【キャプテンEO】マイケル・ジャクソン主演のアトラクション!あらすじ、登場人物、全セリフ、制作過程など!
今はなきディズニーランドのアトラクション「キャプテンEO」を徹底解説!マイケル・ジャクソンに会える爆発的な人気を誇るシアター型のアトラクションが東京ディズニーランドにありましたが、多くの人に惜しまれながら終演を迎え、今ではもう観ることのできない伝説のアトラクションです。今回はマイケル・ジャクソン主演の「キャプテンEO」の内容や魅力などに迫ります!
こんにちは! ディズニーランドのバックグラウンドストーリーが好きなShellyです!
今回はマイケル・ジャクソンが主演の3D映像アトラクション「キャプテンEO」のストーリー、登場人物、挿入歌、上映期間、制作過程などのレア情報をお伝えします♪
キャプテンEOは東京ディズニーランドのほかに3つのパークで上映されましたが今回は東京ディズニーランドのキャプテンEOについてご案内します。
シアタータイプのアトラクションとして人気を博していたキャプテンEOですが、開園当初は「エターナル・シー」、次に「マジック・ジャーニー」があり、3つ目のアトラクションとしてキャプテンEOが誕生しました。
それでは「キャプテンEO」までいってらっしゃい☆
・「キャプテンEO」のあらすじは?
・「キャプテンEO」の登場キャラクター
・「キャプテンEO」が上映されたディズニーパークは4つだけ!
・「キャプテンEO」の制作過程は?
「キャプテンEO」はマイケル・ジャクソン主演のアトラクション
「キャプテンEO」は東京ディズニーランドのトゥモローランドにあったマイケル・ジャクソンが主演の3D映像を鑑賞するシアタータイプのアトラクションです。
「キャプテンEO」はマイケル・ジャクソンの人気絶頂期でもあった1987年3月20日(金)にディズニーランドにオープンするやいなや長蛇の列ができるほどの大人気アトラクションでした。
多くのファンに惜しまれつつ約9年間の上映を経て1996年9月1日(日)に幕を閉じました。
しかし、2009年6月25日(木)にマイケル・ジャクソン突然の他界により「キャプテンEO」の上映復活を望む声が多く寄せられ、2010年7月1日(木)に1年間限定で再演が決定。
ディズニーランドの歴史上、同じアトラクションの再演はキャプテンEO以外にありません。
マイケル・ジャクソンと逢える場所として重宝された「キャプテンEO」は当初予定していた1年限定の期間から最終的には4年も延長されました。
東京ディズニーランドでの最終公演は2014年6月30日(月)となったのです。
「キャプテンEO」のあらすじは?
「キャプテンEO」は舞台が宇宙、ストーリーが愛の壮大なファンタジーです。
STARWARSの映画監督やその他各界の著名人、世界のスーパースターであるマイケル・ジャクソンの最強タッグによる「キャプテンEO」は1本の映画と言っても過言ではありません。
実際に上映されていたこちらのナレーションから始まります。
「善と悪の渦巻く宇宙。その中を漂う絶望の世界に自由をもたらすためにある落ちこぼれ小隊が闘っている。隊長はあのキャプテンEOである!」
宇宙船に乗った落ちこぼれクルーたちが次のミッションのために着陸地点を探そうと宇宙船を操作していると侵入警報が鳴ってしまいます。
そこにマイケル・ジャクソン扮する「キャプテンEO」が登場。
落ちこぼれクルーは侵入警報に引っかかったことをキャプテンEOに伝えますが、キャプテンEOは「このまま行く」と決心します。
侵入警報が鳴ったにも関わらず撤退しなかったキャプテンEOの乗る宇宙船はパトロール艇に見つかってしまい、キャプテンEOの宇宙船を攻撃しようとパトロール艇が攻め込んできました。
キャプテンEOはなんとか逃れようと宇宙船を操作、大きく揺れる宇宙船の中で、次の目的地を記してある地図はどこだ!と落ちこぼれクルーたちに急いで問います。
すると落ちこぼれクルーが「食べちゃった」と言うので、目的地が分からないまま必死でパトロール艇から逃れていると宇宙船の司令官から連絡が来てしまいます。
司令官は地図をなくしたことを知らないので、目的地への到着報告がいつもより遅いために連絡してきました。
