『海底二万里』ネモ船長の秘密!意外な過去も?研究室も調査してみた
ジュール・ヴェルヌのSF小説『海底二万里』に登場するネモ船長は潜水艦ノーチラス号の艦長であり謎に包まれた研究家。ディズニーシーには彼の研究室や秘密基地もあります。謎多きネモ船長の人物像や波乱万丈な人生、彼にまつわるアトラクションもご紹介します!
こんにちは!ディズニー大好きみーこです。
ネモ船長は、ジュール・ヴェルヌのSF小説『海底二万里』に登場する潜水艦ノーチラス号の艦長。
謎に包まれたネモ船長とともに、主人公たちが潜水艦ノーチラス号に乗って世界中の海洋を旅する冒険物語です。
「ネモ船長」と聞くとディズニーシーの「ミステリアスアイランド」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
ミステリアスアイランドは『海底二万里』の後に出版された『神秘の島』をテーマにしたテーマポートなんです!
ここにはモネ船長の秘密の研究室や大事な実験道具などがあります。
また、ゲストは冒険心と想像欲をそそる神秘的な海底アトラクションなどを楽しむことができます。
今回は『海底二万里』に登場するモネ船長を徹底解説します!
・ネモ船長とは
・ネモ船長は実は波乱万丈な人生を送っていた
・「ミステリアスアイランド」は小説に基づくテーマポート
- ①センター・オブ・ジ・アース
- ②海底2万マイル
・ツアー体験でネモ船長の秘密基地が見られる
- ①ネモ船長の研究室
- ②ネモ船長室
- ③書斎のネモ船長の肖像画
・プロメテウス火山にはネモ船長が開発した謎の物体がある
・ノーチラスギフトは潜水艦の修理施設だった
『海底二万里』のあらすじ
舞台は、1868年の南太平洋。
様々な船が巨大な「なにものか」によって大きな穴をあけられるという怪事件が発生。
海洋学者アナロックス博士の見解では、大きな穴の正体は巨大な「イッカク」という怪物ではないかという説が浮上しました。
アナロックス博士は、
・優秀な助手であるコンセーユ
・銛打ちの名人ネッド
とともに軍艦に乗り込み海底調査を行うことに。
しかし、軍艦が怪物に攻撃され3人は海に投げ出されてしまいました。
目覚めた3人はなんと怪物の背中に横たわっていたのです。
しかし、よく見るとそれは怪物ではなく鋼鉄で出来た潜水艦でした。
潜水艦からクルーたちを引き連れて現れたのは、ネモと名乗る謎の船長。
この秘密を漏らさないように3人はネモ船長たちの捕虜として艦内に閉じ込められてしまいます。
捕虜となった3人ですが、潜水艦の乗員たちによる手厚いもてなしを受けます。
こうしてネモ船長とともに3人は潜水艦ノーチラス号に乗って世界の海洋巡りの旅に出るのでした。
ネモ船長とは
ネモ船長は、1870年に出版されたジュール・ヴェルヌのSF小説『海底二万里』に登場する人物で、潜水艦ノーチラス号の艦長です。
ネモ船長にばかり焦点があたっているものの、彼は主人公ではなく主要メンバーの1人です。
クルーたちからも信頼が厚いネモ船長ですが、実は謎多き人物。
あることがきかっけで地上を嫌い、海を愛すあまりノーチラス号で蓄えている食品や衣料品などは全て海中で手に入るものから作り出すとい徹底ぶり。
『海底二万里』では謎に包まれたまま終わるネモ船長。
しかし、後に出版された『神秘の島』でその正体が明らかになったことでも話題になりました。
研究熱心で海に対する愛情は人一倍強いネモ船長。
しかし、「ある国」に対しては深い恨みを持っており、その国の船を沈める為には何でもするという怖い一面も持っています。
ネモ船長は実は波乱万丈な人生を送っていた
『海底二万里』の潜水艦ノーチラス号の艦長であるネモ船長。
