【ジブリ映画】「天空の城ラピュタ」の『バルス』を徹底解説!意味や由来、登場シーン、世界記録更新の逸話も

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    ジブリ映画『天空の城ラピュタ』の重要ワード、「バルス」を解説!意味や由来、使われるシーン、世界記録を更新した逸話についてご紹介します。本編終盤でパズーとシータが手を握ってこのセリフを発するシーンは、SNS時代のミームとして大流行。地上波で『天空の城ラピュタ』が放送される際はTwitterで「バルス祭り」が恒例行事となっています。その背景についても解説していきますよ。

    【ジブリ映画】「天空の城ラピュタ」の『バルス』を徹底解説!意味や由来、登場シーン、世界記録更新の逸話も
    引用元:公式サイト

    こんにちは、Reneです。
    今回はジブリ映画『天空の城ラピュタ』に登場する重要ワード「バルス」についてご紹介します。

    『天空の城ラピュタ』は、謎の少女・シータが亡き母から受け継いだ魔力を持つ石を巡って繰り広げられる大冒険物語。
    監督を務めた宮崎駿氏が小学生の頃に構想した物語が基盤となって誕生しました。
    『となりのトトロ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』などを制作した日本を代表するアニメーション会社・スタジオジブリの第1作目として1986年に公開されています。

    スタジオジブリの作品には、その作品を象徴するようなセリフが必ず登場しています。
    本作で言えば「親方、空から女の子が!」「ゆうべから石が騒ぎおってな」「船長とおよび!」などセリフを聞いただけで「ラピュタだ!」となるシーンがたくさんありますよね。

    そして中でも最も有名なのが「バルス」という呪文。
    この記事では、「バルス」の登場シーン、意味、由来、バルス祭りについて詳しく解説していきます。

    天空の城ラピュタ:バルスの登場シーン

    シータとパズーが「バルス」を唱えるシーン
    出典:公式サイト
    シータとパズーが「バルス」を唱えるシーン

    『天空の城ラピュタ』の本編は観たことないけど、バルスは知っている!なんて人も少なくないのではないでしょうか。
    それほど、たった3文字の呪文が一人歩きして日本に浸透するほど有名なセリフ「バルス」。
    本編の中ではいったいどのタイミングで登場しているのかをご説明します。

    実際に「バルス」というセリフが登場するのは物語の終盤です。
    シータが落とした飛行石を拾ったムスカ大佐は、一足先に飛行石の示す道を辿って大量の軍隊を率いてラピュタへたどり着きます。

    その後、遅れて海賊たちとラピュタへ辿り着くシータとパズー。
    最終決戦を目前に、ムスカ大佐はシータに自分もラピュタ族の子孫であることを明かします。

    彼の目的は、かつて地上を支配していたラピュタ王家の権威を復活させること、そしてラピュタの持つ強力な力を使って世界征服をすることだったのです。
    そのために、シータの受け継いだ飛行石と呪文がムスカ大佐には必要でした。

    飛行石を手にしたムスカ大佐は、容赦無く引き連れた軍隊を攻撃していきます。
    シータはこれ以上ムスカ大佐の悪態を拡大させぬために飛行石を奪い逃げ去ります。

    そして、ラピュタにたどり着いてから離れ離れになっていたパズーが助けにやってきたところで、ふたりは手を繋ぎ、声を揃えて滅びの言葉「バルス」と呪文を唱えます。
    その瞬間、飛行石が強力に発光します。
    ムスカの瞳は光に弱かったため、飛行石の光によって失明し、崩壊する城の瓦礫と共に海へ落ちていきました。

    ラピュタ全土が滅びの呪文によって崩壊する中に取り残されていたシータとパズーは、間一髪で海賊のドーラたちに助けられ命拾いします。
    その後、ドーラたちと別れそれぞれの家へ帰っていき物語は幕を閉じます。

    天空の城ラピュタ:“バルス”の意味

    ムスカと飛行石
    出典:公式サイト
    ムスカと飛行石

    シータとパズーが唱えた「バルス」にはどのような意味があるのか解説します。
    「滅びの呪文」と言われていますが、もともとの意味は少し違うようですよ。

    ◆ラピュタ語で「閉じよ」という意味

    「バルス」はインターネット上では、「崩壊」「壊す」といった意味で広く知れ渡っていますが、ラピュタ語では「閉じよ」という意味があります。

    この呪文を唱えると、ラピュタにそびえ立つ城の中核にある巨大飛行石に指令が届き、最も重要な役割を担う中枢部の回路が自滅します。
    よって、城の中心から城全体へと崩壊が起こるのでした。

    ◆バルは”開けよ”でバルスは”閉じよ”

    シータが幼い頃に祖母から聞いたおまじないに「リーテ・ラトバリタ・ウルス アリアロス・バル・ネトリール」というものがありました。
    ムスカ大佐に捕らえられた時、閉じ込められた一室で何気なく発したこのおまじないに飛行石は反応し、ラピュタの場所を示す一本の光が放たれます。

    このおまじないにも”バル”という言葉が入っているのです。

    そもそも「リーテ・ラトバリタ・ウルス アリアロス・バル・ネトリール」は、「我を助けよ、光よ甦れ」という意味になり、困ったときに役に立つおまじないでした。
    このおまじないを唱えることで、ラピュタへの道が開かれたことを考えると、バルという言葉にはラピュタが姿を表すような意味が込められており、バルスの”ス”にはそれを否定するnotのような文法的意味があると推測することができます。

    天空の城ラピュタ:バルスの由来

    「バルス」という言葉の由来は?
    出典:公式サイト
    「バルス」という言葉の由来は?

