【解明】ホーンテッドマンションの仕組み9選!天井の首つり・廊下・伸びる絵はどうなってる?
ディズニーランドのお化け屋敷アトラクション「ホーンテッドマンション」の仕組みを9つにわけてご紹介します!天井の首つりや廊下にある絵、伸びる絵など、ホーンテッドマンションには不思議な仕掛けがたくさんあります。目の錯覚を利用した昔ながらのトリックや、シンプルな仕組みでゲストを錯覚させるようになっているものまであるんですよ。ホーンテッドマンションの仕組みを知れば、次回行くときに楽しみ方が変わるかも♪
こんにちは!ディズニー大好きみーこです。
「ホーンテッドマンション」は、ディズニーランドの人気のお化け屋敷タイプのアトラクション。
「扉ひとつない部屋で、身の毛もよだつ不気味な響きが館の中に広がる…」のフレーズでおなじみです。
アトラクション内では、本当に身の毛もよだつ恐怖体験がいっぱい!
一度足を運ぶと「ホーンテッドマンションて、一体どんな仕組みなんだろう?」と不思議すぎる演出に驚くこと間違いなし。
今回は、「ホーンテッドマンション」の気になる仕組みを9つにわけてご紹介します!
ホーンテッドマンションのネタバレなので、知らないままでいたい方は見ない方が良いかもしれません。
開催期間:2022年9月14日(水)〜2023年1月4日(水)
・【2024】ホーンテッドマンション“ホリデーナイトメアー”開催決定!期間や登場キャラクターは?
▼新企画「ディズニーストーリービヨンド」でホーンテッドマンションがテーマに!
開催期間:2023年1月(予定)
・【ディズニーストーリービヨンド第1弾】ホーンテッドマンション徹底解説!謎解きや期間限定グッズを紹介
・ホーンテッドマンションの仕組み①:老いていく肖像画
・ホーンテッドマンションの仕組み②:伸びる部屋の秘密
・ホーンテッドマンションの仕組み③:天井の首つり死体
・ホーンテッドマンションの仕組み④:廊下の不気味な絵
・ホーンテッドマンションの仕組み⑤:追ってくる書斎の胸像
・ホーンテッドマンションの仕組み⑥:水晶玉のマダム・レオタ
・ホーンテッドマンションの仕組み⑦:舞踏会の亡霊たち
・ホーンテッドマンションの仕組み⑧:乗り込んでくるヒッチハイカー
・ホーンテッドマンションの仕組み⑨:急に停止するドゥームバギー
ホーンテッドマンションとは
ホーンデットマンションは、ディズニーランドの「ファンタジーランド」に不気味にそびえ建つ、ゴシック風洋館のお化け屋敷です。
3人乗りのドゥームバギーに乗って、ゴーストホストのコミカルなナレーションとともに館内をまわるライド型アトラクション。
ホーンテッドマンションには、ゲストを1000人目に迎え入れようとたくらむ999人の亡霊たちが住みついています。
・目で追ってくる肖像画
・誰もいないのに突然鳴りだすピアノ
・気づけば隣に誰かが乗っている
など、不思議な仕掛けがいっぱい!
ディズニー・ハロウィーンの期間は『ティム・バートンのナイトメアー・ビフォア・クリスマス』バージョンが登場します。
ジャックとサリーなどが登場し賑やかな演出が楽しめますよ。
ここから先は、ホーンデットマンションの不思議な仕組みをご紹介していきましょう。
ホーンテッドマンションの仕組み①:老いていく肖像画
まずは、ホーンテッドマンションに入ったゲストが一番に体験する「老いていく肖像画」の仕組み。
この「老いていく肖像画」には若々しい青年が描かれています。
不思議なことに、この青年は徐々に、
少年→中年→老人→痩せこけた老人→骸骨
と変化していくのです。
初めてホーンテッドマンションに来た方は衝撃的な体験でしょう。
実は、本当に絵が年老いているわけではなく「ディゾルヴィング・ヴューズ」という手法のトリックが利用されています。
