【ジブリ】『耳をすませば』その後のストーリーについて考察!原作小説や実写映画で雫と聖司はどうなる?
1995年に公開された近藤喜文監督によるジブリ映画『耳をすませば』では、本好きの主人公・雫とバイオリン職人を目指す聖司の恋愛が描かれています。物語の最後で2人は結ばれますが、聖司はすぐに日本を旅立ちます。その後、2人の恋愛は続いているのか、結婚したのか、どのような職業についたのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。この記事では、『耳をすませば』のその後について深く考察していきます。
こんにちは、Reneです。
スタジオジブリ長編アニメーション映画『耳をすませば』。
本編では、見事にハッピーエンドを迎えた主人公の雫と聖司ですが、その後の2人がどうなったか気になっている方も多いのではないでしょうか。
結婚を約束した2人は、実際に結婚することができたのでしょうか?
それとも、別れてしまうのでしょうか?
ということで、この記事では、『耳をすませば』のその後について考察していきます。
それでは早速見ていきましょう!
- あらすじ
・『耳をすませば』のその後:原作小説から分かる?
・『耳をすませば』のその後:雫と聖司の恋の妨げになる要因は?
・『耳をすませば』のその後:実写映画は、10年後が舞台になっている
『耳をすませば』:映画作品概要
1995年公開のスタジオジブリ長編アニメーション映画『耳をすませば』は、柊あおいの原作小説を元にアニメーション化されたロマンス映画です。
本好きの少女とバイオリン職人を夢見る青年の恋愛模様や進路の葛藤などを繊細かつ現実的に描き、世代を超えて根強い人気を誇ります。
あらすじ
明るく読書好きの中学3年生・月島雫は、周りが受験モードになる中、いつも図書館で本を読む日々を送っていました。
そんなある日、雫が借りた本の貸出カードには「天沢聖司」の名前があることに気づき、顔も見たことがない青年に惹かれていきます。
それからしばらくして、ひょんなことから天沢聖司と出会うことになるのですが、聖司には、ヴァイオリン職人になる夢があり、そのためにイタリア修行を検討していることを知ることに。
将来の夢を持たずに本ばかり読んでいる雫は、聖司に惹かれながらも、漠然と自分の将来について模索し始めます。
雫がたまたま立ち寄った聖司の祖父が営むアンティークショップ「地球屋」を訪れたことをきっかけに、そこに展示されていた男爵猫の人形「バロン」を主人公にした物語を描き始めるのでした。
・【ジブリ】『耳をすませば』徹底解説!あらすじ、主要キャラと声優、トリビア、公開年、興行成績を総まとめ!
『耳をすませば』のその後:原作小説から分かる?
映画本編では語られることのなかった会話が、原作小説にはいくつかあります。
それが二人の「その後」を暗示しているように受け取ることができるのです。
それが、原作小説『耳をすませば』の続編「幸せな時間」に綴られている以下の言葉です。
もし聖司がどこか遠くに行くって言っても、たとえそうなったとしても…。
聖司と私が同じ想いなら…きっと道はどこかでつながっていると思ってる。
雫のこの言葉からは、聖司とのその後の関係がうまくいっていないようにも聞こえてしまいますよね。
ただ、「幸せな時間」は、雫と聖司の過ごした中学3年生の夏休みにクローズアップしたストーリーであり、「その後」については言及されていません。
さらに、ストーリー自体が雫と聖司がメインではなく、雫が作り上げたバロンやムーンが登場して活躍しています。
つまり、原作小説では実際に2人の「その後」がどうなったかは分からないのです。
『耳をすませば』のその後:雫と聖司の恋の妨げになる要因は?
