ディズニー映画「ファンタジア」あらすじ&ネタバレ・トリビアもご紹介
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ制作、1940年公開のアニメーション映画「ファンタジア」を曲順に沿って徹底解説!ウォルト・ディズニーが強い芸術性にこだわって制作した作品です。

こんにちは!ディスニー大好き大学生のmochiです。
今回は、ウォルト・ディスニー・スタジオ名作の「ファンタジア」についてご紹介します♪
吹奏楽をやられている方なら、ファンタジアをご存知の方も多いのではないでしょうか?
逆に、クラッシック音楽に興味のない方の切り口として、クラッシック音楽とアニメーションの融合であるファンタジアをおすすめしたいです♪
・「ファンタジア」のあらすじと音楽
- ◆トッカータをフーガ 二短調
- ◆くるみ割り人形
- ◆魔法使いの弟子
- ◆春の祭典
- ◆交響曲第六番 田園
- ◆ラ・ジョコンダより 時の踊り
- ◆禿山の一夜 アヴェ・マリア
・「ファンタジア」の音楽にまつわるストーリー
・ディズニー映画なら「Disney+(ディズニープラス)」
「ファンタジア」とは
「ファンタジア」は、ウォルト・ディスニー・ピクチャーズ制作1940年公開の、アニメーション映画。
ディズニーアニメーション長編3作目にして世界初のステレオ音声作品です。
1940年ごろは日本とアメリカの関係がすでに悪化しており、日本での公開は大変遅れました。
最終的に、実際に公開されたのはなんと第二次世界大戦終了から、さらに10年もあとのことでした。
「ファンタジア」オリジナル公開版は125分あるのに対して、著作権などの問題から再公開版は81分、1990年リリース版は115分の上映時間になっています。
演奏は、フィラデルフィア管弦楽団です。
「ファンタジア」のあらすじと音楽
実は、ファンタジアは一部を除きほとんどの時間にセリフがありません。
これは、ウォルト・ディズニー自身が「芸術性の高い映画」を作りたかったためです。
そして、「ファンタジア」の映画は、クラッシックの名曲8曲に合わせてつくられた短編アニメーションを合わせてつくられています。
そのため、曲名にそってあらすじをお伝えしますね♪
◆トッカータをフーガ 二短調
幕が開き、徐々にオーケストラのメンバーが準備を始めます。
指揮者レオナルド・ストコフスキーによる映画の簡単な説明が入ります。
フィラデルフィア管弦楽団の演奏が指揮者レオポルド・ストコフスキーの合図で始まります。
日本人にとってこれを聞くと嘉門達夫の「鼻から牛乳~」を思い出すあのメロディーが浮かんでくるかと思います(笑)
様々な色の照明と、人の影、そして人が出てこないアニメーションのみで歌の持つイメージや雰囲気を表現していきます。
◆くるみ割り人形
こちらは、短編アニメーション6本でできています。
①金平糖の踊り(Dance of the Sugar Plum Fairy)
1つ目は「金平糖の踊り(Dance of the Sugar Plum Fairy)」です。
夜の森に、一人妖精が現れ、一つ一つの木々に水滴の光をつけて命を吹き込みます。
やがてたくさんの妖精があつまり、森は光にあふれ、最後はしいクモの巣を張ります。
②中国の踊り(China Dance)
2つ目は「中国の踊り(China Dance)」です。
最初、花に見えるものは、実は6つの大きなキノコと1つの小さなキノコでした。
音楽に合わせて、中国人のように描かれたキノコたちはダンスを踊ります。
小さなキノコも見よう見まねで一生懸命ダンスを踊ります。
③葦笛の踊り
3つめは「葦笛の踊り」です。
日本人は有名な某携帯会社のCMで誰もが耳にしたことのある部分だと思います。
花が水面に浮かび、くるくると落ちながら裾のふんわりとしたドレスを着たフィギュアスケーターのような姿に変化します。
もともと、くるみ割り人形自体がバレエでとても有名な曲であるので、このような表現になったのではないでしょうか?
④アラビアの踊り
4つ目は「アラビアの踊り」です。
水中に、長い尾ひれの金魚たちが現れ優雅に泳いでいます。
色は、赤や黒、白などさまざまですが、その中でもひときわ目立つ金色の金魚。
音楽に合わせセクシーな踊りを表現しています。
注目どころは水中の表現!
