【ジブリ】『千と千尋の神隠し』を徹底解説!あらすじ、主要キャラと声優、トリビア、公開年、興行収入まとめ!
ジブリ映画『千と千尋の神隠し』を徹底解説!あらすじ、主要キャラと声優、トリビア、公開年、興行収入についてご紹介します。神々の集うふしぎの街に迷い込んだ千尋が、豚に変えられた両親を助け人間の世界に戻るために油屋で働く成長物語。日本映画史に残るヒット作となった『千と千尋の神隠し』について、いろいろな角度から読み解きます!
こんにちは、Reneです。
今回はジブリ映画『千と千尋の神隠し』を丸ごと徹底解説します!
アカデミー賞の長編アニメーション部門受賞を受賞し、日本国内の興行収入ランキング2位の『千と千尋の神隠し』。
スタジオジブリ作品の中でも登場キャラクターが多く、ストーリーに隠喩された意味などを知れば知るほど深みをます物語となっています。
あらすじはもちろん、キャラクターや声優、興行収入記録、トリビアなど様々なトピックから『千と千尋の神隠し』を読み解いていきましょう!
・千と千尋の神隠し:あらすじ
・千と千尋の神隠し:主要キャラクターと声優
・千と千尋の神隠し:オリジナル公開年と興行収入成績
・千と千尋の神隠し:テレビ放送履歴
・千と千尋の神隠し:トリビア
千と千尋の神隠し:作品概要
ジブリ映画『千と千尋の神隠し』は2001年公開の映画です。
スタジオジブリ作品の中でも歴代1位のヒット作で、海外からの評価も高い1本です。
2020年には新型コロナの影響で新作映画の公開延期が相次ぎましたが、全国の映画館で『千と千尋の神隠し』を含む4本のジブリ映画がリバイバル上映されました。
リバイバル上映でも多くの観客を動員し、興行収入記録をさらに伸ばしています。
千と千尋の神隠し:あらすじ
では『千と千尋の神隠し』のあらすじを紹介します。
後半は物語のエンディングに関するネタバレがありますので、未見の方はご注意くださいね!
引っ越しの途中で、両親と共にふしぎの街に迷い込む
都会育ちの小学生・千尋は、田舎への引越しが決まり、新しい家に向かう車の後方座席でクラスのお別れ会でもらった花束を抱えながら憂鬱な気持ちでいました。
そんな中、千尋と千尋の両親が乗った車は道に迷ってしまい、山奥の行き止まりまでやってきます。
そこには先の見えないトンネルがありました。
不吉さを感じる千尋でしたが、興味津々の両親について、トンネルの先に行ってみることに。
トンネルを抜けると人気のない静かで小さな街が広がっていて、美味しそうな匂いにつられた3人は繁華街までたどり着きます。
豚にされた両親を救うために湯屋で働くことに
店主のいない食堂で、後払いすればいいと食べ物を勝手に食べ出す両親に呆れた千尋は、ひとりで街を散策しにいきます。
すると、1人の少年から「ここに来てはいけない。すぐに戻れ」と警告を受けます。
突然のできごとに気味が悪くなった千尋は急いで両親の元へ駆けつけますが、そこには豚の姿に変わり果てた2人がいました。
千尋たちが迷い込んだのは、人間が来てはいけない場所で、八百の神々が集う街だったのです。
茂みに隠れて怯える千尋を見つけたハクは、ここでは仕事をしない者は、湯婆婆によって動物に変えられてしまうことを話し、湯婆婆の経営する湯屋・油屋で仕事をもらうように助言します。
名前を奪われ、油屋で働く「千」
ハクに頼まれたリンに案内され、千尋は湯婆婆に「ここで働かせてください」と頼み込みます。
