【ジブリ】映画『トイストーリー3』にトトロが出演してるってホント?なぜ出演?登場シーンはどこ?
ディズニー・ピクサーが制作するおもちゃたちの人生を描いた長編アニメーション映画『トイストーリー3』にスタジオジブリ映画『となりのトトロ』のトトロが出てくるのをご存じですか?ディズニーとジブリの共演は、絶対に交わることのないような異世界同士の繋がりのようでワクワクします。この記事では、映画『トイストーリー3』にトトロが出演しているという噂について徹底解説していきます。
こんにちは、Reneです。
映画『トイストーリー3』は、おもちゃのウッディと成長したアンディの揺るぎない絆を描いた物語。
そんな中、本編を見て「トトロ」らしきもふもふの生き物がおもちゃたちに紛れ込んでいることに気づいた方も多いのではないでしょうか。
ディズニーとジブリは、ファンタジーとノスタルジックというように同じアニメーションでも対極にいるような世界観を持っています。
そんな世界が誇る大手アニメーション制作会社のディズニーとジブリによる夢の共演が実現したということで、ネットでは大きく話題になりました。
トトロは、本編のどこに登場するのでしょうか。
そして、なぜトトロがディズニー映画デビューすることになったのでしょうか。
詳しく解説していきます。
・映画『トイストーリー3』でトトロはどこに登場している?
・映画『トイストーリー3』にトトロが出演しているのはなぜ?
- ◆宮崎駿をリスペクトし、30年来の友情を育むジョン・ラセター
- ◆『トイ・ストーリー』のアイデアは日本のおもちゃがきっかけ?
- ◆トトロの登場は、ジョン・ラセターのリスペクトが詰まっている
映画『トイストーリー3』とは
映画『トイストーリー』シリーズは、ディズニー・ピクサー制作の大人気映画。
おもちゃの世界が舞台となっていて、カウボーイの人形・ウッディを主人公に、おもちゃたちの人生が描かれています。
シリーズ第3作目の『トイストーリー3』では、ウッディの持ち主であるアンディが立派に成長し、大学に進学します。
アンディの母親のミスによってウッディたちは近所の保育園に寄付されてしまいますが、アンディに捨てられたと落ち込むおもちゃたちの中で、ただひとりウッディはアンディを信じて保育園から脱出しようとするという物語です。
2010年に公開され、映画『モンスターズ・インク』を手がけたリー・アンクリッチ監督がメガホンを取り、ハートフルな作品に仕上げています。
ウッディ役にトム・ハンクス、バズ・ライトイヤー役にティム・アレンなど豪華な声優陣たちも魅力と言えるでしょう。
・【映画】トイストーリー3のあらすじ&ネタバレ!登場キャラクター、セリフ、豆知識も紹介♪
映画『トイストーリー3』でトトロはどこに登場している?
映画『トイストーリー3』の本編で、トトロは複数回登場しています。
トトロの登場シーンは以下のとおり♪
基本的に、『トイストーリー3』の本編でトトロはしゃべりません。
また、映画『となりのトトロ』では、雄叫びをあげたり空を飛んだりしているトトロですが、映画『トイストーリー3』では、おもちゃという位置付けなので、さりげなく登場しています。
ただ、ボニーの持っているおもちゃの中でも、特に体が大きく、トトロ特有のもふもふ感などは、アニメーション越しからでも伝わってきます。
隠れミッキーを探す感覚で、トトロ探しができるので、何度見ても楽しむことができそうですね。
映画『トイストーリー3』にトトロが出演しているのはなぜ?