この作品より後に公開されるディスニー映画「アリエル」の水中表現はここから始まっていてのではと思うほどの泡の表現の細かさ、リアルさです。
⑤トレパーク
5つ目は「トレパーク」
花たちが目覚めて、音楽と共にコサックダンスを一斉に踊り出します。
ロシア人の帽子を花の形でうまく表現しています。
⑥花のワルツ
6つ目は「花のワルツ」
妖精たちが起きると、少しづつ森に色が入っていきます。
黄色、もみじの赤色が紅葉を示しています。
葉は少しづつ落ちてゆき、綿毛は次の場所へと風に流されます。
森は気づくと冬になり、妖精たちは森に霜を降らせながら踊ります。
雪が降り、オレンジだった森は青と白の世界へと変わります。
◆魔法使いの弟子
魔法使いイェン・シッドが魔法を使っている裏で、弟子のミッキーマウスが修行のための水くみを行っています。
魔法使いは眠りにつき、魔法使いの帽子がミッキーのもとに残りました。
ミッキーは光る魔法の帽子を思わず手に取りかぶってしまいます。
魔法を手にしたミッキーは、自分のやっていた水くみをほうきにやらせることを思いつきます。
ミッキーはその場にあったほうきに魔法をかけます。
うまく自分の仕事をさぼることに成功したミッキーは、そのまま眠りについてしまいます。
ミッキーは、夢の中でまるで魔法使いになったように自由に魔法を操ります。
水を使って大きな波や嵐を起こす夢を見ていたミッキーが、目を覚ますとそこは水のあふれた部屋のなか。
急いでほうきの水くみをやめさせようとしますが、ほうきは止まることを知りません。
焦ったミッキーは、思わず斧でほうきを切り刻みます。
すると、ほうきは粉々になった1つ1つのかけらがほうきとなって、たった1本だったはずのほうきが大群となって水くみを始めます。
あふれだす水に溺れてしまうミッキー。
溺れながらも必死に魔法使いの本で魔法を解く方法を探します。
ところが、徐々に水の渦に巻き込まれていくミッキー。
危ないと思ったその瞬間、魔法使いイェン・ㇱッドがあらわれ水を魔法で収めていきます。
なんとか助かったミッキーに近寄るイェン・シッド。
ミッキーはおそるおそる魔法の帽子を返し、機嫌をうかがうように微笑みます。
イェン・シッドは怒ったままだと知ったミッキーは、また水汲みをしに向かうのでした。
「魔法使いの弟子」と「春の祭典」の間
指揮者オナルド・ストコフスキーのもとにミッキーが走りより、話しかけます。
「Congratulations!」とお互いをねぎらうミッキーとレオナルド・ストコフスキーが、陰で表現されています。
◆春の祭典
小さな星の集まり「銀河」が見えます。
そっと近づいてゆき、1つの星へ向かいます。
見てみると、無数の火山が噴火をしています。
大きな噴火が起こり、星が溶岩で包み込まれてゆきます。
溶岩は、水と出会い、黒く硬くなります。
海の中では、微生物やクラゲが生まれはじめました。
やがて微生物たちは魚へと変化します。
魚はやがて巨大化、陸に上がるときがやってきます。
恐竜へと進化したのです。
森にも海にも、様々な恐竜が共存して平和に暮らしていました。
ですが、敵である肉食のティラノザウルスがやってきました。
また、同時に地球の砂漠化が進み、水も植物もなく動物は倒れていきます。
「春の祭典」と「交響曲第六番 田園」の間
指揮者レオナルド・ストコフスキーの説明が入ります。
次の曲が交響曲なので、「シンフォニー(交響曲)」についての説明です。
この時出てくるのが、「サウンドトラック」という音の波長のキャラクター(?)です。
昔ディズニーランドにあったアトラクション「ミッキーマウス・レビュー」で、線だけでしゃべる謎の動画を見た覚えがある方も多いのではないでしょうか?
実は、ファンタジアから出てきたれっきとしたディズニーのキャラクターだったんですね!
