【大人気】『塔の上のラプンツェル』の歌全曲まとめ!映画から生まれた楽曲を徹底解説!
2010年に公開され、日本でも大ヒットを記録したディズニー映画『塔の上のラプンツェル』。ディズニー史上初めて全編CGで描かれたディズニープリンセス作品ということでも有名な作品です。本記事では、そんな『塔の上のラプンツェル』を彩った名曲の数々を全曲解説付きでご紹介していきます♪
みなさん、こんにちは!ディズニープリンセスが大好きなMelodyです!
今回は、2010年に公開され、日本でも大ヒットを記録したディズニー映画『塔の上のラプンツェル』から誕生した歌を大特集していきます♪
・ラプンツェルの塔での暮らしぶりを垣間見ることができる「When Will My Life Begin?」
・ラプンツェルとフリンが歌うロマンチックなデュエットソング「I See the Light」
・ゴーテルの魅力たっぷりの「Mother Knows Best」
などなど、日本でも高い人気を誇る『塔の上のラプンツェル』を彩った名曲の数々を、全曲解説付きで振り返っていきましょう!
それぞれの曲にまつわる逸話なども盛り込みつつ、名曲揃いの『塔の上のラプンツェル』ソングをご紹介していきます。
・ラプンツェルの歌②:Mother Knows Best(お母様はあなたの味方)
・ラプンツェルの歌③:When Will My Life Begin? (Reprise)(自由への扉(リプライズ))
・ラプンツェルの歌④:I’ve Got A Dream(誰にでも夢はある)
・ラプンツェルの歌⑤:Mother Knows Best (Reprise)(お母様はあなたの味方(リプライズ))
・ラプンツェルの歌⑥:I See the Light(輝く未来)
・ラプンツェルの歌⑦:Healing Incantation(魔法の花)
ラプンツェルの歌①:When Will My Life Begin?(自由への扉)
映画のオープニングを飾るのは、ヒロインのラプンツェルが歌う「When Will My Life Begin?(自由への扉)」という1曲。
人里離れた森の中にそびえ立つ高い塔の中で、18年もの長い間、一歩も外に出ることなく暮らしてきたラプンツェルが、毎日、どんな生活を送っているのかを歌にしたシーンとなっています。
本作のサウンドトラックを手がけたのは、『リトル・マーメイド』や『アラジン』などで、そのたぐいまれなる才能を発揮してきた伝説的作曲家のアラン・メンケンさん。
『リトル・マーメイド』ではカリプソ音楽、『ヘラクレス』ではゴスペルなど、ディズニー音楽に様々な音楽ジャンルを融合させてきたアラン・メンケンさんですが、本作ではアコースティックギターの音色をベースにした1960年代のフォークロック風のサウンドトラックを目指したと語っています。
その理由は、「18年という長い期間、外に出ることを許されず、塔の中に閉じ込められてきたラプンツェルは、一体何をして時間をつぶしてきたのだろう?」と考えたときに、真っ先に思い浮かんだイメージが、塔の窓辺でギターを寂し気に弾くラプンツェルの姿だったからだそう。
そのため、この「When Will My Life Begin?(自由への扉)」のシーンでも、実際にラプンツェルがギターを弾く姿が描かれています。
ギターの他にも、数えきれないほどの趣味を持っているラプンツェル。
料理や裁縫といった女性的なものから、絵を描く、読書、チェス、陶芸、運動など、映画の舞台として設定されている時代では男性的と見なされていたものまで挑戦しているラプンツェルは、時代を先取りした女性として描かれているんですよ♪
そんなラプンツェルの声を担当したのは、アメリカ出身の女優兼歌手のマンディ・ムーアさん。
これまでは、クラシック歌手やミュージカル女優の方などがディズニープリンセスの声を担当してきたことから、ポップス歌手のマンディ・ムーアさんの起用はディズニープリンセスの現代化を強く表していると当時、話題となりました。
ラプンツェルの歌②:Mother Knows Best(お母様はあなたの味方)
続いてご紹介する曲は、本作のヴィランであるゴーテルが歌う「Mother Knows Best(お母様はあなたの味方)」という曲になります。
物語の舞台であるコロナ王国の国王と妃の元に生まれたラプンツェルでしたが、生まれて間もなく、このゴーテルによって誘拐されてしまいます。
なぜなら、ラプンツェルの髪には、病気やケガを癒したり、人を若返らせる魔法の力が宿っていたからです。
