うさぎどんはスプラッシュマウンテンに登場するキャラクター!本名はブレアラビット?
ディズニーランドの人気アトラクション「スプラッシュ・マウンテン」に登場するうさぎどんについてまとめました。うさぎどんは、アメリカではブレアラビットと呼ばれます。うさぎどんはいったい何者なんでしょうか?ディズニーとどのような関係があるキャラクター?スプラッシュ・マウンテンの知られざるストーリーを、うさぎどんをご紹介しながらお伝えします。
こんにちは。映画と野球とディズニーが大好きな花です。
ディズニーランドの大人気アトラクションといえば「スプラッシュ・マウンテン」。
落下のある絶叫系アトラクションとして有名ですよね!
スプラッシュ・マウンテンは、ただのジェットコースターではありません。
一度乗ったことのある方なら、ストーリーがあることをご存知かと思います。
今回は、スプラッシュ・マウンテンの主人公うさぎどんについてご紹介したいと思います。
うさぎどん:スプラッシュ・マウンテンの物語
まずは、うさぎどんが主役のスプラッシュ・マウンテンのストーリーについてご紹介しましょう。
うさぎどんは、毎日いじわるなクマとキツネに狙われてうんざりしています。
住みかであるイバラの森を出て、「笑いの国」を目指すことを決意するうさぎどん。
そこに、いつものクマとキツネがまたやって来ます。
色々と罠(わな)をしかけてうさぎどんを捕まえようとしますが、かしこいうさぎどんは、うまくクマとキツネの罠をすり抜けて、逆に痛めつけてしまいます。
しかし、とうとう最後にはうさぎどんは捕まってしまいます。
どんな意地悪をしようか考えている2匹に、うさぎどんは「頼むからあのいばらの茂みにだけは投げ込まないでくれ」と懇願します。
そんなに嫌がるならと滝壺にうさぎどんを投げ込んだクマたち。
実は、これはうさぎどんの思うツボ。
滝壺にある"いばらの茂み"は、うさぎどんの家がある場所。
クマたちを出しぬき、家に帰ってくることに成功するのです!
うさぎどんは自分の住みかのありがたさを実感し、自分の家こそが笑いの国だと理解し、出て行くのをやめました。
物語の由来
では、このスプラッシュ・マウンテンのストーリーは、一体どこから来たものなのでしょうか?
由来はけっこう古く、1880年ジョージ・チャンドラー・ハリスという人が書いた「リーマスおじさんシリーズ」というお話がもととなっています。
アメリカ南部が舞台のこのお話は、少年ジョニーが黒人のリーマスおじさんに聞いた話なのです。
ジョニーはお父さんが仕事で家にいる時間が少なく、毎日寂しい思いをしています。
そんな時出会ったのがリーマスおじさん。
おじさんが語ってくれる物語はどれもとてもおもしろく、ジョニーはしだいに元気を取り戻していきます。
スプラッシュ・マウンテンのストーリーは、このリーマスおじさんが語って聞かせてくれたおもしろいお話の中の1つなのです。
うさぎどん:海外ではブレアラビットという名前
うさぎどんは、「ブレアラビット」というのが元々の名前。
ブレアというのは、ブラザーの南部なまりの入った言い方だそうです。
「うさきどん」というかわいい呼び名は、もちろん日本だけ。
プーさん(ウィニー・ザ・プー)のように、子供たちが親しみやすく呼びやすい名前にしたのですね。
うさぎどん:ディズニー映画に登場
では、うさぎどんとディズニーにはどのような関係があるのでしょうか?
実は、さきほどご紹介した「リーマスおじさんシリーズ」の話をウォルト・ディズニーがとても気に入って映画化したのです。
映画の題名は「南部の唄」。
その時点で、うさぎどんはディズニー映画のキャラクターになりました。
南部の唄
「リーマスおじさんシリーズ」という映画はあまり聞いたこともないし、話題にもならない感じですね。
なぜなのでしょうか?