最初は厳しく断る湯婆婆でしたが、2人の言い合いで溺愛する息子・坊が起きて大泣きを始めてしまったため、湯婆婆は場を収めるために千尋を雇うことにします。
ただし”千尋”という名前は贅沢すぎると”千(セン)”という名前に変えられてしまいます。
千尋は湯婆婆と契約書を交わし、油屋で働き始めることになりました。
油屋のほとんどの人は千尋のことを「人間臭い」と遠巻きにしますが、リンだけは千尋の面倒を見てくれます。
また、ハクも千尋のことを何かと気にかけ、湯婆婆に名を奪われると帰り道が分からなくなってしまうため絶対に忘れてはならないということを教えます。
そして、ハクは自分の名を忘れてしまい、この街から出られないことを千尋に打ち明けたのでした。
油屋にやってきた招かれざる客
ある雨の降る日、千尋が樽に入った水を捨てに裏庭へ行くと、カオナシが雨に打たれ立っていました。
濡れているカオナシを可哀想に思った千尋は、網戸を開けたままにし、カオナシを油屋の中へ入るよう声をかけます。
それから千尋とリンが風呂掃除をしていると、身体中から強烈な匂いを発する”腐れ神”が油屋へやってきます。
湯婆婆は、腐れ神の接待を初仕事として千尋に押しつけます。
その最中、千尋は偶然にも腐れ神の体にトゲのようなものが刺さっていることに気づきます。
みんなで力を合わせてそのとげを抜くと、中からは大量のゴミが。
腐れ神だと思ったお客は、大量のゴミを吸い込んでしまった河の神だったのです。
千尋のおかげで汚れを洗い流し本来の龍の姿へと戻り、千尋にはニガダンゴを、そして油屋には大量の金を残して帰って行き、湯婆婆は大満足で千尋を讃えます。
カオナシの暴走とハクの悪事
腐れ神が帰った晩、千尋の声かけによって油屋の中へ入ったカオナシは金を使って従業員を誘惑し丸呑みしてしまいます。
金を大量に持っているお客がいると従業員の間で噂になりカオナシは盛大な接待を受けることに。
その接待中、千尋を見つけたカオナシは、大量の金を千尋にプレゼントとしようとしますが、「いらない」と断られます。
千尋からの拒絶に、自暴自棄になったカオナシは次々と従業員を丸呑みして大暴れを始めます。
一方、暴れるカオナシから逃げた千尋は、龍の姿で空を舞っているハクが何者かに襲われているところを助けます。
ハクを助けるために湯婆婆の住む油屋の最上階にやってきた千尋の前に現れたのは、湯婆婆の双子の姉・銭婆でした。
銭婆によると、ハクは湯婆婆の指示で銭婆の大切なハンコを盗んだため、懲らしめにやってきたというのです。
千尋が血を吐いて苦しむハクに河の神からもらったニガダンゴを食べさせると、ハクは銭婆のハンコとナメクジのような呪いの生き物を吐き出して人間の姿に戻ります。
ハクは千尋と同じように突然この街へやってきたこと、帰る場所がないからと釜爺の反対を押し切って湯婆婆の弟子になり魔法を習得しようとしたことを聞かされます。
千尋は、ハクの代わりに銭婆の魔法によってネズミに変身させられた坊を連れて銭婆のもとにハンコを返し、謝りにいくことを決めます。
カオナシが油屋でまだ大暴れしているとリンから聞いた千尋は、カオナシのいる客間へ向かいます。
そこには、大量の食事と3人の従業員を呑み込んで巨大な体になったカオナシが千尋を待っていました。
千尋は「わたしが欲しいものはあなたには絶対に出せない」とニガダンゴのあまりをカオナシに食べさせます。
