映画『ウィキッド ふたりの魔女』評価レビューと感想|圧巻の楽曲と映像美に呑まれる新たな金字塔ミュージカル!
映画『ウィキッド ふたりの魔女』は、新たなミュージカル映画の金字塔を打ち立てたと話題のファンタジー作品!主人公エルファバが悪者に仕立て上げられるストーリーは深く心を打ち、アリアナ・グランデをはじめとする俳優陣の歌唱力と演技力は圧巻です。魔法の世界を再現したCG、舞台セット、プロップのクオリティも高く、ミュージカルの魅力を最大限に引き出します。リピート鑑賞必至の本作の魅力を徹底解説します。
Bonjour tout le monde!! みなさん、こんにちは!
パークフード大好き♪
USJグルメ男子のだんだんです☆
本日特集するのは、ユニバーサルピクチャーズ制作の映画『ウィキッド ふたりの魔女』!
いやぁ、あまりに芸術的すぎて圧倒されました、リピート確定です☆
実際に映画館で観賞してきた筆者が、リピート必至の本作の魅力を徹底解説します♪
・そもそもウィキッドってどんな作品なの?
・原作「オズの魔法使い」やミュージカル公演の予習は必要?
・世間の評価がやたら高いけど、何がそんなにすごいの?
と感じている方はぜひ最後までご覧ください!
さらに、USJとの繋がりや今後のコラボについてもまとめていますよ!
早速見ていきましょう♪
・映画『ウィキッド』が世界的に注目される3つの理由
- ◆ディズニーの大作『実写版 白雪姫』との真っ向勝負
- ◆大人気ブロードウェイミュージカルの「映像化」という挑戦
- ◆ともにグラミー賞受賞の歌唱力特化型W主演キャスト
・映画『ウィキッド』はどんな人が見るべき?
- ①オペラ・演劇要素|クラシカル×ポップなミュージカルを観たい方
- ②楽曲|洋楽好きな方!アリアナ好きは特に必見
- ③脚本とコレオグラフィー|緻密なストーリーや社会問題への昇華を求める方
- ④映像美|魔法やファンタジーが好きな方
・【ネタバレ注意】映画『ウィキッド』は2部構成。あらすじとpart2の予定は?
- ◆映画『ウィキッド』のあらすじ
- ◆原作童話「オズの魔法使い」の予習は必要?
- ◆続編の『ウィキッド Part2』も2025年末に公開決定!
・映画『ウィキッド』×USJ
- 【2025年】USJ期間限定イベント「ウィキッド・セレブレーション」
- 以前はUSJに『ウィキッド』のエリアがあった!?
映画『ウィキッド ふたりの魔女』とは?
映画『ウィキッド ふたりの魔女』は、ブロードウェイや劇団四季によって公演されたミュージカル作品『ウィキッド』を原作としたファンタジー映画!
ユニバーサル・ピクチャーズ制作では比較的珍しいミュージカルの作品です。
ライマン・フランク・ボームの代表作である童話『オズの魔法使い』に登場する「西の悪い魔女」エルファバと「善い魔女」グリンダの知られざる友情にせまる、というあらすじとなっていますよ。
映画『ウィキッド』が世界的に注目される3つの理由
本作が大きな脚光を浴びている理由は、主に3つあると筆者は考えています。
◆ディズニーの大作『実写版 白雪姫』との真っ向勝負
映画『ウィキッド』の制作会社はユニバーサル・ピクチャーズ(ユニバーサルスタジオ)ですが、ミュージカルといえば「ディズニー」の名を挙げる方も多いことでしょう。
そんなディズニーは、「自社の誇るビッグタイトルの1つ『白雪姫』の実写化」という話題沸騰必至のコンテンツをほぼ同時期に公開!
ミュージカル作品同士の完全なる真っ向勝負です!
ディズニーの新作は必ず映画館で観るほど好きな筆者は、正直なところ数か月前まで『白雪姫』の勢いに『ウィキッド』は押されるだろうと思っていました。
ところが、ウィキッドの初週興行収入は白雪姫を大きく上回ることに。
まさに、
「ミュージカルならユニバーサルよりもディズニー」
という既定観念の撲滅を宣告するような衝撃でした。
・【ネタバレ】実写版『白雪姫』のあらすじ、アニメ版との違い、キャスト、主題歌まとめ!2025年3月公開の話題作
◆大人気ブロードウェイミュージカルの「映像化」という挑戦
本作のもととなっているのは、ミュージカル作品『ウィキッド』!
2003年にブロードウェイで初演され、世界中で大ヒットを記録しました。
日本でも「劇団四季」によって上演され、多くの観客を魅了していますよ。
世界中で愛されるミュージカル大作の映像作品化への挑戦。
それこそが本作の存在であり、ミュージカル作品の魅力を残しつつ、新たな映像表現と解釈を加えて製作されているんですよ!