◆交響曲第六番 田園
神殿の中でユニコーンの子供と子鬼が遊んでいます。
そこに現れる親子のユニコーン。
また新しいユニコーンが生まれたようです。
ほかのユニコーンと違って飛べずに何度挑戦してもこけてしまいます。
一生懸命羽を動かして兄弟たちについていきます。
場面は変わり、ケンタウロスたちの場面へ。
女のケンタウロスたちは、それぞれ化粧をしています。
そこにやってくる男のケンタウロスたち。
お互いにアピールしあいますが、相手を見つけられないケンタウロスが一人。
キューピッドのおかげでなんとか相手を見るケルことができました。
酒神バッカスはケンタウロスと戯れ楽しみますが、そこに現れる天空神ゼウス。
黒い雲と雷雨を連れてやってきます。
雨が終わり、ゼウスは消え、平和が訪れました。
太陽神アポロンが手を振ります。
静かに夜を迎えることができました。
◆ラ・ジョコンダより 時の踊り
ダチョウのバレリーナが踊っています。
ブドウを取り合っていると、間違って池の中に落とします。
すると、その中からカバのバレリーナが現れました。
優雅な神殿に新しく訪れたのはゾウのバレリーナです。
鼻から自由に水を操り踊ります。
寝てしまったカバを狙ってやっていたのはワニの集団。
まるで教祖のようなかっこうをしています。
カバは、うまくワニを交わしながら踊り続けます。
◆禿山の一夜 アヴェ・マリア
火山から、大きな悪魔が出てきます。
悪魔は、墓場にいる幽霊や骸骨を解放します。
子分たちも喜び踊りますが、火に焼けてしまいます。
世界が幽霊やお化けで包まれ、不穏な音楽が流れています。
ですが、鐘の音が聞こえたとたん、悪魔は驚き恐れました。
幽霊たちは元の墓場へと帰っていき、悪魔も元いた火山へと帰ります。
朝が来て、神々しい光と共に太陽が昇り、悪魔の夜は終わったのでした。
「ファンタジア」の音楽にまつわるストーリー
ファンタジアは、さまざまな点で最新技術を使用されて作られた今も見ても素晴らしい傑作です。
その当時は、「白雪姫な」どの前作アニメーションと方向性が違いすぎることもあって受け入れられなかったといいます。
ウォルト・ディズニーは、強い芸術性にこだわりました。
そのため、世界で初めての「ステレオ再生方式」による上映が行われました。
複数のスピーカーに違う音を出させることでより含みのある音に立体感を持たせたかったようです。
ですが、この装置をすべての映画館に設置することは困難で、結果商業収入が得られにくくなってしまいました。
ウォルト・ディズニーは映画としての権威づけを狙うべく、指揮者にレオナルド・ストコフスキーを指名。
レオナルド・ストコフスキーの提案によりアメリカベル研究所によりステレオ録音に踏み切ることを決定しました。
本当は、ウォルトは上映ごとに演奏会を開く方針が撮りたかったのですが、金銭上不可能だったため断念したと言っています。
10人以上の監督や、フルオーケストラなど、のべ1000人ものスタッフが導入されました。
そして、アニメーターも多く使用したことから、制作序盤段階ですでにウォルトの想像すらも超える製作費となってしまいました。
この時代はアニメーションを手書きしていたわけです。
その全製作費はすさまじく、原画は100万枚以上に及び、実際の製作費が回収できるのに30年ほどかかったと言われています。。
最終的に、1940年のアカデミー賞で特別賞をウォルト・ディズニーとレオナルド・ストコフスキーが受賞した。
「魔法使いの弟子」に出てくるイェン・シッドは実はyen sid、つまりDISNEYをさかさまに読んだものです。
ディズニーランドで魔法使いの弟子の恰好(かっこう)をしてくるミッキーのことは「ソーサラーミッキー」と呼びます。
また、この映画ではアニメーションに合わせる都合上で「くるみ割り人形」と「春の祭典」では曲順の入れ替えが行われていますし、曲の延長なども行っています。
まとめ
「ファンタジア」についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
子供の時に一回見たけど、セリフはないし「はげ山の一夜」のシーンがトラウマになったという話をよく聞きます。
筆者も映画「ファンタジア」を子供のときに観て、怖いしミッキーちょっとしか出てこないという理由で、好きではありませんでした。
しかし、成長してクラッシックに合わせて作られた映画であることを念頭に改めて観てみると、ウォルト・ディズニーがいかにこだわりを持って制作されたということがとても伝わる作品だということに気づきました。
この映画は、大人になってから見ることで再発見ができる映画だと思います!
ぜひ観てみてくださいね♪
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