リメンバーミーに登場するカラフルな聖獣「アレブリヘ」を徹底解説!
ピクサー映画『リメンバー・ミー』に登場するカラフルな動物、覚えていますでしょうか?彼らは「アレブリヘ」と呼ばれる聖獣で、死者の魂が迷子にならないよう、死者の国まで導くのが仕事です。とってもカラフルで、見た目も伝説上の生き物のようですよね!では、彼ら「アレブリヘ」とはそもそも何者なのでしょう?元ネタはあるのでしょうか?徹底解説します!
こんにちは!
アンダー・ザ・シーに住むのが夢、るんにゃんです。
今回は、ピクサー映画『リメンバー・ミー』に登場するカラフルな動物「アレブリヘ」を徹底解説します。
作中での役割はもちろん、元ネタとなった「メキシコの伝統工芸品」もご紹介しますよ!
映画『リメンバー・ミー』での「アレブリヘ」の役割とは?
今日(2/22)は、#猫の日 ?
— ディズニー・スタジオ (@disneystudiojp) February 22, 2018
『#リメンバーミー』にも、ネコがいた…?!
正体は、人間の魂を導くスピリットガイドである“アレブリヘ”の<ペピータ>❗️✨
重要なポイントでミゲルたちを手助けするかも⁉️ pic.twitter.com/k61A16u7KY
映画『リメンバー・ミー』での「アレブリヘ」の役割は、死者の魂が迷子にならないよう、死者の国まで導くことです。
そのため「魂の旅のガイド」とも呼ばれていて、死者を手助けする役割を担っていますよ!
映画『リメンバー・ミー』で、「アレブリヘ」は動物の姿のものしか登場していません。
それも単に1種類の動物ではなく、複数種類の動物の特徴を掛け合わせたような、不思議な姿をしています。
例えば、ママ・イメルダのパートナーであるアレブリヘ、ペピータ。
見た目は大きなネコのようですが、ヒツジの角があったり、トカゲの尻尾があったり、ワシの翼や鉤爪などの特徴が見られますね。
また、特殊な能力が備わっている場合も!
ペピータは、自分の息を吹きかけることで、探し人の足跡を探し出す力を持っていました。
作中ではペピータ以外のアレブリヘも登場していて、それぞれ姿や能力に違いがありましたね◎
他にも、アレブリヘは生者の国に行くことも可能!
死者を手助けする役割を担っていますから、生者の国から死者の国に行く時はもちろん、その逆でもお仕事があるのではないでしょうか?
『リメンバー・ミー』の題材ともなっている、メキシコの伝統的な祭り「死者の日」は、日本で言うところのお盆に近いです。
死者の国から、先祖の魂が戻ってくる日なので、アレブリヘも死者の魂と一緒に生者の国へとやって来るようですね。
物語のラスト、ダンテは元の犬の姿で、ペピータは可愛い猫の姿で生者の国に現れました!
ダンテは死んじゃったの?ダンテがアレブリヘになれた理由
主人公のミゲルにも、まるでアレブリヘのようにミゲルとずっと一緒にいるノラ犬「ダンテ」という相棒がいます。
ダンテはミゲルのことが大好きで、ミゲルが奏でるギターの大ファン♪
なんと、死者の国にもついて行っちゃうんです!
そして作中で、ダンテは「アレブリヘ」へと姿を変えることに…。
しかし、死者の国に迷い込んでしまったものの、ミゲル同様、ダンテも生きています。
ではダンテはどうして、アレブリヘになることができたのでしょう?
「死者の国」とは、その名の通り、死んだ人が暮らしている国のこと。
死者の国に行く方法は、死ぬことです。
ただ、ミゲルの場合は少し特殊です。
ミゲルは、自身の高祖父だと推測する「エルネスト・デラクルス」のギターを借りようと、彼の霊廟に忍び込みます。
デラクルスのギターを弾いた瞬間、ミゲルは死者が骸骨の姿で見えるようになり、自分自身も生者からは見えず、触れられなくなってしまいました!
その場に居合わせた先祖たちに連れられ、ミゲルは死者の国に向かうことになります…。
おそらく、デラクルスのギターを弾いた瞬間、ミゲルは「生きながら死んでいる人」になってしまったのではないでしょうか?