◆ともにグラミー賞受賞の歌唱力特化型W主演キャスト
主演俳優は、ともに音楽界で世界最高峰のタイトル「グラミー賞」受賞歴を持つ「シンシア・エリヴォ」と「アリアナ・グランデ」が演じています。
"歌唱力特化型"と書いたところですが、正直お二人のお芝居のクオリティも非常に高く、驚かされました。
監督は、筆者も大好きなミュージカル『イン・ザ・ハイツ』の映画化の際にもメガホンを取り脚光を浴びたジョン・M・チュウ監督。
音楽は、ミュージカル版に引き続き、スティーヴン・シュワルツが担当しているので、彼の編曲を目当てに鑑賞するコアなファンも少なくないでしょう。
映画『ウィキッド』はどんな人が見るべき?
ずばり、「こんな人に映画『ウィキッド』をぜひ観てほしい!」リストをまとめました。
①オペラ・演劇要素|クラシカル×ポップなミュージカルを観たい方
近年のミュージカル映画は、楽曲の特徴によって3種類に分かれると筆者は考えています。
- 伝統的なミュージカル:オペラやオーケストラ要素を楽曲で多用。
例:『レ・ミゼラブル』、『ノートルダムの鐘』 - モダンなミュージカル:キーとなるセリフをメロディー調で話して楽曲化する
例:『ウエスト・サイド・ストーリー』、『ニュージーズ』 - ポップなミュージカル:流行の音楽ジャンルやポップソングで構成
例:『マンマ・ミーア』、『アナと雪の女王』
ウィキッドは、全体を総括すると「2.モダンなミュージカル」寄りではあるものの、他作品よりも異種の要素を組み合わせており、総じて3種類すべての要素を楽しむことができます。
物語冒頭の楽曲、そしてクライマックスの楽曲はオペラ要素がふんだんにあります。
また中盤のロマンスシーンでは、明らかに他の楽曲とは異なるポップソング調楽曲も登場!
多彩なミュージカルアレンジをしつつも、物語にはすんなりと馴染んでいる点は、筆者の本作高評価ポイントの1つでしたよ☆
②楽曲|洋楽好きな方!アリアナ好きは特に必見
洋楽やアリアナ・グランデが好きな方は、絶対に本作を見て損はしません。
4オクターブの音域を持つ現世代の歌姫「アリアナ・グランデ」は、グリンダ役でその才能を存分に発揮!
普段のエレクトリックベースのポップソングを歌うアリアナとは全く異なる表情が見られますよ♪
広い音域を軽やかに歌いこなすアリアナの歌唱シーンに、筆者は心から酔いしれました☆
一方のシンシア・エリヴォは、日本での知名度でいうとアリアナに劣りますが、ミュージカルやゴスペル、ソウル界でも活躍するマルチタレントなアーティスト。
圧倒的な声量と声質を正確にメロディーに乗せ、声だけでお芝居の表現に落とし込む"天才"です。
アリアナとは対照的な圧倒型の歌唱シーンには鳥肌が隠せませんでした。。。
この2人の特徴が存分に生かされた「明」と「暗」の2パターンの歌唱シーンの融合。
これこそが、観客を「この2人が主演だったから本作は完成したんだ!」と思わしめる魔法のタネだったように思えます♡
③脚本とコレオグラフィー|緻密なストーリーや社会問題への昇華を求める方
本作で後に「西の悪い魔女」となるエルファバは、生まれつき顔が緑色であるために、親や隣人、幼馴染たちから蔑まれてきた過去を持ちます。
そのうえ、強大な魔力を秘めていたために、学園でも多くの人が彼女のことを怖がります。
痛烈な差別描写も見られる本作では、ただおとぎ話をなぞるだけでなく現実世界へのメッセージを数多く投げかけているように感じました。
例えば物語中盤、クラブのような場所でエルファバが群衆の前で一見ヘンテコなダンスをするシーンがあります。
現実世界でも「ワック」や「ハウス」といった「マイノリティへの抑圧の歴史」が生んだストリートダンスのジャンルがあり、彼女の踊りとそれを囲う群衆の様子は、そんなマイノリティの歴史そのものを表現しているように感じられました。
「おとぎの国の物語なのに、なんて現実世界に突きつけるようなお話なんだ」と思える、そんな作品です。
間違いなく、大人にも刺さる映画と言えるでしょう。
④映像美|魔法やファンタジーが好きな方
ライバル会社のディズニーにも劣らないユニバーサル・ピクチャーズ作品の強みの1つは、「小道具とセットの制作」でしょう。
例えば、『ジュラシック・パーク』シリーズでは、没入感満載のCGアニメーションで恐竜をスクリーンに蘇らせた一方で、一部のシーンでは「リアルに動く恐竜の模型」を実際に制作することで、作品にさらなるリアルを引き出しています。
また、USJは「ハリウッド映画のセットを遊園地化したテーマパーク」というコンセプトがあります。
あくまで「制作裏のセットや小道具の世界に没入する」というディズニーランドとは異なる体験を訴求していることも忘れてはいけません。
今回も、不快さを一切感じさせないCGアニメーションに加え、巨大な学園のセットを制作したリアル感満載の背景映像が物語の面白さを助長していました。
その点で、『ウィキッド』はここ数年のミュージカル映画の中で、「最もアンリアルをリアルに感じさせてくれた作品」だと思っています。
ユニバーサル映画のセットファサードのすごさは別記事で紹介しています。
・【USJ】ハリウッドエリアで楽しめる映画セットの世界!建物の特徴やモデル映画のセットファサードまとめ!
