映画『ミスター・ガラス』を解説!あらすじ、登場人物、シリーズ作品とのつながりとは?
異色のヒーロー・サスペンス作品『ミスター・ガラス』を解説!2000年公開の映画『アンブレイカブル』、2016年公開の映画『スプリット』の続編にあたる『ミスター・ガラス』のあらすじ、登場人物、キャスト、前作とのつながりをネタバレ込みでご紹介します。監督は『シックス・センス』等で知られるM.ナイト・シャマラン。製作費は自腹、配給はディズニーという異色の映画について、たっぷり解説します!
こんにちは、洋画大好きなmisatoです♡
日本の映画も大好きですが、外国の映画っておしゃれだし展開がとてもハラハラするのも多いので観ていて楽しくて好きです。
今回は2019年公開の映画『ミスター・ガラス』を紹介します。
2000年公開の大ヒット映画『アンブレイカブル』、2016年公開の『スプリット』に連なる三部作の完結編となる本作は、展開の読めないサスペンス・スリラー。
子供から大人まで幅広い年代が楽しめる作品の多いディズニー映画の中でも、異彩を放つ作品でもあります。
この記事では『ミスター・ガラス』の作品概要やあらすじ、登場人物、前作とのつながりなどをネタバレ込みで解説します!
・ミスター・ガラス:あらすじ
・ミスター・ガラス:登場人物&キャスト
- ミスター・ガラス/イライジャ(サミュエル・L・ジャクソン)
- ケヴィン(ジェームズ・マカヴォイ)
- デヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)
- エリー・ステイプル(サラ・ポールソン)
- ケイシー(アニャ・テイラー=ジョイ)
・ミスター・ガラス:『アンブレイカブル』『スプリット』とのつながりは?
- 『アンブレイカブル』のあらすじ
- 『スプリット』のあらすじ
・『ミスター・ガラス』の衝撃的な結末
ミスター・ガラス:異色のディズニー配給映画
『ミスター・ガラス』はM.ナイト・シャマランが監督と脚本を務めているアメリカ映画です。
日米で2019年1月18日(金)より公開され、現在はディズニープラスほか各種ストリーミングサービスで視聴できます。
M.ナイト・シャマランといえば『シックス・センス』や『サイン』といったホラー・サスペンスで知られる映画監督。
そしてなんとシャマラン監督は、作品の方向性をスポンサーなどに左右されないために、『ミスター・ガラス』の製作費約2,000万ドルを自腹で用意したそうです!
なぜこの映画がディズニー映画にカテゴライズされているのかというと、本作はディズニーとユニバーサルの合同配給という形になっているからです。
アメリカではユニバーサルが、それ以外の国ではディズニーが配給を担当するため、『ミスター・ガラス』は日本ではディズニーの映画として公開されているのです。
ミスター・ガラス:あらすじ
アメリカ・フィラデルフィアの研究施設に特殊な能力を持っている3人の男が集められました。
3人の男=ミスター・ガラス(イライジャ)、ケヴィン、デヴィッドの共通点は「自分が人間を超える存在だと信じている」ということです。
不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド。
24の人格を持つ多重人格者のケヴィン。
非凡なIQと生涯94回も骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス。
精神科医のエリーは、彼らの能力を確かめるために3人を集めたと説明します。
彼らは本当に人間を超える存在=ヒーローなのでしょうか……?
施設で禁断の実験がスタートします。
ネタバレなしのあらすじが読みたい人はここまで!
