ディズニーキャストがガイドツアーで教えてくれた裏話!見え方が変わる!
みなさんはディズニーランド・ディズニーシーのガイドツアーに参加したことはありますか?プレミアムツアー参加経験のある筆者が、ディズニーキャストに教えてもらった裏話を、ちょっとだけご紹介しちゃいます。
こんにちは!ディズニーリゾートの世界観が大好きです。野良です。
昔、筆者はディズニーのガイドブックを読むのがとても好きでした。
そこに書いてあるアトラクションのストーリーやワゴンの説明が楽しかったのです。
(ネモ船長って、本で読んだら怖そうな人だったけど、ディズニーではこんな乗り物を作ってるんだな~)
(ビッグサンダー・マウンテンって鉱山だったのかー)
と、小説を読むようなワクワク感があったのを今でも覚えています。
ディズニーが他の遊園地と大きく違う点は、その世界観づくりですよね。
道にある植物や建物の小さな傷にいたるまで、ひとつひとつにストーリーをしのばせる徹底っぷりは見事の一言。
しかし、あまりに細かすぎる(笑)
その設定ゆえ、専門家に聞かなければ知らないままで終わってしまうスポットが多数あるのも真実です。
そんなゲストのために用意されているのが「ガイドツアー」。
今はなき「プレミアムガイドツアー」に参加した筆者が教えてもらったことを、一部だけこっそりご紹介していきますね。
ディズニーガイドツアー/プレミアムガイドツアーとは?
2017年現在、個人で申し込むプレミアムガイドツアーは廃止されてしまいましたが、団体でディズニーの説明を聞くことができる「ガイドツアー」は今も申し込むことができます。
東京ディズニーランドでは「ようこそ! 夢と魔法の王国へ」、東京ディズニーシーでは「ようこそ! 冒険とイマジネーションの海へ」というプログラムが用意されており、同じ時刻に申し込んだ人たちとグループで、ガイドさんの説明を聞きながら1時間半の時間を過ごします。
価格は中学生以上が2,500円、小学6年生までが1,000円です。3歳以下は無料。
ぬいぐるみやTシャツと同じ値段だと思えば、手が出しやすいお値段ですよね。
ちなみに、なくなったプレミアムガイドツアーは1人の値段ではなく、1グループ21,600円でした。
ガイドツアーのほうがだんぜんお得です!
基本的に事前予約が必要ですが、当日枠が空いていれば、
①ディズニーランドならメインストリート・ハウスのガイドツアーカウンター
②ディズニーシーならゲストリレーションのガイドツアーカウンター
にて申し込みができます。
このガイドツアーの中でアトラクションに乗ったり、ショーを観たり、キャラクターグリーティングをしたりといった体験はできません。
アトラクションやショーなどを目的に来園している方には物足りないかもしれません。
それでも個人的には、このお値段なら絶対に行ったほうが良いツアーだと思います。
ディズニーファンでも、遠方から時折来るくらいの人でも、見たことのないディズニーを「うわー!」と目を輝かせながら楽しめるはずだから!
キャストの裏話:ディズニーランド編
ここからお話しするのは、プレミアムガイドツアーで筆者がディズニーキャストさんから実際に聞いたお話です。
数年前のことなので、多少古い情報があるかもしれませんが、そこはご容赦を。
◆まずはツアーを予約
筆者たちは「ディズニーランドホテル」に宿泊していたので、事前予約でツアー参加を決めることができました。
ツアー当日、メインストリート・ハウスのガイドツアーカウンターで打ち合わせを済ませます。
聞かれたのは以下の点。
・ツアーの際、どんなポイントを重要視するか?
・ツアー開始時間の確認
プレミアムガイドツアーはグループツアーではないので、申し込んだ人の希望に沿って約2時間のプランを組み立ててくれるのです。
筆者たちが希望したのは
・隠れミッキーが見たい
・写真スポットを回りたい
・アトラクションにたくさん乗りたい。アトラクションごとの説明も聞きたい
・ワゴンでごはんが食べたい(特にこれ、というものは事前にリストアップしておきました)
さて、これでどんなプランを立ててくれるかはツアー本番のお楽しみ!
時間が来るまでパークで遊び、時間少し前にメインストリート・ハウスに戻ってガイドさんと合流します。
◆さあ、いざツアーへ!
