【ファインディング・ニモ】あらすじとネタバレ
ディズニー映画「ファインディング・ニモ」のあらすじや感想、ネタバレについて御紹介。ファインディング・ニモは、クラウンフィッシュの親子の絆だけではなく、息子を助けに行く道中に出会う友情や海の生態について描かれており、他作品にはない魅力が満載。
こんにちは!栗又です。
ディズニー映画は社会人になってから好きになりました。
子ども向けだと思っていましたが、大人でも学ぶことが多い映画もたくさんありますよね。
ファインディング・ニモはかわいいクマノミの親子が離ればなれになってしまって再会するために奮闘する物語。
父親のマーリンが息子ニモを探しに行く中での出会い、そして強くなるお話であり、その他にもたくさんの要素が詰まっていて深い内容となっています。
個人的にはピクサー映画の中で、一番家族で見て欲しい映画です!
ファイティング・ニモの概要
舞台はオーストラリアのグレートバリアリーフの海。
あるクラウンフィッシュが400匹の子どもが孵る(かえる)のを楽しみにしていました。
そこにスズキ目のオニカマスが襲ってきます。
母親とほとんどの子どもが亡くなってしまう、という自然界の厳しさから物語は始まります。
私たち人間界も「外の世界は危険だ」と、子どもを当然守りますし、心配もします。
ファインディング・ニモでは、過保護な親とその子どもの描写も描かれていて少し考えさせられました。
ディズニー映画の中でも、家族向けの映画だと思います。
ただの親子愛では終わらないのがファインディング・ニモの奥深さですので、全ての人に見てもらいたいです!
ファインディング・ニモのあらすじ・ネタバレ
ニモの誕生
オーストラリアのグレートバリアリーフの海。
カクレクマノミの夫・マーリンと妻・コーラルは、サンゴ礁の下に誰にも見つからないように大事に400匹の卵を隠していました。
夫婦は2日後の孵化に備え、名前を決めようと卵たちを愛しそうに見つめ、妻・コーラルが「ニモがいいわ」と話していたところ、背後から影が近づいて来ます。
スズメ目のオニカマスです。
コーラルは真っ先に子ども達を守ろうとします。
マーリンはコーラルを助けようとしましたが、オニカマスの体にぶつかり失神してしまいます。
目が覚めた時にはコーラルの姿も、400匹の卵もありません。
絶望にくれたマーリンの目にとまったのは1匹の卵でした。
マーリンはその卵にコーラルが生前つけようとしていた「ニモ」という名前を命名し、大事に育てることにしました。
過保護な父親・マーリン
魚の学校に通える年齢になったニモ。
実はニモの片方のヒレが小さく、親子は「幸運のヒレ」と呼んでいましたが、マーリンは内心心配で仕方ありませんでした。
学校の先生には片方のヒレが小さいからよく見て欲しいと頼み込み、授業もうまくやっていけるか心配でこっそりついていきます。
過保護すぎるマーリンに反発したニモは、1人でも十分やっていけることをアピールするために船に近づき、船にタッチするという勇気を見せます。
しかし、ニモはダイバーに見つかってしまい、観賞用の魚として捕獲されてしまうのでした。
ドリーとの出会い
マーリンはニモを助けるために必死にダイバーを追いかけますが、途中でダイバーが船に乗ってしまい…。
小さなカクレクマノミの泳ぎでは、追いつけるはずもないのですが、とにかく船の方に向かって泳ぐしかありません。
そうしている内に、ナンヨウハギのドリーと出会います。
ドリーはダイバーが乗った船の方角を知っていると案内しますが、途中で案内していること自体を忘れてしまうほどの忘れっぽい魚でした。
しかし、ダイバーがつけていたゴーグルを発見。
そこには、ダイバーの住所が書かれていました。
ドリーは忘れっぽいけれど字を読める魚なので、マーリンはゴーグルに書かれてある住所を教えてくれるよう、協力を頼むことにしました。
ところが、サメに襲われてしまい、必死に逃げるとゴーグルが深い海に落ちて行ってしまいました。
真っ暗で何も見えません。
そこで、深海魚ならではのドリーの力を借りて、ゴーグルを見つけ出し、何とか行き先がシドニーであることを掴んだのです。
シドニーへ行け
場所はシドニーとわかりましたが、シドニーに行くのも一筋縄では行きません。
クラゲの森は毒でいっぱいで、ドリーは忘れっぽく、何が危ないかを言ってもわかってくれないからです。
そこでマーリンは、クラゲの足を触ったらダメというルールを作り、クラゲの頭だけで渡るゲームを提案し、無事にクラゲの森を脱出。
しかし、ドリーはクラゲの足に触れてしまい、途中で倒れてしまっていました。
マーリンは自分の身をかえりみず、ドリーを救出。
クラゲの毒にやられてしまったマーリンとドリーが目を覚ますと、ウミガメの背中に乗って海流に乗って泳いでいました。
そう。この海流こそがシドニーにたどり着く海流だったのです!
