これぞ傑作!ディズニー映画の原点『ファンタジア』の魅力とは?
ウォルト・ディズニーは数々の長編アニメーション映画を世に贈りました。その中でも傑作として語り継がれ、長年愛されているのが『ファンタジア』。セリフはほとんどなく、クラシック・ミュージックをバックに、8編のアニメーションからなる物語集となっています。皆さんお馴染みの帽子をかぶったミッキーは『ファンタジア』に登場するんです。今回は『ファンタジア』の魅力に迫っていきましょう♡
こんにちは、弟子くんミッキーが1番好きな、るんにゃんです!
今回はディズニー映画『ファンタジア』をご紹介します。
パーク内でも見覚えのあるこの衣装ですが、そもそも『ファンタジア』ってどんなお話なの?という方、必見です♡
・映画『ファンタジア』のあらすじと登場する楽曲
・映画『ファンタジア』:実は「ファンタズミック!」とも深い関わりが
・ディズニー映画なら「Disney+(ディズニープラス)」
映画『ファンタジア』とは?
『ファンタジア』は1940年に公開された、ディズニーの長編アニメーション映画です。
現代では、映画館で映画を見ると音が立体的に聞こえてくると思います。
車のエンジン音が右から左へ移動したり、足音が片側からしか聞こえてこなかったり…。
映画館で映画を見る時の醍醐味とも言えるこの立体音響ですが、実は『ファンタジア』が初めて映画に取り入れたんです!
ディズニー映画に留まらず、映像作品へ大きな影響を与えた作品とも言えます。
『ファンタジア』の物語は8つの短編物語で構成されていて、1編に1曲ずつクラシック音楽が割り当てられています。
「8曲しかないの?」と思われるかもしれませんが、クラシック音楽には20分を超えるものもあり、映画自体は約2時間もあるんです!
『ファンタジア』は一部シーンを除いて、全編パントマイムで物語が進んでいきます。
基本的にはセリフがないんです!
主役であるミッキーだって全く喋りません。
クラシック音楽って難しそうで、少し敷居が高い感じがしませんか…?
そのイメージを完全に払拭してくれるのが、この『ファンタジア』という作品です。
BGMとしてクラシック音楽を聴くのではなく、セリフがクラシック音楽になっている、と言ってもいいでしょう。
映画『ファンタジア』のあらすじと登場する楽曲
前述の通り、この『ファンタジア』という物語にセリフはありません。
アニメーションとクラシック音楽だけで物語が紡がれていきます。
使用されたクラシック音楽は全部で8曲。
アニメーションと合わせるため、一部で編曲や曲順の入れ替え、繰り返しや移調などの編曲が行われています。
全編にわたって、レオポルド・ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団が演奏を担当しました。
『ファンタジア』というタイトルを命名したのも指揮者のストコフスキーなんだそうです!
実写のオーケストラ映像も交えているので、まるでオーケストラコンサートに来ているかのよう♪
セリフはなくても、もちろん主人公はミッキーマウス!
そして本作のヴィランズであるチェルナボーグも登場します。
①トッカータとフーガ・ニ単調 / J.S.バッハ
物語の幕が開くと、オーケストラのメンバーが準備を始めている最中。
指揮者ストコフスキーの合図で演奏が始まります。
②組曲「くるみ割り人形」/ チャイコフスキー
ここからアニメーションの登場人物たちも徐々に登場。
自然界に存在する植物や動物たちがクラシック音楽に合わせてダンスを披露します。
特に見どころなのが可愛らしいマッシュルームたち!
手描きアニメーションとは思えない滑らかな動きに注目してください♡
③魔法使いの弟子 / デュカス
ここでミッキーマウスが登場します!
唯一ストーリーのある楽曲が使用されているパートでもあります。
皆さんもご存知の「魔法使いの弟子」となるミッキーですが、これには原作となるお話があります。
実は、このお話はゲーテの詩に基づいているんです。
『ファンタジア』で使われたことから一躍有名となった楽曲でもあります。
師匠であるイェン・シッドに水汲みをさせられるミッキー。
その仕事にも飽き飽きしていたミッキーは、イェン・シッドが寝ている隙に魔法の帽子をかぶり、箒に魔法をかけてしまうんです!
魔法の力で動くようになった箒に水汲みをさせるミッキー。
箒に水汲みの仕事を任せている間に、どんどん眠たくなってきてしまい…ついには夢の中へ——。
夢の中では立派な魔法使いとして魔法を操るミッキーでしたが、目を覚ますと部屋の中は水浸し状態!!
箒の水汲みを止めることができないミッキーは、ついには斧で箒を真っ二つに割ってしまいました。
しかし、魔法にかけられた箒はカケラ1つ1つが箒となって、また水汲みを始めてしまったのです…!
急いで部屋から水をかき出そうとしても、ミッキー1人の力ではどうしようもありません。
どんどん水かさが増し、今にも水没してしまいそうな部屋…。
間一髪のところで眠りから目覚めたイェン・シッドが魔法で事態を収束へと導き、ミッキーと部屋は救われました。
ミッキーは魔法の帽子をイェン・シッドへ返し、また水汲みの仕事へと戻るのでした…。
ゲーテの詩の内容と大きな違いはありません。
ミッキーはこの「魔法使いの弟子」という物語を”演じている”というのがポイントです!
