【キャラ解説】『天空の城ラピュタ』のドーラを徹底解説!モデルは宮崎駿の母?名言やトリビアまとめ!
『天空の城ラピュタ』の人気キャラクター”ドーラ”といえば、空中海賊の一族をまとめる女ボスとして登場します。初めは、シータの持つ飛行石を狙う厄介者として現れますが、ムスカの暴走を目の当たりにし、シータとパズーの強い味方として活躍する人気キャラクター。インパクトのある髪色にずっしりとした体つきは、頼もしさを感じることができます。そんなドーラの魅力はモデル、名言などについて徹底解説していきます。
こんにちは、Reneです。
今回は『天空の城ラピュタ』のキャラクター、ドーラについて徹底解説します。
1986年公開の『天空の城ラピュタ』は、宮崎駿が小学生の時に考えたストーリーが基盤となって映像化された物語。
スタジオジブリの作品には、魅力あふれるキャラクターたちがたくさん登場していますが、『天空の城ラピュタ』のドーラもその一人。
ドーラ無くしてラピュタを語ることはできないほど、物語の重要なキーパーソンとして活躍しています。
恐れ知らずな強い口調に強面な顔つきとは裏腹に、面倒見の良さや手際の良いリーダーシップなどドーラの人間力からは学ぶこともたくさん。
そんなドーラの魅力をご紹介していきます。
・『天空の城ラピュタ』のドーラ:どんなキャラクター?
・『天空の城ラピュタ』のドーラ:ドーラ一家とは?
・『天空の城ラピュタ』のドーラ:ドーラの3人の息子たち
・『天空の城ラピュタ』のドーラ:声優は誰?
・『天空の城ラピュタ』のドーラ:モデルは宮崎駿監督の母親
・『天空の城ラピュタ』のドーラ:若い頃はかわいかった!?
・『天空の城ラピュタ』:ドーラとシータの関係性
・『天空の城ラピュタ』:心に刻みたいドーラの名言・セリフ
『天空の城ラピュタ』:あらすじ
天空に浮かぶ伝説の島”ラピュタ”。
誰もが想像上の存在と考える中、ラピュタを発見したという亡き父の話を信じる見習い機械工のパズーは、ある日、空からゆっくりと落ちてくる少女・シータと出会います。
シータは、直系のラピュタ族の末裔であり、彼女が身につけている飛行石が、ラピュタの一部でできたものであることが分かります。
パズーは追われ身であるシータを助け、ラピュタの行方を探すことに。
そんなパズーとシータの後を追うのは、シータと同じくラピュタ族の末裔であるムスカ。
そしてムスカとも対立する女海賊・ドーラも飛行石を狙っています。
しかし、ムスカは、かつて卓越した科学技術で巨大な文明を築いていたラピュタの力を世界征服のために使おうと企んでおり…。
『天空の城ラピュタ』のドーラ:どんなキャラクター?
では、ドーラとはどんなキャラクターなのかをご紹介しましょう。
ドーラは、死別した夫に代わって、空中海賊”ドーラ一家”をまとめあげている女ボスです。
2つに編み込んだ赤毛髪、大きな瞳が特徴的なドーラの年齢は、50代と推定されています。
大胆な行動が目立つドーラですが、知的で頼れる存在。
モースル信号を素早く解読したり、空路選定のために算盤を操ったり、チェスを趣味にしていたりと、頭脳明晰なところが垣間見えます。
また、男の集団のトップとして的確な指示を出したり、どんなきが状況でも冷静に取り乱すことなく思考を張り巡らせることができるリーダーとしての素質もバッチリです。
本編では、冒頭でシータの飛行石を狙う敵陣の立場として登場しています。
しかし、シータがムスカに拘束されたことをパズーから聞きつけたドーラは、状況を素早く把握し、パズーを仲間にいれる決断を下します。
ドーラの状況把握能力と決断力によって、ドーラ一族は念願のラピュタにたどり着くことに成功。
彼女の人間力の高さは、学びたいところですね。
『天空の城ラピュタ』のドーラ:ドーラ一家とは?
ではドーラが率いる“ドーラ一家”とはどのような組織なのかをご紹介しましょう。
ドーラ一家を構成するのはリーダーのドーラ、ドーラの3人の息子、機関士、5人の子分です。
飛行船「タイガーモス号」を拠点に、金品を奪って生活する空中海賊を生業としています。
しかしドーラ一家が標的にするのは金持ちや政府機関などの権力者のみで、人を殺さないのが信条。
政府機関の役人であったムスカが飛行石を持つシータを捕えて飛行船に乗せたところを、飛行石を狙って襲撃してきます。
しかしその後、シータの境遇やパズーの信念を知り、2人の味方となるのはみなさんご存知の通りです。
『天空の城ラピュタ』のドーラ:ドーラの3人の息子たち
ドーラ一家のうち、ドーラの実の息子は3人です。
長男はシャルル、次男はルイ、三男はアンリという名前です。
ドーラの息子たちの名前は、いずれもフランスの王様の名前から取られているんですよ。
上の画像の真ん中がシャルル、右側がルイ、左側がアンリです。
『天空の城ラピュタ』のドーラ:声優は誰?