実際には生きているものの、死者としても扱うことのできる存在…生者と死者の境界にいる人、というイメージです。
死者が生前大切にしていたものに触れたり、盗んだりしたことがトリガーになっている可能性が高いと思います。
ただし、ダンテについては同様のことが言えないと筆者は考えています。
ダンテもお墓のお供え物を食べてしまって、死者へ供えられたものを盗んでしまっていますが、そもそもダンテはノラ犬なので、以前からお供え物を食べてしまっていた可能性は否定できません。
また、ミゲルがギターを弾いた瞬間、マリーゴールドの花びらが光り輝きながら舞う様子が描かれていますが、ダンテがお供え物を食べた時には、そのような演出はありませんでしたね。
では、ダンテは何者なのでしょうか?
ダンテについては、犬種が公表されていて、その犬種とはメキシコ原産の「メキシカン・ヘアレスドッグ(通称:ショロ犬)」です。
現地名では「ショロイッツクゥイントリ」と言い、「ショロ=ショロトル神の」「イッツクゥイントリ=犬」という意味なんだそうですよ。
ショロ犬はとっても古い犬種で、少なくとも3500年前には、今の血統になっていたと言われています!
犬種名にも入っている「ショロトル神」とは、アステカ神話に登場する神様の名前です。
ショロ犬は、アステカの神話では「ショロトル神の使い」と言われているんですよ。
生者を守り、死者の魂が冥府へと向かうまでの旅路を導くために、ショロトル神が創造した犬種、とも言われています。
これらの背景を考えると、ダンテはミゲルと初めて会った時から、既に「アレブリヘ」に近い存在だったのかもしれません。
そして、ミゲルに「お前は魂のガイドだ」と認められた時に、「アレブリヘ」へと変身したのではないでしょうか?
ショロ犬の「生者を守り、死者を導く」という伝説はまさに、作中のダンテの活躍にぴったり当てはまります!
「アレブリヘ」の元ネタはメキシコの伝統工芸品
『リメンバー・ミー』に登場するアレブリヘの元ネタは、メキシコの伝統工芸品「アレブリヘ」です。
メキシコのフォークアートの1つで、空想の世界の動物をイメージして作られることが多い、伝統工芸品なんですよ。
※フォークアート:土地固有の文化から生まれたアート。歴史・宗教・民族性・地域性を背景に培われてきた、伝統的な様式を持つ芸術のこと。
アレブリヘは20世紀前半に、ペドロ・レナリスによって作られた人形で、彼が見た不思議な夢からインスピレーションを受けたといいます。
ペドロが病気で寝込んでいる時、木があって、岩があって、動物たちがいる、森のような所を歩く夢を見ました。
ところが、岩や動物たちが、羽を持ったロバ、牛の角が生えたニワトリなど、奇妙な生き物に変化し、生き物たちは「アレブリヘス!」と叫んでいます。
それでもペドロは歩き続け、すると出会った男の人に「君はこんなところにいちゃいけない。先へ進みなさい、数メートル先に出口があるから」と言われ、ペドロは言われた通りに走り続けると…現実世界で覚醒したそうです。
「アレブリヘ」という言葉は語源がある訳ではなく、ペドロが夢の中で聞いた言葉だったんですね!
病気から覚醒したペドロは、夢の中で見た奇妙な生き物たちを張り子で作り始めました。
今では木彫りで作られていますが、ペドロが「ピニャータ」という、子供の誕生日にお菓子などを詰めるくす玉のような物を作る職人だったため、初期のアレブリヘは紙を貼り合わせて作られていたそうですよ!
後に、オアハカに元々あった、木彫りの動物を作る伝統と融合することとなり、現在のアレブリヘになったと言われています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、ピクサー映画『リメンバー・ミー』に登場するカラフルな動物「アレブリヘ」を徹底解説しました!
とってもカラフルで、様々な特徴が反映された不思議な体を持つアレブリヘ。
死者を導く、とっても大切な存在でしたね!
特にダンテは、物語の中でも重要な役割を担っています。
今回ご紹介した考察を読んで、改めて映画を見てみると新しい発見があるかも…!?
▼リメンバー・ミーってどんな話?
・【ネタバレあり】『リメンバー・ミー』のあらすじを徹底解説!結末・ラストはどうなる?!
▼アレブリヘはディズニーランドの「ミッキーのフィルハーマジック」にも登場
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