【ジブリ】映画『魔女の宅急便』に登場する”トンボ”を徹底解説!本名や年齢、プロペラ付き自転車について
1989年公開のスタジオジブリ映画『魔女の宅急便』で登場する”トンボ”は、丸メガネがトレードマークの少年で空を飛ぶことを夢見ています。コリコ街にやってきたキキにいち早く声をかけて友達になろうとしたり、自転車にプロペラをつけて空を飛ぼうとしたり存在感を大いに発揮しているキャラクターです。ということで、この記事では、トンボの本名や年齢、キキへの好意、トンボの飛行機などについて詳しく解説していきます。
こんにちは、Reneです。
1989年公開のスタジオジブリ映画『魔女の宅急便』は、見習い魔女のキキが両親の元を離れて1年間仕事をしながら一人暮らしする成長物語。
キキは、新たな街でたくさんの人と出会いを果たしますが、中でも存在感のあるキャラクターといえば、空を飛ぶことを夢見る少年・トンボではないでしょうか。
コリコ街で魔女が歓迎されないことに悩むキキに声をかけたり、キキが魔法を使えなくなった時もトンボの起こしたアクシデントによって大きな転機を迎えたり...。
物語を語る上で欠かせないトンボについて、詳しく見ていきましょう。
- トンボの年齢
- トンボの本名
- トンボという名前の由来
・魔女の宅急便:トンボの声優は山口勝平
・魔女の宅急便:トンボとキキは友達?恋人?
- ◆トンボにとってキキは「たくさんいる女友達の一人?」
- ◆トンボは「モテる男の子?」
- ◆トンボとキキの恋愛にはその後があった!?
・魔女の宅急便:トンボのプロペラ付き自転車は空を飛べるか、物理的に考察!
- ◆空飛ぶ電動自転車は実在する!
魔女の宅急便:トンボの基本情報
丸メガネに赤と白のボーダーTシャツがトレードマークの少年。
空を飛ぶことを夢見るトンボは、飛行機クラブに所属する生粋のメカ好きです。
ある日、ホウキひとつで空を飛んで街に降り立ったキキに遭遇したことから、興味津々の様子でキキに話しかけますが、名前も名乗らず声をかけてくるトンボに対して、キキは不快感を示します。
しかし、それからコリコ街で共に時間を過ごしていくうちに、お互いにいい友達として友情を深めていきます。
トンボの年齢
そんなトンボですが、映画本編で年齢が公表されることはありませんでした。
しかし原作児童書では、”トンボはキキより1歳年上”であることが言及されています。
キキは13歳でひとり修行に出ているため、原作と同じようにキキの1歳年上なら14歳ということになります。
映画の中でもトンボとキキに大きな年齢差は感じられないため、トンボは14歳である可能性が高いです。
トンボの本名
本編を見ているとトンボには別の名前があることが分かります。
それは、キキが宅配の仕事を始めてしばらくした時のこと。
トンボへの宅配を頼みたいおソノさんは、「キキの仲良い男の子」と言わず、「コポリさん」とトンボのことを伏せます。
キキとトンボのギクシャクした関係を緩和させようとしたおソノさんの裏工作だったのです。
このワンシーンによって、トンボには、「コポリ」という本名があることがわかりました。
ただ、コポリが苗字か名前かはハッキリしていません。
そのため、「コポリ・トンボ」というフルネームなのか、トンボがニックネームでコポリという名前なのかは、謎に包まれています。
しかし、通常の宅配であれば、家それぞれに表札がついている苗字で予約をすることが多いため、「コポリ・トンボ」という名前の可能性が高そうです。
ちなみに、原作児童書では、”コポリ”という名前は登場しませんので、映画オリジナルの名前となっています。
トンボという名前の由来
トンボという名前は珍しいですが、秋に多く出現する虫をイメージしますよね。
実は、少年・トンボと虫・トンボには2つの共通点があります。
まず、一つ目が「見た目」です。
少年・トンボ、いつも赤と白のボーダーティシャツを着ているのですが、虫・トンボの腹部はボーダーのように2色が順番に連なった柄をしています。
また、少年・トンボの大きなまるメガネは、虫・トンボの目とそっくりではないでしょうか。
そして、二つ目に「空と飛ぶ」こと。
自分で飛行機を作ってしまうほど空を飛ぶことに興味関心を持っている少年・トンボは、空高く飛ぶ虫のトンボと似ていますよね。
魔女の宅急便:トンボの声優は山口勝平
トンボの声優を担当したのは、声優・俳優として活動する山口勝平さん(1965年5月23日生まれ)。
声優としての代表作では、『らんま1/2』早乙女乱馬役、『名探偵コナン』工藤新一/怪盗キッド役、『犬夜叉』犬夜叉役、『ワンピース』ウソップ役、『はなかっぱ』がりぞー役などがあります。
ちなみにキキを演じているのが後に『名探偵コナン』で江戸川コナン役を担う高山みなみさん。
『名探偵コナン』で繋がりのある2人の共演となっているのは、面白いですね。
・【声優】魔女の宅急便の声優まとめ!キキやジジ、トンボの声を担当しているのはあの人?!
