ディズニーキャストの裏話!守るべきディズニールックとは?
最高のおもてなしをするためにディズニーキャスト全員が求められるディズニールック。ディズニーの夢を届ける東京ディズニーリゾートのキャストならではの身だしなみのお約束のことです。今後キャストを目指す方にもぜひ知っていてほしい情報をご紹介。
こんにちは!元ディズニーキャストのMOCHiiです。
小さい頃からディズニーが大好きで気が付いたらキャストにまでなっていました。
東京ディズニーリゾートでは、年齢や性別に関わらず、すべてのゲストをVIPとしてお迎えするために、誰からも好感を持たれるような身だしなみを心がけています。
入り口でまず出会うワールドバザールキャストや、アトラクションで案内や誘導をしてくれるアトラクションキャスト、また、普段遊んでいるときには出会うことのない非接客のキャストに至るまで、すべてのキャストが心がけなければならない大切な約束事です。
今回は、そんな約束事、ディズニールックについてご紹介したいと思います。
・ディズニー男性キャストのガイドライン:とにかく清潔、さわやかに!
・ディズニー女性キャストのガイドライン:適度なオシャレでおもてなしを
・全ディズニーキャスト共通ガイドライン
・コスチュームに合っていれば…とは?
ディズニールックとは?
ディズニーキャストは日々最高のおもてなしを心がけていますが、その際に重要なことのひとつが「ディズニールック」です。
実は、この「ディズニールック」はディズニーの創立者ウォルト・ディズニーの言葉に基づいて定められたことなんですよ!
その言葉は、
「ディズニーランドを真の魔法の王国に、今、そして将来ここを訪れる何百人ものゲストが心から楽しめる場所にするのは、みなさん自身なのです。」
というものです。
ディズニールックのおおまかなガイドラインは決められていますが、実はキャストひとりひとりがディズニーキャストとしてふさわしい身だしなみかどうかを自分自身で考えます。
もちろん、ゲストから見える場所で働くキャストだけでなく、ゲストと出会うことのないような裏方仕事のキャストまで全員です!
一番大切なことは、「自分が好きだから」ではなく「相手がどう感じるか」であるとのこと。
さすがディズニーといった感じですね!
では、そのディズニールックのガイドラインについてご紹介しましょう。
ディズニー男性キャストのガイドライン:とにかく清潔、さわやかに!
まずは項目の少ない男性キャストのガイドラインからご紹介します。
◆ヘアスタイル
とにかく清潔感のあるヘアスタイルを心がけてください!
顔の表情がよく見えるように前髪は短く、サイドの髪は耳にかかってはいけません。
襟足も同様にシャツにかかってはいけません。
そして最低1cm以上の長さは必要です。
つまり、ロン毛やツーブロック、坊主頭などは禁止ということです。
たしかに、ディズニーキャストにそんな髪型のお兄さん見たことありませんよね…
◆ひげ、ピアス、イヤリング
こちらは残念ながらすべてNGとなっています。
ただ、本場アメリカのディズニーランドでは60年ぶりに2012年に男性のひげ解禁となりました!
なぜ60年前はOKだったかというと、ウォルト・ディズニー自身がひげを蓄えている方でしたので。
いずれ東京ディズニーリゾートでもひげを解禁する日が来るのかも…?
◆指輪
小型でシンプルなものや結婚指輪に限り、片手にひとつずつまでOKです。
ディズニー女性キャストのガイドライン:適度なオシャレでおもてなしを
次は、女性特有のディズニーキャストのガイドラインについてです。
実は、かなり細かくあるのでさらっとご紹介します!
◆ヘアスタイル
女性の場合も第一は清潔感です。
男性同様、前髪は顔にかからないようにしなければなりません。
切らなくてもピンで留められればOKですよ!
あと長い髪の人は要注意です!
・無造作に束ねたスタイル
・サイドのほつれ髪(いわゆる触角と呼ばれるもの)
・ネームタグが隠れてしまうスタイル
・髪をまとめる際は耳の高さまで(ポニーテールNG)
これらに注意すれば、パーマをかけたり、アレンジしたりするのはOKです。
手の込んだ編み込みアレンジのかわいいキャストさんもよくいらっしゃいますよ。
◆髪留め
アクセサリーとしての使用はNG。あくまでも髪を留める、まとめることに使います。
シンプルなデザインで飾りのないもの。
黒、茶、べっ甲色、金属のものなどはOKです。
◆指輪
小さく、シンプルで上品なものであれば、片手にひとつずつまでOKです。
結婚指輪と婚約指輪なら重ねてつけるのもOK!