すると、カオナシは瞬く間に食べたものを吐き出し、元の姿へと戻って行きます。
正気を取り戻したカオナシは、そのまま千尋たちと銭婆の家まで向かうことに。
ハクの正体と千尋
リンの送迎のもと、釜爺からもらった切符を持って海の上を走る列車に乗った千尋たち。
長い時間をかけて銭婆の家までたどり着いた千尋は、ハンコを返しハクの代わりに謝ると銭婆は優しく迎え入れてくれます。
昔ハクに会ったことがある気がするが思い出すことができないと話す千尋に「一度あったことは忘れないものさ、思い出せないだけで。」と銭婆は言葉をかけ、お守りとして髪留めを贈ります。
一方、湯婆婆は坊がいないことを気づきます。
意識を取り戻したハクは、湯婆婆のところへいき、銭婆のところへ行った坊を連れ戻す代わりに千尋と千尋の両親を人間の世界へ返してやって欲しいと交渉します。
そして、風が窓を叩く音とともに白龍の姿をしたハクが千尋たちを迎えにやってきます。
銭婆はハクのやったことを許します。
千尋は、銭婆に自分の名を明かし抱き合い、去って行きます。
ハクの正体と別れ
ハクの背中に乗って油屋へと戻っている時、千尋は昔住んでいた家のそばにあった川に落ちたことがあるとお母さんから聞いたことを思い出します。
その川はマンション開発のために埋められてしまったこと、その川の名が琥珀川であったこと、そしてその川に宿る神がハクだったことを思い出し話ます。
その瞬間、ハクは人間の姿に戻り、自分の本当の名前”ニギハヤミコハクヌシ”を思い出します。
その昔、千尋が靴を拾おうとして琥珀川に落ちましたが、千尋はハクによって浅瀬へ運ばれ生き延びることができたのでした。
油屋へ戻ってきた千尋たちを待っていた湯婆婆は、たくさんの豚の中から自分の両親がどれか見つけられたら返してやるといいます。
千尋は、「この中にはいない」と答え、見事正解。
油屋の人たちに見送られ、ハクと手を繋いでこの街へつながるトンネルへ向かいます。
水で覆われていた場所は一面が草原に戻っており、「トンネルを抜けるまで絶対に振り向いてはいけないよ」とハクから忠告を受けます。
本当の名を取り戻したハクと千尋は元の世界での再会を約束し、別れました。
トンネルの前には、何事もなかったかのように千尋を待つ両親がいました。
3人がトンネルを抜けると、長い時間放置されていたかのように大量の葉っぱが車を多い、車内が埃まみれになっていました。
困惑する両親に対して千尋はぼんやりとトンネルを見つめていました。
夢ではなかったことを証明するかのように、髪を結いている髪飾りが太陽に反射したかのようにキラリと光り、千尋はハッとし車へと乗り込んでいきました。
千と千尋の神隠し:主要キャラクターと声優
続いて『千と千尋の神隠し』の主要キャラクターと声優をご紹介します。
物語を理解するには、ひとまず以下のキャラを覚えておけば大丈夫です!
荻野千尋(声優:柊瑠美)
主人公の千尋は、10歳の小学生。
迷い込んだ八百万の神々が集う異世界で生きていくために仕事が必要であった千尋は、ハクの助言のもと、湯婆婆の経営する油屋で働くことに決めます。
ハク(声優:入野自由)
ハクは街に迷い込んだ千尋に助けの手を差し伸べる少年です。
油屋では湯婆婆の弟子として働き、油屋の番頭で従業員たちからは「ハクさま」と呼ばれ人望の厚い存在。
・【キャラ解説】『千と千尋の神隠し』のハクに迫る!魔法で川を復活させたかった?その後や千尋との関係は?