その噂を聞きつけたゴーテルはその力を独り占めしたいがために、お城からラプンツェルを誘拐すると、誰にも見つかることのないよう、森奥深くの塔にラプンツェルを閉じ込めました。
それからというもの、18年もの長い間、ラプンツェルを自身の実の娘として、育ててきたのです。
「外の世界は危険で残酷」と言葉巧みにラプンツェルを言いくるめ、18年間も塔の中に閉じ込めてきたゴーテルでしたが、ラプンツェルは18歳の誕生日を迎えたことで、外の世界への興味を強めていきます。
そんなラプンツェルの様子を見て、ゴーテルはたたみかけるように、外の世界の怖さを並べ立てていきます。
そのシーンで歌われる曲がこの「Mother Knows Best(お母様はあなたの味方)」です。
ゴーテルの声を担当したのは、ブロードウェイ女優として知られるドナ・マーフィーさん。
ブロードウェイの名作ミュージカルのひとつである『王様と私』で、二度に渡り、トニー賞ミュージカル主演女優賞を獲得したベテランミュージカル女優です。
そんなドナ・マーフィーさん演じるゴーテルは、何百年もの間、魔法の力を使って若さを保ってきた強欲な女性として描かれました。
そのため、ゴーテルだけその洋服や髪型が、物語の時代設定のものよりもさらに400年ほど前のデザインとなっています。
ゴーテルが歌う「Mother Knows Best(お母様はあなたの味方)」に関しても、洋服や髪型のデザインと同様の措置が取られました。
つまり、ラプンツェルが歌う現代的な曲に対し、より伝統的な古めかしいミュージカル調の音楽が採用されたのです。
ドナ・マーフィーさんもレコーディングの際に、「一昔前のミュージカル作品のように、より大げさに、よりドラマチックに歌ってほしい」とのリクエストがあったと語っています。
ドナ・マーフィーさんが圧倒的な歌唱力で魅せるこの曲は、『塔の上のラプンツェル』の隠れた名ソングなので、よく聴いたことがないという方はぜひ一度、チェックしてみてくださいね♪
ラプンツェルの歌③:When Will My Life Begin? (Reprise)(自由への扉(リプライズ))
塔に迷い込んだ大泥棒のフリン・ライダーを捕まえたことで、外の世界を旅するチャンスを得たラプンツェル。
一大決心をして、塔を飛び出すシーンで歌われる曲が、この「When Will My Life Begin? (Reprise)(自由への扉(リプライズ))」です。
本作のオープニングシーンで歌われた「When Will My Life Begin?(自由への扉)」の繰り返しバージョンとして製作された楽曲になります。
意図的に現代のフォークロックを彷彿とさせるような曲調に仕上げていたオリジナルバージョンと異なり、リプライズバージョンの方はよりドラマチックで、それこそ伝統的なディズニーソングのようにミュージカル音楽を連想させるものとなっています。
これは、作曲を担当したアラン・メンケンさんが、本作の製作総指揮を行ったグレン・キーンさんより、あるリクエストを受けていたからだそう。
気になるリクエスト内容は、「このシーンで使用する楽曲は現代的な曲調のものではなく、できるだけ伝統的なディズニーソングに近い、ドラマチックなミュージカル調の音楽に仕上げてほしい」というもの。
グレン・キーンさん曰く、本作の中でも特に印象的で重要なシーンとなるであろう、塔を飛び出すシーンでは、ラプンツェルの興奮や不安などが入り混じった高鳴る気持ちを、ドラマチックな音楽を通しても表現したかったんだそう!
両手を大きく広げて、生まれて初めての自由を全身で味わうラプンツェルの姿も加わり、開放感溢れる印象的なシーンに仕上がりました♪
ラプンツェルの歌④:I’ve Got A Dream(誰にでも夢はある)
「I’ve Got A Dream(誰にでも夢はある)」は、森の中でラプンツェルとフリンが立ち寄った酒場で披露される荒くれ者たちの曲。
ラプンツェルとフリンが入店してすぐに、フリンが多額の懸賞金がかけられた指名手配犯だと気付いた彼らは、その懸賞金欲しさにフリンを衛兵たちに突き出そうとします。
恐ろしい外見の荒くれ者たちを相手に、ラプンツェルは勇気を振り絞って、「あなたたちは夢を見たことがないの?」と語りかけます。
ラプンツェルの純粋で素直な様に心を動かされた荒くれ者たちは、遠い昔に描いた夢を思い出し、ラプンツェルと共に陽気な音楽を奏で始めます。
本作のサウンドトラックの中でも特に陽気で愉快な印象の「I’ve Got A Dream(誰にでも夢はある)」は、思わず一緒に口ずさみたくなる1曲ではないでしょうか?
