映画「コルドロン」ディズニー史の「呪われた作品」!?あらすじ・トリビアを徹底解説!
1981年公開のアニメーション作品「コルドロン」の概要や魅力、トリビアをご紹介します。ディズニー映画史でもとりわけ重要な作品!制作時の波乱やディズニー史上初の興行赤字など、「呪われた作品」と呼ばれています。映画のあらすじやキャスト陣を紹介しつつ、ディズニー暗黒期を代表する作品の真価に迫ります。次に観るディズニー映画を探している方はぜひチェックしてみてください!
Bonjour tout le monde!! みなさん、こんにちは!
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ディズニーグルメ男子のだんだんです☆
今回はディズニーアニメ作品「コルドロン」をご紹介!
少々マニアックですが、ディズニー史の中では「呪われた作品」と称されています。
そんな本作のあらすじやキャスト陣を紹介しつつ、ディズニー第1次暗黒期の代表作品とされる「コルドロン」が、なぜ「呪われた作品」なのか、徹底解説していきますよ♪
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・【ディズニー映画】コルドロン:登場人物
・【ディズニー映画】コルドロン:制作キャスト・声優
・【ディズニー映画】コルドロン:あらすじ
・【ディズニー映画】コルドロン:なぜ「呪われた作品」なのか?
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【ディズニー映画】コルドロン:概要
ディズニー映画「コルドロン」は、1985年に公開されたディズニーアニメーション作品です。
原作は、アメリカのファンタジー作家ロイド・アリグザンダーの「プリデイン物語」シリーズの序章である「ターランと角の王」、「ターランと黒い魔法の釜」となっています。
1980年代のディズニー作品は、長いディズニー映画史の中でも特に評判が悪い作品群であり、「ディズニー暗黒期」とも呼ばれています。
今回紹介していく「コルドロン」は、ディズニー映画史上初めて興行赤字を記録し、ディズニー暗黒期の筆頭、いわば「呪われた作品」と評されています。
まず「コルドロン」の登場人物やキャスト、あらすじを紹介したうえで、なぜこの作品が呪われているのかについて徹底解説していきます。
【ディズニー映画】コルドロン:登場人物
映画「コルドロン」において、ストーリーに深く関わる人物は5人です。
特に悪役の「ホーンド・キング」は、世界各国のディズニーパークでも時々登場するキャラクターですよ☆
①ターラン
勇敢な騎士になることに憧れる、本作の主人公です。
巨悪の化身「ホーンド・キング」がもたらそうとする暗黒時代の到来を阻止するため、カギとなる魔法の豚「ヘン・ウェン」を連れて旅に出ます。
ホーンド・キングが狙う魔法の釜「ブラック・コルドロン」を破壊することを目的に、途中で会う仲間たちと協力して戦っていきます。
②エロウィー姫
本作のヒロインである、勇敢な少女です。
ふしぎな光の玉の持ち主であり、光の玉を欲したホーンド・キングにより投獄されていました。
ターランと出会った後は、仲間ともにブラック・コルドロンの破壊を計画します。
③ガーギ
ガーギは、いたずら好きな森の住人!
体は白いモジャモジャな毛で覆われており、嘘つきで臆病という小心者です。
しかし、後にターランとの友情が芽生え、勇気を振り絞って冒険を共にします。
④フルーダー
ホーンド・キングに捕らえられていた吟遊詩人のおじさんです。
ハープと自慢の歌声で弾き語りながら、世の中を渡り歩いており、ターランと行動を共にする仲間になります。
⑤ホーンド・キング
本作におけるヴィラン(悪役)で、世界を暗黒に包み込んで支配することを目論んでいます。
ブラック・コルドロンを見つけ、不死身の軍隊を作り上げることで、自らが最強の存在になることが望みであり、とても冷酷な性格です。
【ディズニー映画】コルドロン:制作キャスト・声優
コルドロンの制作キャストをご紹介します。
監督はテッド・バーマン、リチャード・リッチ。
脚本を務めるのは、ディズニー過去作の「きつねと猟犬」や「ビアンカの大冒険」で監督・プロデューサーとしての頭角を現したアート・スティーブンズ氏をはじめ、ディズニーが誇るアニメーターたちです。
なおコルドロンの制作には他にも、世界的に有名な映画監督であるティム・バートン氏や、後にディズニー社のCEOとなるマイケル・アイズナー氏も参加していましたよ!
