ファンタジースプリングスに海がない理由は?泉を巡るストーリーを徹底考察!ファンタジースプリングスと他の7つのテーマポートとの繋がりとは?
2024年6月6日にオープンした東京ディズニーシー8番目のテーマポート「ファンタジースプリングス」。ディズニーシー(海)のテーマポートなのにもかかわらず、スプリングス(泉)をメインテーマとしているのはなぜ?この記事では、ファンタジースプリングスのバックグラウンドストーリー(BGS)を徹底考察していきます!
こんにちは!アンダー・ザ・シーに住むのが夢、るんにゃんです。
2024年6月6日にディズニーシーに誕生した、8番目のテーマポート「ファンタジースプリングス」。
新しいアトラクションやテーマポート内部の様子が気になる方が多いと思いますが、実は、テーマポートのストーリーも興味深いんです!
というのも、ディズニーシーは「海」をテーマにしたパークで、どのテーマポートのストーリーも海をバックグラウンドとしています。
しかし、ファンタジースプリングスのストーリーに登場するのは、「海」ではなく「スプリングス=泉」。
そこで、この記事では、ファンタジースプリングスのバックグラウンドストーリー(BGS)を徹底考察!
ファンタジースプリングスの「泉」と「海」との関係を解き明かしていきます。
・ディズニーシーの各テーマポートのストーリーの根幹は「海」
- ◆ロストリバーデルタと「海」の関係
- ◆アラビアンコーストと「海」の関係
・ファンタジースプリングスのバックグラウンドストーリーを考察
- ◆ファンタジースプリングスの「泉」と「海」の関係は?
- ◆ファンタジースプリングスと各テーマポートはどちらが先に存在した?
- ◆ファンタジースプリングスに登場する作品には「海」が出てくる
・【おまけ】東京ディズニーシーが”大人のパーク”ではなくなる?
ファンタジースプリングスの公式ストーリー
東京ディズニーリゾート公式サイトには、ファンタジースプリングスのストーリーが、次のとおり掲載されています。
昔々、はるか遠いところに、精霊が住む魔法の泉がありました。
精霊は、水の流れに乗って旅をした先で出会った数々の物語をその泉に刻み込みました。
いまでも、泉から流れ出る小川をたどっていけば、さまざまな物語の世界を訪れることができるでしょう。
出典:東京ディズニーリゾート公式サイト
「スプリングス(springs)」は、泉や湧き水という意味。
つまり、ファンタジースプリングスは、「ファンタジーの物語が刻み込まれた魔法の泉」という意味のようです!
ディズニーシーの各テーマポートのストーリーの根幹は「海」
東京ディズニーシーは、海にまつわる物語や伝説からインスピレーションを得た、世界で唯一、海をテーマにしたディズニーパークです。
ファンタジースプリングスを除いて7つのテーマポートがありますが、それぞれのテーマポートのストーリーは「海」がバックグラウンドになっています。
- メディテレーニアンハーバー:南ヨーロッパの港町
- アメリカンウォーターフロント:20世紀初頭のアメリカの2つの港町
- ポートディスカバリー:時空を超えた未来のマリーナ
- ロストリバーデルタ:1930年代の中央アメリカのジャングルにある三角州
- アラビアンコースト:『アラビアンナイト』の世界、海岸エリアがある
- マーメイドラグーン:アリエルと海の仲間たちが暮らす海底王国の世界
- ミステリアスアイランド:ネモ船長の秘密基地、火山と海がある
ロストリバーデルタとアラビアンコーストについては、海との関連性が分かりにくいと思いますので、個別に解説します◎
◆ロストリバーデルタと「海」の関係
ロストリバーデルタを日本語で直訳すると、ロストリバーが「失われた河」、デルタが「三角州」です。
三角州とは、河川の上流から運ばれた土砂が加工に堆積することでできる地形のこと。
川が海や湖に流れ込む河口付近にしか三角州はできないため、ロストリバーデルタの近くには海がある可能性が高いと言えます!
◆アラビアンコーストと「海」の関係
アラビアンコーストは、アラビアンナイトの世界をモチーフに、ジーニーが魔法で作った世界です。
テーマポート内は、海岸エリア、市場エリア、宮殿の中のエリアの3つに分かれています。
テーマポートの一部に海岸エリアがあることで、ディズニーシーの「海」というテーマとの繋がりが感じられますね♪
海岸エリアに位置するアトラクション「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」も、船乗りシンドバッドの海の冒険が描かれており、海との関係が深いです。
ファンタジースプリングスのバックグラウンドストーリーを考察
ここからはファンタジースプリングスのバックグラウンドストーリー(BGS)を考察していきます。
◆ファンタジースプリングスの「泉」と「海」の関係は?
