ホーンテッドマンションの恐ろしくも悲しいストーリー
ホーンテッドマンションの有名なトリビアから、あまり知られていないトリビアやストーリーをご紹介。都市伝説ではない、オフィシャルのストーリーをディズニーマニアが解説します。
こんにちは。ホーンテッドマンションに乗るのに勇気がいる二ノ瀬です。
「ホーンテッドマンション」よりも怖いアトラクションは「白雪姫と七人のこびと」だ、と言われることが多いですよね。
しかし、筆者は東京ディズニーランドで「ホーンテッドマンション」がいちばん怖いアトラクションだと確信しています。
急に飛び出るオバケが怖いから?
巷で騒がれる都市伝説が恐ろしいから?
いえいえ、そんな理由ではありません。
ゲストのみなさんにはあまり知られていない、恐ろしいストーリーやトリビアの宝庫だからです。
今回は、有名なトリビアから、あまり知られていないトリビアまで一挙にご紹介。
都市伝説ではない、オフィシャルのストーリーにまつわるポイントを解説していきます。
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・館の木々
・青髭(あおひげ)
・出口横の墓標
・納骨堂
・夜になると浮かぶ人魂
・風見鶏が実はコウモリ
・最後はおかしなトリビアで和もう
- 隠れドナルドがいる?
- ゴーストライター
- スター・ツアーズに出張?
ゲストが使う入口は、実は正門ではない
私たちゲストが、「ホーンテッドマンション」の館の中へ入るさいに使う入口がありますよね。
実は、あの入口は本来の正門ではありません。
館をよく見てみると、本当の正門があることが分かるはず。
正門は封印されており、ゲストが使う入口は本来であれば使用人向けの出入り口だそう。
使用人、とは「ホーンテッドマンション」のキャストを指します。
そのため、ゴーストホストの肖像画が飾られているホールにあるのは暖炉(だんろ)のみ、という何とも簡素な内装。
お客様を迎えるための装飾がされていないからだ、と分かりますね。
館の木々
「ホーンテッドマンション」に植えられている植物は、荒れ果てており幽霊屋敷にぴったり。
よく観察してみると…勘の良い人はある法則に気づくはず。
まるで嵐が吹きすさんでいるかのように、右から左へと木々がなびいています。
アトラクション「空飛ぶダンボ」の辺りから観察すると分かりやすいかもしれません。
これは、ゲストが館から出て行かないために亡霊たちが嵐をおこしているから。
「ホーンテッドマンション」に乗車すると、廊下のあたりで雷が激しく鳴っているのが分かりますよね。
ちなみに、写真の中央にある大きな木は糸杉。
ヨーロッパでは、死や哀悼を意味する木でよく墓地の周囲に植えられています。
日本で感覚の近い木は柳(やなぎ)でしょうか。
とはいえ、ネガティブな意味ばかり持つ木ではないそうで、「再生」というニュアンスも持つそうですよ。
精神病を患いはじめた晩年のゴッホが、よく好んだモチーフです。
「ホーンテッドマンション」にはぴったりの木ですよね。
ちなみに、糸杉の花言葉は「絶望」です。
青髭(あおひげ)
『青髭』とはフランスの作家シャルル・ペローが執筆した童話です。
金持ちの男はその風貌から「青髭」と呼ばれていました。
青髭はこれまで6回結婚していましたが、その妻たちは皆なぜか行方不明になっています。
その後、青髭は7回目の結婚をしました。
出かける用事ができた青髭は、新妻に鍵の束を渡し、「どこにでも入っていいが、この鍵束の中の小さな鍵の小部屋にだけは絶対に入ってはいけない」と言い残して外出しました。
新妻が欲望に負け禁止されていた小部屋に入ると、そこには行方不明になっていた先妻の死体が隠されていました。
驚きのあまり魔法のかかった鍵を血溜まりに落としてしまい、何度拭いても鍵から血を拭うことができませんでした。
戻ってきた青髭に小部屋に入ったことがばれ、7番目の妻も殺されそうになります。
しかし、新妻は訪問の予定があった兄をあてにし、最後の祈りの時間をもらうことで時間稼ぎをしました。
いよいよ時間切れかという時に兄たちが到着し、青髭は倒されました。
7番目の妻は無事助かり、青髭の遺産をも手にしたというお話です。
ホーンテッドマンションの出口横には、この『青髭』のものと思われる「BLUEBEARD」と彫られた墓標が。
そして、名前が彫られているのは「BLUEBEARD」だけでなく、彼がめとった7人の妻の名前も彫られています。
6人目の妻までは1年おきに亡くなっているようですが、あの7人目の妻だけは没年が彫られていません。
注意深く読んでいくと、「7人目の花嫁をめとらなければ、彼は死なずにすんだのに」と記されています。
『青髭』の童話を知っている人なら、背筋が凍りそうな墓標です。
ホーンテッドマンションの屋根裏部屋では花嫁が登場しますが、彼女に対しての暗喩がこめられているのかもしれませんね。
出口横の墓標
『青髭』の横には、また別の墓標が設置されています。
人名が彫られているのですが、あまり聞きなれない名前ばかり。
それもそのはず、「ホーンテッドマンション」らしいジョークが込められているからです。
・PEAPL E. GATES ⇒ Pearly Gates 「天国への扉」
・Rustin ⇒ Peese Rest in Peace 「安らかに眠れ(R.I.P)」
・M. T. Tomb ⇒ Empty tomb「墓には何もいない」
・I. Trudy Departed ⇒ I truly departed「私は本当に死んでしまった」
・U. R. Gone ⇒ You are gone「あなたは死んでしまった」
・Ray N Carnation ⇒ Reincarnation 「転生」
・I.M. Mortal ⇒ Immortal「不死、不滅」
I'm Mortal「私は死ぬべきだ」「不死者(アンデッド)」
・G. I. MISYOU ⇒ Gee, I miss you 「おやおや、あなたがいなくて寂しいよ」
(感嘆詞が頭についているので、喜んでいる?)