このトリックでは、レンズが2つ以上備わった特殊なプロジェクターが使われています。
肖像画には、後ろから青年の絵を映すものと、老化する映像を見せる2つのプロジェクターを投射しています。
青年を映しているプロジェクターから、徐々に老化するもう1台のプロジェクターに変えることで、まるで本当に絵が老いていくように見える仕組みなのです。
ホーンテッドマンションの仕組み②:伸びる部屋の秘密
ゲストは、「老いていく肖像画」の部屋を抜けると、「ストレッチングルーム」と呼ばれる8角形の小部屋に案内されます。
「この不思議な気配を、諸君は感じただろうか?部屋が伸びているのか?それとも諸君の眼の錯覚なのか?よ~く見るがいい。」でおなじみの不気味な部屋。
この伸びる部屋で、ゲストは壁の絵の人物が徐々に伸びて行く不思議な体験をします。
天井が上昇しているのか?フロアが地下に下がっているのか?ゲストの間でも長年にわたり疑問とされていた仕掛けです。
実は、この仕掛けでは部屋全体が“上に”伸びています。
絵の下から部屋を縦に伸ばしているので、壁が上昇することで隠れていた絵が姿を現す仕組みになっています。
これはコロナ禍で密室を避けるため、ホーンテッドマンションの前説がカットされていたときに明らかになりました。
この伸びる部屋の入り口と出口が同時に解放され、そのまま歩いて通過できるようになっていたんです。
入り口と出口が同じ高さにあるということは、床の部分は動いていないということになりますね。
ちなみに、絵の額縁の上下は本物ですが、左右の額縁はトリックアートでできているんですよ。
部屋が伸び、徐々に面積が増えていく部分の壁紙が縦ストライプになっているのも、部屋が上に伸びていく際に違和感を感じさせないための工夫になっています。
そしてもう一つ余談ですが、アメリカのカリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランドのホーンテッドマンションでは、東京と違いゲストがいる空間が下に下がっています。
これはパークを設計する際、伸びる部屋からドゥームバギー乗り場まで移動するための通路がウエスタンリバー鉄道の線路とぶつかってしまうため、線路を避けるように地下に掘り下げたからなんですよ。
ホーンテッドマンションの仕組み③:天井の首つり死体
ストレッチングルームの絵が伸びたあと、
「フフフフフッ・・・慌ててももう遅い。果たして諸君はこの部屋から出ることができるかな?」
とゴーストホストの不気味な高笑いが。
そして雷鳴とともに悲鳴が響くと、部屋は一瞬真っ暗になります。
すると、天井には今までなかったはずの首つり死体が出現!
部屋の明りがつくと、天井から死体が消えています。
実は、天井はダミーのもので、紗幕(しゃまく)と呼ばれる薄い布地で作られた幕に、天井の絵が描かれているんです。
この紗幕は、背後から光を当てると、透けてその場からなくなるように見えます。
暗い場所では、幕はそのまま見えるというトリックなんです。
部屋が伸びている時は、ゲスト側が明るくなり首つり側は暗くなるため、紗幕はそのまま天井に見えます。
しかし、部屋が暗くなると、ゲスト側は真っ暗になり、今度は首つり死体側が明るくなるため、紗幕は透けてあたかも一瞬で首つり死体が頭上に現れるように見える仕組みなのです。
ホーンテッドマンションの仕組み④:廊下の不気味な絵
ストレッチングルームを出ると、ゲストは「ドゥームバギー」と呼ばれるライドに乗り込み、館の奥に進んで行きます。
不気味なロウソクが浮かぶ階段を抜けると、左右に怪しい絵が飾られた廊下を通過します。
誰もいないはずのこの場所で、ゲストは誰かに見られている「視線」を感じます。
よく見ると、廊下に飾られた絵の目が自分たちを追ってているんです!
