【天空の城ラピュタ】飛行船「ゴリアテ」「タイガーモス号」を解説!名前の由来や性能は?

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    1986年公開のスタジオジブリ映画『天空の城ラピュタ』は、飛行石を持った少女シータと機械工として働く少年パズーが天空の城ラピュタを探す冒険物語。原作・脚本・監督を務めた宮崎駿監督は、自身の作品の中にさまざまな飛行船を登場させていますが、『天空の城ラピュタ』にも印象的な飛行船が出てきます。この記事では、ムスカが乗っている大型飛行船ゴリアテとドーラが乗っているタイガーモス号の2つの飛行船について詳しく解説していきます。

    こんにちは、Reneです。

    伝説の空に浮かぶ島「ラピュタ」の行方を追って少年パズーと少女シータが旅に出る冒険物語『天空の城ラピュタ』に登場する2つの飛行船。

    ムスカがトップで舵をきる巨大飛行船「ゴリアテ」と、空賊ドーラたちが乗船している「タイガーモス号」は、どちらも本編で大活躍していますが、詳細について詳しく語られることはありませんでした。

    ということで、この記事では、ゴリアテとタイガーモス号の名前の由来や構造、性能などを詳しく解説していきます。

    『天空の城ラピュタ』飛行船:ゴリアテ

    ゴリアテの内部
    出典:公式サイト
    ゴリアテの内部

    『天空の城ラピュタ』で登場するゴリアテは、ラピュタを復活させて世界を支配しようと企むムスカが率いる政府軍の飛行戦艦です。

    ◆ゴリアテの名前の由来

    ゴリアテの由来については明言されていませんが、旧約聖書に登場するダビデに倒される巨人兵士「ゴリアテ」が元になっていると言われています。

    巨人兵士ゴリアテは、3m近くもある巨人な体で、どんなことも力づくで解決する横暴さを持っていて、その力の大きさによって自らが滅びていく運命をたどります。

    ムスカも、世界を支配するためのラピュタの力を手に入れようとしますが、結果的に強大なラピュタの力によって自滅しました。

    『天空の城ラピュタ』で登場するゴリアテは、ラピュタの力を自分たちにとって都合の良い様に使おうとしたムスカや政府のために軍が用意したものであり、最後はラピュタの力によって壊滅。

    巨人兵士ゴリアテと飛行船ゴリアテは、共に巨大で強いものの、その力におごり横暴で支配的になったことで自滅する点において共通しています。

    ◆ゴリアテの構造

    ゴリアテについて、本編では語られない構造や性能について見ていきましょう。

    横浜にあるランドマーク・タワーが全長296mなので、その高さ以上の全長を持つゴリアテは、相当な大きさであることが分かります。

    ゴリアテは飛行船の一種であるため、楕円型の形状をしていて、船体の各部についたプロペラで浮遊力と推進力を保っているように見えます。
    しかし、プロペラが止まった状態でも空中に浮き続けているので、構造については謎が多く残ります…。

    とはいえ、非常に大きい飛行船でありながら、時速100キロ越えのスピードを出し、160,000㎞以上の距離を持続して飛び続けることができる点からスペックの高さは圧倒的です。

    ゴリアテのように「巨大」「高速」「長距離飛行」を網羅した飛行船は、第一次世界大戦ごろから実際の戦場でも使われていたのですが、軍事用では襲撃されやすいという致命的な欠陥を持ち合わせていたのだそうですよ。

    ◆正面から見るとトトロがいるという噂について

    ジブリのコアファンの間ではとても有名な豆知識なのですが、ゴリアテを真正面から見ると飛行船の前方にトトロがデザインされています。

    筆者も実際にチェックしてみたところ、ゴリアテが真正面から描かれる場面でゴリアテの先端部分にトトロの顔から上半身までがたしかに描かれていました!

