リメンバーミーに登場する「死者の日(ディア・デ・ロス・ムエルトス)」ってどんな日?メキシコでの伝統的な祝い方を紹介
2025年秋のディズニーシーでは、9月17日(水)〜11月2日(日)の期間、ピクサー映画『リメンバー・ミー』の世界観をテーマにしたイベント「ラソス・デ・ラ・ファミリア」が初めて開催されます。そこで「ラソス・デ・ラ・ファミリア」のモチーフになっている「死者の日(ディア・デ・ロス・ムエルトス)」について調査!本場メキシコでどのように祝われているのかをご紹介します。
こんにちは。ディズニーリゾート大好き4歳と6歳の2児のママTommyです。
今回は、ピクサー映画『リメンバー・ミー』に登場する「死者の日(ディア・デ・ロス・ムエルトス)」を徹底調査!
死者の日は、2025年のハロウィンシーズンにディズニーシーで初開催されるリメンバーミーイベント「ラソス・デ・ラ・ファミリア」がメインモチーフにしていることでも、今話題になっているトピックです。
メキシコで「死者の日」がどのように祝われているのか、文化的な背景まで知っていれば、更に「ラソス・デ・ラ・ファミリア」を楽しめること間違いなし!
ぜひチェックしてみてくださいね♪
「死者の日(ディア・デ・ロス・ムエルトス)」とは?
死者の日とは、スペイン語で「ディア・デ・ロス・ムエルトス」と言い、死者を偲び感謝し、生きる喜びを分かち合うお祭りのこと。
基本的に、毎年11月1日と2日にメキシコや一部のラテンアメリカの国でお祝いされています。
映画『リメンバー・ミー』の舞台となったメキシコの農村地帯や先住民のあいだでは、10月31日〜11月1日は子どもの魂を迎えるための日、11月1日〜2日は大人の魂を迎える日とされていることもあるようです。
死者の日は国の祝日で、学校や職場もほとんどの人がお休みになりますよ!
◆死者の日には何をする?
死者の日に何をするかは、日本でいうお盆を思い浮かべるとイメージしやすいです。
亡くなった人たちの魂がこの世に戻ってくるので、家に祭壇を設けて飾り付けをしたり、お墓を飾り付けたりして先祖の魂が戻ってくる準備をします。
先ほどご紹介したように子どもの魂と大人の魂を迎える日で日が分けられている地域では、子どもの魂を迎える日にはチョコレートなどのお菓子がお供えされ、大人の魂を迎える日にはメキシコ特産の蒸留酒であるメスカルなどお酒などがお供えされるそうですよ。
メキシコの死者の日は、厳かに祝うというよりは、楽しく明るくお祝いするのが大きな特徴です。
死は怖いものではなく、死者と楽しく笑ってお祝いしようという気持ちが大切にされているのです。
マリーゴールドと死者の日の関係
映画『リメンバーミー』に登場する死者の日の描写で印象的なのが、マリーゴールドの花だと思います。
マリーゴールドは死者の日の1番大切な花とされていて、「死者を導く」役割を担っています。
そんな重要な役割をマリーゴールドが担うのはなぜなのでしょうか?
その理由は、マリーゴールドに無数の花びらがあることに由来します。
先住民の言語である古典ナワトル語で「一つの花の中に20の花がある」という意味があり、太陽の色と熱が込もっていると信じられてきました。
また、マリーゴールドは香りが強いため、マリーゴールドの花びらを祭壇やお墓の前に並べておけば、この強い香りと色を辿って先祖の魂が道に迷うことなく家族の元とへ戻ってくるとされているのですよ◎
同じように先祖の魂が道に迷わないようにという理由から、キャンドルやコパルと呼ばれるお香も一緒に焚かれます。
祭壇(オフレンダ)に飾られるものたち
映画『リメンバー・ミー』では、祭壇に写真が飾られていない人は家族の元へ帰れないと説明されていて、人々は先祖の写真やお供えをたくさん飾っていましたね。
この祭壇は、「オフレンダ」と呼ばれています。
オフレンダには、先祖の写真のほかにも様々なものが飾られます。
「ラソス・デ・ラ・ファミリア」では祭壇(オフレンダ)をモチーフにしたデコレーションも設置されるということで、本場メキシコでどのようなものが祭壇に飾られるのかを調査してみました!