    「バルス」とは聞き慣れない言葉ですが、どこから由来した言葉なのでしょうか。
    いくつかの有力説をご紹介します。

    ①少年漫画「マッドメン」のオマージュ説

    諸星大二郎によって1975年から月刊少年チャンピオンで連載された少年漫画「マッドメン」に「飛行機の模型が燃えている......。そうだ ピジン語で”飛行機(バルス)”とは原住民語の”ハト”の意味だ...」というセリフが登場します。
    マッドメンは、パプア・ニューギニアを舞台に、急速な近代化と伝統を守ろうとする保守との対立を神話ベースに描かれた物語です。

    宮崎監督は「マッドメン」から強く影響を受けており、この物語の基盤構想はのちに『もののけ姫』にも影響を与えています。
    「マッドメン」には『もののけ姫』のサンの顔に描かれた模様や、シシ神の夜の顔・ダイダラボッチとよく似たキャラクターが登場しています。

    また、宮崎駿の飛行機好きは『紅の豚』や『ハウルの動く城』『風立ちぬ』といった他の作品からもうかがえます。
    そういった点を踏まえると、本作に登場する言葉「バルス」が諸星大二郎の少年漫画「マッドメン」のオマージュである可能性は非常に高いです。

    ②トルコ語から由来している説

    トルコ語には「barış(バルシュ)」という言葉が存在します。
    意味は「平和」で、一見すると「滅びの言葉」とは真逆の意味であるように見えます。

    しかしかつてのラピュタは、群を抜いて高度な科学技術を持ち、地上を統括していた超先進国家でした。
    この権威や技量を正しく使えば世の中は発展するでしょうが、間違った使い方をすれば地上を思いのままに操ることができたり、崩壊へ導くことができます。

    ムスカ大佐のように世界征服を企てる者が出てきた時、ラピュタの存在は脅威になります。
    技術や文明の発展は、たくさんの命を奪う武器の開発にもつながるからです。
    それならば技術を捨ててでも、確実にその力はない方が平和が保たれます。

    それゆえに、ラピュタの自滅を簡単に引き起こす「バルス」に「平和」という意味を込めたのは、あながち間違ってはいないのかもしれません。
    武器を持って争う人々への皮肉とも取れる隠喩ですね。

    天空の城ラピュタ:地上波放送で恒例の「バルス祭り」とは?

    「バルス祭り」とは
    出典:公式サイト
    「バルス祭り」とは

    日本テレビ系の映画放送番組「金曜ロードSHOW!」で『天空の城ラピュタ』が放送されると、SNSが盛り上がるのが近年の恒例です。
    このイベントの起源は、Twitterとニコニコ生配信で盛り上がった「バルス祭り」でした。

    元々、日本はTwitter利用率が他の国と比べてダントツに高いと言われています。
    1月1日0時ぴったりに「あけおめツイート」をしたり、地震が起こると真っ先にTwitterで「地震!」「揺れた!」などがトレンド入りしたりと、若年層を中心に利用されています。

    そもそも「バルス祭り」とは、地上波放送において終盤にシータとパズーが声を揃えて唱える「バルス」のセリフに合わせてTwitterで「バルス」と呟く行事のことです。
    バルス祭りが盛り上がったのは、2011年12月9日に金曜ロードSHOW!で『天空の城ラピュタ』が地上波放送された時でした。

    この時の「バルス祭り」では、当時の1秒間における世界中のツイート投稿数で世界記録を作りました。
    2011年で多くツイートされていた単語は、バルス以外に3月の「東日本大震災」7月の「なでしこジャパン優勝」8月の「ビヨンセ妊娠」などがありますが、中でも「バルス」は桁違いのツイート数を記録しています。

    それから2年後、2013年の金曜ロードSHOW!放送では、新たに記録を塗り替え驚異の14万ツイート越えとなりました。
    1秒間で14万ツイート以上のバルスがツイートされていると思うと、視聴者の団結力の高さに思わず脱帽してしまいそうになりますね。

    セリフに合わせて「バルス」とツイートするのがルールですが、もちろんフライングしてしまったり、ぴったり数秒遅れてツイートするケースもあるので、実際に放送でバルスとツイートされている数はこれ以上のものであることは間違いありません。
    こういった面からもスタジオジブリの人気や天空の城ラピュタの注目度の高さが伺えます。

    しかし、2011年の盛り上がりを受けて一般企業や放送元である日本テレビの公式アカウントが2013年のバルス祭りに参入するケースが相次ぎ、ネットユーザーの過熱も徐々に沈静化。
    その後、2019年に『天空の城ラピュタ』が再び金曜ロードSHOW!で地上波放送がされますが、この時は2013年の記録を超えることはありませんでした。

    まとめ

    この記事では、「天空の城ラピュタ」で登場する滅びの呪文”バルス”について解説しました。
    バルスの意味を理解して登場シーンを見ると、また少し違った見え方がすること間違いなしです。

    地上波放送の際の「バルス祭り」は年々落ち着いてきていますが、この恒例行事を楽しむ視聴者もまだまだ多くいます。
    次回の地上波放送でどの様な盛り上がりを見せてくれるのか楽しみですね。

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