ピーターパンが大人にならない理由は?大人になれない!?意外と知らないピーターパンの物語を徹底解説!
ディズニーの不朽の名作『ピーター・パン』。東京ディズニーリゾートにもアトラクションがあり、おおまかなストーリーは知っているよ!という方も多いと思います。しかし、ピーターパンが大人にならない理由を知ってる方は意外と少ないのではないでしょうか?今回は、『ピーター・パン』の物語を徹底解説し、最後にはピーター・パンにまつわる面白い都市伝説もご紹介します♪
こんにちは!
アンダー・ザ・シーに住むのが夢、るんにゃんです。
ディズニーシーのファンタジースプリングスにピーターパンが主役のエリアとアトラクションができたことで、大きな注目を集めている『ピーター・パン』の物語。
今回は「どうしてピーターパンは大人にならないの?」「ネバーランドでは年をとらないって本当?」といった、『ピーター・パン』の物語に関する疑問にお答えしていきます。
原作となっている戯曲『ピーター・パン:大人にならない少年』や、小説『ピーター・パンとウェンディ』での設定も交えながら解説していきますよ!
・ピーターパンが大人にならない理由②:大人になりたくないから?
・ネバーランドでは年を取らない?
・【都市伝説】ネバーランドに大人がいないのはピーターパンが原因!?
・フック船長とミスタースミーが大人なのにネバーランドにいる理由は?
ピーターパンが大人にならない理由①:家に帰れないから?
皆さんもご存じの通り、ピーターパンは「永遠の少年」で、大人になることがありません。
ちなみに、ディズニーでは12歳という設定になっていますよ。
では、どうしてピーターパンは大人にならないのでしょうか?
ディズニー映画の原作となった物語を作ったのは、イギリスのサー・ジェームズ・マシュー・バリーです。
ピーターパンは、彼の書いた『小さな白い鳥』という物語に初めて登場し、その後たくさんの作品に登場することになりました。
このような経緯があるため、ピーターパンの物語は1つだけというわけではないんです!
今回は、ピーターパンが大人にならない理由がとっても分かりやすい、彼が誕生した『小さな白い鳥』という物語の中でのピーターパンを取り上げて解説しますね。
まず『小さな白い鳥』では、人間の子どもは生まれる前は小鳥という設定になっています。
ピーターパンも人間の子どもとして誕生しましたが、生後1週間後に「自分はまだ小鳥だ」と勘違いしてしまい、窓から飛び立ち、近くのケンジントン公園(ロンドン)にある小鳥たちが住む島へと戻ってしまうんです…。
しかし、既に人間として生を受けていたピーターパンは、小鳥でもなければ、人間でもない、不安定な存在でした。
小鳥と一緒には暮らせないピーターパンは、妖精たちと暮らすようになりました。
その後、家に帰りたくなったピーターパンは、妖精たちの力を借りて家の窓まで飛んで行き、様子を伺ったところ、ピーターパンを失って悲しむ母親の姿を目にしました。
まだ人間に戻る決心ができていなかったピーターパンは、また公園へと戻ってしまうのですが、今度こそと決心をし、もう一度、生まれた家へと向かいます。
しかし、二度目の来訪時、家の窓は閉ざされており、家の中で母親が赤ん坊を抱いているところを目にします。
家に帰れないと知ったピーターパンは、また公園へと戻っていくのでした…。
おおまかですが、『小さな白い鳥』でのピーターパンは、このような物語となっています。
今では「大人になれない/なりたくない少年」として知られるピーターパンですが、最初は「人間の子どもでいられなかった」というキャラクターだったんですね。
ピーターパンが大人にならない理由②:大人になりたくないから?
ピーターパンの物語が確立したのは、おおよそ戯曲『ピーター・パン:大人にならない少年』と、小説『ピーター・パンとウェンディ』からではないでしょうか。
ディズニー映画の『ピーター・パン』も、これらの作品を原作にしていると言われています。
『ピーター・パンとウェンディ』で、ピーターパンはウェンディに年齢のことを聞かれますが「知らない」「でもまだ若い」と答えます。
そして「生まれたその日に逃げ出した」「パパとママが、僕が大人になったら何になってほしい、なんてことを話しているのを聞いたから」「大人になりたくない」「いつまでも小さな男の子のままで、楽しくやる」と言いました。
このことから、ピーターパンは「大人になれない」というより「大人になりたくない」ということが分かりますね。
また、ロストボーイズ(=迷子たち)について、ピーターパンは「乳母車から落ちてしまって、7日の間に這い上がれないとネバーランドに連れていかれる」「女の子は賢いから乳母車から落ちない」と言っています。
ピーターパンがどのようにネバーランドに辿り着いたのかについて、一説には「乳母車から落ちてしまったところをティンカーベルに見つけられ、ネバーランドに連れて行ってもらった」とも言われていますね。
ネバーランドでは年を取らない?
