【ジブリ映画】宮崎駿監督の名言10選!胸にしみる言葉が誕生したエピソードと共に解説
アニメ映画界の巨匠・宮崎駿監督の名言10選をご紹介します。『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』など、世界的評価の高い名作を生んできたスタジオジブリの顔ともいえる宮崎駿監督。ジブリ作品にも多くの名台詞がありますが、それを生み出した宮崎監督自身の言葉にも、名言が多くあります。今回はそんな名言を厳選して、その言葉が生まれた背景とともに解説します。
こんにちは、Reneです。
今回は数々の傑作アニメ作品を世に送り出し続ける名匠・宮崎駿監督の名言をご紹介します。
独創的な世界観と社会問題を深く追求したストーリー構想で世界中から高い評価を得ている宮崎駿監督。
自然や生命の尊さを強く訴え続けている宮崎駿監督は、数々の制作過程で心に残る名言を残しています。
たった一言で人生観をぐらりと揺さぶられてしまうようなもの、監督としての信念の強さを感じさせるものまで様々です。
それでは早速見ていきましょう。
・宮崎駿監督の名言:善も悪も、全部それぞれ人間の中にあり、世界とはそういうものだと思っている
・宮崎駿監督の名言:人間なんて、滅びたっていいんだよ
・宮崎駿監督の名言:無垢なる者の力におじさんたちはノックダウンされてしまった
・宮崎駿監督の名言:大事なものは大抵めんどうくさい
・宮崎駿監督の名言:紙と鉛筆とフィルムを使った最後の時代の50年間に付き合えたことが幸せ
・宮崎駿監督の名言:才能は大抵の人が持っているけど、才能があるかないかではなく、それを発揮するエネルギーがあるかどうか
・宮崎駿監督の名言:出会う前、見る前に諦めちゃいけない
・宮崎駿監督の名言:企画は半径3m以内に転がっている
・宮崎駿監督の名言:どんなに悲痛な思いをしても、この国の人々はそれでも生き続けようとする力を持っている
宮崎駿監督の名言:「生きていくのはしんどいと教える前に、生きていると良いことあるよ」と教えてあげられる映画を作りたい
宮崎駿監督の作品を見ていると、表向きはノスタルジックで温かみを感じる反面、ストーリーの根底には悲観的なメッセージが込められていることが多いです。
どこか社会や未来の人類への希望をなくしているようにも映ります。
しかし、『ハウルの動く城』」の制作後のこと。
スタジオジブリの制作スタッフや関係者の間で、結婚や出産が相次いだタイミングがあったといいます。
宮崎駿監督は「大変な時代に生まれてしまった」と言いたくなる気持ちを抑えて、深刻な現実世界との架け橋を映画で作りたいと思ったと話します。
生まれてきた子どもたちを想い、彼ら・彼女らの「生きがい」を残したいと思ったのでしょう。
宮崎駿監督の名言:善も悪も、全部それぞれ人間の中にあり、世界とはそういうものだと思っている
物事や真実には二面性があり、視点を変えれば善にも悪にもなるということ。
実際に、宮崎駿監督は、『もののけ姫』では、山犬のモロの君を「サンには優しく」「その他の人間には残虐に」描きました。
エボシ御前もまた、女性たちを解放し人間社会を豊かにするための良きリーダーである反面、文明のために容赦なく自然を破壊する残酷な人間として描きました。
宮崎駿監督の名言:人間なんて、滅びたっていいんだよ
『風の谷のナウシカ』の制作打ち上げでのこと。
アニメーション映画監督・庵野秀明の証言によると宮崎駿監督は「この惑星に生き物が残っていれば、人間の種なんていなくなってもいいんだ」と怒鳴りながら、スタッフに熱弁していたようです。
生命に優劣がなく、全ての種の価値を平等に考えていることが作品作りにも強く影響していることが分かります。
宮崎駿監督の名言:無垢なる者の力におじさんたちはノックダウンされてしまった
『崖の上のポニョ』の主題歌を歌ったのは当時子役だった大橋のぞみさんですが、実は彼女はデモテープ用の仮歌のために呼ばれており、本番は別の子役が歌う予定でした。
しかし決して歌が上手いとは言えないものの、子どもならではの汚れのない歌い方が、宮崎駿監督を含む制作陣たちを圧倒。
その結果、大橋のぞみさんがそのまま主題歌の歌手に抜擢されたというエピソードがあります。
