【米ディズニー】スプラッシュ・マウンテンの題材を『プリンセスと魔法のキス』に変更!原作が人種差別的?東京のリニューアルは?

    • てんてん

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    米ウォルト・ディズニー・カンパニーは2020年6月25日(木)、人気アトラクション「スプラッシュ・マウンテン(Splash Mountain)」の題材を変更することを発表しました。カリフォルニア州のディズニーランドと、フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールドにおいて、アトラクションのリニューアルが決定!これまでテーマとされていた『南部の唄』から、黒人プリンセスが主役のディズニー映画『プリンセスと魔法のキス』へと題材が変更されます。これに伴い、アトラクション内容も完全に再創造されるとのこと。東京ディズニーリゾートは、対応を米ディズニー社と検討中と発表しています。

    みなさんこんにちは、ディズニー大好きてんてんです♪

    今回は、アメリカのディズニーで話題になっている「スプラッシュ・マウンテンの題材変更」のニュースについてお届けします!

    アメリカにある2つのディズニーパークでは、スプラッシュ・マウンテンのテーマ変更に伴い、アトラクションを全面リニューアルするとのこと。

    新しいスプラッシュ・マウンテンは、ディズニー映画『プリンセスと魔法のキス』がテーマになります♪

    リニューアルの経緯や東京ディズニーリゾートの対応などをまとめました。

    スプラッシュ・マウンテンの題材変更が決定

    スプラッシュ・マウンテンが『プリンセスと魔法のキス』テーマに!
    出典:公式サイト
    スプラッシュ・マウンテンが『プリンセスと魔法のキス』テーマに!

    米ウォルト・ディズニー・カンパニーは2020年6月25日(木)、人気アトラクション「スプラッシュ・マウンテン(Splash Mountain)」の題材を変更することを発表しました。

    アメリカにある2つのスプラッシュ・マウンテンは、すでにリニューアルが決定。
    これまでテーマとされていた『南部の唄』から、黒人プリンセスが主役のディズニー映画『プリンセスと魔法のキス』へと題材が変更されます。

    ・カリフォルニア州:ディズニーランド
    ・フロリダ州:ウォルト・ディズニー・ワールド(マジック・キングダム)

    アメリカでは5月に黒人のジョージ・フロイドさんが白人警官の拘束により死亡した事件があり、人種差別に対抗するデモ活動などが全土に広がっていました。

    スプラッシュ・マウンテンに関しても、題材になっている『南部の唄』をめぐりテーマの見直しを求める署名運動などが行なわれていたそうです。

    しかし、ディズニー社によるとこのリニューアル計画は2019年にはすでに始まっていたとのこと。
    黒人差別問題が目立って報じられるようになる前から、今の時代にはそぐわないテーマだということで計画を進めていたといいます。

    ディズニーはこれまでも、時代に合わせアトラクションの改装を行なってきました。
    今回の新テーマになった『プリンセスと魔法のキス』も、初の黒人プリンセスが主役のディズニー映画として話題になった作品です。

    ディズニー社はスプラッシュ・マウンテンの新しいコンセプトについて、「ゲスト全員が共感でき、触発されるもの」であり、また「当社テーマパークを毎年訪れる数千万人の人々の多様性を反映したもの」と表明しています。

    スプラッシュ・マウンテン

    スプラッシュ・マウンテン
    スプラッシュ・マウンテン

    スプラッシュ・マウンテンは、ディズニーの人気アトラクションです。
    丸太のボート型ライドに乗って動物たちの物語をめぐり、最後には滝壺に落ちるシーンがあります。

    しっかりとストーリーも楽しめて、ジェットコースターのスリルもあることから、世界のディズニーリゾートで愛されてきました。
    東京ディズニーランドでは、「スプラッシュ・マウンテン」「ビッグサンダー・マウンテン」「スペース・マウンテン」で3大マウンテンとも呼ばれています。

    テーマの『南部の唄』は人種差別的?

