【映画】風の谷のナウシカ徹底解説!あらすじ、キャラクターと声優、公開年、原作マンガとの違い、興行収入は?
【映画】風の谷のナウシカを徹底解説!『風の谷のナウシカ』は、宮崎駿監督が手掛けた2作目の長編アニメーションとして、1984年に公開されました。ガスマスクをした人間、巨大な生物など独特な世界観の『風の谷のナウシカ』について、あらすじ(ネタバレなし)、主要キャラクターと声優、原作漫画との違い、興行収入、音楽、公開年、ジブリにとってどんな作品かといった基本情報をまとめています!
こんにちは、Reneです。
今回は、「風の谷のナウシカ」が好きな人なら、知っておきたい基本情報をまとめました。
1984年に公開され、映像技術も瞬く間に進化してもなお、日本に限らず世界中で注目され続ける名作「風の谷のナウシカ」。
40年近くたった今でも地上波での放送や映画館での再上映などの機会が多く、根強い人気を誇っています。
テーマソングである「風の谷のナウシカ」も一度は耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
ナウシカをより深く楽しむためのガイドとして、ぜひ最後まで読んでいってくださいね!
- ◆蟲や動物と心を通わせられる主人公ナウシカ
- ◆平和な風の谷にも戦争の影が……
・風の谷のナウシカ:主要キャラクターと声優
- ◆ナウシカ(声優:島本須美)
- ◆ユパ・ミラルダ(声優:納谷悟朗)
- ◆クシャナ(声優:榊原良子)
- ◆クロトワ(声優:家弓家正)
- ◆アスベル(声優:松田洋治)
・風の谷のナウシカ:原作漫画との違い【一部ネタバレあり】
- ①トルメキア帝国とペジテ市の関係
- ②王蟲の暴走
- ③巨神兵の強さや性格
・風の谷のナウシカ:映画の公開年と興行成績
- ◆最初の劇場公開年
- ◆興行収入成績
- ◆リバイバル上映年
- ◆テレビ放送履歴
・風の谷のナウシカ:ジブリにとってどのような作品であるか
- ◆厳密にはジブリ作品ではない
- ◆宮崎駿の知名度をあげた作品
- ◆ジブリ×久石譲というタッグの誕生
風の谷のナウシカ:あらすじ
まずは映画版のあらすじをご紹介します。
「火の7日間」と呼ばれる人間たちの戦争によって、かつての地球の姿と築き上げた文明社会は崩壊してしまいました。
それから1000年の月日を経て、地球は姿を変え、有害な瘴気を発生させる菌の増殖により生まれた森「腐海(ふかい)」が大地を覆い人々の住む場所を侵食しています。
腐海では、人間はマスクなしでは生きていけません。
そんな過酷な環境の中、さらに腐海に住む「蟲(むし)」たちが一層、人々の生活を脅かすのでした。
◆蟲や動物と心を通わせられる主人公ナウシカ
物語は、マスクを被ったユパが腐海に飲み込まれ滅びてしまった人間の村々を訪れ、「また、一つ村が死んだ...」と悲しげにその場を後にし、ナウシカたちの住む風の谷に向かう場面から始まります。
主人公のナウシカは、腐海のほとりにある風の谷の族長の娘です。
その村の人々は、自然の恵みに感謝しながら、蟲たちと距離をとった静かな生活を送っています。
心優しいナウシカは村中の人から慕われるだけでなく、腐海に棲む蟲たちとも心を通わせることができる不思議な力を持っていました。
◆平和な風の谷にも戦争の影が……
風の谷から遠く離れた地では、「火の7日間」で世界を焼き尽くしてしまった最恐兵器「巨神兵」を巡った争いが勃発していました。
蟲を倒して人間の世界を取り戻そうとするトルメキアは、巨神兵を持つペジテを襲って略奪し、兵器として利用するため輸送します。
しかし、その輸送中、飛行船は墜落し、その墜落現場となったのが、ナウシカたちが暮らす風の谷だったのです。
ナウシカは族長の娘として先頭に立ち、やがて国同士の争いへと巻き込まれていきます…。
人間と蟲たちの共存を願う少女。
人間の世界を巨神兵によって取り戻したい帝国。
国を滅ぼされ復讐心に燃える少年。