アニメーション制作会社が異なるにも関わらず、なぜ『トイストーリー3』にトトロが出演することになったのでしょうか。
そこには、映画『トイストーリー』シリーズの生みの親であるジョン・ラセターと宮崎駿の関係性がありました。
◆宮崎駿をリスペクトし、30年来の友情を育むジョン・ラセター
映画『トイストーリー』シリーズをシリーズを手がけたジョン・ラセターは、アニメーション監督として宮崎駿監督の『ルパン三世 カリオストロの城』の大ファンであることを公言しています。
1987年に来日し、初めて宮崎駿監督と対面し、スタジオジブリを見学したジョン・ラセター。
当時、スタジオジブリでは『となりのトトロ』を制作中。
ジョン・ラセターは歓迎する宮崎駿監督に、世界初のCGアニメーションショートフィルム『ルクソーJr.』を見せます。
普段はCGを使うことを強く拒否する宮崎駿監督ですが、『ルクソーJr.』には脱帽だったようで、30歳のジョン・ラセターは、大きな自信をもらうことに。
また、ジョン・ラセターはスタジオジブリを見学中、壁一面にストーリーボードが貼ってあるのを目にし、それが全て宮崎駿監督の字であったことに驚きます。
「全部ひとりで考えているのか」と尋ねると、当たり前のように頷く宮崎駿監督。
ディズニーでは原作となるおとぎ話を元に、脚本家チームが話し合いを重ねてストーリーを作り上げるのが当たり前だったため、宮崎駿監督の異才さを目の当たりにしたのでした。
さらに、ジョン・ラセターは、初めて「ネコバス」の絵コンテを宮崎駿監督から見せられます。
猫がバスなのか、バスが猫なのか。
「ネコバス」というキャラクターは、『となりのトトロ』を語る上で欠かせない存在ですが、どこからこの発想が生まれるものかとジョン・ラセターの胸を高鳴らせたのです。
その驚きっぷりを見た宮崎駿監督は、ニヤリと笑ったそうなのですが、その表情がネコバスそのものだったとジョン・ラセターは後に語りました。
この出会いをきっかけに、ふたりの友情は始まります。
15年後、スタジオジブリの作品は、ディズニーに配給されることになり、字幕や宣伝に携わることに。
このディズニー配給が、『千と千尋の神隠し』をアカデミー賞受賞に導いたと言っても過言ではないので、ジョン・ラセターは、宮崎駿監督の作品を世界に広める大きな役割を果たした人物でもあるのです。
◆『トイ・ストーリー』のアイデアは日本のおもちゃがきっかけ?
再び来日したジョン・ラセターは、横浜本町にあるアメリカ山と呼ばれる小高い丘に登ります。
アメリカ山は、幕末の時代、ペリー来航によって日米和親条約を草案したポートマン書記が住んでいた場所で、ゆかりの地として「アメリカ山」と名付けられた地です。
アメリカ山を登ると、おもちゃ博物館が現れます。
昔からタカラ・トミーのぜんまいじかけが施されたおもちゃをコレクションしていたジョン・ラセターにとって、館長が作り上げたブリキのおもちゃの博物館は、おもちゃたちの声が聞こえていたような気がする幼少期を思い出させたのです。
「おもちゃがまるで生きているようだ」
ジョン・ラセターに、『トイストーリー』のストーリー基盤となるアイデアが湧き上がった瞬間でした。
◆トトロの登場は、ジョン・ラセターのリスペクトが詰まっている
世界的に高評価されている『トイストーリー』の第3作目にトトロが登場するのは、ジョン・ラセターから宮崎駿監督へ、そして日本へ送るメッセージだと受け取ることができます。
この作品を作れたこと、誕生するきっかけになったことに大きく関わっている宮崎駿監督や日本を、自身の作品にさりげなく挿し込んだのです。
映画『トイストーリー3』のエンドロールには、宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサー、高畑勲監督の名前が「SPECIAL THANKS」という言葉と共に登場しているので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
この記事では、『トイストーリー3』にトトロが登場しているという噂について解説しました。
本編に登場しているのは、間違いなくトトロであり、映画『トイストーリー』シリーズの生みの親であるジョン・ラセターと宮崎駿監督には、長い付き合いがあることが分かり、ほっこりしますね。
ぜひ、鑑賞する際は、トトロやエンドロールに注目してみてください。
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