不運のハイタワー三世はどんな人物?タワー・オブ・テラーのキャラクター!香港との繋がりや実在モデルも解説
「タワー・オブ・テラー」のオーナーでありシリキ・ウトゥンドゥの呪いで謎の失踪を遂げた大富豪で探検家のハリソン・ハイタワー三世を特集!ハイタワー三世の性格が分かるアトラクションに隠されたメッセージや実在のモデル、香港ディズニーとの意外な接点などをご紹介します♪
こんにちは!ディズニー大好きみーこです。
今回は、東京ディズニーシーの人気アトラクション「タワー・オブ・テラー」のオーナーであるハリソン・ハイタワー三世を特集!
大富豪で探検家のハイタワー三世と言えば、呪いの偶像シリキ・ウトゥンドゥの呪いによって謎の失踪を遂げた人物です。
欲しいものはどんな手段を使ってでも手に入れる強欲な彼の性格がよく分かる、アトラクショに隠されたメッセージや、意外なエピソードなどをご紹介。
「タワー・オブ・テラー」がもっと楽しくなるハイタワー三世のバックグラウンドストーリーにスポットを当ててみました♪
・ハイタワー三世:「タワー・オブ・テラー」のストーリー
・ハイタワー三世:ホテルにはハイタワーの性格を表すメッセージも
・ハイタワー三世:ハイタワーは「レイジングスピリッツ」で強奪も?!
・ハイタワー三世:ハイタワーのお宝と謎の美女が眠る庭園
・ハイタワー三世:香港の「ミスティック・マナー」とハイタワーの関係
・ハイタワー三世:ハイタワーにはモデルがいる?
・ハイタワー三世:ハイタワーのお気に入りスポットはお店として営業中
ハイタワー三世:ハイタワー三世はどんな人物?
ハリソン・ハイタワー三世は、東京ディズニーシーにある「タワー・オブ・テラー(ホテルハイタワー)」のオーナーで、1899年12月31日(日)に64歳で謎の失踪を遂げた人物です。
1835年、アメリカ・ニューヨーク生まれのハイタワー三世は、西部開拓や南北戦争が行われた19世紀に莫大な財産を手に入れニューヨークの大富豪となりました。
探検家でもある彼は世界各地で美術品や文化的遺産などの収集が趣味で、目的のためなら卑劣な手段もいとわない傲慢で利己主義な実業家です。
また、「S.S.コロンビア号」を所有する会社「U.S.スチームシップカンパニー」の社長エンディコット三世とは祖父の代から確執も。
同じくニューヨークで名を馳せていたU.S.スチームシップカンパニーはハイタワー三世にとってライバル的な存在でした。
1892年1月23日(土)には、アメリカ・ニューヨーク市パークプレイス1番地に、後のいわくつきホテルとなる「ホテルハイタワー」をオープン。
ホテルには自身の偉大さを誇示するため、自ら世界各地を巡って集めた美術品のコレクションが展示されています。
ハイタワー三世:「タワー・オブ・テラー」のストーリー
大富豪であるハイタワー三世はホテルオーナーであるかたわら探検家・収集家でもあり、世界中から珍しい物を集めるコレクターでした。
ある日、 アフリカのコンゴ川にてムトゥンドゥ族から呪いの偶像「シリキ・ウトゥンドゥ」を強奪。
呪いなど信じないハイタワー三世はシリキ・ウトゥンドゥを持ち帰ってしまいます。
ホテルに帰還したハイタワー三世は、新年のお祝いとアフリカ遠征帰還記念を盛大に行い、シリキ・ウトゥンドゥもお披露目します。
しかし、この時もハイタワー三世は偶像の呪いについてバカにしていました。
パーティー後、ハイタワー三世がホテル最上階の自室に戻るため、シリキ・ウトゥンドゥと共にエレベーターに乗り込むと突然ホテルが停電に。
するとホテル全体を緑の光が包み込み、制御できなくなったエレベーターは1階まで落下してしまいます。
壊れたエレベーターの中にはハイタワー三世の姿はなく、シリキ・ウトゥンドゥとハイタワー三世の帽子だけが残されていたのです。
呪いの偶像シリキ・ウトゥドゥを敬わなかったことで呪いにかかってしまったハイタワー三世は、64歳で謎の失踪を遂げ今でも見つかっていません。
事件以降、ホテルハイタワーは閉鎖され「タワー・オブ・テラー(恐怖のホテル)」と呼ばれるように。
ホテルハイタワーは営業停止になり、一時ライバルであったエンディコット三世の会社によってホテルを取り壊し「エンディコット・グランド・ホテル」を建設する計画が上がったものの、それも失敗に終わります。
月日が経ち、閉鎖されていたホテルは「ニューヨーク市保存協会」によってホテル見学ツアーを開催します。
ツアー参加者であるゲストはホテル内を見学し、ハイタワー三世の謎の失踪を追うため、彼の部屋がある最上階へとエレベーターで向かうこととなります。
・【タワー・オブ・テラー】恐怖のストーリーを解説!シリキ・ウトゥンドゥとは?