続いて、コルドロンの声優を紹介します。
主人公ターランは、英語オリジナル版ではグラント・バーズリー氏、日本語吹き替え版では菊池英博氏が演じました。
ヒロインであるエロウィー姫の役は英語版ではスーザン・シェリダン氏、日本語吹き替え版では冨永みーな氏が声を吹き替えています。
そして、悪役ホーンド・キングは英語版ではジョン・ハート氏、日本語版では飯塚昭三が声を担当していますよ◎
【ディズニー映画】コルドロン:あらすじ
それではコルドロンのあらすじを紹介していきます!
結末やネタバレを含むので、読む際は注意してください。
コルドロンあらすじ①:少年ターランの旅の始まり
騎士に憧れる豚飼いの少年「ターラン」は、豚のヘン・ウェンの世話をしながら、森の中で平和に暮らしていました。
ある日、突然ヘン・ウェンが何かにおびえだしたのを見て、ターランはヘン・ウェンを師匠であるドルベンのもとへ連れていきます。
師匠ドルベンは実は偉大な魔法使いで、ヘン・ウェンが「予知能力を持つ特別な豚」だと知っており、すぐに水を用意し、呪文を唱えました。
すると、ヘン・ウェンは水面にこれから起こる未来を映し出したのです。
これから起こる未来、それは悪の化身「ホーンド・キング」が、魔法の巨釜「ブラック・コルドロン」を手に入れて、不死身の軍隊を作り上げようと目論んでいることでした。
ホーンド・キングは今まさにブラック・コルドロンを探しており、ヘン・ウェンの存在が巨釜への“案内役”になることを知っています。
ドルベンは、ヘン・ウェンが奪われることを危惧し、ターランにヘン・ウェンを連れてブラック・コルドロンと不死身の軍隊の出現を阻止するよう命じます。
そうしてターランは、ヘン・ウェンとともに旅に出ることになりました。
コルドロンあらすじ②:ガーギとの出会いとヘン・ウェン誘拐
旅のはじまりもつかの間、ターランはうぬぼれた性格が原因で、ヘン・ウェンからつい目を離してしまいます。
どこかへ行ってしまったヘン・ウェンを探す途中、森の住人であるいたずら好きで孤独な「ガーギ」と出会います。
ガーギは一方的にターランと友達になろうとしますが、いたずら好きのガーギが好きになれないターランは、取り合おうとしません。
その後、ターランはドラゴンに襲われているヘン・ウェンを発見しますが、あっけなくヘン・ウェンはさらわれてしまいます。
怖がるガーギを尻目に、ターランはヘン・ウェンを追って、たった1人でドラゴンたちが向かった先、「ホーンド・キングのアジト」へと足を踏み込んでいくのでした。
コルドロンあらすじ③:仲間とともに
ターランはお城に忍び込み、ヘン・ウェンを発見しますが、あっけなくホーンド・キングの手下に捕まり、牢屋に投獄されてしまいます。
そこで、不思議な光の玉を従えるエロウィー姫と、不思議なハープを持つ吟遊詩人のフルーダーと出会います。
さらに、かつての王が所有していた魔法の剣をみつけ、とうとう一行は脱獄に成功しました。
その後ガーギと再会して4人で行動することになったターランたちは、妖精族のもとを訪れ、ブラック・コルドロンについて尋ねます。
そこでモーヴァという不気味な土地にブラック・コルドロンがあると聞き、ターランたちは妖精たちと共にモーヴァへと進みました。
コルドロンあらすじ④:モーヴァにて
モーヴァは暗くて廃れた不気味な町でした。
一行が果てもなく歩いていると、3人の意地悪な魔女が現れ、ターランたちに取引を持ち掛けます。
それは、「魔法の剣と交換にコルドロンを授けよう」というものでした。
ところがせっかくコルドロンが手に入ったのに、ターランは決してそれを壊すことができませんでした。
やがてターランたちは魔王の部下たちに再び捕まってしまい、コルドロンはとうとうホーンド・キングの手にわたってしまいます。
そこへ、唯一捕まっていなかった小心者のガーギが勇気を振り絞って助けにやってきました。
ターランはコルドロンに自ら身をささげることで、ホーンド・キングの企みを阻止しようとします。
しかしターランが犠牲になるのを反対したガーギは自らの身をささげて、コルドロンの中へと落ちていきました。
コルドロンあらすじ⑤:クライマックス
やがて、ホーンド・キングはコルドロンに取り込まれてしまい、死んでしまいます。
ターランは目的を達成したものの、ガーギの犠牲を悲しみます。
そこへ、3人の魔女が再び現れました。
一行は再び取引をして、コルドロンと引き換えにガーギの命を授かりました。
ガーギが生き返って喜んだ一行は、森へと帰っていくのでした。
【ディズニー映画】コルドロン:なぜ「呪われた作品」なのか?