その日担当してくれたのは男性のガイドさん。
「男性のガイドは10人いるかいないかくらいでレアなんですよ~」とおっしゃっていました。
希望したことを全て満たしながら、ランドをぐるりと1周するようなイメージでツアーのルート説明を受け、出発。
まずはワールドバザールからです。
①ミニーと一緒に座っているのは……
入ってすぐ、ミッキーと手をつないでいるのはウォルト・ディズニー。
では、ミニーと一緒にベンチに座っているのは誰?
「答えはウォルトの兄、ロイ・ディズニーです。彼はウォルトを助けて会計業務などを請け負っていたそうです。よき理解者だったんですよ」
②ワールドバザール
ワールドバザールで教えてもらったのは、頭上にある窓に書いてある文字。
普段目につかないところにもストーリーがあるんですね。
印象に残っているのは、窓に「オリエンタルランド」の社名がある、ということ。
「ディズニーランド広しといえど、社名が描いてあるのは僕が覚えている限りここだけです」とのこと。
良ければれば探してみてくださいね☆
また、看板にも隠れミッキーが!
ショーウィンドウの前で急に立ち止まり、
「ではここで問題です。この中に隠れミッキーがいます。どれでしょう?」
これはガイドツアー中、幾度もありました(笑)
言われなければ気付かないところにたくさん散らばっているんですね~
③ビッグサンダー・マウンテン
ビッグサンダー・マウンテンは、廃坑になった山を無人の列車が駆け回っている、というホラーチックなもの。
「ほら、見てください。みなさんが乗るライドには先頭車両に運転席がありますが、誰もいません」
「……ホントだ!?」
「乗り込んで少しすると、人の声が聞こえます。そのほかにもこのアトラクションには4種類の動物が登場します。一緒に数えていきましょう」
「はーい!」
2人乗りのアトラクションではガイドさんと一緒に座ることになるのですが、こんなふうに逐一アトラクションを解説してもらいながら体験できました。
まあ、筆者はこの後絶叫の連続でガイドさんの話が半分も耳に入ってこなかったのですが……。
涙目でバーを握る筆者の横で、ガイドさんはどこまでものんびりと
「あれがオポッサムです~」
「もうすぐコヨーテが見えますよ。あっほらアレです」
「あそこに金脈があります。見えますか?」
と指さしてくれていました。
④バズ・ライトイヤーのアストロブラスター
「よし、勝負しましょうか」
と提案したガイドさん。
我々、
「乗った! 誰が一番高得点を出せるか勝負だ!」
「ギッタギタにしたるで!」と腕まくりをして列に並びます。
並んでいる最中、
「あのー、高得点ポイントとか教えてもらえます?」
と姑息な調査を行う我々。
にこやかに応じて下さるガイドさん。
「コツは一度当たったら下手にブラスターを動かさず、連続で引き金を引き続けることです!」
その後コツとポイントを意識してみんなで頑張りましたが、ガイドさんは異様に強く……
「あれ? ひい、ふう、みい……ケタが違う!?」
「初めて見たぞ、こんな点数!?」
「みなさん何点でした?」
「よ、よんまんてん……」
「ごせんてん……」
「(苦笑)僕は毎日乗ってますから、そりゃうまくなりますよ。気を落とさないで!」
「ぐ、ぐぬう」
プレミアムツアーはなくなってしまったので、あの時のキャストさんに再戦を申し込むことはできませんが、腕を磨いて出直したかったです。
⑤プーさんのハニーハント
「並び列の絵本はところどころ誤字があるんです」
「え~? ディズニーったら校閲も入れてないの~?」
「いえいえ、わざとなんです。これはクリストファー・ロビンが書いたので、幼い子供のような文字のつづりまちがいがあるんですよ。アトラクション内で出てくるモンスター、ズオウとヒイタチも「ゾウとイタチ」のミススペルです」
知らなんだ……。
そう言われてみれば、中学生レベルの英語力でも分かるミスがいくつも見つかります。
「僕はプーさんすごく好きなんです。原作、読んだことありますか?」
「あります、あります! ディズニーと結構、空気感違いますよね」
「そうなんですよ。終わり方がまたよくって。僕は好きなんです」
「もうここには来ないよ、ってクリストファー・ロビンがプーに別れを告げるんでしたっけ。トイ・ストーリーでもアンディが玩具離れをしたように、子供が子供の遊びから遠ざかる瞬間ってなんだか胸に刺さります」
「すごくよく分かります。でも僕、そこが好きなんですよ。というより、プーに関しては正直ディズニーアニメーションより原作派ですね。原作、アニメーションみたいにぬくぬくした空気じゃない(笑)」
「んん、それは確かに。みんなけっこう淡々としてますよね」
……これはガイドツアーだけに限らず、映画の原作を知っているとキャストさんとたまに語れることがあります。
筆者はこれまでショップキャストさんやワゴンのキャストさんなどとお話をしたことがありますが、好きな作品のお話で盛り上がれるとお互い楽しいですよ!
