【ジブリ】『紅の豚』の名言&名セリフ!キャッチコピーやキャラクターから学ぶ人生観とかっこいいの真理!
1992年公開の宮崎駿による長編アニメーション映画『紅の豚』の名言&名セリフをご紹介します。少女が主人公として描かれるジブリ映画とは、違ってブタの姿をして深紅色の愛機を乗り回すダンディな中年男から学ぶ「かっこいい」とは何でしょう。本編に登場する達観した人生観を持つキャラクター達から人生について学んでみてはいかがでしょうか?
こんにちは、Reneです。
1992年に公開された宮崎駿監督による長編アニメーション映画『紅の豚』は、興行収入28億円超えを記録し、当時の劇場アニメーション映画の興行収入日本記録を更新しています。
少女が主人公に起用されることの多いスタジオジブリ作品の中では、少し異質の存在として根強い人気を誇る『紅の豚』は、宮崎駿の飛行艇への憧れや男としてのロマンが詰まった作品に仕上がっています。
故に、情趣豊かなキャラクターのセリフが印象的です。
今回は、『紅の豚』のキャッチコピーやキャラクターの名言&名セリフを抜粋し、解説していきますので、お気に入りの言葉を見つけて見てください◎
『紅の豚』のキャッチコピー
『紅の豚』のキャッチコピーは、糸井重里が考案した「かっこいいとは、こういうことさ」が採用されています。
老若男女から愛されるスタジオジブリの作品の中でも、圧倒的に男性ファンを多く持つのが『紅の豚』です。
定職につくことなく、借金してまで飛行艇の趣味に没頭し、家族を持たずに放浪者のような暮らしをする主人公・ポルコの人物像が、だらしなく見える人もいるかもしれません。
ただ、ポルコにもイタリアの空軍として戦場に出陣した経験を持ち、仲間と別れ、後悔に苛まれながらも、今を全力で生きている泥臭い人間性を持っているのです。
天性から授かったような飛行艇の操縦テクニック、豚の姿をしているのに溢れるカリスマ性、最大のライバルの存在、女性からの愛の視線。
『紅の豚』を最後まで観ると、ポルコのカッコよさには、奥深さがあることが分かります。
太った豚がかっこいいの?という疑念を綺麗に払拭してくれるストーリーですので、「かっこいいとは、こういうことさ」というキャッチコピーは、ぴったりですね。
このキャッチコピーのように、見た目だけに固執せず、多くの経験をして、唯一無二の特技を身につけ、人間性を磨くことを大切にしてみるとポルコのようなかっこよさを手に入れられるかもしれません。
紅の豚の名言:ポルコの名セリフ
過去の出来事を理由に自らを呪い豚への姿を変えた中年男、『紅の豚』の主人公・ポルコの名言を見ていきましょう。
・【ジブリ映画】『紅の豚』主人公ポルコの謎を解明!モデルは宮崎駿?タバコの銘柄は?豚になった理由とその後
紅の豚の名言①「飛ばねえ豚は、ただの豚だ」
『紅の豚』を観たことがない人でも、一度は聞いたことがあるであろうこのセリフ。
注目したいのは、「飛ばねえ」という部分。
「飛べねえ」であれば、能力があるかないかの問題になってくるのですが、ポルコの言う「飛ばねえ」は、能力があるのにやるかやらないかの問題になっているのです。
つまり、「出来る、出来ない」以前に「やるか、やらないか」を説いています。
口だけが達者で行動が伴わない人は多いですが、そういう人たちを一蹴した痺れるセリフでした。
紅の豚の名言②「俺は、俺の稼ぎでしか飛ばねえよ」
イタリア空軍に属していた時代の同僚と再会した際に、空軍への復職を進められたポルコが同僚に返したセリフです。
賞金稼ぎという仕事は、空賊相手に愛機と自分の身体だけで立ち向かう危険で孤独な仕事。