    米ウォルト・ディズニー・カンパニーがスプラッシュ・マウンテンのリニューアルを決定したのには、元の題材『南部の唄』をめぐる論争があったからなんです。
    ディズニー映画『南部の唄』は、黒人の歴史に誤解を与えるとたびたび批判されてきました。

    ジョーエル・チャンドラー・ハリス著の『リーマスおじさん(Uncle Remus)』シリーズを原作とした『南部の唄』は、実写とアニメーションを融合したディズニーの長編映画作品です。

    アメリカでは1946年に公開されましたが、現在はDVD化もされておらず、ディズニーの動画配信サービスなどにも含まれない幻の作品となっています。

    ディズニー映画『南部の唄』は、黒人と白人の交流を描いた作品です。
    しかし、この人種を超えた交流が黒人の歴史に対して事実を伝えていないと批判されたのです。

    映画の中に人種差別的な表現があるのではなく、むしろ逆で、白人と黒人が仲良く交流しているのが歴史的にありえないと批判の対象になりました。

    製作したウォルト・ディズニーは、おとぎ話を通じて白人と黒人が仲良く過ごす「リーマスおじさん」シリーズが大好きでした。
    『南部の唄』をもとに作られたスプラッシュ・マウンテンも、「ねえねえ、うさぎどんの話聞かせてぇ」という子供たちとおじいちゃんの会話から始まります。

    『南部の唄』のストーリー

    「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」(『南部の唄』/ スプラッシュ・マウンテンより)
    「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」(『南部の唄』/ スプラッシュ・マウンテンより)

    ディズニー映画『南部の唄』は、白人の少年ジョニーとリーマスおじさんら南部の黒人の交流を描いた作品です。
    農場で働くリーマスおじさんが話すおとぎ話の部分が、アニメーションで描かれています。

    アトランタから南部の農場に引っ越してきたジョニーの家族。
    父は仕事の都合でアトランタに戻ることになり、ジョニーは母親と2人で暮らしていました。

    寂しさを感じる少年ジョニーの心を埋めたのが、リーマスおじさんが話すおとぎ話です。
    ジョニーは同じくリーマスおじさんのおとぎ話を楽しみにしている黒人の子供たちとも仲良くなりました。

    リーマスおじさんのおとぎ話に出てくるのが、スプラッシュ・マウンテンにも登場するうさぎどん(ブレア・ラビット)やきつねどん、くまどんです。
    おとぎ話の中でうさぎどんは、「笑いの国」を目指して旅をしています。

    ジョニー(白人)は、少年トビー(黒人)と少女ジニー(白人)と仲良くなりました。
    しかし、ジョニーの母親は人種の違いから息子が黒人と仲良くするのをよく思っていません。

    ある日、ジョニーの誕生日会のためにおしゃれをしたジニーが、意地悪な兄弟によってドレスを汚されてしまいます。

    迎えに来たジョニーがこれに怒り、ジニーの兄弟との間で喧嘩勃発!
    ジョニーは殴られそうになりますが、間一髪のところでリーマスおじさんが止めに入ります。

    落ち込むジョニーやジニーのために、リーマスおじさんはいつものおとぎ話を聞かせました。
    しかし、駆けつけたジョニーの母がリーマスおじさんに、「二度と近づかないで」ときつくあたり、リーマスおじさんは仕方なくアトランタに行くことに。

    リーマスおじさんのことが大好きだったジョニーは必死におじさんを追いかけ、その途中で牛にぶつかり大怪我をします。

    ベッドに横たわるジョニーを、母親とアトランタから戻った父親が心配そうに囲みます。
    両親が声をかけてもジョニーは「リーマスおじさん、帰ってきて」とうわごとを繰り返すばかりで目を覚ましません。

    そこに駆けつけたリーマスおじさんは、眠っているジョニーにいつものおとぎ話を聞かせます。
    「笑いの国を目指して出かけたうさぎどんは家に帰ってきたよ。笑いの国が自分の住む場所だったことに気がついたのさ。」

