【ジブリ映画】『千と千尋の神隠し』主要キャラクター紹介!登場人物の関係やあらすじまとめ
ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の主要キャラクターを紹介します!宮崎駿監督による長編アニメーション映画『千と千尋の神隠し』は、10才の少女・千尋が神々の集う世界に迷い込み、豚に変えられてしまった両親を助けるために湯屋で働く物語です。この記事では「千と千尋の神隠し」に登場する個性豊かなキャラクターたちをまとめました。キャラクター同士の関係性やあらすじについても解説しています。
こんにちは、Reneです。
今回は映画『千と千尋の神隠し』のキャラクターを解説します。
宮崎駿の代表作『千と千尋の神隠し』は、ジブリ作品の中でも特にキャラクターの数が多い作品ですよね。
あまりバックグラウンドが語られないキャラクターも多くいますが、それぞれに重要な役割があったり、ぱっと見ではわからない設定を持っていたりします。
ぜひ、お気に入りのキャラクターを見つけてみてください。
・千と千尋の神隠しのキャラクター:荻野千尋/千
・千と千尋の神隠しのキャラクター:ハク/ミギハヤミハクヌシ
・千と千尋の神隠しのキャラクター:カオナシ
・千と千尋の神隠しのキャラクター:湯婆婆
・千と千尋の神隠しのキャラクター:銭婆
・千と千尋の神隠しのキャラクター:坊
・千と千尋の神隠しのキャラクター:釜爺
・千と千尋の神隠しのキャラクター:ススワタリ
・千と千尋の神隠しのキャラクター:リン
・千と千尋の神隠しのキャラクター:千尋の両親(荻野明夫/荻野悠子)
・千と千尋の神隠しのキャラクター:オクサレ様/河の神
千と千尋の神隠しのキャラクター:あらすじ
まずは作品のあらすじと作品データをご紹介します。
主人公は10歳の小学生・千尋。
引越しが決まり、クラスのお別れ会を終えた千尋は、新しい家に向かう車の後方座席でもらった花束を抱えながら憂鬱な気持ちでいました。
その途中、道に迷いトンネルを見つけた両親は車から降り、トンネルの先に興味を示します。
不吉な予感がする千尋でしたが、渋々両親についてトンネルを通り抜けることに。
誰もいない街にたどり着き、美味しそうな匂いに釣られて勝手に店の食べ物に手を出す両親。
嫌気がさした千尋がひとりで街を散策していると、ひとりの少年と出会います。
少年は千尋にトンネルに戻るよう声をかけますが、辺りは暗くなり、無人に見えた街の様子が一変。
屋台にいたはずの両親は豚に変わっており、街は水で覆われ、来た道を戻れなくなってしまいます。
千尋は、両親を人間に戻し元の世界に戻るため、ハクの助けのもと、湯婆婆が営む湯屋で働くことを決心しますが……。
千と千尋の神隠しのキャラクター:荻野千尋/千
それではここから、物語に登場する主要キャラクターを紹介していきましょう。
主人公の千尋は、10歳の小学生。
迷い込んだ八百万の神々が集う異世界で生きていくために仕事が必要であった千尋は、ハクの助言のもと、湯婆婆の経営する油屋で働くことに決めます。
懇願の末、湯婆婆から「贅沢な名前だね」と千尋から”千(セン)”に改名されてしまいます。
本作は、日本の社会問題のひとつ”性風俗に関わる現代の少女たち”を元に構想されているため、千尋のもらった千と言う名は源氏名といえそうですね。
初めは、油屋の人々から虐げられる千尋ですが、忍耐力と順応力のおかげで、様々な困難を乗り越え、湯婆婆をはじめとする異世界の人々たちから認められていきます。
さぞ長い期間、千尋は油屋で過ごしたのだろうと感心してしまいますが、宮崎駿は、”千尋が油屋に迷い込んだのは、3日程度”だと話していたりします。
千と千尋の神隠しのキャラクター:ハク/ミギハヤミハクヌシ
ハクは街に迷い込んだ千尋に助けの手を差し伸べる少年です。
油屋では湯婆婆の弟子として働き、油屋の番頭で従業員たちからは「ハクさま」と呼ばれ人望の厚い存在。