・I. L. Beback ⇒ I'll be back 「私は戻ってくるぞ」
・Sue Pernatural ⇒ Supernatural「超常現象」
・Lev. Itation ⇒ Levitation「空中に浮遊する」
・THEO LATER ⇒ See you later「また会おう」
・C. U. Later ⇒ See you later「またあとでね」
・HARRY AFTER ⇒ Hurry after 「早くついてきてよ」
・HOBB GOBBLIN 「ホブゴブリン」(ファンタジー作品に登場する小鬼)
・Paul Tergyst ⇒ Poltergeist 「ポルターガイスト」
・Clare Voince ⇒ Clairvoyance「透視する」
・Asher T. ⇒ Ashes ashes to ashes「灰は灰に」
・Dustin T. ⇒ Dust dust to dust「塵(ちり)は塵に」
・Hal Lusinashu ⇒ Hal Lusinashu「幻」あるいは「妄想」
納骨堂
スタンバイで混雑していると、中庭で並ぶことになります。
夏の間はパラソルが用意され、ハロウィンの時期にはカボチャが飾られるエリア。
途中で納骨堂へ至る道がありますが、地面に足跡が。
しかし、明らかに生きた人間のものではありません。
気になる方は、ぜひ現地で探してみてください。
夜になると浮かぶ人魂
出口を出て振り向くと、温室(サンルーム)が見えるはず。
夜になり暗くなると、人魂が浮かんでいます。
ランダムで現れるので、しばらく観察してみましょう。
風見鶏が実はコウモリ
ホーンテッドマンションの屋根の上の風見鶏。
一見、普通の風見鶏に見えますが、実はコウモリ…!
このほかにも、ホーンテッドマンションにはコウモリの装飾が多く見られます。
例えば、ドゥームバギー乗り場の動く歩道の模様もコウモリ。
柱にもコウモリの装飾が施されています。
コウモリは、西洋では、吸血鬼や悪魔につながる存在だと言われています。
さらに怖いことに、生きたコウモリがホーンテッドマンションの周りを飛んでいるという目撃情報があります。
もちろん、コウモリはディズニーの演出ではありません。
そんな不吉なコウモリのモチーフに溢れているのが、ホーンテッドマンションなのです。
最後はおかしなトリビアで和もう
怖いトリビアばかり見ていたら、夜に眠れなくなってしまうかも!
ということで、ちょょっとクスッとしてしまうトリビアを最後にご紹介♪
隠れドナルドがいる?
「ホーンテッドマンション」の図書室、実はドナルドと会うことができます。
椅子の背もたれにご注目下さい。
目が慣れてくれば、ドナルドと目があうはずですよ!
ゴーストライター
同じく図書室のトリビア。
ゴーストホストが「この大理石の胸像は、文学史上に名を残すゴーストライター達のものです」と説明してくれるのですが、本来“ゴーストライター”とは作家のかわりに匿名で執筆する人を指します。
ゴーストホストのシャレなのか、それとも文字通り亡霊のライターなのか、謎が深まりますね。
スター・ツアーズに出張?
「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」のQライン(待ち列)には、ヒッチハイクをするドロイド(スター・ウォーズでいうロボット)がいます。
ドロイド3人組の動きに、見覚えが…。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回紹介したストーリーやトリビアはごく一部。
「ホーンテッドマンション」には、まだまだトリビアが隠れていますよ。
大人になって理解できるからこそ怖い「ホーンテッドマンション」。
噛めば噛むほど味わい深い魅力を、みなさんに知ってもらえたら幸いです。
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