    するとジョニーの意識が戻り、この奇跡を喜んだジョニーの母親は「ここを『笑いの国』にしましょう」といいます。
    ジョニーの父親ももうアトランタへは行かず、家族と暮らすことを決めます。

    再び農場で働くことになったリーマスおじさんは、ジョニーや他の子供たちと一緒に手を繋ぎ歌を歌います。
    「ジッパディドゥダー、ジッパディデー!こりゃなんともいい日だ!」

    1947年度のアカデミー賞では、「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー(Zip-A-Dee-Doo-Dah)」がアカデミー歌曲賞を受賞しています。
    また、リーマスおじさんを演じたジェームズ・バスケット(James Baskett)はアカデミー特別賞を受賞していますが、映画の封切りイベントには黒人だからという理由で参加できなかったという経緯があります。

    新しいテーマは『プリンセスと魔法のキス』

    プリンセスと魔法のキス
    (C)Disney
    プリンセスと魔法のキス

    アメリカにある2つのスプラッシュ・マウンテンは、『プリンセスと魔法のキス』をテーマにしたアトラクションにリニューアルされます。

    丸太のボートを模した乗り物や、ラストの急降下などの内容は変えず、ストーリーを中心に変更される模様です。
    工期は発表されておらず、新型コロナの影響をみつつ進めていくとのこと。

    ディズニー映画『プリンセスと魔法のキス』は、レストラン開業を夢見る黒人の少女ティアナが主役の物語です。

    呪いでカエルに姿を変えられた王子を救うためにキスをしますが、ティアナがプリンセスではなかったために自分までカエルの姿に!
    人間に戻るために2人は、陽気なワニやホタルの協力を得てママ・オーディを尋ねます。

    旅をするうちにナヴィーン王子はティアナと恋に落ち、2人は結婚。
    プリンセスになったティアナと王子がキスをすることで、無事に人間の姿に戻ることができました。

    映画『プリンセスと魔法のキス』あらすじ&ネタバレ!ディズニー初の黒人プリンセスの物語♪

    リニューアル後のスプラッシュ・マウンテンでは、映画のその後の物語が描かれるそう♪
    人間に戻ったナヴィーン王子とティアナは、彼女の夢だったレストランを開業するところで物語は終わっています。

    ニューオーリンズを舞台に繰り広げられる2人の物語の続きや、どうやって滝壺への落下につなげるのかが気になりますね!

    【海外】スプラッシュ・マウンテンが『プリンセスと魔法のキス』テーマに!アトラクション内容は?

    東京ディズニーランドのスプラッシュ・マウンテンは?

    東京ディズニーランド版「スプラッシュ・マウンテン」
    東京ディズニーランド版「スプラッシュ・マウンテン」

    東京ディズニーランドにも、『南部の唄』を題材にしたスプラッシュ・マウンテンがあります。
    リニューアルについては発表されておらず、米ディズニー社と検討中とのこと。

    日本ではスプラッシュ・マウンテンの改装はもちろん、現在登場しているうさぎどんなどのキャラクターの存続について注目が集まっています。

    まとめ

    今回は、米ディズニーが発表したスプラッシュ・マウンテンの題材変更についてまとめました。

    テーマが『南部の唄』から『プリンセスと魔法のキス』に変更となるアメリカのスプラッシュ・マウンテン。
    時代に合わせて前進し続けるディズニーの今後に期待しましょう!

    【米ディズニー】スプラッシュ・マウンテンの題材を『プリンセスと魔法のキス』に変更!原作が人種差別的?東京のリニューアルは?

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    テーマパーク大好きてんてんです♪ディズニーランド・シー共通の年パスと、USJの年パスを持っています!学生時代は、フロリダのウォルトディズニーワールド(WDW)で6ヶ月間キャストとして働いていました。絶叫アトラクションは苦手なので、並んでる時は一言も喋りません。東京ディズニーリゾートの速報や、海外テーマパーク情報、USJ情報をジャンジャン発信していきます!!

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