年齢は不明ですが、人間の姿をしているハクは、12歳と言われています。
ハクの着用している衣服は、平安時代の童形水干(どうぎょうすいかん)という子供用の礼装です。
普段は人間の姿をしていますが、純白の毛に青いラインが入った龍が本来の姿です。
ハクの正体は、昔に千尋が住んでいた家の近くに流れていた”琥珀(コハク)川”に宿る川の神で、本名は”ミギハヤミコハクヌシ”といいます。
千尋が幼い頃に琥珀川に落ちたところを、ハクが助けていたのです。
冷静で無表情なことが多いハクですが、千尋を気にかけまじないのこもったおにぎりを作ってあげたり、千尋の前では気を許したような穏やかな笑顔を見せていたりします。
異世界で千尋と再会したハクは、千尋のおかげで本当の自分を取り戻すことができます。
千と千尋の神隠しのキャラクター:カオナシ
カオナシは、正体がはっきりしない影のような生き物。
言葉を発することはありませんが、油屋の従業員を丸呑みしたときには、その人たちの声帯を使って言葉を発していました。
カオナシは、橋の上で千尋と目があってから執拗に千尋を追いかけます。
カオナシの正体について本編で詳しく語られることはありませんが、悪魔のような存在であると考えられます。
油屋は神様を接待する場所であるため、湯婆婆の魔法の結界によってカオナシのような神ではない存在は基本的に立ち入ることができません。
そのため、カオナシは油屋の外で雨に打たれながら中の様子を眺めていました。
しかし何も知らない千尋は、油屋の出窓を開けてカオナシを中に入れてしまいます。
油屋の中の人が受け入れたことで湯婆婆の結界は解け、神でないカオナシは油屋に入ることができたと言うわけです。
その後、カオナシは煩悩の塊を象徴するかのように、金を使って人々人々の気を引こうとします。
従業員たちは、金欲しさに盛大なもてなしをしますが、カオナシは彼らが自分自身でなく、金に興味があることに気づき、怒りで丸呑みを始めます。
そして、唯一自分自身を見てくれた千尋に有り金全てを渡して好かれようとしますが、千尋は、金よりも価値のある物を見出しており、カオナシは千尋の心を掴むことはできません。
最終的にカオナシは銭婆のもとで裁縫の仕事を手伝うことになるのですが、手に職をつけたり、内面から美しさを磨いていくことの大切さを気づき、成長のファーストステップを踏むことになるのでした。
千と千尋の神隠しのキャラクター:湯婆婆
湯婆婆は神々の集う街の湯屋”油屋”を経営する魔女です。
他人に厳しく従業員たちから恐れられている一方で、息子の坊の言うことはなんでも聞くほどの溺愛っぷりを見せています。
神様の食べ物を勝手に食べた千尋の両親を豚に変えたり、龍の姿をしたハクの体に黒いナメクジのような生き物を入れて操り銭婆の印鑑を盗んだり、気合玉を飛ばしたりとあらゆる魔法を使うことができます。
また、コウモリのような姿に変身して空中移動することもあります。
一見、悪役に見える湯婆婆ですが筋の通ったこともしており、千尋が仕事で成功すると抱きしめて褒め称えたり、千尋が油屋をさっていく後ろ姿を静かに見守ったりと、優しい一面も垣間見ることができます。
千と千尋の神隠しのキャラクター:銭婆
銭婆は湯婆婆の双子の姉です。
湯婆婆に勝る魔術を操り、自分を攻撃する存在は容赦無く倒していくものの、性格は穏やかで包み込むような優しさを持っています。
湯婆婆に操られたハクの犯した悪事を代わりに謝りに訪れた千尋を歓迎し、油屋を荒らしたカオナシに仕事を与えるなど人情家な部分が見えます。
銭婆は湯婆婆と対立関係にありながらも「私たちは二人で一人前」と話しています。
銭婆の名前の由来は、姉の銭婆と妹の湯婆婆、それぞれの頭文字をとると”銭湯”になるため、そこから来ているといえます。
千と千尋の神隠しのキャラクター:坊
坊は湯婆婆の息子です。
赤ん坊にしては異常な肥満体型で、湯婆婆の甘やかした育児が一因とされています。
