【ジブリ映画】『紅の豚』マダム・ジーナの魅力に迫る!声優、歌、モデルとなった人物、名言、ポルコとの関係
ジブリ映画『紅の豚』は、中性的な少女が主人公に描かれることの多いジブリ映画の中では、珍しく”豚の姿をした中年オヤジ”が主演のヒューマン・ドラマ作品です。豚なのになぜかかっこいい主人公・ポルコに劣らず注目されているのが、ポルコの旧友・ジーナです。この記事では、誰もが振り返るような美貌を持ったジーナの魅力に迫ります!
こんにちは、Reneです。
この記事では、映画『紅の豚』の主人公・ポルコの旧友として登場する美女・ジーナについてご紹介します。
ジーナを演じた声優が明かした制作秘話を始め、ジーナの年齢、歌、モデルなどについても言及していくので、『紅の豚』の理解を深めたい方、ジーナのファンの方はぜひ読んでいってくださいね。
・『紅の豚』:マダム・ジーナとは?
・『紅の豚』:ジーナの魅力①挿入歌「さくらんぼの実る頃」の制作秘話
・『紅の豚』:ジーナの魅力②モデルはジブリ製作陣にいる?
・『紅の豚』:ジーナの魅力③名言集
・『紅の豚』:ジーナの魅力④ジーナとポルコのその後は?
『紅の豚』:あらすじ
まずは物語のあらすじを簡単にご紹介します。
舞台は、1920年代末期のイタリアとバルカンの狭間・アドリア海。
第一次世界大戦でイタリア機軍飛行隊のエースとして名を馳せたマルコ・パゴットは、戦争を続ける人間社会に不満を募らせ、「ポルコ・ロッソ」と名乗り、自らに魔法をかけて豚へと姿を変えて暮らすことに。
不景気により職をなくした人々による空賊隣観光船を襲っては日銭を稼ぐ悪行が横行している世の中で、ポルコは、愛機である深紅のサボイアS-21に乗り、空賊退治をして賞金稼ぎをしていました。
ある日、空賊連合の悪行から女性を救ったポルコは旧友であるジーナの元を訪れた際に、空賊連合がポルコ打倒の助っ人としてアメリカ人のドナルド・カーチスを雇ったという話を耳にします。
イタリア艇を負かした高速艇・カーチスR3C-0で、愛機の整備に向かう道中を襲撃されたポルコは、どうにかミラノまで逃亡し、助けを求めてピッコロ社を訪れるのですが...
『紅の豚』:マダム・ジーナとは?
マダム・ジーナは、主人公・ポルコと旧友の仲であり、妖艶な美しさと凛とした芯の強い内面を持つ女性です。
3度結婚したものの、全ての相手に先立たれてしまっており、現在は未亡人。
ホテル・アドリアーノの経営者兼歌手として生計を立てています。
あまり自身を語らないことからミステリアスさが増し、「飛行機乗りはみんなジーナに恋をする」と言われるほど、多くの男性を虜にしてしまう魔性的な部分があります。
ポルコとは彼が豚の姿になる以前から親交があり、どこか恋心を抱いているようにも感じられますが、2人の関係はなかなか発展せず、複雑な事情があることが伺えます。
◆声優は?