ここまでで、ピーターパンは「大人になりたくない、永遠の少年」ということが分かりましたね。
続いては、ピーター・パンやロストボーイズたちが暮らしている「ネバーランド」について考えてみましょう。
原作に登場するロストボーイズたちは、乳母車から落ちてしまったからネバーランドに連れていかれたとピーターパンが言っています。
しかし、ピーターパンもロストボーイズも、おおよそ10歳前後の姿をしていますから、乳母車から落ちてしまった時よりも成長していることが伺えますね。
ということは、
①ネバーランドは「年を取らない」のではなく「大人にならない=少年のまま成長しない」世界
②現実世界とネバーランドでは時間の流れ方が大きく違い、ネバーランドでは時間の流れがゆっくり
という2つの可能性が考えられますね。
しかし、ディズニー映画『ピーター・パン2』では、ピーター・パンとロストボーイズは全く変わらない姿で引き続き登場しますが、ウェンディは大人になり、彼女の娘が登場します。
(ちなみに、原作ではロストボーイズたちはネバーランドを去り、ダーリング家の養子となって大人へと成長していきますよ。)
このことから、ネバーランドでは時間の流れがゆっくりだから大人にならない、という説ですと、『ピーター・パン2』の物語に繋がりませんよね。
ちなみに、ディズニー映画ではロストボーイズたちも、ピーターパンと同じく「大人になりたくない」と思っています。
ネバーランドで大人に成長しない理由は、「大人になりたくない」と思う気持ちがポイントとなっているのかもしれませんね。
【都市伝説】ネバーランドに大人がいないのはピーターパンが原因!?
ネバーランドに大人がいないのは、大人に成長してしまった者をピーターパンが間引いているから、という都市伝説をご存じですか?
原作の小説で、そのように読み取れる文章があることから広まった都市伝説ですが、真偽のほどは分かりません。
フック船長とミスタースミーが大人なのにネバーランドにいる理由は?
最後に、ピーターパンの敵役として登場するフック船長、そしてフック船長の部下であるミスター・スミーについて考えてみましょう!
フック船長とミスター・スミーは「大人」ですが、なぜネバーランドにいるのでしょうか?
まず、ネバーランドへの行き方は「“右側の星”に向かって朝まで飛ぶこと」です!
そして、とっても大切な飛ぶ方法ですが、妖精の粉(ピクシーダスト)と信じる心が必要なんですよね。
このことから、ネバーランドは決して「子どもしか行けない場所」という訳ではなさそうです。
では、なぜ「ネバーランドには大人がいない」と思われているのでしょうか?
原作では、妖精は「赤ちゃんが微笑むと生まれ」て、子どもが妖精がいることを信じなくなると「死んでしまう」設定になっています。
大人になって「妖精なんていない」「空なんて飛べるわけがない」と思うようになってしまう=子ども心を忘れてしまうことで、ネバーランドに行けなくなるから、ネバーランドに大人がいない、と思われているのではないでしょうか?
では、フック船長とミスター・スミーは、なぜネバーランドに行けたのでしょう。
ディズニー映画や原作でハッキリとした言及はありませんが、フック船長もミスター・スミーも「子ども心」を失っていない大人、ということなのではないでしょうか?
ちなみに、ティンカーベルとピーターパンが出会う前を描いたディズニー作品『ティンカー・ベルとネバーランドの海賊船』では、若かりし頃のフック船長が描かれています。
本作では、若かりし頃のフック船長(当時はジェームズと名乗っています)が、妖精・ザリーナを騙し、ザリーナを海賊へと引き入れています。
本来、妖精の言葉は鈴の音のようにしか聞こえず、妖精と会話することは困難です。
しかし、フック船長は妖精の言葉が分かっていますので、妖精のことをまだ信じている=子ども心が残っているとも考えられませんか?
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、意外と知らない『ピーター・パン』の物語をご紹介しました!
『小さな白い鳥』や『ピーター・パンとウェンディ』は、日本語訳の文庫本も販売されていますので、触れやすい原作となっていますよ。
原作の物語とディズニー映画とでは、設定などが大きく違っている部分もありますので、ぜひ原作となった物語にも触れて、ピーター・パンの世界観を堪能してみてください!
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