ディズニーで地震が起きたら?東日本大震災の時の神対応、パークの防災対策、災害時の対応を考察
東京ディズニーリゾートで地震が起きてしまった時の対策法をご紹介します。パークでは日頃、どんな風に地震や津波に備えているのを調べてみました。また、2011年の東日本大震災の時にはパーク内ではどんな対応が行われたかもご紹介します。今後起きる可能性がある地震の情報や、ゲストとして災害に遭遇した場合の心構えなども紹介。自分でできる地震対策もぜひチェックしてみてください。
こんにちは!ディズニー大好きみーこです。
近年の日本では、地震、津波、台風、大雪、火山などニュースになるほど深刻な自然災害が多くなってきましたね。
今回は、いつもは楽しいディズニーリゾートで「もしも地震が起きてしまったらどうなるか?」をテーマに、記憶にも新しい東北大震災を教訓にしたディズニーの地震対策をご紹介します。
東北大震災では、キャストさんの神対応によってゲストの安全が保護されたことも話題になりました。
ディズニーでどのような災害が危険になるのか、自分でできる対策法などもまとめましたので、「もしもの時」に備えてチェックしておくと良いかもしれません。
・ディズニーで地震が起きたら:マニュアルを超えたキャストの神対応
・ディズニーで地震が起きたら:パークで地震に遭遇した時の心得&対策
・ディズニーで地震が起きたら:ディズニーは5万人分の災害グッズが用意されている
・ディズニーで地震が起きたら:海が近いディズニーでは津波対策は安全?
・ディズニーで地震が起きたら:今後注意しておきたい地震
・ディズニーで地震が起きたら:資金的対策も
ディズニーで地震が起きたら:東日本大震災のパークへの影響
東日本大震災当日の2011年3月11日、東北地方を中心に遠く離れたディズニーリゾートがある千葉県浦安市でも震度5強という地震が起き、大きな被害を受けました。
幸いディズニーリゾートのパーク内は、震災にも比較的強い安全なつくりになっているため、建物の崩壊やゲストのケガなど大きな被害はありませんでした。
しかし、浦安市自体は液状化現象が起きてしまったため、ディズニーリゾートの駐車場やパーク外では地面が水浸しに……。
浦安市全体も停電、断水などが起こり、パークでも一部のトイレが利用できなくなったため利用できるトイレに1時間以上並んだゲストもいたようですね。
また、電車やバスなども止まってしまい、帰宅困難者がパークで一夜を明かすという光景も。
比較的震災に強いディズニーリゾートですが、もしも地震が発生した場合パークではどのような対策が行われるのか過去の地震対策を事例に見ていきましょう!
ディズニーで地震が起きたら:マニュアルを超えたキャストの神対応
東日本大震災が発生したディズニーシーでは、エントランスの噴水の水が大きな地震の揺れで周囲に飛び散り、水上ショーを行なっていた船も激しく揺れパークはたちまちパニック状態となりました。
そんな恐怖と不安に包まれるゲストたちを救ったのは、今もなお「伝説の神対応」と語られるキャストとディズニーリゾートの素晴らしい行動だったのです……!
●冷静な対応と呼びかけ
地震直後、ディズニーはゲストの安全と建物の破損などを調べるために、ゲストとキャストを全員建物の外に避難させました。
その時、キャストは「大丈夫です!この建物は絶対に壊れません!皆さん落ち着いてください!」
「パークは安全です!頭を守ってその場に座ってお待ちください!」という言葉を投げかけ続けたそうです。
「ここは安全な場所」と思わせるキャストの心優しく冷静な指示に救われた方も多かったでしょう。
●ぬいぐるみを防災頭巾代わりに配布
余震が続く中、キャストは店頭に並んでいたダッフィーやシェリーメイのぬいぐるみを防災頭巾代わりにゲストに配布しました。
キャストは普段から行われるディズニーの防災訓練で、店内のものは緊急時に防災用品として提供するようにと指導されていたそうです。
●不安なゲストを励ます行動
余震におびえるゲストのために、キャスト自らその場を和ませるためにある行動を取っていたそうです。
あるキャストは、お土産袋を取り出し「皆さん!この絵の中に隠れミッキーがいるのですが、一緒に探してみましょう!」などとゲストの気を紛らわせていたそうですよ。
●防災食としてお土産用のお菓子を配布
だんだん夜に近づくにつれて、疲労も増し寒さも加わることでゲストの体力も限界に近づきます。
そんな時、キャストはお土産用のクッキーやチョコレートを防災食の代わりに配布していたそうです。
甘い食べ物は心を落ち着かせる効果もあるので、まさに心温まる気遣いですよね。
●禁断のバックヤードも解放