原作小説の続編に綴られたセリフや現実的な問題を加味しながら2人の「その後」について考察してみましょう。
【雫と聖司のその後の関係について懸念されること】
●日本とイタリアにある時差
●修行と学業の環境の違い
●互いに新たな出会いのチャンスがある
●大人になるに連れて価値観が変わっていく
まず現実的な問題として、イタリアと日本には8時間の時差があり、職人になるために精を出す聖司は、一人前になるまで終わりの見えない修行を続けるでしょう。
実際にバイオリン職人になるには、工房などの専門学校で学んだり、楽器店で技術を磨くなどが必要で、数年かけてバイオリン職人としての最低限の技術を身につける必要があります。
ある程度の技術が身につけば、仕事としてやっていくことはできそうですが、聖司は、その道のプロフェッショナルを目指しているようにも見えます。
となると、最低限の技術を身につけてから、どこかに弟子入りをしたり、好きなバイオリン会社でさらに技術を磨いたりなど、より時間をかけて技術を磨いていくのではないでしょうか。
また、日本とは全く異なる異国の地で生活することによって、多くの刺激を受けて、聖司自身が人間として大きな変化が生まれるかもしれません。
一方、雫は、バロンについての小説を書いたことをきっかけに、本腰を入れて作家になることを夢にします。
ただ、聖司と違って雫の場合は、高校に進学するでしょうし、文学を学ぶために大学にまでいくことも考えられます。
となると、最低でも3〜7年間、学生として過ごすのです。
そして、変わらず作家を目指すのであれば、これから挫折する可能性も出てきて、その時そばにいてくれる人と心を通わせていく可能性も十分にあります。
『耳をすませば』のその後:実写映画は、10年後が舞台になっている
ここまで、「雫と聖司のその後が分からない!」と話してきたのですが、2022年10月14日(金)に『耳をすませば』の10年後を舞台にした実写映画が公開されます。
実写映画『耳をすませば』では、「ROOKIES卒業」「ツナグ」「春待つ僕ら」などの感情を揺さぶるハートフル映画を多く手がけてきた平川雄一朗が監督を務めました。
雫役に清野菜名、聖司役に松坂桃李を構えて、原作やアニメーション映画で描かれていた中学3年生の「あの頃(過去)」と、完全オリジナルストーリーとして構成された「あの頃からの10年後(現在)」の二重構造で物語が展開されるそうです。
10年後、雫は、恋愛も作家になる夢も中途半端で大人になってしまい、中学3年生の時の出来事を思い出して、忘れかけていた「あの頃の気持ち」を取り戻していく内容が描かれてると発表されています。
あらすじだけを読んでみると、どうやら雫と聖司の関係は続いているものの、あまりうまくいっていないことが分かります。
実写映画『耳をすませば』で重要なポイントは、「恋愛」と「仕事」です。
雫が主人公として描かれることは間違いなさそうなので、恋愛については、「雫と聖司が、再びあの頃のようなフレッシュな気持ちで愛を再確認できるか」もしくは、「それぞれの道を歩み、雫が聖司とは違う誰かと心のつながりを結ぶのか」が注目されます。
そして、雫が中学生の頃から夢に描いてきた「作家になる」事が実現されるのか、夢を諦めてその他のことで情熱を見出すのかも一緒に注目したいところです。
実写映画『耳をすませば』で描かれる「その後」の2人の関係は、あくまで「オリジナルストーリー」であり、スタジオジブリの映画や原作小説とは関係ないのですが、それでも1つの作品として2人の「その後」について答えが出るので、見逃せません。
・『耳をすませば』実写映画が2022年10月14日公開!松坂桃李と清野菜名のダブル主演!キャスト、あらすじなど徹底解説
まとめ
この記事では、『耳をすませば』で登場するメインカップルの雫と聖司の「その後」について考察していきました。
原作小説で綴られている意味深な雫の心境や、中学卒業してからの二人の進路などを加味すると、2人がむずばれる未来は、いばらの道であることは間違いなさそうです。
それでも、アニメーション映画では、「結婚」を約束したふたり。
原作小説の読者、アニメーション映画の視聴者、それぞれ異なる見解があるのもいいですが、2022年10月14日(金)公開の実写映画『耳をすませば』で10年後が描かれるとのことで、一つ明確な答えが出るのは、楽しみですね。
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