また、湯婆婆の育児は体格だけでなく、性格にも通じており、わがままで自分の思い通りにいかないと泣いたり物を壊したりして解決しようとします。
病気になるから部屋の外には出てはいけないと言われていた坊ですが、銭婆によってネズミに変えられてしまったことをきっかけに千尋たちと一緒に外出します。
千尋の優しさに触れて、徐々に千尋に懐いていき、傲慢な性格も穏やかに成長していきます。
千と千尋の神隠しのキャラクター:釜爺
釜爺は油屋のボイラー室で長年働く老人です。
自由自在に伸びる腕を6本持ち、温泉に使う薬草の調合を忙しなく作り続けています。
仕事にはストイックで、石炭を運ぶススワタリには口悪く怠惰を許しません。
千尋がハクと別れて一番初めに頼る存在で、その後も銭婆に会いに行こうとする千尋に電車の切符をあげたり、親身になって千尋を見守ります。
千と千尋の神隠しのキャラクター:ススワタリ
ススワタリは、油屋のボイラー室で石炭運びをするススたちです。
釜爺には「ちびども」と呼ばれています。
湯婆婆の魔法によってススから生まれ、仕事をしないと消えてしまうという魔法に囚われています。
金平糖が大好きで、奪い合うように食べます。
千尋の靴と靴下を預かり、油屋を出入りするときに、いつも登場します。
となりのトトロで登場する「まっくろくろすけ」の正体も、このススワタリです。
ただし本作で登場するススワタリには手足があるものの、となりのトトロで登場するススワタリには手足がないという違いがあります。
千と千尋の神隠しのキャラクター:リン
リンは油屋で働き、千尋の世話役を担う少女です。
年齢は不詳ですが、大体14歳であると推定されています。
リンの正体は語られませんが、釜爺からもらったイモリを喜んで食べていたりすることから、人間ではない生き物なのではないかと考えられます。
また、油屋で働くことに誇りを持つどころか自分の境遇に不満を漏らしていて、いつかは海の向こうの街に行くことを夢に見ています。
てきぱきと仕事をこなし、はっきりとした性格が特徴的です。
そして上司であるはずの釜爺やハクにも敬語を使わず、タメ口を聞いています。
人間の千尋を見て、最初は驚くものの、誰よりも早く千尋を受け入れ、周りの授業員が差別的な態度を取る中、リンは千尋と対等に接していきます。
千と千尋の神隠しのキャラクター:千尋の両親(荻野明夫/荻野悠子)
千尋の両親は、あまり千尋の言葉に耳を傾けることがありません。
乗っている車が外国車のBMWであったり、店のものを後払いすればいいと大量に食べていく様子から、比較的に裕福な家庭であることが予想できます。
しかし、千尋の鳴らす警鐘を幾度となく無視した結果、二人は神様の食べ物を勝手に食べた罪で湯婆婆の魔法によって豚に変えられてしまい、養豚場へ放り込まれることに。
千と千尋の神隠しのキャラクター:オクサレ様/河の神
オクサレ様は、油屋へ来店した異臭を放つ神様です。
ドロドロの体で、食べ物も一瞬で腐らせてしまうほどの悪臭を放って油屋へやってきます。
湯婆婆は「厄介な腐れ神がやってきた」と嘆いて千尋に接待を任せますが、千尋の献身の結果、腐れ神の正体はごみを溜め込んでいた河の神であることが判明します。
汚染された自然の海、河、湖を象徴するキャラクターとして登場するオクサレ様は、汚れを落としてくれた千尋に謝礼としてニガダンゴを渡し、油屋に大量の砂金を置いて去っていきます。
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まとめ
この記事では、「千と千尋の神隠し」に登場するキャラクターを紹介しました。
それぞれのキャラクターに宮崎駿の愛とこだわりが詰まっていることがわかりますね。
ぜひ、キャラクターの細かな設定などを知った上で鑑賞してみてくださいね。
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