大事なのは火・地・風・水の4元素とされているそうですよ♪
マリーゴールド
祭壇には、マリーゴールドの花をたっぷりと飾りつけます。
パペルピカド
パペルピカドはスペイン語で「穴の開けられた紙」という意味で、メキシコの伝統的な切り絵です。
死者の日に飾られるものは頭蓋骨のデザインが多く、パペルピカドは風を表していると言われています。
カラべリタ
カラベラ(どくろ)を模した置物で、祭壇の至るところに飾られます。
多くのものは着色や装飾が施された砂糖菓子であることが多いです。
キャンドル
キャンドルの灯は「光」とされ、信仰や希望を意味すると同時に、死者の魂の道を照らす役割を果たします。
また、4元素のうちの火の役割も担っています。
水
グラスに注いだお水は、長い道のりを経て戻ってきた先祖たちの喉の渇きを癒すためのもの。
4元素のうちの水の役割を果たしています。
塩とお香
死者の魂が安全に戻ってこられるようにその場を浄化して清めるとされています。
パン・デ・ムエルト
スペイン語で死者のパンを意味しています。
おもてなしの精神と大地の恵みを表していて、4元素のうち地の役割を果たしています。
パンの形は、頭蓋骨や骨を模したものになっています。
飲食物
先祖が生前好きだった食べ物や飲み物をお供えして、おもてなしをします。
死者の魂は飲食物の匂いを楽しめると信じられていて、生きる人々と再開できる喜びを共有するツールとして考えられています。
祭壇(オフレンダ)には、伝統的な意味のあるものが飾られるだけでなく、それぞれ亡くなった人々が好きだったものなど故人を偲ぶ思い出のものなども飾られ、いつまでも亡くなった人を大切に想う気持ちを家族みんなで共有することができるのです。
カラベラと死者の日の関係
「ラソス・デ・ラ・ファミリア」では、カラベラ風のお面として使えるリーフレットが配布されます。
カラベラとは、スペイン語で「頭蓋骨」という意味。
死者の日の象徴的な存在で、鮮やかな色で塗られ、額には亡くなった人の名前が模様とともに記され、祭壇などに飾られます。
メキシコでは骸骨は魂の器で、死は輪廻転生における再生の始まりだと考えられています。
そのため、カラフルに彩られたカラベラ(頭蓋骨)は再生の象徴ともされていて、縁起が良く、悪いものを寄せ付けないと信じられているのです。
また、メキシコでは格差や政治腐敗が絶えないため「死ねばみんな同じ骸骨になる」という皮肉も込められているようですよ!
メキシコには死者も生きているという考え方があり、骸骨のアイテムが多く存在し、多くの人々から愛されています。
メキシコの伝統料理タマーレ
「ラソス・デ・ラ・ファミリア」では、スペシャルメニューの販売もあります。
それに関連して、映画『リメンバー・ミー』の家族での食事のシーンで、おばあちゃんがミゲルに取り分けてくれるタマーレについて調べてみました。
タマーレとは、どのような食べ物なのでしょうか?
タマーレは、メキシコをはじめ中央アメリカや南アメリカの伝統的な料理で、とうもろこしをすりつぶし、ラードと合わせて小ネタ生地(マサ)をとうもろこしの葉やバナナの葉に包んで蒸したものです。
メキシコではお祭りの時の食べ物とされていて、死者の日にも作られます。
タマーレの中身はお肉が一般的とされていますが、魚やかぼちゃ、パイナップル、ピーナッツなど様々なものが使われます。
2025年の「ラソス・デ・ラ・ファミリア」のスペシャルメニューにタマーレはラインナップしていないのですが、いつかディズニーシーでもタマーレをイメージしたメニューが発売される日が来るかもしれないですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本の「お盆」に似た部分のある死者の日は、先祖と生きている家族との時間を大切にする素敵なメキシコの伝統文化です。
ぜひ、ディズニーシーでこの温かく楽しい死者の日を楽しんでみてくださいね♪
▼死者の日をモチーフにしたリメンバーミーイベントの詳細はこちら!
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