1000年の月日を経て人間の争いに巻き込まれる神聖な自然と生物。
地球に住む全ての生命の未来を見据えたときに選ぶべき道はどれなのか、感動のドラマ展開が待ち受けます。
風の谷のナウシカ:主要キャラクターと声優
続いて主要キャラと声優をご紹介します。
◆ナウシカ(声優:島本須美)
主人公のナウシカは、16歳で風の谷の族長の娘です。
乗り物「メーヴェ」を乗りこなし、風使いの少女ともいわれています。
村人から「ひめ様」と呼ばれ、慕われています。
心優しい性格で、動物や蟲と心を通わせることもできます。
相棒としてキツネリスの「テト」を連れています。
◆ユパ・ミラルダ(声優:納谷悟朗)
ユパはナウシカの師匠で、腐海の謎を解明すべく旅をして回っています。
村人からは「ユパ様」、ナウシカからは「先生」と呼ばれ、風の谷に立ち寄ればいつも帰りを歓迎されます。
敵陣からも恐れられるほどの剣術の能力と知性を持ち、常に冷静に物事を判断して行動します。
◆クシャナ(声優:榊原良子)
クシャナはトルメキア帝国の軍司令官です。
横暴すぎる態度に、「うちのひめ様とはとは大違いだ...」と風の谷の住民からは怖がられる存在です。
リーダーシップはありますが、人間の世界を復旧させようという野心がナウシカと対立することとなります。
◆クロトワ(声優:家弓家正)
クロトワはトルメキア帝国の副軍司令官で、クシャナの側近。
野心家であるものの、努力をせずに昇進しようとするずる賢さを持っています。
◆アスベル(声優:松田洋治)
アスベルはペジテ市の王子で、ナウシカと同じ16歳です。
ペジテがトルメキア帝国によって崩壊させられた怒りで復讐を試みるも腐海に不時着してしまい、そこでナウシカに助けられます。
ナウシカとの出会いが、アスベルの考えを大きく変えることとなりました。
風の谷のナウシカ:原作漫画との違い【一部ネタバレあり】
映画「風の谷のナウシカ」の原作は、映画で監督を務める宮崎駿が手掛けた同名漫画「風の谷のナウシカ」です。
雑誌『アニメージュ』にて、1982年2月から1994年3月まで連載されていました。
現在は全7巻の単行本で読むことができます。
映画版は、2巻の途中までのストーリーが脚色されて制作されました。
ここからは一部、ネタバレを含みながら原作との違いをいくつかご紹介します。
①トルメキア帝国とペジテ市の関係
映画では、巨神兵を発掘・所持していたペジテ市をトルメキア帝国が襲撃し、それに風の谷が巻き込まれる構図となっていますよね。
原作漫画では、トルメキア帝国と対立しているのは、土鬼(ドルク)諸侯連合という大きな国です。
この二つの勢力争いに、風の谷やペジテ市などの小さな国が巻き込まれる構図となっています。
②王蟲の暴走
映画ではペジテ市の男二人が王蟲(オーム)の子どもをオトリにして王蟲の大群に風の谷を襲わせようと計画し、ナウシカが止めに追いかけるシーンがあります。
原作漫画では、土鬼諸侯連合がトルメキア帝国軍の宿営地を破壊するためにこの作戦が実行されます。
映画版でいちばんの盛り上がりを見せるシーンは、実は原作漫画ではほんの序盤の出来事。
そのことを知ると、映画だけでなく原作漫画も読まずにはいられなくなります!
③巨神兵の強さや性格
映画では、序盤から巨神兵の名前は登場するものの、実際に姿を見せるのは終盤の蟲との戦闘シーンのみです。
それも若干溶けた未完成の状態で、たった二発を蟲に撃ち放っただけで壊れてしまいます。
原作漫画では、巨神兵は知性を持った巨大人型生物として「人間が使う兵器」というよりは「自分で判断する能力を持ったサイボーグ」的な描かれ方をしています。
漫画版ではナウシカと巨神兵の関係にも注目してみてくださいね。
風の谷のナウシカ:映画の公開年と興行成績
次に映画の公開年について紹介していきましょう。
◆最初の劇場公開年
「風の谷のナウシカ」の映画版が劇場で初公開されたのは、1984年(昭和59年)3月11日です。
なんと今から36年も前なんですね!