マーリンがウミガメのクラッシュに、シドニーに向かっている理由を話すと、伝言ゲームのようにたくさんの生物に知れ渡ることとなったのでした。
ウミガメのクラッシュたちと別れたマーリンとドリーはシドニーまでまっすぐ泳いでいたのですが、クジラに飲み込まれてしまいます。
もうダメかと思ったところ潮を吹かれ、クジラの頭の上から海に出ることができました。
このクジラもマーリンを応援していたようです。
何とかシドニーまで後もう一息、というところまでとうとうマーリンはやって来られたのでした。
ニモに迫る危機
一方、ニモは歯医者の水槽の中に入れられていました。
ただの観賞用になるのではなく、歯医者の姪っ子にプレゼントされるために囚われてしまったようです。
プレゼントされるだけなら命の危険はないのですが、姪っ子はプレゼントされた魚を振り回すなどをし、これまでプレゼントされた魚は全てお亡くなりになったそう…。
水槽の仲間とペリカン
歯医者の水槽には他にも魚がいて、仲間にしてもらえたニモ。
脱出させてくれる手伝いや方法を考えるも失敗に終わってしまいます。
しかし、ペリカンのナイジェルからマーリンがシドニーに来ているとの知らせを受けます。
そこで、失敗した作戦をもう一度チャレンジ。
今度は見事成功です。
誤解
ペリカンがニモの姿を見せてあげようと、マーリンを歯医者の水槽のところまで連れて来ました。
水槽の仲間のギルの力を借りて一度水槽の外へ出たニモ。
それは脱出の作戦だったのですが、マーリンはニモが亡くなったのだと勘違いしてしまいます。
実はその後、ニモはもう一度ギルの力を借りてトイレの中に行き、トイレから海へ戻ったのです。
ニモとドリーと出会い、そして再会
ニモが亡くなったのだと誤解してしまったマーリンは生きる気力を失ってしまいました。
そのままドリーに別れを告げます。
1人になったドリーは、ほどなくしてどうしてこの場にいるかを忘れてしまいます。
そこにトイレから脱出してきたニモと出会い、マーリンのことと共に旅の目的も思い出しました。
ドリーとニモがマーリンに追いつこうとした瞬間、ドリーとニモは漁船に捕まってしまいます。
ニモは水槽の仲間達に教わった脱出方法を思い出し、網に捕まったすべての魚に「とにかく下へ泳げ」と指示を出します。
漁師たちは重力によって魚を引き上げることができず、ついに網が破れます。
そして、ドリーとニモはマーリンと再会を果たすのでした。
エンディング
ドリーと共にオートラリアの海へ戻った一行。
旅を通してマーリンは過保護な父親ではなく、見守る父親に変わり、ドリーや他の住人と仲良く暮らすことができるようになります。
コンプレックスを抱くことがなくなったニモは、楽しく学校に通う毎日が始まりました。
感想
マーリンを見ていると、子どもは大人として接すると大人になるんだなというのを改めて感じました。
過保護の何が悪いかというと、子ども自身を信じていない、ということですね。
子どもの安全を確保している一方で、可能性も奪ってしまっているんです。
失敗は子ども自身がしないといけませんし、転がっている石を取り除くだけが愛情なのか、という問いかけが本作が伝えたいことなのかなと思いました。
子どもに失敗をさせたくないのは本当に子どものためなのか、親が安心したいからだけじゃないのか。
子どもの世界からでも大人の考えていることはなんとなく感じ取っているので、本当に自分のことを見ているのか、ニモみたいに自分のことを信じているのか試す子どももいますよね。
子どもが安心して失敗できる環境作りが理想の教育なのかもしれませんね。
ドリーはすぐに忘れてしまう体質のようです。
物語の中ではとても異質ですが、決して珍しいものではありません。
生まれながらにして忘れっぽい子どももいます。
でも、マーリンのようにドリーに対して嫌悪感を抱く人が大多数であることは現実です。
ドリーは忘れっぽいけれど傷つかない訳ではありません。
ドリーのような忘れっぽい人にどう接すると良いのか、ニモが教えてくれたような気がします。
まとめ
家族の絆を描かれた本作ですが、家族を支えるのは当の家族だけではなく周りの力も必要と訴えているようにも感じた作品です。
家族向けの作品、とは思わず、最初は映画の娯楽として見て楽しんで頂ければと思います。
見終わった後に何か感じるものがあれば、それだけでファインディング・ニモの旅が意味のあるものになると思うので、ぜひマーリンとニモの親子の旅を見てみてくださいね。
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