【ネタバレあり】風の谷のナウシカのあらすじまとめ!テトに関する小ネタや宮崎駿監督が語ったトリビアも!
宮崎駿の2作目となる長編アニメーション映画『風の谷のナウシカ』では、「火の7日間」と呼ばれる大戦争の末、猛毒を放出する植物の誕生によって、人間の住む場所は侵食されていきます。辺境に住むナウシカは人間の時代を取り戻そうと目論む帝国の争いに巻き込まれてしまいます!『風の谷のナウシカ』のネタバレありのあらすじ・トリビアをご紹介します!
こんにちは、Reneです。
今回は、宮崎駿監督の2作目となる長編アニメーション「風の谷のナウシカ」のあらすじをご紹介します!
1984年に公開され、40年近くたった今でも世界中から注目され、称賛され続けている長編アニメーション映画「風の谷のナウシカ」。
人間の行き過ぎた文明開拓こそが地球を破滅に向かわせているのだという宮崎駿の警鐘とも言える風刺作品として、これからも注目され続ける映画ではないでしょうか。
この記事では、「風の谷のナウシカ」のネタバレありのあらすじを、トリビアと一緒にご紹介します。
- ナウシカ
- ユパ
- アスベル
- ジル
- クシャナ
・風の谷のナウシカのあらすじ
- ①先祖が残した代償と、平和な風の谷
- ②風の谷の危機と戦争の影
- ③トルメキアのたくらみと腐海の毒の謎
- ④腐海の底に隠された、腐海の本当の役目
- ⑤王蟲の怒り
- ⑥【ネタバレあり】ナウシカと王蟲のふれあい、エンディング
・風の谷のナウシカのあらすじ:トリビア
- ①実は、スタジオジブリ制作ではない
- ②ナウシカが看取ったラステルの痛ましい最期
- ③キツネリス「テト」はラピュタにも登場
風の谷のナウシカのあらすじ:主な登場人物
まずは主要な登場人物からご紹介します。
あらすじとあわせて読むとよりわかりやすくなるかと思います。
ナウシカ
ナウシカは風の谷に住む16歳の少女。
族長ジルを父に持ち、村人からの人望が厚く、腐海に住む蟲たちとも心を通わせています。
腐海の猛毒を中和する方法を研究しています。
ユパ
ユパは、ナウシカの師匠で、ジルの旧友。
寂れた大地を旅して回り、腐海の謎を解明に精を出しています。
ナウシカからは、「ユパ様」「先生」と呼ばれています。
アスベル
アスベルは、工房都市ペジテの王子。
風の谷付近の輸送船墜落事故で、ナウシカに看取られた少女ラステルの双子の兄にあたります。
ナウシカとの出会いがアスベルを変えることになります。
ジル
ジルは、風の谷の族長で、ナウシカの父。
妻と子ども11人がいたものの、ナウシカを除く全員を腐海の瘴気(しょうき)により失ってしまいます。
自身も瘴気の毒に侵され、寝たきりの生活を強いられています。
クシャナ
クシャナは、トルメキア帝国の皇女。
剣術と戦略に長けて、敵陣からは、「トルメキアの白い魔女」という名で恐れられています。
再び人間の世界を取り戻そうと、兵器「巨神兵」を腐海に解き放とうと目論みます。
風の谷のナウシカのあらすじ
それではここから、映画版の「風の谷のナウシカ」のあらすじを紹介していきます。
終盤のネタバレを含みますので、結末まで知りたくない方は途中でストップしてくださいね。
①先祖が残した代償と、平和な風の谷
「火の7日間」と呼ばれる人間の起こした戦争により、大地は焼け野原となり、文明社会は完全に崩壊してしまいました。
それから1000年の月日を経て、生態系は変化し、かつて酸素を出していた植物は、猛毒の瘴気(しょうき)を出すようになります。
その瘴気によって増殖していく菌の森「腐海(ふかい)」が大地を瞬く間に飲み込み、人々は残されたわずかな大地で暮らしていました。
腐海には、「蟲(むし)」と呼ばれる巨大生物が暮らし、人間と蟲は、互いに境界線を保ちながら、ほとんど交わることなく生活をしていました。