湯婆婆(声優:夏木マリ)
湯婆婆は神々の集う街の湯屋”油屋”を経営する魔女です。
他人に厳しく従業員たちから恐れられている一方で、息子の坊の言うことはなんでも聞くほどの溺愛っぷりを見せています。
カオナシ
カオナシは、正体がはっきりしない影のような生き物です。
雨の中、油屋に入れてくれた千尋に好意を持ち千尋を喜ばせようとしますが、受け取ってもらえないとわかると油屋の中で大暴れします。
本来のカオナシは声を持っていないので、特定の声優がいません。
ただし飲み込んだ相手の声を使って話すことがあり、青蛙を飲み込んだ時は青蛙の声でしゃべります。
銭婆(声優:夏木マリ)
銭婆は湯婆婆の双子の姉です。
わけあって湯婆婆とは対立しており、魔術の実力は湯婆婆を上回っています。
坊(声優:神木隆之介)
坊は湯婆婆の息子です。
湯婆婆に甘やかされて育っており、わがままで自分の思い通りにいかないと泣いたり物を壊したりして解決しようとします。
リン(声優:玉井夕海)
リンは油屋で働き、千尋の世話役を担う少女です。
油屋で働くことに誇りを持つどころか自分の境遇に不満を漏らしていて、いつかは海の向こうの街に行くことを夢に見ています。
釜爺(声優:菅原文太)
釜爺は油屋のボイラー室で長年働く老人です。
自由自在に伸びる腕を6本持ち、温泉に使う薬草の調合を忙しなく作り続けています。
新入りである千尋にも親切で、何かと助けてくれる存在です。
・【ジブリ映画】『千と千尋の神隠し』声優を一覧で紹介!朝ドラ女優に神木隆之介、ちょい役には大泉洋が登場
千と千尋の神隠し:オリジナル公開年と興行収入成績
映画『千と千尋の神隠し』のオリジナル公開年は2001年7月20日です。
夏休みシーズンの目玉映画として公開されたこともあり、まさしく記録的大ヒットとなりました。
日本映画の歴代興行収入記録を更新(当時)
2001年7月に公開されてから、2020年夏までの総合興行収入額は308億円。
日本映画の歴代興行収入記録で、20年間不動の1位を守ってきました。
しかし2021年夏に公開された『劇場版鬼滅の刃 無限列車編』がこの記録を抜いて1位に。
それでも2021年現在、日本の映画で興行収入が300億を超えているのは、『千と千尋の神隠し』と『劇場版鬼滅の刃 無限列車編』の2作品のみです。
興行収入:316.8億円(2021年3月現在、2020年夏の再上映収入を合算)
・【2021年版】スタジオジブリ映画『千と千尋の神隠し』の興行収入まとめ!「鬼滅の刃」とどっちが上?
千と千尋の神隠し:テレビ放送履歴
『千と千尋の神隠し』は劇場上映の終了後、これまでに6回テレビで地上波放送されています。
初めて地上波放送された2003年1月24日の視聴率は46.9%と、驚異的な数字を記録しています。
千と千尋の神隠し:トリビア
最後に、『千と千尋の神隠し』に関するトリビアと興味深い考察をご紹介しましょう。
これを知ると、次回映画を観る時にこれまでと少し印象が違って見えるかもしれません。
①千尋は契約書で自分の名前の漢字を間違えていた
千尋が湯婆婆との契約書に自分の名前を書く場面で、苗字の「荻野」の”火”を”犬”と書き間違えています。
「本当の名前を教えてはならない」というハクからの忠告を守ったのか、単純に間違えてしまったのか、真相は分かりませんがジブリの細かいこだわりが見受けられるワンシーンです。
千尋とハクは恋人?兄弟?
釜爺はハクと千尋の思い合いに”愛だ愛”と言っていたり、銭婆は千尋にハクのことを”ボーイフレンド”と呼んでいたりと、幼いながらも2人に無意識に恋心を抱きあっているように見えます。
また、銭婆の家から油屋へ戻る道中で千尋の回想シーンで、川に流れるピンクの靴を拾い上げる白い袖から伸びる手が千尋ではなくハクなのではないかと言われており、川に落ちた妹の千尋を助けようとした兄のハクが亡くなってしまったいう兄弟説が浮上しています。
まとめ
宮崎駿による大人気アニメーション映画『千と千尋の神隠し』についての基本情報をご紹介しました。
知れば知るほど、新たな発見がある不朽の名作、細かい登場キャラクターにも注目して鑑賞してみてください!
キャステルの記事に テーマパークの最新情報をお届けします |