【ディズニー映画】マッドハッターを解説!『アリス・イン・ワンダーランド』に登場するキャラクター!
ティム・バートン監督の『アリス・イン・ワンダーランド』のマッドハッターをご紹介♪その見た目だけではなく、ハリウッドスターのジョニー・ディップが演じていることでも有名なキャラクターです。どんなキャラクターなのか、原作やアニメ版との違い、名言なども含めて、マッドハッターを丸ごとまとめてみました♪
こんにちは、アリスが大好きな、ワーママのぴょこです。
今回はティム・バートン監督作品の『アリス・イン・ワンダーランド』から、マッド・ハッターのプロフィールを皆さんにご紹介したいと思います♪
『不思議の国のアリス』のマッド・ハッターとは異なる立ち位置で登場するマッドハッターに思わずときめく人も多いのではないでしょうか?
もしまだ『アリス・イン・ワンダーランド』を観たことがない人も是非、マッドハッターの魅力をご堪能ください♪
アリス・イン・ワンダーランドとは
『アリス・イン・ワンダーランド』は2010年に公開されたティム・バートン監督の作品です。イギリスの作家である、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』がベースとなり、その後日談を加えて構成されています。
不思議の国から帰ってきたアリス・キングスレーは少女から19歳の女性へと成長しました。
姉と母が秘密裏に計画していたアリスの婚約パーティーに出席すると、亡くなった父の仕事仲間の息子であるヘイミッシュ・アスコットから求婚されてしまいます。
突然のことに驚いたアリスは驚いて逃げ出してしまうのですが、庭で白ウサギを見つけて追いかけようとしました。
すると大きな穴に落ちてしまい、再び不思議の国に迷い込んでしまうのです。
明らかに変化している不思議の国に動揺しながらも、チェシャ猫やマッドハッターと再会し、敵である赤の女王に立ち向かっていくのでした。
マッドハッターとは
マッドハッターとは、先祖代々王宮に仕えている一族の一人で、マッドハッター自身は白の女王に仕えていました。
帽子職人をしており、言葉は支離滅裂、白塗りした顔がまるでピエロのようなキャラクターです。
アリスを大切に想っており、住人達に本当のアリスではないと言われたアリスに対して、「君はアリスだ」と伝えました。
彼はファッターワッケンというダンスを得意としており、そのダンスの奇妙さはインパクトがあります♪
また、続編の『アリス・イン・ワンダーランド〜時間の旅〜』では、傷つきやすい心の持ち主であること、家族に関して悲しい過去を持つことが描かれており、イカれ帽子屋という異名を持つ彼とは異なる、人間らしいマッドハッターを見ることができます。
『不思議の国のアリス』でのキャラクター
原作である『不思議の国のアリス』では、登場前にチェシャ猫からその存在を言及され、初登場シーンでは三月うさぎと眠りネズミと共に「狂ったお茶会」を楽しんでいました。
マッドハッターは音楽会で「きらきらコウモリ」(きらきら星のパロディ)を披露した際、その歌を聴いたハートの女王が気に食わずマッドハッターに「時間殺し」という恐ろしい罰を与えたのです。
「時間殺し」とは、お茶の時間である6時で時間が止まってしまい、時間がいうことを聞かなくなった状態でした。
帽子屋は腕時計を持っていますが、何時かもわからないガラクタになってしまったのです。
「狂ったお茶会」では「きらきらコウモリ」を披露して見せたり、アリスになぞなぞを問いかけて楽しんだりするも、アリスの反感を買ってしまいます。
ハートのジャックの裁判では、証人として呼び出されるも、またもやハートの女王を怒らせてしまうのでした。
『鏡の国のアリス』でのキャラクター
『鏡の国のアリス』では、ハッタと名乗っており、三月うさぎであるヘイヤともに「白の王」の使者となっています。
「アングロサクソン風姿勢」という不思議な姿勢の二人組として描かれ、作中では牢屋に繋がれたマッドハッターの姿が挿絵として描かれました。
ちなみにアリスはマッドハッターや三月うさぎの正体に気付くことはありませんでした。
ディズニーアニメ版『不思議の国のアリス』との違い
ディズニーアニメ版ではボサボサな髪の毛、「10/6」と書かれた緑色の大きなハット、ぎょろっとした目が特徴的なキャラクターです。
アリスとは3月うさぎとお茶会を楽しんでいるところで出会い、一緒にお茶会(マッド・ティータイム)を誘い、The Unbirthday Song (お誕生日じゃない日のうた)を歌います。
筆者は初めて観た時ピンと来ませんでしたが、誕生日以外でもお祝いする歌って素敵ですよね!