主人公である16歳の少女・ナウシカは、辺境「風の谷」で暮らしています。
風の谷は、近くにある酸の海が瘴気を食止めてくれるおかげで腐海に飲み込まれることなく存在しているのでした。
父親で族長のジルは、瘴気の毒に侵され、寝たきりの生活を強いられていました。
優しい性格で村人からの人望が厚いナウシカは、族長の代理を努めながら、腐海の猛毒をなんとか中和する方法はないかと腐海で胞子を採集しては自室で研究をしていました。
ある日、ナウシカの師匠であり、ジルの旧友であるユパが、腐海の謎を解明するための長旅から帰ってきます。
この日は村中が、夜な夜な談笑をしては、ユパの帰りを歓迎しました。
②風の谷の危機と戦争の影
ナウシカが、ユパやオオババと共にジルの寝室で過ごしていると不穏な空気を察知します。
様子を見に外へ出ると、大量の蟲に覆われた巨大輸送船が墜落していくところでした。
ナウシカはどうにか輸送船を不時着させようと応援に駆けつけるも、時すでに遅し。
輸送船は大きな炎を上げて風の谷付近で墜落してしまいます。
ナウシカは墜落現場から一人の少女を生存者として見つけますが、彼女は「積荷を燃やして...」という言葉を残して息を引き取ります。
輸送船が運んでいたのは、「火の7日間」で大地を焼け野原にしたと言われている最恐兵器「巨神兵(きょしんへい)」。
工房都市ペジテで発見されたことを聞きつけたトルメキア帝国がペジテを襲撃し、王女である少女ラステルを人質にとり、巨神兵を輸送していたことが発覚します。
輸送機の墜落を知ったトルメキア帝国は、風の谷の襲撃と誤解し、大軍で村へ侵入してきました。
ナウシカが急いでジルの元へ戻るも、あと一歩のところで、トルメキア軍にジルを殺害されてしまいました。
怒りで理性を失ったナウシカは軍人を次々と手に掛けるもユパの仲裁により、休戦となりました。
③トルメキアのたくらみと腐海の毒の謎
トルメキア帝国の皇女・クシャナは、すぐさま風の谷を支配下に置き、巨神兵の修復拠点にすることに決めます。
トルメキア帝国は、再び人間の文明社会を取り戻すべく、巨神兵を使って腐海を全て焼き払おうという計画を進めていたのでした。
また、ナウシカを含め風の谷の長老4人が捕虜となり、ペジテへ向かう命令を下されます。
出発前夜にユパがナウシカの部屋へ訪れると、そこには腐海から取れる猛毒の瘴気を出すと言われる植物で溢れていました。
驚くユパにナウシカは、植物が猛毒を出している原因は植物自体にあるのではなく、人間たちの暮らしから出る有害物質で土が汚染されているからだということを話します。
④腐海の底に隠された、腐海の本当の役目
捕虜となったナウシカたちはトルメキア帝国の輸送船でペジテへ向かいますが、その道中でペジテの王子・アスベルの襲撃にあい不時着します。
なんとか脱出したナウシカはアスベルが蟲に襲われているのを発見し、助けにいくことに。
しかし蟲からの体当たりを受け、二人は腐海の底へ落ちてしまいました。
ナウシカとアスベルが目を覚ますと、そこには猛毒の瘴気が一切なく、澄んだ水と浄化された土で神秘的な景色が広がっていました。
ナウシカは、自分が行なっていた植物の研究が正しかったことを確信します。
それどころか、瘴気を出す植物は、人間が汚染した土を浄化しようとしていたこと、蟲たちも元の地球の姿を取り戻そうとしていたことに気付き、感極まったナウシカは涙を流して喜びを噛み締めたのでした。
⑤王蟲の怒り
ナウシカの様子を間近で見たアルベルは、心打たれ、ナウシカと共にトルメキア帝国に立ち向かう決心をします。
しかし、腐海の底から戻ったふたりの前に広がるのは、蟲たちにより破壊されたペジトの都市でした。