    『天空の城ラピュタ』が1986年に公開されたのに対して、『となりのトトロ』は2年後の1988年に公開されています。

    スタジオジブリの作品は、ジブリファンに向けた隠れジブリ演出がたくさんされているので、意図的に次回作品のネタバレをしてくれていたのでしょう。

    しっかりと見ないと分からない程度のさりげない演出なので、ゴリアテが真正面から映った時は、注目してみてください。

    『天空の城ラピュタ』飛行船:タイガーモス号

    タイガーモス号の見張り台
    出典:公式サイト
    タイガーモス号の見張り台

    『天空の城ラピュタ』で登場する飛行船・タイガーモス号は、空賊ドーラの本拠地である小型の飛行船です。

    タイガーモス号のべてらん技師”じっちゃん”ことハラ・モトロは、タイガーモス号に「儂の可愛いボロ船」という愛称をつけています。

    その愛称どおり、おんぼろで、ゴリアテのような強大さは欠けていますが、小回りが利くなどの性能面で優れていますよ。

    ◆タイガーモス号の由来

    タイガーモス号の名前の由来となるタイガーモス(tiger moth)には、蛾の一種「ヒトリガ(灯盗蟻)」という意味があります。

    タイガーモス号は、天才科学者であるドーラの亡き夫が設計した遺産であり、ドーラはタイガーモス号を手に入れたことで、海賊から空賊へと転身しました。

    ◆タイガーモス号の構造

    タイガーモス号について、本編では語られていない構造や性能について見ていきましょう。

    タイガーモス号は戦闘用としては機能しないため、ゴリアテに遭遇してしまった際には、一目散に逃げ去る場面が描かれていました。

    ガス嚢と主翼先端のメインローターによって浮力が保たれていて、船体内部に7つ装着されているガス嚢のうち、3つが損傷により機能しなくなっても飛行可能な構造です。

    戦闘での攻撃には不向きですが、垂直に上昇したり、空中で制止するなどの細かな飛行ができるので、攻撃から身を守ったりするときには役立ちます。

    また、タイガーモス号には、

    ・操縦室
    ・キッチン
    ・食堂
    ・ドーラの部屋
    ・機関室
    ・見張り台
    ・格納庫

    などの部屋が存在していて、快適な空の旅を堪能できる構造になっています。

    おんぼろの飛行船ということもあり、常にどこかしらにガタが来ているため、タイガーモス号の専属技師として、ドーラ率いる空賊軍の最古参メンバーであるハラ・モトロが乗船しています。

    ハラ・モトロは、誰よりもタイガーモス号を愛していて、普段はおっとりとしていますが、怒らせると実はドーラよりも怖いと言われるキャラクターです。

    『天空の城ラピュタ』製作期間中、ハラ・モトロには名前がなかったため、宮崎駿は「ジジイ」と愛着を持って呼んでいたという有名な裏話が語り継がれています。

    ◆タイガーモス号のキッチンは実際に見ることができた!

    タイガーモス号のキッチン
    出典:公式サイト
    タイガーモス号のキッチン

    三鷹の森ジブリ美術館にて、2017年5月から2018年5月までの1年間、期間限定展示「食べるを描く。」が開催され、『天空の城ラピュタ』で登場したタイガーモス号のキッチンも制作されました。

    2022年8月時点で、三鷹の森ジブリ美術館でタイガーモス号のキッチンを直接見ることはできませんが、期間限定の企画で『天空の城ラピュタ』が特集される際は、再びタイガーモス号のキッチンが再現される日があるかもしれません。

    まとめ

    この記事では、『天空の城ラピュタ』で登場するふたつの飛行船「ゴリアテ」と「タイガーモス号」について解説しました。

    それぞれ対極的な特徴を持っていますが、どちらも魅力あふれるかっこよさがあるので、『天空の城ラピュタ』を視聴する際は、飛行船にも注目してみてください。

    ▼タイガーモス号の持ち主ドーラ
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    ▼『天空の城ラピュタ』のあらすじ
    【ジブリ映画】『天空の城ラピュタ』のあらすじをネタバレありでご紹介!主人公シータとムスカの関係は?

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