ちなみにこの曲は東京ディズニーランド30周年のパレード"Happiness is Here(ハピネス・イズ・ヒア)"で使用されました。
そんなディズニー版マッドハッターとの違いはキャラクターの見た目と、アリスとの関係性にあります。
ディズニーアニメ版と実写版の見た目は全体的に色合いが異なり、おじいさんのような風貌のディズニーアニメ版と年齢不詳の見た目の実写版で大きく異なります。
また、帽子についている「10/6」という数字も実写版にはついていません。
アリスとの関係性は、ディズニーアニメ版がアリスの旅に出てくる脇役の一人に対して、『アリスインワンダーランド』では中心人物であり、アリスとは特別な関係と言われています。
「10/6」の意味は?
「10/6」は10シリング6ペンスという通貨を意味しています。
現在アフリカの一部の国で使用されている通貨です。
以前はイギリスとオーストリアで使われていたこともある通貨なんですよ♪
そうです、ディズニーアニメ版は売り物の帽子を被っていました!
マッドハッターのモデル
マッドハッターはオックスフォード大学クライスト・チャーチの用務員のセオフィラス・カーターがモデルになっていると言われています。
セオフィラスはどんな天気でもシルクハットを被っていたそうです。
ちなみに、セオフィラスは発明家でもあり、時間になるとベットが跳ね上がって、寝ている人を強制的に起こすという発明をしていました。
それが1851年のロンドン万国博覧会で展示されたこともあります。
セオフィラスがマッドハッターのモデルと広まったのは1930年代にH・W・グリーンの投書で『タイムズ』紙に掲載されたからと言われています。
マッドハッターとアリスは恋人?
残念ながら2人は恋人ではないようです。
プロデューサーであるスザンヌ・トッドが『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』の日本公開に合わせて来日し、インタビューを受けた際に二人の関係性を明言しました。
「マッドハッターとアリスは特別な関係であるが、非常に深い友情で結ばれている。非常に深い友情で結ばれている。友だちだけど家族のようなつながりを持っている。」と話しています。
アリスを必死に助けるマッドハッターの姿はまるで恋人のようにも思えたので恋人であってほしいですが、残念ながら違ったようです!
マッドハッター自体、アリスに恋心を抱いているというより、アリスをワンダーランドの救世主や希望のような存在と感じているのないでしょうか。
そもそもイカれ帽子屋というだけあって、マッドハッターは考え方がかなり変わっています。
恋愛感情というものがあるのでしょうか。
一般的な感情の枠に収めることができないのかもしれませんね。
マッドハッター役のジョニー・デップとは
マッドハッター役のジョニー・デップはなにかとお騒がせなスターであり、名だたるハリウッドスターの中でも特に人気の高いハリウッドスターです。
ディズニー映画では『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの主人公である、ジャック・スパロウ役でも有名ですよね。
高い演技力とどんな役柄でもまるで乗り移ったかのごとく演じられるカメレオン俳優で、数多くの作品に出演しています。
非常にハンサムでありながらも、個性的な役を選び、ありきたりなイケメン枠の作品は演じることはないようです!
『シザーハンズ』、『チャーリーとチョコレート工場』、ゴールデングローブ賞主演賞を受賞した『スウィーニー・トッドフリート 街の悪魔の理髪師』など、どれをとってもジョニー・デップが演じた役は一癖も二癖もある役柄になります。
ちなみに、本作の監督であるティム・バートン監督とのタッグはなんと8本!