誰かからの後援をもらうことができませんが、代わりに自分が味方を助ける必要もありません。
選択全てが自分の責任となり、自分の身に返ってくるという過酷な仕事ですが、誰かに縛られることなく空を自由に飛ぶことを選んだポルコの粋なセリフでした。
紅の豚の名言③「翼の取り付け角を図面より0.5度増やしてくれ。あとはこのまま進めて良い。徹夜はするな、睡眠不足は良い仕事の敵だ。それに美容にもよくねえ」
仕事をする上で、部下の仕事ぶりに1から10まで口出しをする上司や、精神論ばかりで物事を進めようとする非効率的な経営者が多く見られます。
そんな中、ポルコは、最低限の指示をするだけで、あとは部下の知識や能力を信じて仕事を委ねます。
仕事歴が長くなったり、能力を身につけるほど、他人の出来ていない部分が気になってしまう人もいるかもしれませんが、ポルコの部下への接し方は、部下の成長にもつながるので良い教育方法だと言えます。
また、軽いジョークを交えながら仕事仲間の体調にも気を配れる姿勢も上司としては最高です。
紅の豚の名言④「馬鹿野郎 そういうのは1番大事な時にとっとけ」
フィオが改良した愛機によってカーチスとの再決戦が決まった前夜。
おとぎ話のように、誰かがキスをすればポルコが人間に戻ることができるかもしれないと話すフィオに、ポルコが返すセリフです。
ポルコを真っ直ぐな気持ちで想うフィオの大胆な発言に、ポルコは慌てふためきますが、いつも落ち着いた性格のポルコが珍しく感情的になっているレアなシーンでもあります。
紅の豚の名言⑤「信じる、か。でえきれいな言葉だが、お前が言うと違って聞こえてくるぜ」
ポルコとカーチスの再決戦でカーチスが勝利した場合、フィオを嫁にすると宣言。
男同士の勝負に巻き込まれたフィオが「信じている」とポルコに伝えた際に、ポルコが返したセリフです。
今までに幾度となく過酷な経験をしてきたポルコは、「信じる」という言葉の重みを誰よりもわかっているのかもしれません。
フィオが改良した「サイボアS.21」に乗ってカーチスとの再決戦に挑むポルコ。
フィオの技師としての技術を信じるポルコと、ポルコの飛行艇乗りとしての操縦技術の高さを信じるフィオの関係性が美しく感じられる場面でした。
紅の豚の名言⑥「なに 軽いもんよ」
フィオの改良した「サイボアS.21」を使って見事カーチスに勝利したポルコ。
大喜びでポルコに抱きつき勝利を讃えるフィオにポルコが返したセリフです。
照れ隠しのようにも見えますが、大きなことを成し遂げても余裕な素振りを忘れないかっこよさが甲斐見えた瞬間でした。
紅の豚の名言⑦「さらばアドリア海の自由と放埒の日々よ!」
「空賊も賞金稼ぎも生きにくい時代になった」と語るポルコがその中で発言したセリフです。
賞金稼ぎとして自由な生活を送っているポルコにぴったりの言葉です!
紅の豚の名言⑧「金貨は半分くれてやる、残りと人質を置いて失せろ!」
空賊・「マンマユート団」の撃退に成功したポルコが、ボロボロになった空賊達に向けて放ったセリフです。
なんだかんだで金貨を半分残してあげるところにポルコの人情味を感じますね!
紅の豚の名言⑨「インスピレーションだな」
設計士のフィオから「良いパイロットの条件はなに?」と聞かれます。その時のポルコの答えがこの言葉です。
長年パイロットとして生き残ってきたポルコらしいセリフですね!
紅の豚の名言⑩「フィオは、やらねぇ」
フィオを嫁にすると宣言したカーチスに言い放ったセリフ。
ポルコの自信とフィオを渡さないという決意が現れているセリフですね!