【ネタバレ注意】映画『ウィキッド』は2部構成。あらすじとpart2の予定は?
映画『ウィキッド』のストーリーについて説明します。
一部結末のネタバレを含みますので、ご注意ください。
◆映画『ウィキッド』のあらすじ
ここは、動物と人間たちが共存する不思議な国『オズ』。
ある日、「西の悪い魔女」が死んだことで、民衆は魔女の支配から解放されました。
国中の歓喜の中、民衆に慕われる「善い魔女(グリンダ)」はひとり、「死んだ魔女とかつて共に過ごした学生時代」を思い起こし、複雑な顔を浮かべるのでした。
時はさかのぼり、生まれつき緑色の肌を持つエルファバは、その特異な外見から周囲に忌み嫌われ、孤独な日々を送っていましたが、彼女の魔法の才能を校長に見出されたことで「シズ大学」へ入学します。
ルームメイトになったのが、魔法の才能には乏しいが誰からも愛される人気者のガリンダ(後の善い魔女グリンダ)でした。
最初はお互いの境遇や性格の違いに反発し合う2人でしたが、互いの内面に触れるうちに、友情を育んでいきます。
しかし、オズの国には、魔法を悪用し、動物たちを迫害する不正な力が渦巻いていました。
エルファバは、その不正に立ち向かおうとしますが、グリンダは保身のためにエルファバと距離を置きます。
やがて2人は、それぞれの道を選択し、オズの国の運命を左右する重要な局面に立たされます。
エルファバは「西の悪い魔女」として、グリンダは「善い魔女」として、それぞれの運命を歩んでいくことになるのです。
◆原作童話「オズの魔法使い」の予習は必要?
ずばり結論から言うと、原作童話の「オズの魔法使い」を全く見なくても本作は十分に楽しむことができます。
ただ、原作の「オズの魔法使い」では西の魔女が死亡に童話「オズの魔法使い」の主人公である少女ドロシーが関わっています。
また、羽の生えた猿や、オズという魔法使いが実はペテン師であるという描写も、原作童話を読めばさらに理解できますよ☆
ドロシーとその仲間たちと思われる人物たちがオープニングで少しだけ映るシーンもあり、一応原作童話を理解していると、
◆続編の『ウィキッド Part2』も2025年末に公開決定!
映画『ウィキッド』は既に続編の公開が決定しています。
キャスト陣は変えずに2025年中に公開される予定ですよ♪
あえて先に言ってしまうと、本作は、国に対して懐疑的な思想を持つエルファバと、それをいさめようと奮闘するグリンダとの決別が物語のゴールとなっています。
そのため、
「エルファバが悪い魔女として国中を恐怖に陥れる物語」
「逆にグリンダが善い魔女として国中に慕われる経緯」
についてはまだ本作では描かれません。
part2の公開が待ちきれませんね!
映画『ウィキッド』×USJ
最後に、ユニバーサル・ピクチャーズの代表作に名を連ねることになりそうな大作映画『ウィキッド』に関連するUSJのイベントについてまとめていきます。
【2025年】USJ期間限定イベント「ウィキッド・セレブレーション」
ユニバーサル・ピクチャーズ制作映画『ウィキッド ふたりの魔女』の公開を記念して、USJで特別プログラム「ウィキッド・セレブレーション」を開催!
ふたりの魔女である「エルファバ」と「グリンダ」に会えるグリーティングや、映画のレプリカ衣装と小道具の展示が登場。
ふたりの魔女をイメージしたチュリトスやグッズも期間限定で販売されます。
開催期間:2025年3月7日(金)~
※プログラムによって開催期間が異なる
・【2025年最新版】USJ年間イベントスケジュール!薬屋のひとりごと、スパイファミリーはいつから?
以前はUSJに『ウィキッド』のエリアがあった!?
USJでは2011年まで「ランド・オブ・オズ」というエリアがありましたが、現在はクローズしています。
特にそのエリア内で行われていたショーは、映画『ウィキッド』でも描かれたストーリーにまつわる演目が行われていました。
現在は、エルモやスヌーピー、ハローキティたちがいる「ユニバーサルワンダーランド」というエリアに変わっています。
まとめ
以上、映画『ウィキッド』について解説してきました。
ぜひ本記事を読んで、映画『ウィキッド』を観ていただけたら幸いです。
それでは、よい1日を!Bonne Journee!!
![]() |
キャステルの記事を テーマパークの最新情報をお届けします |
---|