男性より1つだけ多く指輪を付けられるのは女性キャストの特権です。
◆爪、マニキュア
爪は指の先端より3mmを超えるのはNG。まるで飲食店並みです。
ちょっと厳しいと感じるかもしれませんが、小さなお子様との触れ合いもあるので、とても大事なことなんですよ。
マニキュアやネイルは肌の色に近ければOKです。
パールやラメ、デザインやポイントがあるものはNGとなります。
◆メイク
いわゆるナチュラルメイクであればOKです。
◆ピアス、イヤリング
女性のみ着用OK(直径2cm 以内)です。
ただし、左右対称で控えめシンプルなものに限られます。
輪っかタイプや揺れるタイプのものはNGです。
だいたい耳たぶの中に収まっていればセーフと考えるのがわかりやすいようです。
全ディズニーキャスト共通ガイドライン
ディズニールック、最後は男女問わず全キャスト共通のガイドラインです。
コスチュームに合っているかが重要になってきます。
◆靴
基本的に黒の紐付き革靴や安全靴となります。
そんな靴持ってない…という方も安心してください!入社後に買える場所がちゃんとありますよ。
一昔前は靴もコスチュームの一部として様々でしたが、今はほぼ統一されブーツカバーで補っています。
◆時計
基本的にコスチュームに合っていて、シンプルなものとなります。
金属製や、黒、茶、紺などが無難です。
文字盤時計を推奨していますのでこれから準備される方はご注意を!理由は後ほど。
◆メガネ、サングラス
フレームはシンプルで黒、茶、金属製など。
サングラスは相手から目が見えるもののみOKです。
つまり、ミラー加工やレンズが濃いものはNGとなっています。
どうしても威圧感や怖い印象を与えてしまうので、かなり上級者アイテムに感じています。
◆ヘアカラー
日本ヘアカラー協会が示すレベル8(6)までOK。
簡単にいうと、茶色いなって思う人がいた時点でアウトです。
どうしてもディズニーリゾートの立地上、潮風に吹かれることが多く髪が痛んでいきます。
すると、染めていなくても人によってはかなり茶色くなってしまい、定期的に黒染めしている方も少なくありません。
染めた髪と地毛のムラや痛んでムラになった場合、また白髪が目立っている場合にもお手入れし一定の色を保たなければなりません。
コスチュームに合っていれば…とは?
ガイドラインに登場する、「コスチュームに合っていれば」という表現。
ちょっと難しいですよね?
一番わかりやすい腕時計で例えてみます。
腕時計は大きくわけると、文字盤かデジタルかの2択です。
購入するなら文字盤をといったのは、文字盤ならどこでも使えるからです。
ではデジタルはというと…?
ディズニーランドではトゥモローランド、ディズニーシーではポートディスカバリーでなら使っても良いと言われています。
なぜなら、トゥモローランドもポートディスカバリーも未来の世界だからです!
もし西部開拓時代のウエスタンランドや、中央アメリカのジャングルロストリバーデルタにデジタル時計なんて近未来なものをチラつかせたキャストがいたら、なんだか変な感じがしますよね?
こういった世界観のことをテーマショーと言い、テーマショーを守ることはディズニーキャストとしては絶対なんです!
テーマショーに合ったコスチュームを着ているキャストは、原則そのエリアから出ることはできません。
その場に違和感を覚えるキャストは存在しない。
そこにもディズニーのこだわりとおもてなしの心が見えると思いますよ。
まとめ
ディズニーキャストが求められる「ディズニールック」の紹介、いかがでしたでしょうか?
ディズニーリゾートで働く従業員数は2万人を超えています。
そのひとりひとりが同じガイドラインをもとにディズニーらしさを考え、日々研鑽しています。
この人ディズニーキャストっぽい!って思うキャストに出会ったとき、そう伝えてあげてください!
ディズニールックを守り考えることは、ゲストに夢や希望、感動を届けたいと心から思っている気持ちのあらわれです。
ディズニーにご来園の際には、ぜひキャストのことも見てみてくださいね。
また新たな楽しみ方や発見があると思います!
ディズニーキャストを目指している方は、ぜひ頭の片隅にでも置いておいてください。
キャスト登録会や面接会では、服装髪型なんでもOKなのでご心配なく。
筆者も当時、サンダルで面接に行った記憶があります。
大事なことはなぜキャストになりたいのか、キャストになってどうしたいかです。
ちゃんと言葉にすれば伝わるはずなので、頑張ってください!
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