キャストの裏話:ディズニーシー編
さて、今度はディズニーシー。
こちらも同じくゲストリレーションでガイドさんと合流し、ツアーの流れを確認します。
◆今度のガイドは女性のキャストさん
今回のガイドさんは、お姉さん。
はからずも男性・女性両方のコスチュームを見ることができて得した気分です。
①タワー・オブ・テラー
友人たっての希望で並ぶことになりましたが、本当は筆者は落下系のアトラクションが大嫌いです。
好き嫌いの問題ではなく、命の危険を感じるレベルで無理です。
が、ここでゴネて残ると言えばガイドさんが困った顔をするのが容易に想像できたので、半泣きで並ぶことに……
「タワー・オブ・テラーにはいくつかの部屋があるんですよ。仮面の部屋、剣の部屋……」
「あの~」
「あ、はい」
「……タワーオブテラーが怖くなくなる方法なんてないですよね?」
「ありますよ」
「あるの!?」
「ふふ。どうしても無理な方は、天井と顔が平行になるくらい上を向くのがコツです。このアトラクションはお部屋ごと落ちるしくみなので、上さえ向いていれば視界に映る風景が変わらないので、落ちている感覚が一切なくなります。写真写りだけすごく悪くなるのが欠点ですが、カメラのポイントをお教えするので、その時だけ前を向きましょう!」
実際にやってみましたが、本当に浮遊感一切感じませんでした。
びっくりです。
周囲が叫んでいる中、自分だけ静止しているような感覚でした。
これは筆者がガイドツアーで得た一番貴重な情報です。
ちなみに、降車後のショップは、もともとホテルハイタワーのプールだったそうです。
商品棚が表彰台になっていたり、床にプールのフチがあったりとその名残を見ることができますよ。
②レイジングスピリッツ
正面に流れる滝の上の方に隠れミッキーがいます。
また、レイジングスピリッツは乗るときに、ガイドさんが帽子を外しながら、
「他のアトラクションはピンで固定するだけでいいんですけど、ここだけは外すようになってるんですよ~」
とおっしゃっていました。
思いっきり回転しますもんね。
③インディ・ジョーンズ・アドベンチャー
「いつも思っていたんですが、なんでこここんなにガイコツがあるんですか?」
「あれは生贄にされた人たちです」
「ンッ!?」
「並んでいる途中に壁画がありますよね。あれは並び列に添ってみていくとストーリーになっているんですよ。あとあのイラストはこの後アトラクションで登場しますので、覚えていてくださいね。あとあの壁のはがれているところ、隠れミッキーです」
「ほんとだー!」
会話だけじゃ何が何だか分からないでしょうが(笑)、とにかく並んでいる時壁の絵をご覧あれ。
アトラクションで私たちが体験する神殿の仕掛けが書いてありますよ!
また、ライドに乗ってからも
「あれは生命の泉ではありません。本物の泉は序盤の……あれです! 壁に青い揺らめきがあったのが見えましたか?」
「えっ最初に出てくるんだ! 知らなかった!」
「そうです。車が走り始めてすぐに出てくるので、見逃す人が多いんです。アトラクションの中で目立っている青い光を発する穴は魂の井戸といいます」
間違いなく、今まで乗ったインディジョーンズの中で一番楽しかったです。
アトラクションの中でも細かいストーリーがたくさん隠されているんです。
気付かず乗っていた時とはまるで違う景色を見ているようでした。
④トイ・ストーリー・マニア!
ディズニーランドと同じく、キャストのお姉さんはとても強かったです。
隣で「高得点が出てきますから撃ってくださいね!」と予告までしてくれたのですが撃ち抜けず。
キャストのお姉さんは冷静に得点を重ね、なんと当日最高点をたたき出していました。
「毎日乗っていますからうまくもなりますよ~」
と微笑んでいたのですが、
「あれ?このセリフ、ランドでも聞いたような。」
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今はないプレミアムツアーの空気感、少しでも伝わったことかと思います。
ディズニーの世界観の作りこみのスゴさは、ツアーを受けてこそ肌身にしみてわかります。
みなさんもぜひ!参加を検討してみてください。
普段見ているパークの風景ががらりと変わりますよ♪
キャステルの記事に テーマパークの最新情報をお届けします |