◆興行収入成績
鈴木敏夫氏(スタジオジブリの代表取締役であり映画プロデューサー)による著書「ジブリの仲間たち」(2016)で、映画版「風の谷のナウシカ」の興行収入が明らかにされています。
興行収入:14.8億円(配給収入7.4億円)
ちなみにスタジオジブリ作品の中で歴代1位の成績を誇るのは「千と千尋の神隠し」の308億円。
この記録は日本の映画歴代興行収入の1位でもあります(2020年12月現在)。
◆リバイバル上映年
2020年、新型コロナウイルスの影響で、多くの新作映画が上映延期となったり、劇場と配信が同時公開されたりと、今までにない形の新しい公開スタイルが確立されました。
映画館が元気を失っている中で、「一生に一度は、映画館でジブリを」というキャッチコピーで、「風の谷のナウシカ」を含む4作品が全国372館の劇場でリバイバル上映されたんですよ。
リバイバル上映の対象作品は、いずれもジブリを代表する作品!
全国でのリバイバル上映は多くの人が足を運び、公開初週の興行収入ランキングはジブリ作品がトップ3を独占。
「風の谷のナウシカ」は、「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」に続く、第3位を記録しています。
◆テレビ放送履歴
「風の谷のナウシカ」は劇場公開後、実に19回もテレビで放送されています(2020年12月現在)。
初回の放送を除く、2回目以降からは、全てが「金曜ロードSHOW!」での放送となっています。
こうして一覧にしてみると、約2年に1回のペースで放送されていることがわかります。
繰り返し見ても飽きない名作であるがゆえですね。
風の谷のナウシカ:ジブリにとってどのような作品であるか
最後に、映画「風の谷のナウシカ」がジブリにとってどのような作品であるかをまとめました。
ちょっとしたトリビアもありますよ!
◆厳密にはジブリ作品ではない
スタジオジブリの作品だと思っている方が多い「風の谷のナウシカ」ですが、厳密には、スタジオジブリではなく、トップクラフトという別の制作会社による作品です。
「風の谷のナウシカ」が公開された1984年の翌年、1985年にスタジオジブリは設立しています。
スタジオジブリ第1作「天空の城ラピュタ」が制作されるタイミングで、トップクラフトが解散し、スタジオジブリが誕生したという時系列になっています。
◆宮崎駿の知名度をあげた作品
スタジオジブリ制作ではないものの「風の谷のナウシカ」の公開によって宮崎駿氏は、世界のアニメーション巨匠としての地位を確立することとなります。
「女性の活躍」「自然との共存」といった設定が高く評価され、国内に限らず当時、海外で3つの賞を受賞するなど、スタジオジブリ誕生前から世界中に認められていたことがわかります。
◆ジブリ×久石譲というタッグの誕生
スタジオジブリの音楽といえば、音楽家・久石譲氏ではないでしょうか。
「風の谷のナウシカ」は、久石譲と宮崎駿が初めてタッグを組んだ作品です。
当初、久石譲は映画のイメージアルバムのみの参加予定で、劇中の音楽は別の音楽家が担当する予定でした。
しかし、久石譲の音楽を気に入った宮崎駿が、劇中にも使うことを決めます。
それをきっかけに、その後、「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「紅の豚」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ「風立ちぬ」と、宮崎駿が監督として手掛けるジブリ作品に久石譲は音楽プロデューサーとして大きな役割を担うこととなります。
今では「久石譲の音楽がないジブリ映画なんて」というくらいの組み合わせですよね。
その黄金タッグの原点となった「風の谷のナウシカ」は、制作面においても運命的な巡り合わせの作品となったことがわかります。
まとめ
宮崎駿による大人気アニメーション映画「風の谷のナウシカ」についての基本情報をご紹介しました。
知れば知るほど、新たな発見がある不朽の名作、原作や音楽などにも注目して鑑賞してみてください!
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