キャスティングに至った経緯について宮崎駿監督は「何も形になっていない時にのぞみちゃんに歌ってもらったが、無垢なる者の力とでもいうのか、おじさんたちは完全にノックダウンされてしまった」と大絶賛しました。
宮崎駿監督の名言:大事なものは大抵めんどうくさい
NHKの番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演した際の宮崎駿監督は、カメラの前でもとにかく「めんどうくさい」を連発しながら手書きで絵コンテを描き続けていました。
鬼才と言われる宮崎駿監督でもアニメーション制作の細かい作業には“めんどうくさい”という感情があるのかと、親近感を抱いた人も多いでしょう。
そして、世の中のほとんどはめんどうくさくて、それでもめんどうくさいことを乗り越えた時に良いものができるのだと気付かされます。
宮崎駿監督の名言:紙と鉛筆とフィルムを使った最後の時代の50年間に付き合えたことが幸せ
最近ではディズニーを筆頭に、多くのアニメーションが3DCGを使って制作されています。
確かに鮮明な色使いやリアルな凹凸など、3DCGには底なしの魅力がありますよね。
しかし宮崎駿監督は、2014年のアカデミー賞授賞式で、「紙と鉛筆とフィルムの時代にアニメーション制作に携われたことを幸せに感じている」と話しました。
アナログ制作によって、膨大な時間と労力を費やして生み出すひとつの作品は、デジタルとは違った熱量や作り手のリアルな思いが伝わってきます。
宮崎駿監督の名言:才能は大抵の人が持っているけど、才能があるかないかではなく、それを発揮するエネルギーがあるかどうか
多くの人が宮崎駿監督の着想や作画技術は、天から授かった才能だと考えるでしょう。
しかし、宮崎駿監督は、誰もが何かしらの才能を授かっていて、その才能を発揮するためのエネルギーをどれだけ持ち合わせているかが重要だと話します。
エネルギーとは、「好きという気持ち」や「何かを本気で変えたいという強い信念」が生み出す物ではないでしょうか。
自分の好きなことに素直になり、自分の理想を一心不乱に追いかけることこそ、才能を開花させる鍵となると言えるでしょう。
宮崎駿監督の名言:出会う前、見る前に諦めちゃいけない
宮崎駿監督は、「宝島なんてないと思っている子どもたちがたくさんいるけど、本当はそう思い込んで世界を狭くしているだけではないか。出会えたら素晴らしい人と心打たれる風景はたくさんある。出会う前、見る前に諦めちゃいけない」と話したことがあります。
狭い鳥籠に留まっていれば外敵から襲われることはありませんが、広い海、夜空一面に広がる星を見ることはできません。
世の中の広さに希望を持ち、新しい景色、素晴らしい人との出会いを信じて一歩踏み出す勇気が人生を豊かにしてくれるのでしょう。
宮崎駿監督の名言:企画は半径3m以内に転がっている
スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫氏は、宮崎駿監督が「ジブリで起きていることは東京で起きていて、東京で起きていることは日本で起きていて、日本で起きていることは世界で起きている」と度々話していたと語ります。
つまり、日常での何気ない会話や何気ない出来事が大きな発想を生み出すのです。
誰もが日常を見直すだけで豊かな感性を持つことができるという意味になります
宮崎駿監督の名言:どんなに悲痛な思いをしても、この国の人々はそれでも生き続けようとする力を持っている
宮崎駿監督は今までに何度も自然災害をテーマにした描写を描きました。
中でも『崖の上のポニョ』『風立ちぬ』では、地震や台風にも屈することなく強く生きる日本人を顕著に描き、多くの日本人に勇気を与えたことでしょう。
幾度となく天災に見舞われようとも、この地に住み続け生きることを選択してきた日本の先祖たちへの尊敬の念を感じられます。
まとめ
この記事では、日本を代表するアニメーション映画監督・宮崎駿の名言を10つご紹介しました。
心に刺さる名言はありましたか。
宮崎駿監督の手がけた長編アニメーション映画には、数多くの信念や敬意がメッセージとして隠喩されているので、注目してみてください。
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