目的地が分かる地図は食べちゃったとは言えないので、司令官をなんとかごまかし、パトロール艇からも逃れることに成功。
しかし、まったく見当もつかない暗黒な場所に不時着してしまいます。
途方に暮れるキャプテンEOと落ちこぼれクルーでしたが、運よく誘導橙が光っていたのでその方面に歩みを進めることに。
そこでキャプテンEOと落ちこぼれクルーは司令官に「無事到着」の報告を入れました。
すると司令官から次の指令が入ります。
それは最高指導者に贈り物を渡すこと。
ここがどこかも分からなければ地図もないので、最高指導者もどうやって探したらいいか分からないキャプテンEOと落ちこぼれクルー。
ひとまず誘導橙の方面に歩いていると、鼻が汽笛になっている落ちこぼれクルーがくしゃみを抑えきれずやたらと大きな音が鳴ってしまい、暗黒の星の悪に見つかってしまいました。
キャプテンEOと落ちこぼれクルーたちは暗黒の星の女王の前に差し出されてしまいます。
そこで実はこの暗黒の女王こそが最高指導者だということを知ります。
最高指導者は無数のコードに取り巻かれ、悪のエネルギーをまとった醜い姿となっていました。
不時着と不法侵入により自分たちの暗黒の世界を汚されたと感じた最高指導者はキャプテンEOと落ちこぼれクルーに100年の拷問刑を言い渡します。
しかしながらキャプテンEOは少しの動揺も見せません。
「女王陛下 仰せに従います。招かれないのにやって来ました」
と素直に受け入れると、「なぜここに来た」と最高指導者から問われ、キャプテンEOはこう答えました。
「贈り物を届けるために来ました。美しいあなたに。でも今は重たい扉に閉ざされています。贈り物はその扉を開ける鍵です。」
すると女王は「お見せ!」と言い、キャプテンEOは「見るだけではなく、お聞きください」と強いまなざしで言います。
すると実は音楽を奏でることのできる落ちこぼれクルーたち1人1人が楽器を演奏する準備を始め、音が鳴り始め、善のエネルギーが溜まっていきます。
マイケル・ジャクソン扮するキャプテンEOもジャケットを脱ぎ、「よし、今からだ!」というときに落ちこぼれクルーがキャプテンEOのジャケットで足をすべらせ、キーボードにつっこんだ衝撃で鍵盤が取れてしまい演奏は一時ストップ。
修理と演奏準備にもたもたしていると悪がじりじりと寄ってきてキャプテンEOを取り囲んでしまいます。
間一髪のところで落ちこぼれクルーの演奏準備が整い、キャプテンEOが善のエネルギーを一気に解き放ちます。
すると音楽と愛のパワーでそこにいた暗黒の使いは真っ黒の衣装から太陽カラーのオレンジの衣装にチェンジされ、キャプテンEOのバックダンサーになりキャプテンEOの味方に。
たくさんの善ダンサーを従えたキャプテンEOは「We Are Here To Change The World」のすばらしいパフォーマンスを始めます。
すると善のパワーが満ちてきて、悪の女王にややダメージを与えます。
しかしそれでも悪のパワーは強く、キャプテンEOたちも追い込まれてしまいますが、全員一丸となって善のパワーを強めていきます。
キャプテンEOと仲間たち、落ちこぼれクルーの演奏で善のパワーがたくさん詰まった「We are change the world」はキャプテンEOのソウルフルな歌声とダンスパフォーマンスで女王に光と愛の「贈り物」を全身全霊で届けます。
すると、暗黒の女王の悪が滅び、善のエネルギーで満ちた美しい女王に生まれ変わったのでした。
女王も真っ黒の衣装から太陽カラーのオレンジやピンク、紫や青などの華やかな衣装へとチェンジしました。
女王はキャプテンEOからの贈り物を受け取り、本来の美しい姿に戻れたのです。
すべてが善にチェンジした瞬間にエンディング曲となる「Another Part Of Me」が始まります。
キャプテンEO、落ちこぼれクルー、星の住人たちは幸せに満ちた心で歌とダンスのパフォーマンスをします。
そしてキャプテンEOと女王は別れを告げ、キャプテンEOたちは元いた宇宙に還ります。
これが「キャプテンEO」の大まかなあらすじです。
アトラクションのセリフもまとめたので、ぜひチェックしてみてくださいね!
