【ジブリ】『となりのトトロ』が舞台化!イギリスの名門「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー」が世界初の舞台化に挑む!
1988年公開の長編アニメーション映画『となりのトトロ』は、宮崎駿監督による完全オリジナル作品として世代を超えた名作として愛されています。日本の田舎町を舞台にしたアニメ映画でありながら、世界的な評価も高いです。そんな『となりのトトロ』が英国の名門演劇カンパニー、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)によって舞台化されることが決まりました。この記事では、今分かっている舞台化の情報をまとめていきます。
こんにちは、Reneです。
世界中から世代を超えて愛される『となりのトトロ』が英国の名門演劇カンパニー、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)によって舞台化されることが分かりました。
スタジオジブリで数々の名曲を生み出してきた作曲家・久石譲が提案をしたことで舞台化が始まったとのこと。
この記事では、『となりのトトロ』の舞台化に当たり、英国の名門演劇カンパニー、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)についてなどを詳しく紹介していきます。
- ◆公演情報
・『となりのトトロ』舞台化企画の提案者は久石譲さん!
・日本のアニメーションをどのように英国カンパニーが演出するのか
・舞台『となりのトトロ』の制作陣の想い
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが『となりのトトロ』を舞台化
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーとは、世界中で最も有名と言われている劇団です。
劇作家ウィリアム・シェイクスピアの誕生と埋葬の地にある「ストラトフォード・アポン・エイボン」に設立されました。
毎日、公演項目があり、以下の内容が楽しめます。
長い歴史を持つロイヤル・シェイクスピア・カンパニーは、シェイクスピア作品以外にも、『マチルダ・ザ・ミュージカル』などの他ジャンルの公演をしています。
今回は、『となりのトトロ』の舞台ということで、英国カンパニーが「日本文化」「幻想的な生き物たち」「ノスタルジアを感じさせる家族愛」といったテーマに挑みます。
日本の物語が英国でどのように表現されるのかに注目が集まること間違いなしです。
◆公演情報
舞台名は、劇場版の英語タイトル『MY NEIGHBOUR TOTORO』に決まりました。
2022年10月8日(土)〜2023年1月21日(土)までの約4か月間、ロンドン・バービカン劇場で上演されます。
『となりのトトロ』舞台化企画の提案者は久石譲さん!
現在、日本国内では、女優の橋本環奈と上白石萌音がダブル主演で『千と千尋の神隠し』を舞台化したことが注目されています。
それに続くように発表されたのが、英国の名門カンパニー、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーによる『となりのトトロ』の舞台化です。
元々、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーは、『となりのトトロ』の舞台化を熱望していたとのことです。
そんな中、今回、舞台化が実現することになったのは、スタジオジブリでも多くの作品で楽曲提供をしている久石譲が提案したからだそうです。
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの希望を知った久石譲は、スタジオジブリ側に企画を提案したところ、監督・脚本を手がけた宮崎駿監督が快諾。
企画が進み、久石譲自らが舞台化のエグゼクティブ・プロデューサーを務めることとなりました。
舞台化について、「この作品に本当の意味で”普遍性”があるなら…。僕は、あると思っていますが、全く違うカルチャーで育った人たちが違う言語でやっても、きっと世界中の人に伝わるはずです。」と語ります。
また、企画段階についても、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの熱望の他、久石譲自身が見てみたいという気持ちがあった旨を宮崎駿監督に伝えたそうです。
すると、宮崎駿監督から、「久石さんがやるなら」という言葉が返ってきたとのこと。
日本のアニメーションをどのように英国カンパニーが演出するのか
やはり、日本人からすると『となりのトトロ』は、「日本文化」「日本の夏」「日本の家族愛」など、ヨーロッパや英国とは大きく異なる独特な感性が詰まった作品に感じられます。
そのため、日本とは異なる文化を持ち、異なる気候があり、異なる家族関係を築いている英国の劇団が、どのように『となりのトトロ』を表現するのかは、不安と期待が混ざりますね。
また、『となりのトトロ』では、日本人の間で受け継がれている「自然」や「生き物」への考え方も根強くストーリーと絡み合っています。
ただ、日本で生まれ育っていない人たちにも「名作」として世界中で愛されている『となりのトトロ』。
久石譲の信じる「となりのトトロが持つ普遍的な魅力」がどのように舞台化で演出されるのかは、気になるところです。
ちなみに、久石譲自身も、外国で舞台化するにあたって、作品の深い部分を汲み取られずに視覚的な演出に偏ってしまうことを心配しているようです。
その点においては、「むやみにトトロが飛び回ることがないように、僕は言い続けています。」と話しました。
その一方で、「となりのトトロを最初から日本語で舞台化したら、どうしても映画とかぶる。ならば外国でやったらどうかと考えた。」とも話しました。
さらに、宮崎駿監督について「宮崎さんは佇まいが美しい。いつもシャツの一番上までボタンを締めているような宮崎さんの雰囲気は、イギリスと合う。それもあって、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの企画が決まった時は嬉しかった」と英国文化と日本アニメーションの融合に期待を示します。
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの実績と感性を尊重しながらも、久石譲の大切にしている作品への想いがずれることのないよう、意見を交わしながら作品作りが進められていることが分かります。
舞台『となりのトトロ』の制作陣の想い
『となりのトトロ』の舞台化にあたり、演出家を務めるのは、フェリム・マクダーモット。
フェリム・マクダーモットは、2017年に手がけた『アクナーテン』が英国の劇界最高名誉とされるローレンス・オリビエ賞に輝くなど、オペラ作品の演出家として名が知れています。
制作にあたり「美しい音楽と共に舞台にします。パペット、役者ともに、命を吹き込みます。」とコメントしていました。
今回、トトロなどの幻想的な生き物は、パペットでの演出になるとのことですが、人間とパペットの融合がどのような化学反応を見せてくれるのかが楽しみです。
また、脚本を務めるのは、トム・モートン=スミス。
トム・モートン=スミスは、若手でありながら、オリジナル書き下ろし『オッペンハイマー』で世界的な脚光を浴びます。
すでに、『レ・ミゼラブル』『マチルダ・ザ・ミュージカル』などを手掛けた輝かしい経歴を持っています。
トム・モートン=スミスが主宰するカンパニー「インプロバブル」も制作協力として関わっているとのことで、制作陣の熱量も感じられますね。
まとめ
この記事では、『となりのトトロ』の舞台化について現在わかっていることをご紹介しました。
公演は、2022年10月スタートということですが、日本でも話題になること間違いなしです。
英国の名門カンパニーによる舞台化がどのように完成するのか、注目したいところです。
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