実は、この「南部の唄」は、現在幻の映画と化しているようです。
再演はおろか、ビデオも販売はされていません。
というのも当時、黒人と白人の子供が仲良くしている描写が、事実を伝えていないとして批判を呼んだのです。
しかし、ウォルトは、黒人と白人がおもしろいお話を通じて仲良く過ごしている「リーマスおじさんシリーズ」がとても好きでした。
その思いがディズニーランドのアトラクションになり、今でも残っているのですね。
スプラッシュ・マウンテンは、アメリカのディズニーランドでも初期の頃に作られた人気のアトラクション。
スプラッシュ・マウンテンに乗車すると、「ねえねえ、うさぎどんの話聞かせてぇ」という子供たちとおじいちゃんの会話から始まります。
ウォルト・ディズニーが大好きだったお話の始まりというわけです。
うさぎどん:スプラッシュ・マウンテンのトリビア
うさぎどんが登場するスプラッシュ・マウンテンは、最後に滝壺に落ちるアトラクションです。
映画「南部の唄」では、滝壺に落ちるシーンはないので、アトラクション自体は原作や映画とは無関係なのでしょう。
では、クリッターカントリーにあるこのスプラッシュ・マウンテンという山はいったいどういう山なのでしょうか?
ここにもちゃんと、ディズニーランドというパークとしてのバックグラウンドストーリーがあるのです。
名前の由来
クリッターカントリーにはたくさんの動物が住んでいますが、その中に「ラケッティ」というアライグマがいました。
ラケッティはなんと、お酒の密造をしていたのです。
しかし、ある時密造に使っていたお酒を蒸留する機械が、大爆発を起こしてしまいます。
それによってクリッターカントリーの山は吹っ飛びダムは決壊し、大量の水が滝壺のように流れ出してしまったのです。
それ以来、動物たちはこの山のことを「スプラッシュ・マウンテン」(水浸しの山)と呼ぶようになりました。
よく見てみると、ディズニーランドのスプラッシュ・マウンテンのてっぺんは、まるで爆発したかのようにギザギザしていますね。
アライグマのラケッティ
山をふっ飛ばしてスプラッシュ・マウンテンを作ってしまったラケッティは、さすがに反省したのでしょう。
お酒の密造から足を洗い、山のふもとにお店を開店しました。
それがクリッターカントリーにあるレストラン「ラケッティのラクーンサルーン」です。
ラクーンというのは、英語でアライグマのこと。
サルーンというのは、バーのことで、アメリカ開拓時代にアメリカ西部にあったバーのはサルーンと呼ばれたそうです。
猟師、工夫、砂金堀などの男性にお酒を飲ませるお店だったのです。
スプラッシュ・マウンテンのエリアは、アメリカの開拓時代をテーマにしています。
金の採掘で一攫千金を狙い、たくさんの人達が西部に集まってきました。
サルーンはそんな人たちの憩いの場でもあったのです。
宿泊もできる施設もあったそうです。
ラケッティはお店を開店したわけですが、バーという意味のサルーンという店名をつけながらも、お酒は扱っていません。
軽食とソフトドリンクのおいしいお店。
それでもサルーンという名前が残しているのは、古き良きアメリカの形を残していたいラケッティの気持ちかもしれませんね。
ラケッティのラクーンサルーンのメニュー
ちょっと小腹が空いたなあって時に、軽く食べられるメニューがそろっています。
ナッツやストロベリーなど、山の恵みに関するものになっているのがこだわりです。
夏にはシェイブアイスも毎年登場するので、楽しみの1つ。
スプラッシュ・マウンテンの降りたところで、かなり奥まったところにあります。
他のレストランが混んでいる時でも比較的空いていますよ。
暑い時期は木陰でのんびりできるおすすめのエリアです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
スプラッシュ・マウンテンに登場するキャラクター「うさぎどん」と、スプラッシュ・マウンテンについてご紹介しました。
クリッターカントリーは、自然や動物と共にアメリカの歴史も感じられる場所です。
そしてウォルトディズニーの思いもたっぷりつまっているアトラクションでもあるのです。
ディズニーワールドの歴史を感じながら、楽しく絶叫して滑り落ちましょう!
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