『魔法使いの弟子』の後、幕間としてストコフスキーとミッキーの会話が入ります。
④春の祭典 / ストラヴィンスキー
地球誕生からの数十億年という長い生命の歴史をアニメーションで描きます。
登場するのはヒトでも、ミッキーでもなく、恐竜をはじめとする古代の生物たち。
生命がいかにして生まれ、いかにして絶滅したのか…ストラヴィンスキーの幻想的なメロディに乗せて表現しています。
絶滅の原因は異常なほどの乾燥、というストーリーになっています。
『春の祭典』は元々バレエ音楽で、複雑なリズムが特徴的な楽曲ですが、生物の動きや地殻変動などにピッタリと合っています!
映像と音楽のマッチング具合にも注目してください♪
⑤交響曲第6番「田園」/ ベートーヴェン
1度聞けば「ああ!この曲ね!」となるくらい有名なベートーヴェンの田園交響曲。
優雅で穏やかなメロディに神話のストーリーが重ねられた、幻想的なパート。
登場するのはペガサスやユニコーンといった伝説の生物たち、そして神々。
ケンタウロスたちの恋愛模様なども描かれているんです♡
⑥時の踊り / ポンキエッリ
『時の踊り』も『春の祭典』同様にバレエ音楽です。
ポンキエッリが作曲した全4幕で構成されるオペラ『ラ・ジョコンダ』の第3幕にあたります。
ダチョウやカバ、ゾウ、そしてワニが登場し、美しいバレエを披露します。
とても滑らかな動きをするアニメーションですが、バレリーナの映像を参考にした上で製作されたそうです!
⑦禿山の一夜 / ムソルグスキー
次曲の『アヴェ・マリア』と合わせて1つの物語となります。
こちらは”邪”を表したパート。
悪魔や幽霊といった恐ろしい怪物たちが登場します。
ホーンテッドマンションなんて比にならないくらい不気味で怖いシーンなので、トラウマになった人も多いと聞きます。
ここで登場するのが本作のヴィランズであるチェルナボーグ。
最近ではツムツムにも実装されているので、名前は知っている!という方も増えてきたかな、と思います。
チェルナボーグとはスラヴ神話の死神のこと。
ロシアの民話には「聖ヨハネ祭前夜、禿山に地霊チェルナボーグ(チェルノボーグ)が現れ、手下の魔物や幽霊、精霊たちと大騒ぎするが、夜明けとともに消え去っていく」というものがあります。
『ファンタジア』でもこの民話のお話が元となっているな、と感じるシーンが多数出てきますよ!
⑧アヴェ・マリア / シューベルト
『禿山の一夜』の”邪”に対して『アヴェ・マリア』は”聖”を表しています。
鐘の音を合図に悪魔や幽霊たちは、まるで逃げるかのように消え去っていきます。
このシーンもロシアの民話が元になっていると考えられますね。
そして朝を迎え、物語も幕を閉じます。
映画『ファンタジア』:実は「ファンタズミック!」とも深い関わりが
2020年3月25日(水)をもって幕を下ろした東京ディズニーシーのナイトショー「ファンタズミック!」。
英語表記にすると「Fantasmic!」となり、最後の”mic”はミッキーのことを指しています。
最初に登場するミッキーの衣装が『ファンタジア』の『魔法使いの弟子』の格好であることはご存知ですか?
そうです、この「ファンタズミック!」の世界観は『魔法使いの弟子』から来ています。
今回ご紹介したように『魔法使いの弟子』ではミッキーが箒に魔法をかけたまま寝てしまいました。
その夢でミッキーは立派な魔法使いとして魔法を操っていましたね。
夢の中はミッキーの”イマジネーション”で満ち溢れています。
私たちゲストは、ミッキーのイマジネーションを見ているんだと思います。
そんなミッキーのイマジネーションは、ヴィランズに支配されてしまうんです…!
支配されたイマジネーションは悪夢の世界へと変貌を遂げました。
しかし、ミッキーはヴランズに勇敢に立ち向かい、遂にはマレフィセントドラゴンに打ち勝ちます。
再びイマジネーションの力で自分の夢の世界を取り戻すミッキー。
マレフィセントドラゴンへ「君がどんなに強くても、これは僕の夢なんだ!」と言い放つミッキーは本当にかっこいい♡
『ファンタジア』のストーリーとは少し違いますが、大まかなストーリーは同じです。
「ファンタズミック!」を見る前に『魔法使いの弟子』を知っていると、より深くショーを楽しめますよ!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はディズニー映画『ファンタジア』についてご紹介しました。
戦前の作品が、今でも変わらず多くの人に愛され、そしてショーとしても楽しまれているって素晴らしいことだと思います。
それだけの作品を遺したウォルトは、本当にステキなイマジネーションの持ち主だったのでしょうね♡
残念ながら東京ディズニーシーの「ファンタズミック!」の公演は終わってしまいましたが、YouTubeなどに動画がアップされています!
ぜひ『ファンタジア』と一緒に楽しんでください♪
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