ネタバレOKで結末まで知りたいという人は、記事後半まで読んでくださいね。
ミスター・ガラス:登場人物&キャスト
それでは『ミスター・ガラス』の登場人物&キャストを紹介します。
中心人物の3人を演じるのは、いずれもハリウッドの大物俳優という豪華なキャスティングです。
ミスター・ガラス/イライジャ(サミュエル・L・ジャクソン)
天才的な超頭脳を持ちながらも、生涯で94回も骨折した壊れやすい肉体の持つのが「ミスター・ガラス」です。
『アンブレイカブル』では不死身の肉体を持つスーパーヒーローを探し出すことに取りつかれ、残酷な手段をとることもいとわなかった男です。
ミスター・ガラスを演じるのはサミュエル・L・ジャクソン。
『スターウォーズ』シリーズのメイス・ウィンドゥ役や『アベンジャーズ』シリーズのニック・フューリー役など、幅広く活躍する名優です。
ケヴィン(ジェームズ・マカヴォイ)
ケヴィンは24もの人格をもつ多重人格者で、さまざまな人格に次々と変化してしまいます。
その人格の中でも「ビースト」が現れると無敵です。
幼いころに母親から虐待されていた過去があります。
多重人格者のケヴィンを見事な演技力で演じ分けたのはジェームズ・マカヴォイです。
彼は『X-MEN』シリーズのプロフェッサーX役などで知られています。
デヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)
デヴィッドはかつて131人の死者が出た列車事故に遭いながら、唯一無傷で生還した男です。
決して壊れない不死身の肉体と、相手に触れると悪を感知する能力を持っています。
デヴィッドは自らの特殊な能力を使い、人々を救うことを使命と感じています。
演じるのは『ダイ・ハード』『アルマゲドン』『エクスペンダブルズ』など、数々のヒット作で知られるブルース・ウィリス。
シャマラン監督の『シックス・センス』でも主役を務めたことを覚えている方も多いのでは?
エリー・ステイプル(サラ・ポールソン)
本作のキーパーソンであるエリーはスーパーヒーローの存在を問う「禁断の研究」を進める精神科医です。
次第に、彼らの能力を封じたり世間に知らしめないために画策するグループの一員ということがわかります。
エリーを演じたのは近年ハリウッドでも存在感を増している女優、サラ・ポールソン。
最近では『オーシャンズ8』や『ペンタゴン・ペーパーズ』に出演しています。
ケイシー(アニャ・テイラー=ジョイ)
ケイシーはかつて『スプリット』でケヴィン(の別人格)に誘拐されたことがある女子高生です。
ケヴィンの最も凶暴な別人格=ビーストと対峙しながらも、冷静な判断力でビーストのもとから生還した過去と、虐待という辛い体験を持っています。
ミスター・ガラス:『アンブレイカブル』『スプリット』とのつながりは?
『ミスター・ガラス』は『アンブレイカブル』(2000年公開)や『スプリット』(2016年)のその後を描いた3部作の3番目作品です。
そのため、前2作の内容を知らずに『ミスター・ガラス』を観ると、ストーリーが分かりにくい部分があります。
ここではシリーズ3作品のあらすじと関連性を解説します。
ネタバレも含みますので、読みたくない人は注意の先を読み飛ばしてくださいね。
『アンブレイカブル』のあらすじ
ある日、アメリカ・フィラデルフィアで列車事故が発生。
131人もの死者を出すすさまじい事故でしたが、唯一無傷で生き残った男がいました。
それがデヴィッド・ダンという警備員の男でした。
事故の後、デヴィッドの前にイライジャ(ミスター・ガラス)が現れます。
熱心なコミック信者でこの世にヒーローがいることを信じているミスター・ガラスは生まれつき骨が弱い体質で、骨折の経験が多くありました。
ミスター・ガラスは自分と反対の不死身の肉体を持つヒーローがいると信じていました。
そして多くの死者が出た事故から無傷で生き延びたデヴィッドこそ、本物のヒーローだと彼に告げたのです。
ミスター・ガラスの言葉を聞き、デヴィッドも自分が過去にケガも病気もした経験したことがないことに気付き、自身が驚異的な力を持っていることを自覚します。
さらにデヴィッドは自分が触れた人が犯した罪を感じ取る力にも目覚め、自警者としての活動をはじめます。