ドーラを演じたのは、1929年1月8日生まれの女優・初井言榮さん。
『ラスト・エンペラー』西太后役、『愛と喝采の日々』エマ役など、吹き替え声優としても活躍され、1990年に亡くなられています。
ドーラといえば、大胆な言動が特徴的です。
エビや肉を大口で食べるシーンでは、リアリティを出すため、自分のハンカチを口に咥えながらアフレコに挑んだことが明かされています。
『天空の城ラピュタ』のドーラ:モデルは宮崎駿監督の母親
宮崎駿監督にとって、女海賊、母、食欲と物欲の塊・ドーラは、『天空の城ラピュタ』の中でも1番思い入れが深いキャラクターのようです。
それもそのはず、ドーラのモデルは、宮崎駿の母親だったのです。
宮崎駿はドーラについて「ダメな息子は蹴り飛ばすが、見込みがあれば力になってくれる母親」と解説。
本編では、どこか頼りない息子たちに対して、きつい口調で叱る一方で「全く、いつまで経っても子どもなんだから」とこぼしています。
血縁関係のないパズーに対しても、囚われたシータを助けたいという強い思いを瞳から感じ取ると、すぐに仲間に入れてやる厚い人情を披露することも。
ドーラと同じく3人の息子を育てた母・宮崎美子は、宮崎駿が『風の谷のナウシカ』を制作中に71歳で、惜しくも他界してしまいます。
宮崎駿が6歳から15歳までの9年間、結核菌が脊椎に侵入することで発症する脊椎カリエスによって病床生活を送っていたそうです。
脊椎カリエスという病気は、当時では難病中の難病と言われており、発症から数年間は入院生活を送りますが、その後は、自宅での闘病生活に切り替わります。
家の中では、ギプスで体を固定し、動かせるのは手首だけということから、どれだけこの闘病生活が苦しいものかを想像することができます。
精神的迫力はドーラに通ずるものがあったことは確かのようですね。
ドーラは自分の息子や部下はもちろん、途中から仲間の一員となったパズーやシータにも親身になり、別れの場面では2人を本当の子供のように抱きしめる愛情深さも感じられます。
『天空の城ラピュタ』のドーラ:若い頃はかわいかった!?
ドーラの飛行船の部屋には、若かりし頃のドーラと思われる写真が飾られています。
グラマラスな体型と2つに分けた赤毛の三つ編みヘアは変わらず、青いバンダナを巻いた写真がチラッと映るので、探してみてください。
強さを感じさせる笑顔を見ていると、この時から女ボスとしての素質は開花していたのではないかと感じられます。
ちなみに『天空の城ラピュタ』35周年を記念して、18歳当時のドーラの姿のフィギュアが限定生産されています。
ラピュタマニアの方はぜひチェックしてみてくださいね。
・【ジブリグッズ】『天空の城ラピュタ』35周年記念のグッズは何がある?全てを一覧でご紹介!
『天空の城ラピュタ』:ドーラとシータの関係性
映画の中で、ドーラがシータに「あたしの若い頃にそっくりだよ」と語りかけるセリフがあります。
穏やかなシータが、大胆なドーラと似ている?と首を傾げてしまう人もいるかもしれません。
同様にドーラの息子たちからも
「え、ママのようになるの、あの子」
「信じられるか?あの子がママみたいになるんだぞ」
と驚きの声が上がっていましたよね。
一見似ていない2人ですが、世話焼きな他人思いな性格や、ここぞという時に頼れる強さにおいては、2人はそっくりです。
それに、ムスカに対して瓶を振り回して攻撃したり、パズーの自由のために冷たく突き放したり、容赦無く立ち向かう勇ましさが垣間見える場面があります。
言葉遣いや動きの荒々しさがないだけで、シータも将来はドーラのような強さのある大人の女性になるのかもしれませんね。
『天空の城ラピュタ』:心に刻みたいドーラの名言・セリフ
最後に、物語の中で印象的なドーラのセリフをまとめました。
・「40秒で支度しな」
・「静かすぎる。こういう時は動かない方がいい」
・「女は度胸だ。お前たち、援護しな」
・「だてに女を50年やってるんじゃないよ」
・「かわいそうに、髪を切られる方がよっぽど辛いさ」
ドーラといえば、男性に勝るほどの肉体的・精神的な強さがありますが、自身が女性であることに誇りを感じていると取れる場面が多く登場します。
女性ならではの繊細さや野性的な勘を頼りに、女ボスならではスタイルで舵をとり、チームをまとめていくのは爽快ですよね。
それと同時に、多くの女性にも勇気とポジティブなエネルギーを与えてくれるキャラクターであることが分かります。
私たちがドーラに惹かれる理由は、こんなところにあるのかもしれません。
まとめ
この記事では、『天空の城ラピュタ』に登場するドーラについて解説しました。
ドーラの誕生秘話や本編で隠された若かりし頃の写真など、ドーラのために再度『天空の城ラピュタ』を見直したくなりませんか。
ぜひ、魅力あふれるドーラに注目して鑑賞してみてください!
キャステルの記事に テーマパークの最新情報をお届けします |