【ジブリ映画】『もののけ姫』のあらすじ紹介!結末ネタバレあり、こだまについてのトリビアも!
1997年公開のジブリ映画『もののけ姫』のあらすじ紹介!宮崎駿監督が世界的に評価を受けた長編アニメーション映画『もののけ姫』では、「生きろ」をキャッチコピーに森の生命を脅かす人間と森に生息する神々の争いを神話的に描いています。類を見ない独特な世界観と宮崎監督が構想に16年かけた作品のあらすじと魅力をまとめました。映画の結末や他ジブリ作品と関係するトリビアもご紹介しますよ!
こんにちは、Reneです。
今回は、宮崎駿監督の長編アニメーション映画『もののけ姫』のあらすじをまとめました!
1997年に公開され、20年以上たった今でも世界中から注目され、称賛され続けている長編アニメーション映画『もののけ姫』。
かつて神々が存在していた時代を通して、宮崎駿のアニメーション制作の根源とも言える”生命への尊厳”が惜しみなく描かれている超大作です。
しかし、独創性や壮大さから他のジブリ作品と比べると、難解な映画とも言われています。
そこで、この記事では「もののけ姫」のネタバレありのあらすじを通して、より理解を深められるポイントをまとめました。
- ◆アシタカ
- ◆サン
- ◆ジコ坊
- ◆エボシ
- ◆モロ
- ◆シシ神
・もののけ姫のあらすじ:①タタリ神の呪いと旅立ち
・もののけ姫のあらすじ:②山犬に育てられた少女サンとの出会い
・もののけ姫のあらすじ:③シシ神の森
・もののけ姫のあらすじ:④森の崩壊
・もののけ姫のトリビア:木霊(こだま)の進化系はトトロ
もののけ姫のあらすじ:主な登場人物
あらすじを紹介する前に、まずは主要な登場人物をご紹介します。
以下の設定を頭に入れておくと、あらすじを読み進めやすくなります!
◆アシタカ
アシタカは本作の主人公。
エミシの隠れ里である村に住む17歳の少年です。
正義感が強く、弓術に長けています。
ある日、村に侵入したタタリ神を倒したことで腕に呪いの傷を負ってしまいます。
その呪いを解くための旅先でサンと出会いました。
◆サン
サンは犬神である山犬に育てられた15歳の少女です。
別名・もののけ姫。
自分を完全に山犬だと信じており、神聖な森を荒らす人間たちへ強い憎しみを抱いています。
森の神々と人間の争いが激しさを増す中でアシタカと出会い、心情に変化が生まれます。
◆ジコ坊
謎の組織・師匠連のリーダー格。
呪いを解く旅の途中であったアシタカと偶然出会い、彼に「シシ神の森」存在を教えます。
タタラ場の頭領、エボシとは利害関係の一致から手を組んでいます。
その後、シシ神の首を狙っていることが発覚します。
◆エボシ
エボシはタタラ場を取り仕切る女性。
男たちをも従わせる強いリーダーシップを発揮する一方で、売られた女たちを引き取ったり、伝染病の患者を世話したりと、優しい一面も持ち合わせておりタタラ場の者たちから慕われています。
しかしシシ神の森を開拓してさらにタタラ場と村を発展させようと考えており、自然を守ろうとするサンと激しく対立しています。
◆モロ
モロは長寿の山犬です。
いけにえとして捨てられた赤ん坊のサンを拾い、自分の娘として育てました。
シシ神の森を守るため、2頭の息子とサンを従え、先頭に立って人間と戦っています。
◆シシ神
シシ神は太古から森に住み、命を支配する神様です。
夜には姿を変え、デイダラボッチとなります。
シシ神の首には不老不死の力があると信じられており、ジコ坊たち師匠連はこれを狙っています。
また、エボシは森を開拓してタタラ場と村を拡張するためにはシシ神と彼らを慕う動物たちが邪魔だと考えています。
もののけ姫のあらすじ:①タタリ神の呪いと旅立ち
遥か昔、深い森に覆われそこには太古の神々が住んでいました。
ある日、平和に暮らしていたアシタカの住む村を、突然タタリ神が襲います。
アシタカは村を救うため、「タタリ神に手を出すな、呪いをもらうぞ」という村人の忠告を無視してタタリ神を倒します。
しかしその際、腕に絡みついタタリ神の触手から呪いの痣が残ってしまいました。
村の婆・ヒイ様は、死んだタタリ神の体に残されたひとつの”ツブテ”にタタリ神の憎しみの元凶であるのかもしれないということ、タタリ神がやってきた西の方で何か災いが起きているのかもしれないと語ります。
アシタカは呪いが全身に広がって死ぬのをただ待つより、呪いを断つ道を見つけようと、村を去り旅に出ることを決めます。
もののけ姫のあらすじ:②山犬に育てられた少女サンとの出会い
道中、アシタカはジコ坊という男と出会い「西の西へ向かうとシシ神の森がある、シシ神の血はあらゆる病をいやすと聞く」という話を聞きます。
呪いを解くカギになるかもしれないと考えたアシタカはシシ神の森を目指しますが、その途中の川でケガ人たちを見つけました。
そこで、傷を負った山犬と、その手当てをする少女に出会います。
アシタカは自分の名を名乗り彼らに正体を尋ねますが、彼らは「去れ」とだけ言い残してその場を去っていきました。
アシタカはケガ人たちを、彼らが暮らすタタラ場へと送っていきます。
こだまのいる森を抜けてタタラ場へと到着したアシタカたちを、村人やエボシは歓迎します。