注意!ここから先ネタバレあり
新たな力に目覚めたデヴィッドでしたが、デヴィッドがミスター・ガラスに触れたとき、彼こそがヒーローを探し求めるためにデヴィッドの巻き込まれた列車事故を起こした犯人だったと知ってしまいます。
全てを知ってしまったデヴィッドはミスター・ガラスを精神病院に送りました。
『スプリット』のあらすじ
小さいころから叔父に性的虐待を受けていたケイシー・クックは、友人の誕生日会の帰り道に友人2人と一緒に見知らぬ男に誘拐されてしまいます。
暗い地下室のような場所に閉じ込められた3人は、ケヴィンと名乗る男のもとから脱出する機会を伺っていました。
ある時、ケイシーたちの前に、ケヴィンが女性の姿で現われ、パトリシアと名乗ります。
ケヴィンは子供のころに母親から虐待を受けたことで多重人格障害を患っており、彼の中に24もの人格があることが判明します。
注意!ここから先ネタバレあり
ケヴィンを研究対象としていた精神科医のパトリシアはケヴィンの様子に異変を感じ、彼の家に向かいます。
ところがケヴィンの中のビーストという最強の人格が出現し、ビーストはパトリシアを殺害してしまいました。
友人2人もビーストに食い殺され、ケイシーは何とか監禁場所から逃げようとしますが、迫りくるビーストに追い詰められます。
ところがビーストはケイシーの身体に自傷の跡を見つけると、彼女を見逃してそのまま姿を消します。
近所のレストランでは、この猟奇的な事件のニュースを見た女性が「昔もこんな事件があったけど犯人の名前が思い出せない」と口にします。
その近くの席から、ある男が「それはミスター・ガラスのこと」だと声をかけます。
その男こそ『アンブレイカブル』の登場人物、デヴィッド・ダンでした。
ここでケヴィンとデヴィッド、そしてミスター・ガラスが次の作品で顔を合わせることが暗示されています。
『ミスター・ガラス』の衝撃的な結末
とある研究施設に集められたデヴィッド、ケヴィン、そしてミスター・ガラスの3人。
精神科医のエリー・ステイプルは「スーパーヒーローは存在するのか?」という研究をするために彼らを集めたと説明します。
しかしエリーの本当の目的は、自らを人間以上の存在だと信じる3人を使い、それらのを能力はすべて妄想であると証明することでした。
エリーは実験によって彼らの能力を妄想の産物として封じこめようとしますが、逆にその力は本物であることが判明します。
注意!ここから先ネタバレあり
ミスター・ガラスはその頭脳を駆使し、ケヴィンの中のビーストを利用して施設を脱走。
そして大衆の目につくところでビーストとデヴィッドを戦わせ、ヒーローが実在することを世間に見せようと行動を起こしますが、失敗。
ケヴィン、ミスター・ガラス、デヴィッドの3人は命を落としてしまいます。
ですが、デヴィッドが死の間際にエリーの手に触れたことで、彼女がただの精神科医でなかったことが分かります。
エリーの正体は、彼らの能力を封じたり世間に知られないように画策するグループの一員だったのです。
けれどミスター・ガラスの本当の目的は、すでに達成されていました。
彼の狙いは超人的な動きを見せる自分たちの動画を世間に拡散し、新たなヒーローを目覚めさせること。
自分たちが施設から脱出する様子やビーストとデヴィッドの戦いの様子はすべて監視カメラを通して録画&ダウンロードされており、実在するヒーローの動画を世間に流すことで、それを見た人がヒーローとしての力を開花させると彼は信じていたのです。
こうして『アンブレイカブル』『スプリット』『ミスター・ガラス』と続いた3部作は、幕を下ろします……。
まとめ
映画『ミスター・ガラス』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
ホラー・サスペンスの監督として評価が高いシャマラン節が炸裂しているのが『ミスター・ガラス』です。
まさかの真実など驚きが多いストーリーになっているので、ついつい繰り返し見返したくなる本作。
どの登場人物も濃いキャラクターなので見ごたえばっちりの、クセになる映画です。
みなさんも興味が湧いたらぜひチェックしてみてくださいね!
キャステルの記事に テーマパークの最新情報をお届けします |