【過激】ラプンツェル原作のあらすじをディズニー映画と比較!グリム童話との違いは?
ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」の原作はグリム童話。塔の上のラプンツェルは、ラプンツェルのその愛くるしいふるまいとフリン・ライダーとのロマンスで一躍大人気になりましたが、グリム版は、ディズニー映画と比べてちょっと怖い内容になっています。その違いを比較して見ていきます。
こんにちは!ディズニーでは「カラフルかわいー!」「グッズすてきー!」「アトラクションわーい!」と頭をカラッポにして楽しんでいますが、映画を観ているときは常に真顔の野良です。
ディズニーの映画って、質感やキャラの動きといった映像面はもちろんですが、挿入歌や小物の使い方なんかが神がかっているんですよね。
ひとつひとつが「凝っているなあ……」とうなる演出、満載。
それでいて、何も知らない子供でも夢中で見られる作品だらけなんだから、ディズニーは本当にあなどれません。
「名作は子供も大人も夢中になれる」というのが筆者の持論ですが、ディズニー作品はまさに名作ぞろいですね。
さて、今回は、そんなディズニー映画の名作の1つ、「塔の上のラプンツェル」の原作をご紹介します。
グリム童話とは
「昔話だよねっ!」と思ったあなた、その通りです(笑)
イソップ童話と並んでメジャーな童話ですよね。
「赤ずきん」「ブレーメンの音楽隊」「ヘンゼルとグレーテル」などなど、眠る前にお母さんに絵本を読んでもらった方も多いはず。
グリム童話はヤーコブ・グリム、ウィルヘルム・グリムという兄弟によって編纂された昔話です。
意外なことに、この2人は作家ではなく学者。
つまり、グリム童話というのはグリム兄弟が書いた話ではないんですね。
録音機もなく、文字だって一部の人間しか知らなかった時代、物語というのは親から子へ口伝えにつたえていくものでした。
脈々と言葉で語ることによって、その地方に伝えられてきたものなのです。
グリム兄弟は人々から語り聞かせてもらった物語を書き留め、本にしました。
それこそが「グリム童話」。
実は、グリム童話というのは、初版からいくつか版を重ねてきていますが、その都度主に弟のヴィルヘルム・グリムによって、大幅に書き直されてきました。
諸説ありますが、そこには「物語は聞いたままをそのまま伝えるのではなく、聞き手が楽しいように話すのがいい」という理念があったようです。
ここでは、口伝えの伝承が最も残る、グリム童話「塔の上のラプンツェル」の初版をみていきましょう。
グリム童話版塔の上のラプンツェルのあらすじ
子供を妊娠した母親は、家の窓から見える妖精の庭にあるラプンツェル(サラダの一種)が食べたくてたまらなくなりました。
食べなければ死ぬというので、夫はラプンツェルを盗みます。
しかし、その現場を庭の持ち主である妖精に見つかってしまい、
「生まれてきた赤ん坊を渡せば、いくらでもラプンツェルを持って行っても良い」
という条件を夫はのんでしまいます。
かくして生まれてきた美しい女の子は、妖精がラプンツェルと名付けて連れていきました。
ラプンツェルは、12歳になると高い塔に閉じ込められてしまいます。
妖精が「ラプンツェル、お前の髪をたらしておくれ!」と呼んだ時、ラプンツェルはみごとな長い髪を窓からたらし、彼女を引き上げました。
ある日、とある国の王子が塔の窓からラプンツェルのすてきな歌声を聞き、彼女の美しい姿を目にしました。
妖精のやり方を見て、塔への上り方を知った王子は、声真似をしてラプンツェルを呼び、髪をつたって塔へのぼります。
最初は驚きましたが、ラプンツェルはすぐに若い王子と恋に落ちます。
ある日、それを知らない妖精にラプンツェルはふと言いました。
「ねえ、名付け親のおばさん、わたしのお洋服きつくなっちゃって、わたしの体に合わなくなっちゃったみたいなの。どうしてかしら?」
妊娠していたということの暗示です。
怒った妖精は、ラプンツェルの髪を切って塔から追い出してしまいます。
荒野を彷徨うことになったラプンツェルは、双子を生んでひっそり育てることになります。
それを知らない王子は、いつものように塔を訪れ、ラプンツェルを呼びます。
妖精は切り取った髪をたらして彼を塔へあげると、ラプンツェルはもうここにいないことを告げます。 絶望した王子は塔から身を投げ、そのひょうしに両目が抜け落ちてしまいます。
失明した王子は長いこと彷徨(さまよ)うはめになりましたが、ある日ラプンツェルの歌声を聞いて彼女と再会。
ディズニー映画での変更点
グリム童話での「塔の上のラプンツェル」のあらすじはさきほどご説明したとおりですが、ディズニー映画ではどのようにストーリーが変えられているのでしょうか?