ファンタジースプリングスは「泉」をテーマにしたテーマポートであり、一見、「海」との関係性を見出せませんよね。
しかし、「泉」と「海」との関係に、「川」を追加してみると、ファンタジースプリングスのストーリーが整理されてきます。
すでにご紹介した東京ディズニーリゾート公式サイト掲載のストーリーにも、「泉から流れ出る小川」という表現が登場していますよ◎
「川」は「海」に流れ込むものですが、その川の水源はどこにあると思いますか?
大規模な「泉」は川の源流になることもあるそうです。
そうすると、泉から川へ、川から海へという水の流れがイメージできてきますね!
ファンタジースプリングスの魔法の泉からパークを流れる川へ水が流れ、その川の水が海へと流れる…。
ファンタジースプリングスの「泉」とディズニーシーの「海」は、そんな風にリンクしているのかもしれませんね。
◆ファンタジースプリングスと各テーマポートはどちらが先に存在した?
東京ディズニーリゾート公式サイト掲載のストーリーでは、ファンタジースプリングスの魔法の泉に住む精霊が水の流れに沿って旅をし、旅先で出会った数々の物語を泉に刻み込んだ、とあります。
魔法の泉がディズニーシーを流れる川の水源なのだとしたら、実は、ファンタジースプリングスとディズニーシーの他のテーマポートとの関係について、次の2つの説が浮かび上がってきます。
①各テーマポートが先に存在し、精霊が各テーマポートを訪れ、その物語を泉に記録してファンタジースプリングスができた
②ファンタジースプリングスが先に存在し、精霊が泉に記録した物語をもとに、各テーマポートができた
①の説の場合、ディズニーシーではもともとアナ雪や塔の上のラプンツェルの物語が描かれていないので、精霊がアナ雪などの物語を泉に記録できない(=ファンタジースプリングス内にアナ雪エリアなどがあるのに違和感あり)ということになると思います。
そこで、②の説を採用し、ファンタジースプリングスはディズニーシーの他の7つのテーマポートの物語の源泉であると考えるのが自然ではないでしょうか♡
精霊たちが魔法の泉に物語を刻んだのは、私たちゲストがパークで触れる物語の世界よりも、はるか遠い昔の話。
精霊は水の流れに乗って旅をするので、川はもちろん、海も渡ることができるかもしれませんよね。
そうして世界中のたくさんの物語を魔法の泉に刻み込み、長い時を経て東京ディズニーシーの各地に水の流れを通して広がっていき、7つのテーマポートができたのではないでしょうか。
7つのテーマポートの物語の源泉にゲストは遂に触れることができる、そんなストーリーが思い浮かびますね!
◆ファンタジースプリングスに登場する作品には「海」が出てくる
ファンタジースプリングスは、『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ピーター・パン』の3つのディズニー作品をテーマにしたエリアに分かれています。
これらの3つの作品全てに「海」が登場するため、ファンタジースプリングス内の各エリアと「海」との関係は、分かりやすいですね。
- アナと雪の女王:アレンデールに港がある
- 塔の上のラプンツェル:ランタンを飛ばすシーンで湖が登場
- ピーター・パン:フック船長ら海賊が登場
湖は本来「水たまり」なのですが、海や川と繋がっている湖もありますよ!
【おまけ】東京ディズニーシーが”大人のパーク”ではなくなる?
一昔前まで、東京ディズニーシーは「大人のパーク」というイメージがあったと思います。
お酒が提供されていたり、身長制限の厳しいアトラクションがあったり、ディズニー作品に関連しないアトラクションがあったりと、大人向けというイメージが強かったのではないでしょうか?
しかし、近年の東京ディズニーシーは、少しずつ家族連れも楽しめるパークへとシフトチェンジしていると筆者は感じています。
中でも、ファンタジースプリングスは特に、子どもも親しみやすい作品をテーマにしています。
アトラクション内容についても、「タワー・オブ・テラー」や「センター・オブ・ジ・アース」などの激しいアトラクションと比べれば、子どもが怖いと感じる内容ではありません。
筆者が子供の頃を思い返すと、ディズニーシーは怖い乗り物が多いという印象が強かったです。
そのため、遊びに行くようになったのは小学校高学年くらいからで、絶叫アトラクションを含めてパークを楽しめるようになったのは中学生以降だったと思います。
ファンタジースプリングスの誕生で、より家族連れや絶叫が苦手な人も楽しめるパークになると思います♪
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、ファンタジースプリングスのバックグラウンドストーリーについて考察しました!
他のテーマポートとのつながりも感じられる、美しいバックグラウンドストーリーになっているんじゃないかな?と思いました!
ディズニーシーに来園した際には、海や川などの水の流れにも注目してみてくださいね◎
キャステルの記事に テーマパークの最新情報をお届けします |