「キャプテンEO」の登場キャラクター
続いて、「キャプテンEO」の登場キャラクターをご紹介します。
◆キャプテンEO:マイケル・ジャクソン
キャプテンEO(マイケル・ジャクソン)は、落ちこぼれクルーの隊長。
愛のこもった歌とダンスパフォーマンスで悪を善にチェンジするパワーを持ちます。
◆ファズボール【ベース】
キャプテンEOの肩に乗るスペースモンキー。
「Fuzz」はエレクトリックギターに用いられるエフェクターの一種で割れた音色や雑音を奏でる擬声語。
Fuzzは「毛羽立った」という意味もあり、「Fuzzball」はその名の通り毛羽立った丸い形をしているんですよ!
◆フーター【キーボード】
目的地の地図を食べちゃったり、くしゃみで敵に見つかったり、マイケル・ジャクソンのジャケットで転んだりとおっちょこちょいで愛嬌のある象。
いつもお腹がぺこぺこなんです。
「Hooter」は鼻や汽笛などの意味もあり、実際にフーターの鼻には穴がいくつか空いていて変な音が出ますよ。
◆ザ・ギークス【ドラム】
2つの頭と3本の足が付いている宇宙船の操縦担当で左がオディ、右がアイディ。
「Geeks」はインターネットの世界においては「ヲタク」を表す用語ではあるが、それほどまでに専門的にずば抜けて知識を持っている尊敬の意味でも使わます。
◆メジャードモ【左足のみベース】
2人組のロボットで人型がメジャードモ。
マイナードモの兄で左足以外はドラムです。
音楽用語の「メジャー」と「マイナー」から来ていると推測。
◆マイナードモ【シンセサイザー】
キャタピラ型がマイナードモ。
メジャードモの弟です。
◆バック司令官
バック司令官は、贈り物や次の指示を出します。
宇宙船には顔部分の通信のみで登場しますよ。
◆暗黒の女王:アンジェリカ・ヒューストン
暗黒の女王(アンジェリカ・ヒューストン)は、無数のケーブルにつながれている悪の女王。
本当はとても美しい姿をしています。
「キャプテンEO」が上映されたディズニーパークは4つだけ!
「キャプテンEO」が上映されたディズニーパークは、なんと4つだけ。
東京以外は、アメリカとパリだけだったんですよ!
「キャプテンEO」の制作過程は?
「キャプテンEO」の総制作費は約20億円かかり、制作日数はハリウッド史上最速スピードでセットが組まれたようです。
日本映画1本あたりの平均制作費が1億くらいなので、そう考えると当時の最先端技術をすべてつぎ込んで制作されたことがわかりますね。
1984年、ディズニーからジョージ・ルーカス氏に新しいディズニーアトラクションムービーの制作依頼をしました。
ジョージ・ルーカスは「STAWARS」を提案するも、ディズニー側は次のアトラクション完成を非常に急いでいました。
そのため、マイケル・ジャクソンを招致しようということになり、ディズニーが大好きと公言していたマイケル・ジャクソンにその話が届いたのでした。
「キャプテンEO」の脚本はジョージ・ルーカス氏。
マイケル・ジャクソンを筆頭にした圧巻のダンスシーンの振り付けはまずマイケル・ジャクソンが自然に踊った振り付けを基盤とし、そこから手直しする方法を取りました。
振付師はコーラスラインなども手がけたジェフェリー・ホーナディ氏。
ダンサーオーディションでは応募者数400名以上が殺到し、その中から抜擢されたのはたったの36名で、全員がミュージカルコーラスラインのメンバーでした。
「キャプテンEO」の総監督はアメリカの映画プロデューサーであるフランシス・コッポラが務めました。
他にも特殊メイクアップアーティストや美術スタッフなど、各界のトップクラスの面々が一堂に介し、「キャプテンEO」を全員の手で創り上げていったのです。
まとめ
1988年にマイケル・ジャクソンの「BAD」ツアーの日本公演を鑑賞したとき、筆者は6歳でしたがステージから光と愛の贈り物を届けてくれる姿はまさにキャプテンEOのようで、ダイヤモンドのように耀いていたことを憶えています。
キャプテンEOによる歌とダンスのパフォーマンスが必見の「キャプテンEO」は残念ながら現在の東京ディズニーランドでは観ることができませんが、記念すべき日に再演してくれることを心から願っています。
それではマイケル・ジャクソン主演の「キャプテンEO」のイマジネーションへいってらっしゃい☆
キャステルの記事に テーマパークの最新情報をお届けします |