【崖の上のポニョ】宗介の母リサを徹底解説!最後のセリフや死亡説、宗介が呼び捨てする理由などを考察!
2008年公開のスタジオジブリ映画『崖の上のポニョ』は、さかなの少女と人間の少年の絆を描いたヒューマンドラマです。主人公・ポニョと出会い世界を大きく揺るがすことになる少年・宗介のおかあさん「リサ」は、特にパワフルな性格のキャラクターとして注目されています。そんな「リサ」の年齢、性格、声優、名台詞の他に、リサが残した最後のセリフや宗介が呼び捨てする理由について考察していきます!
こんにちは、Reneです。
2008年公開の宮崎駿が監督を務めたジブリ映画『崖の上のポニョ』は、人間の少年・宗介に恋をしたさかなの少女・ポニョが、人間になろうと海の魔法を使って世界を大きく揺るがすというヒューマンドラマ・アドベンチャー映画です。
『崖の上のポニョ』には魅力的なキャラクターがたくさん登場しているのですが、その中でも宗介のおかあさん「リサ」は、サブキャラでありながら特に注目されています。
リサは、なぜそこまで注目されるのでしょうか?
今回は、リサのキャラクター概要、性格、声優についてはもちろんのこと、
・リサの死亡説
・リサが最後に残したセリフ
・宗介が呼び捨てする理由
・ポニョのおかあさんとの関係性
についても徹底解説していきます。
それでは早速みていきましょう!
- リサの年齢:25歳
- リサの職業:介護士さん
- リサの性格:基本的に明るくてサバサバしている
・崖の上のポニョ「リサ」:声優を担当したのは山口智子さん
・崖の上のポニョ「リサ」:名セリフ
- 「どなたか存じませんが、ここで除草剤を撒かないでください。」
- 「宗介さ、運命っていうのがあるんだよ。辛くても、運命は変えられないんだよ。」
- 「BAKA BAKA BAKA BAKA」
- 「宗介とポニョ?どんなに不思議で、嬉しくて、驚いていても、今は落ち着くの。」
- 「今、この家は嵐の中の灯台なの。真っ暗な中にいる人は、みんなこの光に励まされているわ。」
・崖の上のポニョ「リサ」:リサの最後のセリフは?
・崖の上のポニョ「リサ」:宗介がリサを呼び捨てにする理由は?
・崖の上のポニョ「リサ」:死亡説について
崖の上のポニョ「リサ」はどんなキャラクター?
ジブリ映画『崖の上のポニョ』に登場するリサ。
宗介のお母さんで、宗介がポニョを海辺から見つけてきた時も、ポニョがなぜか人間の少女になっていた時も動じずに、自分の子どものように接する裏表のないキャラクターです。
リサの年齢:25歳
リサの年齢は25歳。
宗介が5歳の設定なので、20歳で第一子を産んでいることになります。
比較的若くして家庭を持った女性ということになります。
若いお母さんではありますが、育児も家事も仕事も全てを効率良くこなす姿が印象的。
常に宗介を大切に思っている、愛情あふれる素敵なお母さんです。
リサの職業:介護士さん
リサは、家から車通勤できる距離にある老人ホーム「ひまわりの家」でデイケアサービスの仕事をしているので、職業は介護士ということになります。
老人ホームの隣に宗介の通う保育園「ひまわり園」があるので、毎日一緒に車で通勤・通園をしています。
ひまわりの家には、トキ、ヨシエ、カヨなどのおばあさんたちが通っていて、性格はそれぞれですが、リサは、誰に対しても態度を変えることなく、丁寧にケアに勤しんでいるようです。
その甲斐あってか、ひまわり園のおばあさんたちは、リサのことだけでなく、宗介のことも大好きなんですよ。
リサの性格:基本的に明るくてサバサバしている
リサは、誰に対しても平等に接する裏表のない明るい性格をしています。
嵐の影響で街全体が停電になった時には、宗介を安全な高台の家に残し、危険を承知でひまわり園へと車を走らせるような正義感も持ち合わせています。
宗介は、空き瓶の中で動けなくなっているポニョを見つけて一目散に駆け寄り助けてあげたり、フジモトの悪の手が迫っていても一生懸命ポニョを守ろうとしますよね。
そんな正義感あふれる宗介の性格は、リサの影響で形成されたと言えそうですね。
一方で、沖に出ている夫の耕一が帰れなくなったことを聞くと、プンスカと怒り、料理をやめて拗ねてしまうところはかわいいです。