実の正体は、インドのバンデルカンド地方の大公の息子ダカール王子でした。
ネモ船長は父の仕事により10歳で渡欧し、30歳頃まで過ごしました。
インドをイギリスから独立させたいという父の思いから、彼はイギリスに対する復讐心を抱いていました。
しかし、”ヨーロッパ”で勉強をしながら芸術を磨いていったのです。
故郷に戻ったネモ船長はイギリスとの戦争により最愛の妻子を失ってしまいます。
その後、彼は悲しみを紛らわすように数名の部下とともに科学研究活動に没頭する日々を送ります。
そして、太平洋上の孤島で潜水艦ノーチラス号を作り上げました。
年月が過ぎノーチラス号とともに、海底洞窟に身をひそめたネモ船長。
地上とは縁を切るように、この地で余生を過ごすことを決意します。
そしてネモ船長は仲間たちに「自分が死んだ後はノーチラス号を棺代わりに海底深くに沈めて欲しい」と遺言を残し息を引き取ったのでした。
「ミステリアスアイランド」は小説に基づくテーマポート
ディズニーシーには、『海底二万里』に登場する島をモチーフにしたミステリアスアイランドというテーマポートがあります。
ここはまるまる1つジュール・ヴェルヌの作品の世界観が表現された、小説ファンにはたまらないエリアなのです!
場所はちょうどプロメテウス火山のふもと。
海図にも乗っていないこの火山島は、ネモ船長が身をひそめるためにぴったりの秘密基地だったんですね。
もちろんネモ船長の潜水艦ノーチラス号もちゃんと停泊していますよ。
この土地を自身の科学研究所として選んだネモ船長は、様々な場所に自分のイニシャルである「N」マークを残しています。
『海底二万里』の後に出版されたジュール・ヴェルヌ作品『征服者ロビュール』に登場する飛行機「アルバトロス号」。
その飛行機の離着陸ポイントにもしっかり「N」が印されています。
この離着陸ポイントは緑のアーチ状の橋付近にあるのでぜひ探してみてくださいね!
モネ船長の拠点地であるミステリアスアイランドには、ジュール・ヴェルヌ作品をモデルにした次の2つのアトラクションがあります。
①センター・オブ・ジ・アース
②海底2万マイル
冒険小説家ジュール・ヴェルヌ作品をモチーフにした2つのアトラクションを楽しむことができます。
①センター・オブ・ジ・アース
センター・オブ・ジ・アースは、プロメテウス火山内部にある、小説『地底探検』をモチーフにしたスリルライドタイプのアトラクションです。
ゲストは、ネモ船長の地底研究のために造られた「地底走行車」に乗り込みます。
そして、光る水晶や未知の生物が登場する地底探検を猛スピードで駆け巡っていきます。
・【待ち時間情報も】センター・オブ・ジ・アースの概要・混雑攻略まとめ
②海底2万マイル
海底2万マイルは、サーチライト付きの小型潜水艇に乗って薄暗い海底世界を楽しむアトラクションです。
原作小説を映画化した内容をベースに作られています。
ゲストは海底調査に協力してくれる勇敢な調査員を、募集しているネモ船長のクルーとして参加するという設定。
よく耳を澄ませてみると連絡用スピーカーからネモ船長の放送が聞こえてくるかも?!
・【混雑対策&待ち時間】海底2万マイル攻略!仕組み&トリビアも!隠れニモとアリエルがいる?
ツアー体験でネモ船長の秘密基地が見られる
「センター・オブ・ジ・アース」では、アトラクション休止期間中限定でスタンバイレーン(Qライン)の見学ツアーが開催されます。
スタンバイレーン(Qライン)のツアーは、「マグマサンクタムツアー」と呼ばれています。
このレアなツアーは不定期で開催されるのですが、参加したゲストはネモ船長の秘密の科学研究所を見ることができるんですよ!
ネモ船長の秘密の部屋は、一体どんな様子なのでしょうか?