ディズニー作品のいわゆる「第1次暗黒期」を象徴する作品とも呼ばれる「コルドロン」。
中には、本作品を「呪われた作品」と呼ぶ声もあります。
ここからは、3つの理由をあげ、なぜコルドロンが呪われているのかを解明していきましょう。
理由①:アニメーターの世代交代の最中に制作された
そもそもディズニーの「第1次暗黒期」とは、80年代にディズニー作品の評価が格段と落ち、赤字作品や酷評作品が続いた時代を指します。
ウォルト・ディズニーが1966年に亡くなると、「ナイン・オールドメン」と呼ばれる9人の伝説的なアニメーターたちが台頭し、ディズニー映画をけん引してきました。
彼らはウォルトの生前から「白雪姫」や「ピーター・パン」といった古典名作のアニメーターとして活躍していましたが、「コルドロン」の1つ前に公開されたディズニー作品「きつねと猟犬(1981年)」をもって、9人全員が引退してしまいます。
その後、“ある事件”が発生!
アニメーターによるストライキです。
ディズニーのトップアニメーターのひとりであったドン・ブルースがディズニーの経営方針に反発して退社すると、それに呼応した10名のアニメーターもディズニー社を去っていきました。
あろうことか、ドン・ブルースは退社したアニメーターたちを集めて別のアニメプロダクションを設立し、ディズニー社と真っ向から競合するスタジオとなってしまうのです。
そして、残された新世代のアニメーターたちで臨むディズニー作品は、当初はなかなか成功せず、偉大な過去作品の数々と比較されることや大衆からの低評価に苦しみました。
「コルドロン」は、アニメーターの世代交代の時期に作られた「不運の作品」といえますね。
ちなみに、1989年に「リトル・マーメイド」が大ヒットしたことで、ディズニーは暗黒期を抜け出すことに成功し、「美女と野獣」や「アラジン」、「ライオン・キング」といった名作の数々が生まれる黄金期へとシフトしていくことになります。
理由②:大波乱?監督の降板と不条理なシーンカット
世代交代したのはアニメーターだけではありません。
「コルドロン」が製作された時代は、ディズニー社の経営陣の交代時期でもあります。
当時の経営者は「ミッキーのクリスマスキャロル」の制作にも携わっているロン・ミラー。
アニメーターのストライキなどに見舞われる中、大人向けの作品を好んで作ろうとするミラーは、「コルドロン」を制作していた時期に、社内のクーデターにより失脚します。
この失脚をきっかけに「コルドロン」の脚本に大きな影響が出ることになるのです。
ミラーは失脚前、「コルドロン」の制作をジョー・ハイルというアニメーターに委ねていました。
ところが、ロン・ミラー派であったハイルは、新経営陣のCEOマイケル・アイズナーや映画部門責任者のジェフリー・カッツェンバーグが就任すると同時に、彼らとぶつかります。
ハイルの制作したシーンは、カッツェンバーグにより次々とカットされ、不自然な部分は修正されました。
つまり、「コルドロン」という作品は、アニメーターと経営陣のケンカにより、脚本が大きく変えられてしまったことで、大衆からの評価を大きく失う結果になったといえるでしょう。
結局、「コルドロン」はディズニー映画として史上初の赤字を記録しました。
制作に関わったアニメーターたちにとっても、これほど無念な話はないでしょう。
理由③:展開やキャラクターの描かれ方に問題あり?
「コルドロン」の評価として「展開」や「キャラクター性」を言及する人は多いです。
そもそも本作品のモチーフは、原作となる長編小説の前半部分にすぎません。
その中で、主人公の大きな成長や、登場人物やアイテムにまつわる伏線を完全回収することはないまま、終わってしまいます。
ホーンド・キングを倒すという物語のゴールは明確であるものの、悪役の目的や、主人公の仲間たちのストーリーへの落とし込みがほとんどないという点は、多くの評論家にとってマイナスポイントなのかもしれません。
しかし、ディズニーにとって苦難と試行錯誤の時代であった80年代に作られた作品だけあって、壮大な世界観でおくるチャレンジングな物語です。
展開次第では、ヒットするような作品にできるポテンシャルがあるでしょう。
筆者としては、「美女と野獣」や「アラジン」など、最近ディズニー作品でトレンドとなっている“実写リメイク”を「コルドロン」でもぜひやってほしいと考えています。
主人公ターランの成長や仲間の描写をCGで見事に描けると、きっと素敵な作品として再評価される時が来るかもしれませんね♪
まとめ
ディズニー映画「コルドロン」のご紹介でした♪
ディズニープラスでも配信されているので、どのディズニー映画を見ようか迷っている方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
それでは、よい1日を!Bonne Journee!!
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