ハイタワー三世:ホテルにはハイタワーの性格を表すメッセージも
アトラクション「タワー・オブ・テラー」の正面入口の上には、ハリソン・ハイタワーの紋章があります。
そこにはハリソン・ハイタワーの「H」という文字と、竜や王冠などがデザインされています。
そして紋章の下には、ラテン語で「MUNDUS MEA OSTREA EST(世界は私の牡蠣である)」という文字も。
この意味を一瞬で理解できる人は少ないと思いますが、その答えは入り口上のステンドグラスに隠されています。
ステンドグラスには、地球の上に立ったハイタワー三世が杖でニューヨークを指し、世界を支配しているかのような絵が描かれています。
そして「The world is mine oyster which I with sword will open(世界は私の牡蠣、私の剣で開いてみせよう)」という文字も。
これはシェイクスピアの戯曲「ウィンザーの陽気な女房たち」の第2幕第2場のセリフをそのまま模したものだそうです。
「世界は私の牡蠣である」という意味は、「牡蠣のような世界を、私がこじ開けて支配してみせよう」というハイタワーの野望や支配欲を表しているのです。
ハイタワー三世:ハイタワーは「レイジングスピリッツ」で強奪も?!
ロストリバーデルタにある屋外コースターアトラクション「レイジングスピリッツ」。
アトラクションのファストパス発券機のそばには、発掘道具の隣に木箱が置いてあります。
この木箱には、ホテルハイタワーの住所「TO THE HIGH TOWER TRUST AVENUE 1 PARK AVENUE NEW YORK」と書かれています。
このことから探検家でもあるハイタワー三世がこの地に足を運んだことがわかります。
また、「タワー・オブ・テラー」のロビー上部には、ハイタワー三世がレイジングスピリッツを訪れたことが分かる絵が飾られており、お宝を持ち去る姿も。
木箱の中にはレイジングスピリッツから持ち去った「何か」が入っているのでしょうか…?
ハイタワー三世:ハイタワーのお宝と謎の美女が眠る庭園
ハイタワー三世が築いたホテルハイタワーでは、コレクターでもある彼が世界各地で集めた骨董品や美術品などのコレクションを見ることができます。
コレクションが見られるのは、アトラクションの混雑時のみ入ることができるホテルの庭園。
今はすっかり荒れ果てていますが、ホテルが閉鎖される前は「ウォーターフロントパーク園芸協会」の会長賞を受賞したこともある美しい庭園と評価されていました。
「瞑想の庭園」と「インドの庭園」2つに分かれている庭園となっており、特に「インドの庭園」はハイタワー三世のお気に入りの場所だったのだとか。
ホテルの屋上にはもう1つ「太陽の庭園」という庭園がありますが、こちらにはゲストは入ることができません。
庭園内には、ハイタワー三世が世界中から集めた銅像などの美術品や植物が置かれています。
また、庭園のある場所には描きかけの絵と画材用具が放置されています。
放置されたままの絵には謎の美女が描かれているのですが、この女性はハイタワー三世に憧れニューヨーク市保存協会を作り、ホテル見学ツアーを企画したベアトリス・ローズ・エンディコットという人物なんですよ。
庭園ではこのような細かな裏設定も見ることができるので、あえて混雑しているタイミングを狙って見学してみるのもおすすめです♪
ハイタワー三世:香港の「ミスティック・マナー」とハイタワーの関係
香港版ホーンテッドマンションと呼ばれる香港ディズニーランドのアトラクション「ミスティック・マナー」。
ミスティック・マナーと言えば、屋敷の主人であるヘンリー・ミスティック卿の個人博物館を巡る人気アトラクションです。
ミスティック卿もまたハイタワー三世と同じく世界的な収集家なんですよ。
そんなミスティック卿が所属する「The Society of Explorers and Adventurers(S.E.A)」には、世界的な探検家がメンバーとして在籍しています。
S.E.Aといえば、東京ディズニーシーの「フォートレス・エクスプロレーション」で活動していた探険家・冒険家学会で有名ですよね。
ヘンリー・ミスティック卿の邸宅である「ミスティック・マナー」には、S.E.Aメンバーの集合写真が飾られています。
なんとその中にはS.E.Aのメンバーであるハイタワー三世の姿もあり、呪いの偶像シリキ・ウトゥンドゥを抱えて写っているのです。
写真にはハイタワー三世が姿を消した年である1899年と書かれてあり、彼が失踪する前に撮られたものだということが分かります。
・「ミスティック・マナー」徹底解説!香港ディズニー版ホーンテッドマンション
ハイタワー三世:ハイタワーにはモデルがいる?
ハイタワー三世には実在するモデルがいることをご存知でしょうか?
その人物は、ディズニーのイマジニアの1人であるジョー・ロードさん。
ウォルト・ディズニー・ワールドのアニマル・キングダムやハワイにあるアウラニのリードなど数々の施設を手掛けてきたデザイナーです。
ちょっと強面な表情はハイタワー三世にそっくりですが、実際には優しい表情を浮かべ、気さくな人柄なのだとか。
ちなみに、ジョー・ロードさんはハイタワー三世と同じく世界中の美術品を集めるコレクターでもあるんですよ。
趣味までもハイタワー三世とリンクしているなんて驚きです!
ハイタワー三世:ハイタワーのお気に入りスポットはお店として営業中
「タワー・オブ・テラー」のホテルロビーには「The Rajah’s Pool(ラジャのプール)」と書かれた扉があります。
これは以前ホテルハイタワーにあった屋内プールの入口で、ハイタワー三世のお気に入りの場所だったと言われています。
当時アメリカのホテルでは初となる屋内プールで、また珍しいインド風のデザインに設計されました。
実はラジャのプールがあった場所は現在、アトラクションの出口に併設されているお土産ショップ「タワー・オブ・テラー・メモラビリア」として営業しています。
ショップの中には、ハイタワー三世が水着を着て美女に囲まれたポスターも見ることができるので探してみてくださいね♪
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は「タワー・オブ・テラー」のオーナーであるハリソン・ハイタワー三世についてご紹介しました。
「タワー・オブ・テラー」はバックストーリーも魅力たっぷりなので、そのあたりも注目してみるとさらにアトラクションが楽しめますよ♪
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