このシーンでは、実年齢と比べて大人びている宗介がすかさず慰める様子も微笑ましく描かれています。
崖の上のポニョ「リサ」:声優を担当したのは山口智子さん
リサの声優を務めたのは、女優として活躍する山口智子さん。
俳優・唐沢寿明さんの奥さんとしても知られていますよね。
『崖の上のポニョ』の製作陣は、リサのキャスティングに非常に苦労したと明かしています。
とういうのも、多くの女優さんがオーディションに参加するも、揃いも揃って思い詰めたような喋り方をしたのだそう。
製作陣が思い描くイメージとかけ離れていて頭を抱えていたところ、ひとりだけ全く異なる喋り方をしたのが山口智子さんだったのです。
確かにリサには、仕事・子育て・家事を全て1人でこなす負担や、ポニョと宗介と地球の未来など、多くの困難がのし掛かります。
しかし、そんな状況下でも、へこたれることなく堂々と立ち向かい、エネルギッシュに生きていくのが「リサ」ですよね。
そう考えると、山口智子さんが吹き込んだリサの声は、パワフルで芯の通った女性そのもので、イメージにぴったりだったに違いありません。
崖の上のポニョ「リサ」:名セリフ
映画「崖の上のポニョ」で登場するリサの名セリフを振り返ってみましょう。
「どなたか存じませんが、ここで除草剤を撒かないでください。」
ある時、宗介に保護されたポニョの行方を探るため、奇抜な見た目をしたフジモトがリサたちの園の前を不審な様子でうろつきます。
どこからどうみても不審者そのもののフジモトにも怯まず、「ここをうろつくな!」と喝を入れるリサはかっこいいです。
「宗介さ、運命っていうのがあるんだよ。辛くても、運命は変えられないんだよ。」
海辺で助けたポニョがフジモトによって海に戻されてしまいます。
ポニョと離れ離れになった宗介が落ち込んでいるところに、励ましながらも現実の厳しさを優しく教えるリサの言葉です。
「BAKA BAKA BAKA BAKA」
船長をしているリサの夫・耕一が帰ってくる日、リサは気合を入れて料理の支度をします。
しかし、「予定変更で帰れない」との連絡が入り、不貞腐れながら、モールス信号で「ばか」を連打して、耕一に伝言を送るのです。
リサの寂しさを汲み取った耕一は「愛してる」のメッセージを送ります。
「宗介とポニョ?どんなに不思議で、嬉しくて、驚いていても、今は落ち着くの。」
離れ離れになったはずのポニョが人間の姿になって宗介とリサの前に現れたシーンでのリサの台詞です。
大喜びするポニョと宗介の気持ちを汲み取りつつ、嵐による緊急事態の状況を打破するために、ふたりに協力を仰ぐリサ。
静かにしてほしいとき、どうしても「静かに!」と要件だけ言ってしまいがちですが、いったん、「楽しいね」「不思議だね」「嬉しいね」と共感してあげることは大切ですよね。
「今、この家は嵐の中の灯台なの。真っ暗な中にいる人は、みんなこの光に励まされているわ。」
嵐によって街全体が海で覆われてしまい、高台にあるリサたちの家以外は、停電してしまいます。
ひまわり園のおばあちゃんたちを心配するリサは、宗介とポニョを残して車を走らせることを決意。
リサのこの言葉を聞いて、宗介は、ポニョと家を守るために家に残る決心を固めます。
宗介とリサの強い絆が感じられるワンシーンでした。
崖の上のポニョ「リサ」:リサの最後のセリフは?
劇中でリサが発する最後のセリフは、グランマーレに対する「あなたも!」ですが、そのあとが聞き取れなかったという人が多くいます。
しかし、間違いなく「何か」は発しているため、重要なセリフだったのでは…?と推測する人も多いようです。
ポニョが人間の女の子になることが決まり、ポニョのおかあさん・グランマーレは、リサに向かって「リサ!ありがとう!」と言い、海の奥へと姿を消していきます。
それに対する返答が「あなたも!〇〇」だったため、「あなたも!グランマーレ!」と言っていると推測してみるのはどうでしょうか。
日本のママ友の間では、苗字で呼び合ったり、〇ちゃん・○君のおかあさんと呼んだりすることが多い印象です。
リサとグランマーレは、短時間に互いの子供たちの未来を真剣に話し合い、親しい間柄になったことが伺えます。
崖の上のポニョ「リサ」:宗介がリサを呼び捨てにする理由は?