このトリックは、絵の人物の目の部分だけがくぼんでいて、そのくぼみの奥に黒眼が描かれているために起きるものです。
ゲストはその黒目を斜めから見るため、絵の視線が自分を追ってきているように錯覚する仕組みなのです。
ホーンテッドマンションの仕組み⑤:追ってくる書斎の胸像
廊下にある不気味な絵を通過したあとは、たくさんの書物が並んだ書斎に入ります。
「ここにあるのはたくさんの貴重な書物。それも、ゾォっとするものばかり。この大理石の胸像は、文学史上に名を残すゴーストライター達のものです。」
と、ゴーストホストのアナウンスが流れます。
このアナウンスとともに、胸像が体の向きを変えて視線でこちらを追いかけてきます。
この胸像のトリックは、先ほどご紹介した廊下のにある絵の仕組みと同じ。
鏡像は凹みの奥にトリックアートで描かれており、あたかも銅像がこちらを追いかけてくるように見えるのです。
ちなみにこの後登場する歌う胸像たちには、また違うトリックが使われていますよ。
ホーンテッドマンションの仕組み⑥:水晶玉のマダム・レオタ
さらにホーンテッドマンションの奥へ進んでいくと、水晶玉の中に生首だけで呪文を唱える女性が登場します。
この生首の女性は、マダム・レオタという降霊術師。
マダム・レオタのトリックはとても簡単で、水晶玉の中にまっさらなマネキンの顔だけが入っている状態。
その水晶玉に、セリフを話す女性の映像を重ねて投影することで、リアルな生首がしゃべっているように見える仕組みになっています。
なお、このマダム・レオタのモデルとなった女性は、ディズニーのアトラクション開発を担当するウォルト・ディズニー・イマジニアリングのスタッフだったレオタ・トゥームズ・トーマスさん。
彼女はアトラクション最後、ドゥームバギーを降りる場所の手前でゲストに話しかける青いローブの女性「リトル・レオタ」の声も演じているんですよ。
ホーンテッドマンションの仕組み⑦:舞踏会の亡霊たち
マダム・レオタの水晶玉を通過すると、「一族が甦り、舞踏会の準備を始めたようだ。」とゴーストホストのアナウンス通り、館に住む亡霊たちが舞踏会を楽しんでいる光景が現れます。
ゲストは、階下で舞踏会を楽しむ亡霊たちの様子を上からのぞく形になります。
ホーンテッドマンションのメインと言っても過言ではない場所です。
この舞踏会をのぞきこむ部分では、19世紀頃からある「ペッパーズ・ゴースト」と呼ばれる古いトリックを使用しています。
どのような仕組みなのか、簡単に説明しますね。
まず、スマホや懐中電灯など光源を用意してください。
部屋の電気を消した状態で、窓ガラスの前に立ちます。
この時、部屋の窓からは、外の景色が見えると思います。
次に、先ほど用意した光源で自分の顔や手などを照らしましょう。
すると、窓ガラスには光で照らされた自分の顔や手が映ってっているはずです。
舞踏会のシーンは、この原理と同じ仕組みになっているんです。
ゲストが乗っているライドと、舞踏会の会場の間には実がガラスがはめ込まれています。
そしてドゥームバギーが通過している真上の階と真下の階(ゲストからは死角で見えないところ)に、亡霊の人形が設置されてるのです。
その人形を照らすライトをつけたり消したりすることで、ゲストが見ているところに亡霊が現れたり消えたりしているように見える仕組みなのです。
ホーンテッドマンションの仕組み⑧:乗り込んでくるヒッチハイカー
亡霊たち大暴れしている墓場を抜けると、大きな鏡がある通路で、3人組のヒッチハイカーが勝手にライドに乗り込んでくるというシーンになります。
実は、大きな鏡だと思っていたものはただのガラス。
周囲は真っ暗なので、自分たちの姿が反射し鏡のように見えるというもの。
このガラスの向こうには隠し部屋があり、人形が置かれているのです。
そして、ゲストが乗るライドと一緒に移動する人形に青白い光を当てることで、あたかも亡霊が鏡に浮き出たように見える仕組みになっているのです。
このトリックは、先ほど説明した、亡霊たちの舞踏会と似たような仕組みが利用されているんです。
ホーンテッドマンションの仕組み⑨:急に停止するドゥームバギー
ホーンテッドマンションのドゥームバギーは、急に停止することが多くあります。
ドゥームバギーが停止すると、「いたずら好きの亡霊が暴れだしたらしい。すぐに動くようにするから諸君はしばらくそのままで待っているように」というアナウンスが流れます。
真っ暗な中に取り残されるかのようで、怖いですよね…!
この急な一時停止は、怖さを演出するためのものではなく、実はゲストの安全を確保するためのもの。
というのも、車椅子の方や子供の安全のためにドゥームバギー乗り場の動く歩道を一時停止することがあるのですが、実は、ホーンテッドマンションの構造上、動く歩道が停止すると全てのドゥームバギーの動きが止まってしまのです。
ゴーストのいたずらに巻き込まれた時は、小さなお子さんや足の不自由な方がライドに乗り降りしている可能性が高いので、座ったまま運転再開を待っていてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ホーンテッドマンションの不思議なトリックの仕組みを、9つにわけてご紹介しました。
どれも、「さすがディズニー!」と言える本格的な仕組みですよね。
トリックを知った上でホーンテッドマンションへ行くと、仕組みを知らなかったときとは別の楽しみ方ができると思います。
次回、ホーンテッドマンションに遊びに行くときは、じっくりと仕組みを観察してみるのも楽しいかもしれませんね♪
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