東京ディズニーシーに建設予定のラプンツェルエリアにおいても、このシーンで登場した酒場をモチーフとしたレストランがオープンする予定。
ぜひそのレストランでも彼らの陽気な歌声を聴きたいものですね♪
ラプンツェルの歌⑤:Mother Knows Best (Reprise)(お母様はあなたの味方(リプライズ))
ラプンツェルとフリンが塔を後にした直後に、ラプンツェルが塔を抜け出したことに気付いたゴーテル。
フリンに恨みを持つ泥棒のスタビントン兄弟を味方につけ、ゴーテルは密かにラプンツェルたちの後を追っていました。
フリンがラプンツェルの元を離れた一瞬の隙を見計らって、ラプンツェルの前に姿を現したゴーテルは、「純粋でナイーブなあなたは、女たらしのフリンに遊ばれているだけ」とラプンツェルを言葉巧みに操り、「傷つく前に、一緒に塔へ帰ろう」とささやきます。
しかし、塔を抜け出した1番の目的であったランタンの光をまだ見ていないラプンツェルは、「まだ塔へは戻りたくない」と抵抗します。
その姿を見て、徐々にその本性を露わにしていくゴーテルが歌う曲がこの「Mother Knows Best (Reprise)(お母様はあなたの味方(リプライズ))」です。
この曲のオリジナルバージョンである「Mother Knows Best(お母様はあなたの味方)」では、タイトルにもなっている「Mother knows best(お母様が(何もかも)1番よくわかっている)」というフレーズがたくさん登場します。
リプライズバージョンでは、代わりに「Rapunzel knows best((お母様ではなく)ラプンツェルが(何もかも)1番よくわかっている)」という表現を多用し、皮肉めいた言い方で「もう大人になったと言うのなら、何が起きたとしても傷つくことはないはず」とラプンツェルの心を揺さぶります。
歌の途中では、隠し持っていたティアラをラプンツェルに投げつけ、「フリンがあなたと行動を共にしているのは、あなたが好きだからではなく、そのティアラを返してほしいから」とまで言い放ち、ラプンツェルの表情を曇らせていきます。
オリジナルバージョンの「Mother Knows Best(お母様はあなたの味方)」よりも、よりダークでヴィランの貫禄あふれる歌いっぷりのゴーテルが、より一層物語に私たちを引き込んでくれます。
ラプンツェルの歌⑥:I See the Light(輝く未来)
『塔の上のラプンツェル』の代名詞とも言えるランタンのシーンで流れてくるのが、この「I See the Light(輝く未来)」。
夢にまで見たランタンの光に包まれながら、ラプンツェルとフリンが互いに恋に落ちていく様子がロマンチックに描かれています♡
アカデミー賞歌曲賞を受賞したことでも有名な往年のディズニーデュエットソング「A Whole New World(ホール・ニュー・ワールド)」にも引けを取らない「I See the Light(輝く未来)」も、あのアラン・メンケンさんが手がけた作品になります。
先ほどご紹介したマンディ・ムーアさん演じるラプンツェルと共に、ロマンチックな歌声を披露してくれているのは、ハンサムでナルシストな大泥棒フリン・ライダー役を演じたアメリカ出身の俳優、ザッカリー・リーヴァイさん。
2007年から2012年までNBCで放送された大人気スバイドラマシリーズ『CHUCK/チャック』の主人公チャック・バトウスキー役や、2018年に公開されたDCコミックス原作のヒーロー映画『シャザム!』のシャザム役などで知られるコメディ俳優です。
歌手やミュージカル俳優として活動した経験がなかったことから、ミュージカルシーンが有名となっているディズニー作品において歌を披露することに、当初は不安を感じていたと語っています。
第83回アカデミー賞において、この「I See the Light(輝く未来)」が歌曲賞にノミネートされたことを受け、その授賞式においても、ラプンツェル役のマンディ・ムーアさんと共に、「I See the Light(輝く未来)」を披露されています。
本作では、この「I See the Light(輝く未来)」と、先ほどご紹介した「I’ve Got A Dream(誰にでも夢はある)」の2曲で歌を披露しているザッカリー・リーヴァイさん。
「もっと彼の歌が聴きたい!」という方は、本作の続編としてディズニーチャンネルにて好評放送中のテレビアニメシリーズ『ラプンツェル ザ・シリーズ』もぜひ、チェックしてみてくださいね♪
ラプンツェルの歌⑦:Healing Incantation(魔法の花)
「Healing Incantation(魔法の花)」は、ラプンツェルの髪に宿る魔法の力を呼び起こす際に歌われる魔法の歌です。
タイトルとなっている「Healing Incantation」は、日本語で「癒しの呪文」を意味します。
映画のクライマックスで、瀕死の状態となってしまったフリンに、必死にこの歌を歌いかけているラプンツェルの姿に胸を打たれた方もたくさんいらっしゃることでしょう。
この歌とラプンツェルの髪に宿った魔法の力を使って、ゴーテルは自身の欲のままに、「What once was mine(かつては私の物だったもの)」(ゴーテルにとっては若さや美)を取り戻そうとしていました。
しかし、ラプンツェルが取り戻したかった「What once was mine」は、初めて恋に落ちた大切な人、フリンであり、その誰かを強く思う気持ちが奇跡を起こすのです!
短い歌ではありますが、誰がこの歌を歌うかによって、その意味合いがかなり異なってくる奥の深い1曲となっているので、ぜひ歌詞カードを広げながら、聴いてみてくださいね♪
まとめ
いかがでしたか?
日本のみならず、世界中から愛されるディズニープリンセス作品の『塔の上のラプンツェル』。
次回、映画をご覧になる際にはぜひ、名曲揃いのサウンドトラックにも注目してみてくださいね♪
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