しかしそこでタタリ神から発見されたツブテは、エボシの持つ武器「石火矢」から放たれたものであることが発覚、アシタカは怒りで暴走しそうになる右手の痣を必死に抑えます。
さらに山犬といた少女がひとりでタタラ場に乗り込み村を襲ってきました。
両者に殺し合いをさせたくないアシタカは身体を張ってこれを止めますが、「石火矢」で重傷を負ってしまいました。
もののけ姫のあらすじ:③シシ神の森
なんとかサンと共にタタラ場を出たアシタカは、ついに力尽きます。
サンは「なぜ助けた」とアシタカに詰め寄りますが、「そなたは美しい」というアシタカの答えに動揺し、その命をシシ神に託すことにします。
アシタカは夢うつつの中で、いくつもの生き物が混ざったような不思議な姿をしたシシ神と出会い、石火矢で撃たれた傷を癒されます。
その様子をジコ坊と数人の男が樹木の影から見守っていました。
彼らは、シシ神の首を取る任務があり、実行するチャンスを伺っているのでした。
シシ神がアシタカを生かしたことを知ったサンは徐々にアシタカに心を開き始めますが、森に
暮らす他の生き物たちは人間であるアシタカと、彼を連れて来たサンを責めます。
そこに、乙事主(おつことぬし)が現れます。
乙事主は巨大な猪の神で、タタリ神となってアシタカに呪いの傷を負わせた猪の仲間でした。
アシタカは、シシ神が腹の傷を癒しても呪いの傷は治してくれなかったことに、自分はこの呪いと共に死ぬしかないのだという運命を察するのでした。
もののけ姫のあらすじ:④森の崩壊
タタラ場からもシシ神の森からも去ろうとしたアシタカでしたが、タタラ場を奪おうとする浅井の軍勢が村を襲っていることに気付き、シシ神狩りに行ったエボシを呼び戻そうとします。
動物たちと人間たちが激しく争っている中でアシタカはエボシを説得しようとしますが、彼女は聞く耳を持たず、ついにシシ神の首を落としてしまいます。
その瞬間、シシ神の身体から不気味な液体が爆発。
液体が触れた場所の命はすべて死んでしまい、森中のこだまが空から降り注ぎ、人々は逃げるように森を撤退します。
サンは崩壊する森を目の前に嘆き、人間であるアシタカに怒りをぶつけますが、アシタカは一緒にシシ神に首を返そうとサンを励まします。
失った首を探してさまようシシ神の液体から逃げ回るジコ坊を捕まえ、2人で首を返しました。
首を返されたシシ神は、大きな風を起こして姿を消してゆきました。
そして、大地は静けさと緑を取り戻しました。
森が消え、若い緑に覆われた景色を見ながらサンは「アシタカは好きだ。でも人間を許すことはできない」とつぶやきます。
アシタカは、サンの気持ちを汲み、森と村でそれぞれ生きてゆくことを選びました。
シシ神の首を落とした後、モロの最後の攻撃を受けて腕を失ったエボシは、アシタカとの和解を試みます。
映画は森の消滅と共に消えてしまった思われたこだまが1人だけ首を鳴らすシーンで幕を閉じ、森が再生されていく希望が見えるのでした。
もののけ姫のトリビア:木霊(こだま)の進化系はトトロ
『もののけ姫』には幻想的かつ独創的な生き物が数多く登場しています。
その中でも一際ミステリアスな存在、「木霊(こだま)」に関するトリビアを一つご紹介します。
こだまは漢字の意味通り、樹木の精霊としてシシ神の森に生息しています。
宮崎監督は、「木の生命」に対する尊厳を分かりやすく描くため、樹木に宿る精霊=こだまを登場させました。
そのため、森が腐敗していくクライマックスでこだまが降り注ぐシーンは、木々の死を連想させます。
宮崎監督は、物語の締め括りで登場する、ひとりぼっちで首を振るこだまがトトロになるというアイデアを出していました。
そもそもトトロは森の主として数千年も生きている設定であるにもかかわらず、中世を時代設定としている太古の神々のいる森にトトロがいないことを気にしていたとのことです。
そこで、「それ(最後のこだま)がトトロに変化したって。耳が生えたっていうの、どうですかね」と話していたそう。
「となりのトトロ」で登場するトトロは、森の主として、さつきとめいの住むボロ家のすぐ隣にある大きなクスノキに生息しており、樹木に宿る精霊という設定はこだまと同じ。
また、もののけ姫の時代設定は中世=室町時代頃で、西暦でいうと1500年台と推定されます。
大トトロ・ミミンズクの年齢が1302歳、中トトロ・ズクの年齢が679歳、小トトロ・ミンの年齢が109歳とされているので、最後のこだまがトトロに進化するというのは十分に考えられます。
「もののけ姫」と「となりのトトロ」どちらも宮崎駿の原作作品としては、小さな繋がりが見えると一層キャラクターに愛着が湧いてしまうものですよね。
宮崎監督のユーモアとこだわりの強さゆえに誕生したトリビアでした。
まとめ
宮崎駿による長編アニメーション映画「もののけ姫」のあらすじをネタバレありでご紹介しました。
細かい描写が詰まっていることもあり、見れば見るほど深みを感じられる名作ですね。ぜひ、トリビアなども注目して鑑賞してみてください!
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