本来、裏事情が見えてしまうバックヤードはゲストに一切見せないディズニーですが、震災の時はゲストの安全を1番に考え「従業員専用通路」なども解放していたそうです。
また、帰宅困難となったゲストをアトラクションやレストランを解放して宿泊場所として提供していました。
ディズニーで地震が起きたら:パークで地震に遭遇した時の心得&対策
ディズニーで働くキャストは日常的に防災訓練を行っているため、震災時はゲストを安全に導いてくれます。
しかし、自分たちでも行える基本的な地震対策もあるので、万が一に備え心がけておきたいポイントをまとめました。
①まずは慌てないこと
震災に遭遇した時は、まずは慌てず落ち着くことが大事です。
パニックになってしまうと冷静にまわりを見れなくなってしまうので、慌てて避難しようと他人にケガをさせてしまったり、避難が遅れるなど二次災害を招く可能性もあるからです。
②高い建物に近づかない
高い建物はいつ崩壊するか分かりません。
ディズニーランドならば広いパレードルートに、ディズニーシーならばウォーターフロントパークなど建物が少ない広場へ避難しましょう。
③アトラクションで地震が起きた時は冷静に指示を待つ
もしもアトラクションに乗っている時に地震が発生した場合、アトラクションは緊急停止されます。
「早く降りなきゃ!」と慌ててしまうとケガに繋がってしまったり、アトラクション内で迷子になる危険性もあるのでキャストさんの指示が出るまで落ち着いて待機しておきましょう。
④キャストの現場対応を邪魔しない
大きな地震に遭遇してしまうと不安からキャストに質問攻めしたり、詰め寄ってしまうゲストもいるかもしれません。
キャストは個々でやるべき対応をしているので、邪魔するような行動は控えましょう。
⑤軽めの食べ物を用意しておく
大きな地震はいつ来るか誰にも分かりません。
ですが、普段からバックに飴やチョコレートなど軽く口にできる物を入れておくと、万が一の震災時に役立つはずですよ。
ディズニーで地震が起きたら:ディズニーは5万人分の災害グッズが用意されている
東日本大震災では、パーク内に滞在した約2万人のゲストに温かい大豆ひじきご飯が炊き出しとして配布されました。
実はディズニーには、災害対策のため約5万人分の帰宅困難者を想定した災害備蓄がストックされています。
大豆ひじきご飯をはじめ、白米や五目ご飯、水などの非常食やブランケットなどの防寒具も用意されているそうです。
もし大きな地震や災害が起きてしまっても、パークにいる限り食事や環境の安全性は確保されそうですね。
ディズニーで地震が起きたら:海が近いディズニーでは津波対策は安全?
地震による家屋の倒壊やライフラインの停止も気になりますが、海に面しているディズニーではやはり津波が一番心配ですよね。
ディズニーがある浦安市には、地震による津波や台風の高潮に備えて防波堤や水門が設置されています。
そのため、ディズニーリゾートは余程大きな地震でない限り津波の影響は少ないと言えるでしょう。
ディズニーで地震が起きたら:今後注意しておきたい地震
東京湾の奥地にあるディズニーリゾートは、東北大震災において津波の影響はありませんでした。
しかし、今後発生するかもしれない注意すべき地震があるようです。
●南海トラフ地震
最近よく耳にする南海トラフ地震ですが、千葉最南端でも11mほどの津波が予想されており、全国的に大津波が発生すると言われています。
ディズニーがある浦安市はそこまで大きい影響はないとされていますが、やはり海に面している地域なので油断は禁物でしょう。
●東京湾地震
ディズニーリゾートに津波の影響が心配される地震は東京湾地震です。
東京湾が震源地であれば、防波堤を超えて直接ディズニーリゾートまで津波が来る危険性があるからです。
東京湾地震が発生した場合は速やかに高い所へ避難しましょう。
ディズニーで地震が起きたら:資金的対策も
ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド社は、地震など自然災害対策として資金的対策も行っています。
地震等に対してのリスクに備えた資金を1,500億円確保しています。
地震の現場対応も素晴らしいですが、それをバックアップするための資金もしっかり確保しているところが安心できますね。
まとめ
ディズニーで起きた過去の地震から地震の予備対策をご紹介しました。
自然災害はいつどんな時に訪れるか分かりませんが、ディズニーは大きな災害でも安全性が高い場所ということが分かりましたね。
もしもの地震に備えて知識を知っておくだけで、自分だけでなく周りの人の安全も保護されるので日頃からチェックしておくことをおすすめします。
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