妖精の設定
最初に変わったのが妖精の設定です。
初版(グリム童話版)でラプンツェルを塔に閉じ込めたのは妖精でしたが、その後「魔女」に変わっています。
ディズニー版で出てくる「ゴーテル」という呼び名も、魔女という設定と一緒にあらわれているようです。
ラプンツェルの「私の服が体に合わない」のセリフ
初版で王子の存在が妖精にばれる一言、「私の服が体に合わない」は、
「おばあさんは重くてかなわないわ。若くて大きい王子様より力がいるんだもの」
という一言に変更されています。
ラプンツェルが漏らしたこのセリフによって、魔女は王子の存在を知るのです。
王子の失明がケガに
グリム童話では、王子が塔から身を投げたときに、目玉が抜け落ちて失明するという恐ろしい設定でした。
しかし、ディズニー映画では、王子がいばらの茂みに落ちて、トゲが目を刺したことに変わっています。
映画の最後
そして一番の変更はラスト。
グリム童話版では、王子の目が癒えたシーンで終わっています。
しかし、ディズニー映画では、その後目が見えるようになった王子は、ラプンツェルと子供たちを連れて国に帰ります。
国中が彼らの帰還をよろこび、そのまま彼らはいつまでも幸せに暮らしました…と結ばれます。
グリム童話とディズニー映画の描写の違い
昔話は「悪い人は相応の報いを受ける」というのがセオリー。
一見、悪役に見える妖精(あるいは魔女)ですが、このお話の中で『親に黙って恋人を作る』ことへの報いを受けているのはラプンツェルと王子です。
逆に魔女や妖精はおとがめなし。
この部分を大きく変更したのが、ご存知ディズニー版「塔の上のラプンツェル」でした。
原作の色がほぼ見えないくらいアレンジされていますが、悪役は分かりやすく、しかもラストで彼女は相応の罰を受けています。
ラプンツェルとフリン(王子)は恋に落ち、国に帰って幸せになります。
「すべてがうまくいき、悪役は罰を受け、みんなが幸せになりました」というラストこそ、聞き手が求めるストーリー。
もちろんアレンジの中に、「ラプンツェルの涙で王子が助かる」という原作のエッセンスもしっかり残っています。
冒頭で触れた「物語は聞いたままをそのまま伝えるのではなく、聞き手が楽しいように話すのが良い」という理念に添っている点、ディズニー版はグリム版の系譜をしっかり継いでいると言えますね。
まとめ
いかがでしたか?
「塔の上のラプンツェル」の知らなかった姿が見えたでしょうか?
原作では、ラプンツェルたちの両親のその後の姿、魔女や妖精がその後どうしたかは一切出てきません。
そこを自分なりに考えてみることで、オリジナルのストーリーがたくさん生まれてきます。
ディズニー映画はそうしてできてきたと言っても過言ではありません。
自分だけの解釈を考えてみるのはわくわくする作業ですよ!
昔話には想像の余地がたくさん残されています。
そこが楽しいところなんですよね。
かのウォルト・ディズニーは、「映画を観ることで、原作に興味を持ってほしい」と語っています。
みなさんも、映画の原作を本で読んでみませんか?
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