マダム・ジーナの声優を担当したのは、1943年12月27日生まれのシンガーソングライター・加藤登紀子さん。
『紅の豚』で誕生したポルコの名セリフ「飛ばねえ豚はただの豚だ」はマダム・ジーナとポルコの言い合いの中で生まれたものです。
ポルコのこの言葉のあと、ジーナは「バカっ!」と怒りをあらわにするのですが、宮崎駿はこのシーンに36回のリテイクを出しています。
何度やっても「もっと怒ってください」の一点張りでやり直しさせられたことを加藤登紀子さんは後に明かしているのですが、恐ろしいやり直しの数ですよね。
また、2010年にツイッターで「なぜジーナは返送したばかりのエンジンの音を聞き分けられたのでしょう?」というファンからの質問に「そうね。どうしてかしら?好きな男の足音は靴が変わっても分かるってことかな」とまるでジーナが憑依したかのように意図を得た返しをして話題になりました。
『紅の豚』:ジーナの魅力①挿入歌「さくらんぼの実る頃」の制作秘話
本編において、ジーナの活躍は多々登場していますが、中でもジーナが歌を歌っているシーンが印象深いのではないでしょうか。
この歌を歌ったのは、ジーナの声優を務めた加藤登紀子さん本人です。
加藤登紀子さんは、宮崎駿監督を含めた製作陣たちと1991年から2006年まで営業していた表参道にたたずむライブレストラン「テアトロスンガリー青山」で挿入歌「さくらんぼの実る頃」を仮録音しています。
マネージャーの演奏するピアノに合わせて歌詞が書かれた紙を片手に、仮録音のつもりで歌ったのですが、それを聞いた宮崎駿監督は「あれ以上のものはないと思う」と大絶賛し、本編に採用されました。
完成したシーンを観た加藤登紀子さんは、「仮録音が映像の雰囲気によくあっていて、さすがだと思った」と歌うジーナのシーンを気に入ったことを明かしています。
『紅の豚』:ジーナの魅力②モデルはジブリ製作陣にいる?
『紅の豚』本編でピッコロのおやじが「女はいいぞ。よく働くし粘り強いしな」と言うシーンがありますが、『紅の豚』を制作したメインスタッフの多くは女性だったそう。
製作陣の中では、ジーナのモデルは、原画を担当した篠原征子か、色彩設計の保田道世ではないかと憶測が広がっていたようです。
また、映画『紅の豚』の舞台となったイタリア出身の女優ジーナ・ロロブリジーダがモデルになったという説もあります。
ジーナ・ロロブリジーダは、マダム・ジーナと同じ名前であることと、ジーナと同じくショートカットでカールを効かせたヘアスタイルが特徴的であること、イタリア出身であることから有力視されています。
『紅の豚』:ジーナの魅力③名言集
本編で登場するマダム・ジーナの魅力あふれる名言をご紹介します。
主人公のポルコに負けない存在感を放つ、印象的な言葉をたくさん残しています。
上品な言葉の言い回しが素敵ですよね。
『紅の豚』:ジーナの魅力④ジーナとポルコのその後は?
物語の終盤、カーチスから結婚を持ちかけられたジーナは、ポルコと賭けをしているからという理由でプロポーズを断ります。
長年、どこかポルコへ恋心を寄せている素振りを見せるジーナですが、今まで自分の思いを打ち明けることはしませんでした。
そんなジーナが、ポルコが自分を訪ねに来るか、来ないかの賭けをします。
そして物語の結末、フィオが操縦しているであろう飛行機が空からホテル・アドリアーノを覗くのですが、そこには深紅色をしたサボイアS-21と思われる飛行艇が目に写ります。
ジーナが待っているであろう庭側の海に深紅色の飛行艇が止まっていることしか描かれていませんが、夜にならないと顔を見せなかったポルコが日中であるにも関わらずジーナに会いに行ったと推測することができます。
つまり、ジーナは賭けに勝ち、ジーナは長年、内に秘めていたポルコへの想いを伝えたのかもしれませんね。
しかし、ここで引っかかるのがフィオの存在です。
フィオがポルコにキスをする場面があるので、ここが結ばれるのでは?と思った方もいるかもしれませんが、「ジーナはますます綺麗になっていくし」という言葉を溢している通り、ジーナのポルコへの恋心は気づいていると考えて間違いなさそうです。
フィオは17歳で、ポルコが36歳であることを踏まえると、この2人が恋愛に発展するとは考え難いため、フィオのポルコに対する想いは憧れや忠誠心のようなものと考えられそうです。
まとめ
この記事では、映画『紅の豚』に登場するマダム・ジーナの魅力について解説しました。
ジーナは、多くを語らないため、謎に包まれている存在ではありますが、そのミステリアスさこそもジーナが愛される秘密のようですね。
ジーナについての理解を深めた上で、『紅の豚』を再鑑賞してみてはいかがでしょうか。
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