2018年のセンター・オブ・ジ・アースの休止期間(リハブ)は、5月7日(月)から7月20日(金)となっています。
約2ヶ月半の休止期間となるので、マグマサンクタムツアーの開催の可能性がありそうですね。
①ネモ船長の研究室
洞窟奥にあるネモ船長の研究室には、
・不思議な発光生物が入ったガラスケース
・机にはハサミや鉛筆など研究道具
などが置かれてあります。
コーヒーカップにナッツなど作業の合間に一息入れるための食料も置いてありますよ。
厳重な鉄網で作られたもう1つ部屋では、採掘道具や参考資料が積まれており、吸いかけの葉巻と灰皿も見ることができます。
ミステリアスアイランドで葉巻を吸うのはネモ船長たった1人だけなんですよ。
海洋マニアと言っても過言ではないネモ船長ですが、実は研究室の中には「鳥に似た模型」が飾られています。
そのため、空の研究を行っていたことも分かります。
②ネモ船長室
小説の中でネモ船長とアロナックス教授が話し合いをしていたプライベートなネモ船長室も見ることができますよ。
部屋には、ネモ船長が愛用しているおしゃれなベッドなどが置いてあり生活感があります。
カラフルな液体やカエルが入ったビーカーなども置いてあるので、彼の研究熱心な性格がプライベートな空間からも分かりますね。
③書斎のネモ船長の肖像画
ネモという名前はラテン語で「誰でもない(nemo)」という意味を持ち、作品の中でも彼の本名は明かされていません。
本名すら明かさない謎多きネモ船長。
これだけ広いミステリアスアイランドでも、彼の声は聞いたことはあるけれど、実際に姿を見たクルーたちはいないと言われているんです。
そんな誰1人見たことがない貴重なネモ船長の姿を、唯一確認できる場所があります!
それは、ネモ船長の書斎に飾られた彼の肖像画。
この書斎は、ツアーでなくても混雑時にQラインの待機列が伸びた時にも見ることができます。
ぜひ彼の姿を見たい!という方はあえて混雑している日に行ってみてくださいね。
プロメテウス火山にはネモ船長が開発した謎の物体がある
プロメテウス火山には、無残に突き刺さった鉄の物体があることをご存知でしょうか?
車輪やドリル、刃が付いた謎の物体の正体はネモ船長が開発した掘削機「ドリリングマシーン」です。
ネモ船長は、このドリリングマシーンを使って火山の斜面を削り、地底世界の発見に成功しました。
「センター・オブ・ジ・アース」の待機列が円状になっているのは、ドリリングマシーンで掘った跡なんですよ。
ノーチラスギフトは潜水艦の修理施設だった
ミステリアスアイランドにあるお土産屋さん「ノーチラスギフト」。
この大きなドーム型のガラス張りの建物は、かつてノーチラス号の修理施設でした。
建物内をよく見てみると、
・修理品を持ちあげるために使用されていた巻きあげ機
・ダイビングスーツ
・修理道具
などが飾られています。
建物外に設置してある連絡用スピーカーからはクルーたちのアナウンスが聞こえてくるかもしれません!
ちなみに、ミステリアスアイランドでのクルー(キャストさん)の挨拶は『モビリス モビリ』。
「変化をもって変化する」という意味のネモ船長の合言葉が共通語として使われています。
クルーさんに左手を右肩に当てて「モビリス!」と言うと、「モビリ!」と返してくれるのでぜひ挨拶してみましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか?
ジュール・ヴェルヌのSF小説『海底二万里』に登場するネモ船長についてご紹介しました。
海底調査に力を入れる研究家であり冒険家の謎多き人物ネモ船長は、悲しい過去があったことがわかりましたね。
ディズニーシーのミステリアスアイランドは彼の秘密を知ることができるアトラクションやエリアがたくさんあります。
もっとネモ船長に詳しくなりたい方はぜひミステリアスアイランドに足を運んでみてはいかがでしょうか♪
キャステルの記事に テーマパークの最新情報をお届けします |