魔女の宅急便:トンボとキキは友達?恋人?
続いて、トンボとキキの関係性について考察してみましょう。
キキとトンボの関係性は、友達のようにもこれから恋愛に発展しそうにも見えますよね。
トンボはホウキに乗ってコリコ街へやってきたキキを見て、初対面にも関わらず、魔女についてや空を飛べる魔法について質問攻めをして、キキからうざがられます。
そんなキキの態度を気に留める事なく、「魔女子さん、今日は飛ばないの?」とキキのことを魔女子と呼んでみたり、「本当に黒い服を着てるだろ?」とキキの目の前でキキのファッションについて仲間と話します。
シンプルにデリカシーのない少年とも見えるのですが、トンボはキキの小さな変化にも気づきます。
自分の開発しているプロペラのついた自転車の仮飛行に誘ったり、魔女の修行についての悩みを静かに聞いたりと、ひとりぼっちで街にやってきたキキにとっては数少ない心許せる友達のひとりになる程です。
魔法が使えなくなったキキが再び空を飛べるようになったのも飛行船の事故に巻き込まれたトンボを助けるためであって、絶体絶命のピンチを救ってくれた命の恩人であるキキに対する思いが友情から愛情に変わった可能性は十分にありそうでうね。
◆トンボにとってキキは「たくさんいる女友達の一人?」
そんなトンボですが、キキのことをどう思っているのでしょうか。
本編を見ていると、キキ以外にも女の子の友達はたくさんいるようで、女の子に囲まれたトンボを見て、キキが不機嫌になる描写なども描かれていました。
ちなみにトンボの女友達の中にはニシンのパイの依頼でキキに悪態をついた女の子もいます!
キキはトンボの友達である彼女たちに嫉妬していたのかもしれません。
◆トンボは「モテる男の子?」
メカに夢中で、女友達も多いトンボですが、
キキがトンボに誘われた飛行クラブのパーティに行けなかった時に、雨の中キキのことを待ち続けていたことを伏せて優しく許すシーンがあります。
ほかにも、おばあさんが孫のために作ったニシンのパイを雨の中届けた際に迷惑がられたことを落ち込んでいたときに、
「才能を生かした仕事だろ、素敵だよ」と励ましの言葉を投げかけたりと、トンボがキキに寄り添う場面が度々登場しています。
トンボはとても明るくオープンな性格で、優しくて愛嬌があり誰からも好かれています。
だけど大切な人への寄り添いを忘れず、広い心と思いやりを持っています。
おまけに好きな事には一生懸命で情熱的。
実はトンボって、かなりモテるなのかもしれませんね。
◆トンボとキキの恋愛にはその後があった!?
