国の王子は、映画オリジナルキャラクターとなっています。
まとめ
以上、「ハウルの動く城」のネタバレありのあらすじをご紹介しました。
キャラクターやトリビアをよく理解した上で見ると、一層面白さが増すこと間違いなしです。
2023年には愛知のジブリパークにハウルの動く城も建設予定。
再び注目が集まる『ハウルの動く城』を、今一度じっくりと楽しんでみてはいかがでしょうか。
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