2人は友人でもあり、仕事の良きパートナーのようですね。
ジョニー・デップは2015年にはディズニー・レジェンドにも選ばれています。
ディズニー・レジェンドとは
ディズニー・レジェンドとは、1987年にウォルト・ディズニー・カンパニーがディズニーに関わる者の中から、功績のある者を讃えるために創られた賞になります。
ディズニー・レジェンドになると、世界中のディズニーパークに永遠に入場し放題の「ゴールデン・パス」が与えられる、ディズニーファンには夢のようなパスです♪
ディズニーの公式ファンクラブであるD23のイベント「D23エキスポ」で授賞式が行われていますよ♪
マッドハッターのダンス
https://www.youtube.com/watch?v=3mDnGiqkNaU
引用元:シネマトゥデイ公式YouTube
本作のマッドハッターで一番注目したいのが、映画終盤で踊るダンスです。
人間離れした奇妙なダンス、「ファッターワッケン」を披露します。
首や腰、足がありえない向きに回転する真似することが難しいダンスですが、白の女王や双子のトウィ—ドルダムとトウィードルディーもテンションが上がり、リズムを刻み、アリスも楽しそうに眺めていました。
実はこのダンス、ジョニー・デップ自身が踊っているのでも、CGでもなく、デイビッド・バーナルというダンサーが本当に踊っているのです!
なかなか真似できないダンスですが、興味のある人は是非一緒に踊ってみてください♪
マッドハッターの名言
マッドハッターは個性的なキャラクターで、クセのあるセリフが多いのですが、その中でも心に残る名言をご紹介します。
名言①:カラスが書き物机と似ている理由が分かるかい?
アリスに向かって作中何度も質問したセリフです。
最初がティーパーティーの際、赤の女王の城、そして白の女王の城などで発言していますが、この問いに対し、マッドハッターは答えを提示しません。
原作者のルイス・キャロルも答えを明言していませんでしたが、1896年の『不思議の国のアリス』の序文に以下の回答が付け加えられました。
“Because it can produce a few notes, though they are very flat; and it is nevar put with the wrong end in front!”
なぜならどちらも非常に単調/平板 (flat) ながらに鳴き声/書き付け (notes) を生み出す。それに決して (nevar) 前後を取り違えたりしない!
「決して」の正式なつづりはneverで、なんと「カラス」のつづりであるravenを反対から読んだつづりと同じなのです♪
名言②:残ってもいいんだよ
ワンダーランドから現実世界に帰るアリスに伝えた言葉です。
「君は僕のことを忘れてしまうさ。」とマッドハッターが言うと、 アリスが「忘れるもんですか。忘れるはずがないわ。」と答えてくれます。
しかし、アリスがもう帰ってこないことを悟っているマッドハッターは首を振ります。
とても寂しそうな顔をするマッドハッターに胸を締め付けられた方も多いのではないでしょうか。
ディズニーリゾートで会える?
東京ディズニーリゾートでは『アリス・イン・ワンダーランド』版のマッドハッターに会う事はできませんが、ディズニーアニメ版のマッドハッターには突発的に行われる「フリーグリーティング」で会うことができます。
「アリスのティーパーティ」がある、ファンタジーランドによく出没しているようです。
その際は、アリスや双子のトゥイードル・ディーとトゥイードル・ダムと一緒にいることが多いので、彼らを見つけたらマッドハッターに会えるチャンスかもしれません!
まとめ
いかがでしたか?
『アリス・イン・ワンダーランド』のマッドハッターをご紹介しました。
『不思議の国のアリス』とはまた違ったマッドハッターですが、人間とは思えないほど踊り狂うシーンやアリスのために戦うシーンは実物です♪
気になる方は是非、チェックしてみてください。
キャステルの記事に テーマパークの最新情報をお届けします |