トルメキア帝国に奪われた巨神兵が、風の谷にあることを聞きつけたペジテの市長は、一匹の王蟲(オウム)の子どもをオトリにし、大人の王蟲に風の谷を襲わせようと計画していたのです。
ナウシカが駆けつけると、身体中に管が通され傷ついた蟲の子どもがペジテの軍人によって風の谷に運ばれているところでした。
あまりの残虐的な行為にナウシカは軍人たちを止めようとしますが。そこに遠くから王蟲の大群が目を真っ赤に光らせやってきました(赤い目は攻撃色と呼ばれ、怒って攻撃的になっている時の色)。
クシャナは風の谷で修復中の巨神兵を使って王蟲を退治しようとするも、未完成だったこともあり、たった2発の光線を放っただけで使い物にならなくなってしまいます。
蟲たちの勢いは増すばかりで、もはや人間の手には負えるものではありませんでした。
⑥【ネタバレあり】ナウシカと王蟲のふれあい、エンディング
ナウシカはペジテの軍人によって傷つけられた王蟲の子を助け、親元に返そうとします。
しかし、王蟲の大群と蟲の子の間には、生き物が入ることができない酸の海が。
構わず親の元へ向かおうとする王蟲の子をナウシカは必死で止めるものの、身体を押され遂にナウシカの片足が酸の海に浸かってしまい、火傷を負ってしまいます。
それでも子を救おうとするナウシカの姿に、王蟲の大群たちの目の色は青に変わり、怒りが鎮まったのでした。
王蟲たちは触手を伸ばしてナウシカを囲み、子を助けようとした感謝を示します。
交わることのなかった人と蟲が一体化する瞬間をトルメキア帝国、ペジテ、風の谷の人々が目の当たりにすることになります。
その後、王蟲たちは蟲の子を連れて腐海の奥へと戻って行きます。
ナウシカは、無事に風の谷へ戻り、トルメキア帝国と和解を果たしました。
人間は、腐海を破滅させるのではなく、植林をはじめ、水と土の浄化でかつての森を取り戻すことにしたのです。
アスベルは、ユパとさらなる腐海の解明のための旅に出ることを決め、再び平和な暮らしを取り戻しました。
風の谷のナウシカのあらすじ:トリビア
最後に、「風の谷のナウシカ」に関するトリビアをいくつかご紹介します。
映画とあわせて楽しんでくださいね。
①実は、スタジオジブリ制作ではない
スタジオジブリが設立されたのは1985年で、「風の谷のナウシカ」公開から1年後。
当時は、トップクラフトという名前の制作会社で制作されていました。
その後、2作目の「天空の城ラピュタ」の制作にあたって、正式にスタジオジブリへ改組しています。
②ナウシカが看取ったラステルの痛ましい最期
風の谷付近で墜落した輸送船からナウシカはペジトの王女ラステルを助け出します。
瀕死状態の彼女の胸元を緩めようと服に手をかけるも、驚いた表情をして胸から手を離してしまいます。
ナウシカが何を見たのか、本編では描かれていませんが、宮崎駿監督は「鉄骨に押し潰されていた」と説明しています。
子どもも見られるアニメーション映画ということもあり、怪我の具合は、ナウシカの表情だけで描写していたことになります。
③キツネリス「テト」はラピュタにも登場
旅から帰ったユパからもらったキツネリスを「テト」と名付けペットとして可愛がっていたナウシカ。
このキツネリスというのは架空の動物ですが、スタジオジブリ映画「天空の城ラピュタ」で再登場しています。
基本的に続編を作らないスタイルのジブリ映画ですが、小ネタでジブリファンを楽しませてくれるのは粋な計らいですね。
まとめ
宮崎駿による長編アニメーション映画「風の谷のナウシカ」のあらすじをネタバレありでご紹介しました。
細かい描写が詰まっていることもあり、見れば見るほど深みを感じられる名作ですね。ぜひ、トリビアなども注目して鑑賞してみてください!
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