紅の豚の名言:ジーナの名セリフ
『紅の豚』のダブルヒロインのひとり、ジーナ。
未亡人になりながらも店を経営して強かに生きながら、年相応の妖艶さが魅力的なジーナの名台詞を見ていきましょう。
・【ジブリ映画】『紅の豚』マダム・ジーナの魅力に迫る!声優、歌、モデルとなった人物、名言、ポルコとの関係
紅の豚の名言⑪「人を伝言板か何かと思ってるの?いくら心配しても、あんたたち飛行艇乗りは 女を桟橋の金具くらいにしか考えてないんでしょう。マルコ、今にローストポークになっちゃうから……私イヤよ、そんなお葬式」
ポルコが不時着した事を知り、心配したジーナへポルコが放った言葉は、カーチスへの伝言でした。そんなデリカシーのかけらもないポルコに対して、ジーナは声を荒げて怒ります。
ポルコを本気で心配するジーナの愛情が伝わってくるセリフです。
紅の豚の名言⑫「ここではあなたの国より、人生がもうちょっと複雑なの。恋だったらいつでもできるけど」
カーチスから電話でプロポーズを受けた際に、ジーナが断る時に使ったセリフです。
様々な恋をして、未亡人になっても強く生きてきたジーナのこの言葉からは、女性としてもひとりの達観した人間としても芯のあるかっこよさを感じられます。
紅の豚の名言⑬「あなたもうひとりの女の子を不幸にする気なの」
カーチスとの再決戦は、決着がつかずに掴み合いの喧嘩へと発展した際に、カーチスから一撃を喰らいダウンしているポルコに、ジーナが放ったセリフです。
ここでポルコが負ければ、ポルコへ好意を抱いているフィオが悲しむことをわかっていたジーナの複雑な心境が伺えます。
このセリフの「もうひとり」とは、ジーナの他にフィオも悲しませる気なの?というポルコの今までのはっきりしない言動にチクリと攻撃しているようにも聞こえますね。
紅の豚の名言:カーチスの名セリフ
ポルコの最大のライバルとして登場するドナルド・カーチス。
惚れっぽい性格で、好きになった女性には猛アタックしたり、ポルコに勝った後でも再決戦に快諾したり、男として筋の通った性格をしています。
そんなカーチスの名言を見ていきましょう。
紅の豚の名言⑭「金と名声を運んでくる幸運のガラガラヘビさ」
バーでポルコと遭遇したカーチスは、自分の愛機「カーチスR3C-0」の自慢をする時に言ったセリフです。
敏腕飛行艇乗りとしてポルコの最大のライバルであるカーチスは、ポルコまでが認める操縦テクニックを持っているものの、今までの功績は全て愛機のおかげだと話すのです。
「カーチスR3C-0」への愛が感じられる一節でした。
・【ジブリ映画】『紅の豚』の飛行機を徹底解説!実物?実在する?ポルコの語る「飛行機の墓場」の元ネタは?
紅の豚の名言⑮「歌は静かに聴くんだ」
愛するジーナの歌へリスペクトが込められているような一節。
紅の豚の名言⑯「美しい まさに秘密の花園に咲く一輪のバラ」
カーチスのラブコールは止まりません。
庭園に侵入して、愛するジーナの美しさを花に例えて、褒め倒すカーチスのロマンチストな一面が炸裂していました。
紅の豚の名言⑰「ジーナはてめえに惚れてんだ 彼女はおめえがくるのをなあ、ずーっと庭で待ってんだぞ」
ジーナを追いかけ続ける中で、ジーナがポルコを愛していることに気づいていたカーチス。
一方で、ジーナの想いに一向に気付く様子のないポルコ。
そんなポルコの鈍さに痺れを切らしたカーチスが、掴み合いの喧嘩の最中に言い放ったセリフです。
愛した女性が傷ついて欲しくないという、カーチスの真の優しさが甲斐見えた場面でした。
紅の豚の名言:フィオの名セリフ
『紅の豚』でジーナに続くダブルヒロインのひとり、フィオ。
17歳という若さで飛行艇技師として男たちに劣らぬ技術力を見せつけます。
そんなフィオの名言を見ていきましょう。
・【ジブリ】『紅の豚』のフィオを解説!その後は?キスでポルコは人間に戻れた?年齢、性格、声優、セリフなど!
紅の豚の名言⑱「きれい 世界って本当にきれい」
フィオが人生で初めて飛行機の上から情景を見た時に放ったセリフです。
戦争が間近に迫る暗黒な時代を生きる17歳のフィオが、日常から完全に切り離された空中の自由を謳歌する様子が見られました。
紅の豚の名言⑲「意地も見栄もないない男なんて最低よ、堂々と戦いなさい」
フィオの改良した「サイボアS.21」を壊そうとするポルコを敵視する男たちに言い放つセリフです。
男社会の中に溶け込み、強く生きるフィオの芯の強さや相手に媚びずに自分の信念を貫く揺るぎなさが甲斐見えた瞬間でした。
紅の豚の名言⑳「私はポルコを信じてる」
ポルコとカーチスの決闘を前にフィオがポルコに言ったセリフです。
はじめこそポルコに子供扱いされていたフィオですが、このセリフにはしっかりとした信頼関係が感じられます。
まとめ
『紅の豚』のキャッチコピーとキャラクター達の名言&名セリフについてまとめました。
セリフひとつを切り取っても深みのあるものばかり。
気に入ったセリフは、ぜひ日常で使ってみてください。
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