映画「崖の上のポニョ」では、宗介が自身のお母さんを「リサ」と呼び捨てにしていますよね。
実のお母さんを呼び捨てで呼ぶのは割と珍しいことから、「もしかして、血の繋がってない親子関係なのかな?」と考えた人もいるようですが、宗介は、リサの子どもであることは間違いありません。
公開当初は、「教育に悪い」「子どもが真似をする」と批判的な声も上がっていました。
しかし、ジブリプロデューサーでお馴染みの鈴木敏夫さんによると、意図的な理由があって、「呼び捨て」を採用したとのことです。
その理由というのが次の3つです。
①宮崎駿監督によると、リサ自身がそう呼ぶように宗介を育てた設定にした
②親子間で呼び捨てするのは、互いに一個人として自立するべきという考えの象徴
③今後の日本の家族の在り方を投影している
特に注目したいのが2番目に挙げられた理由です。
あるワンシーンを思い出してみてください。
リサが宗介とポニョを残してひまわり園に向かった翌日、宗介とポニョは、おもちゃのボートを魔法で大きくして、リサを探しにいきます。
その先で、リサの車を見つけた宗介が、涙ながらに「リサ」と繰り返し叫ぶシーンが登場します。
もしも、この場面で宗介が「リサ」ではなく、「お母さん」と叫んでいたとすると、視聴者が受ける印象は、ガラリと変わるでしょう。
「お母さん」と少年が繰り返し叫んでいると、寂しさや心細さ、母親に今すぐすがりたいという弱さが垣間見えると思うのです。
一方、「リサ」と繰り返し叫んでいると、「母親」だからではなく、自分にとって大切な身近な存在を想う気持ちが溢れているように印象付けられます。
宗介はまだ5歳ですが、しっかりと自立したひとりの人間として描かれていることが分かるシーンですね。
崖の上のポニョ「リサ」:死亡説について
映画『崖の上のポニョ』では、リサの死亡説が囁かれているのですが一体なぜでしょう。
そもそも、映画のキャッチコピーが「生まれてきてよかった」というもので、生きていることの喜びと同時に、終わってしまった人生を振り返っているようにも聞こえます。
また、耕一が荒波に飲まれた時「あの世の扉が開いた」と発言したり、ポニョが傷を治せたり、どこか生と死を行き来しているような描写が映画内にたくさんあります。
中でも決定的なのが、物語終盤、ひまわり園は海に沈んだにもかかわらず、クラゲドームに囲まれ、リサたちは地上にいるのと変わらない様子で過ごしていました。
しかも、不可解なことにクラゲドームの中では、ひまわり園のおばあちゃんたちが若い頃のように全力疾走で走り回っているのです。
つまり、リサやおばあちゃんたちは命を落とし、天国(クラゲドーム)に辿り着いたと推測できます。
さらに、リサとグランマーレがふたりで会話をしている様子を見守るおばあちゃんたちが「リサさんも辛いでしょうね」とつぶやきます。
宗介を残して既に死んでしまったこと、見守ることしかできないことへと辛さを汲み取っていると読み取ることもできるのです。
ただ、これらは全て憶測であり、クラゲドームは、グランマーレやフジモトの操る海の魔法と考えれば、リサやおばあちゃんたちが死んでしまった可能性は低いです。
実際に、リサは、宗介と人間になったポニョと3人で暮らすような結末を迎えているので、元気に生きていると信じたいですね。
まとめ
この記事では、ジブリ映画『崖の上のポニョ』に登場するリサについてまとめました。
リサは、物語でも重要なキーパーソンとなっているだけでなく、リサから学べることもたくさんあります。
ぜひ、ジブリ映画『崖の上のポニョ』を鑑賞する際は、リサに注目してみてください。
▼『崖の上のポニョ』のあらすじを振り返ろう!
・【ジブリ映画】『崖の上のポニョ』のあらすじをネタバレありでご紹介!
▼『崖の上のポニョ』の声優は誰?
・【ジブリ映画】『崖の上のポニョ』声優まとめ!脇役にあの名作の主人公の声優も登場
キャステルの記事に テーマパークの最新情報をお届けします |