映画本編では、キキとトンボは最後まで仲のいい友達のように描かれているのですが、原作児童書では違った結末を迎えています。
魔女の修行でコリコの街にやってきたキキとトンボ。
コリコの街で宅急便の仕事をつづけるキキ。
一方でトンボは遠くの学校へ通うため街を離れ、2人は遠距離恋愛になってしまいます。
そして17歳になったキキはトンボとの文通を続けるうちに彼への恋心に気づいていきます。
20歳になったキキは、トンボのはっきりしない態度にモヤモヤしていました。
そんなとき彼女はドレスデザイナーのサヤオに出会います。
最初は冷たい態度をとりますが、彼の作るドレスに感動したキキは「自分の結婚式にはドレスを作ってね」と頼み、トンボへの気持ちを再確認しました。
そして、少年少女からキキが22歳になった際に、2人はめでたく結ばれます。
その後、最終巻である原作6巻では結婚してから13年後のキキとトンボが描かれています。
2人はニニとトトという双子の姉弟を授かります。
双子の姉ニニは、魔女の一族の「魔女として生きるなら13歳の満月の夜に独り立ちする」という掟を前に、どうするか決められずにいました。
一方で弟のトトは、男の子だから魔女になれないということに不満を抱いていました。
そんな双子それぞれの苦悩にキキは過去の自分を重ねながら、母として向き合っていくのです。
このことを踏まえると、映画本編ではキキが13歳から14歳の出来事しか描かれていないため、友達関係で終わっていますが、原作を知っていることで今後結ばれる展開など様々な可能性が見えてきますね。
魔女の宅急便:トンボのプロペラ付き自転車は空を飛べるか、物理的に考察!
空を飛びたいトンボは、飛行クラブに所属しながら、どうしたら空を飛べるか試行錯誤する日々を送ります。
キキのように魔法が使えるわけではないので、自分で空を飛ぶ道具を開発する必要があったのです。
そんなトンボが自ら開発していたのが、”プロペラ付きの自転車”です。
構造は至ってシンプルで、普通の自転車の前部分にトンボとキキと変わらない大きさの巨大プロペラが取り付けられているというもの。
本編では、実際に助走をつけて空を一時的に飛ぶことができていました。
しかし、着陸などの手段がないため、2人とも自転車から身の投げ出すような形で完全に不時着していましたが...。
なかなか勇気のいる飛行実験ですが、キキとトンボが楽しげに自転車で空を飛ぶ様子は、微笑ましいです。
◆空飛ぶ電動自転車は実在する!
ここで気になるのは、実際に自転車で空を飛ぶことができるのかということ。
調べてみると、チェコの技術者チームが「空飛ぶ電動自転車」というものを開発していました。
“ホバーバイク”という名前で、人が漕ぐのではなく、電動でエネルギーを供給するものになっています。
人力ではない分、均等にエネルギー供給ができて安定感がありそうですね。
また、ホバーバイクのプロペラは前後に6つついており、トンボの開発した自転車よりも見た目が大きいです。
それだけではなく、プロペラと自転車合わせて総重量が100キロあると言われており、自転車というにはあまりにも重いですよね。
チェコの技術者チームが開発したホバーバイクは、1回の飛行で3〜5分ほど空を飛べるそうなので、飛行機やキキのホウキのように、移動手段として使うのはまだまだ難しいことが分かります。
この実際の実例をもとにトンボのプロペラ付き自転車を考えてみると、「1つのプロペラ」「自ら漕いでエネルギー供給をする」という2つ点を改善する必要があることが分かりました。
トンボがキキを乗せて仮飛行したのも問題点のひとつと言えそうです。
ホバーバイクは、100キロほどの重装備で人間ひとりを乗せて3〜5分の飛行が実現するのです。
トンボがキキを乗せて自転車で空を飛ぶためには、プロペラの数を増やし、電動装置を取り付けるもしくは安定的に漕ぐテクニックを取得する必要があります。
つまり、あの場面はファンタジー作品ならではの演出であり、非現実的であることが分かりました。
ちなみに、エンドロールでは、小型飛行機のような乗り物でキキと一緒に空を飛んでいるトンボが出ているので、自転車で空を飛ぶことは諦めたのかもしれませんね。
まとめ
この記事では、『魔女の宅急便』に登場するトンボについてまとめました。
本編では語られない部分を知ることで、一層作品の深みが増すのがジブリ映画の魅力のひとつです。
ぜひ、次回『魔女の宅急便』を鑑賞する際は、トンボに注目して見てください。
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