2022年05月26日

【キャラ解説】トイ・ストーリーの黒幕ロッツォ！知られざる悲しい過去、トリビア、グッズ情報も

みーこ

映画『トイ・ストーリー3』に登場するピンクのクマ、ロッツォを徹底解説！ロッツォのプロフィール、過去の悲しい出来事、トリビア、グッズ、声優キャストなどをまとめました！イチゴの香りがするテディベアのロッツォは、悪役でありながら根強い人気を誇るキャラクターです。たくみに仲間を操る保育園の独裁者ですが、そこには知られざる過去が。悪役だけど魅力たっぷりのロッツォに、あなたもハマるかも……？

【キャラ解説】トイ・ストーリーの黒幕ロッツォ！知られざる悲しい過去、トリビア、グッズ情報も

こんにちは！ディズニー大好きみーこです。
今回は2007年に大ヒットした映画『トイ・ストーリー3』に登場するピンクのテディベア、ロッツォを特集♪
『トイ・ストーリー3』はシリーズ最高傑作と言われる笑いあり、涙ありの超大作ですが、本作を盛り上げる悪役と言えばロッツォ抜きには語れません！

見た目こそイチゴの匂いがする愛らしいテディベアですが、実は保育園の独裁者という裏の顔が。
今回は、最後までウッディたちの敵役に徹したロッツォのプロフィールや悪役としての悪行エピソード、トリビア、グッズ情報などをまとめてご紹介します！

トイ・ストーリーのロッツォ：ロッツォはシリーズいちのヴィランズ(悪役)？

(C)Disney

ロッツォのプロフィール

ロッツォはピクサー映画『トイ・ストーリー3』に登場する、抱きしめるとイチゴの香りがするピンク色のテディベアです。
本名はロッツォ・ハグベア。
口調が穏やかな老人風のぬいぐるみで、歩くときは杖やおもちゃの車で移動しています。

やさしそうな外見とは裏腹に、実はウッディとバズが訪れたサニーサイド保育園を恐怖政治で支配しているリーダーでもあります。
ロッツォは1980年に日本でも「ハグハグベアちゃん」として実売されており、ウッディたちにも「私はハグが大好きでね」とハグするシーンも。

本来は優しいテディベアでしたが、持ち主に捨てられた過去をキッカケにだんだんと悪の心に染まってしまいます。
詳細については後ほどご紹介しますが、彼がウッディやバズに行った悪行がかなり酷いと言われ、当時は「かわいいけれど好きになれない」という映画ファンも多かったそうです……！

トイ・ストーリーのロッツォ：『トイ・ストーリー3』のあらすじ

(C)Disney

『トイ・ストーリー3』のストーリー

では悪役としてロッツォが登場する『トイ・ストーリー3』のあらすじを簡単にご紹介していきましょう！
ロッツォがどうして悪の道に進んでしまったのか、彼の隠された過去も明らかになりますよ。

●あらすじ

アンディ・デイビスが所有するおもちゃたちは、これまでと同じく人間が知らない間に密かに動き、生活していました。
しかし、中にはアンディの成長と共にいなくなってしまったおもちゃたちも･･･。

そしてついにアンディが大学に進学するため1人暮らしを始める時がやってきます。
アンディは1番大切にしていたカウボーイ人形・ウッディだけを大学に連れて行くことを決め、ほかのおもちゃたちは実家の屋根裏部屋にしまっておくことに。
ところが、母親の手違いによっておもちゃたちは「サニーサイド保育園」へ寄付されてしまうのでした。

そこで待っていたのはサニーサイド保育園のリーダーであるロッツォでした。
ロッツォによれば、「サニーサイドは行き場を無くしたおもちゃたちの救済場」であり、永遠に子供たちに大事にされるとても素晴らしい場所だということを説明し、バズたちを歓迎します。

しかし実際にバズたちが生活する部屋はわんぱくな子供たちがいる幼年の「イモムシ組」で、おもちゃたちは腕を取られたり落書きされたり、舐められたりと散々な目に。
一方ロッツォたちは、おもちゃを大事に扱う子供たちの集まる「チョウチョ組」の部屋で楽しく過ごしていました。
最初に受けた説明と違うことから、バズはロッツォに抗議しに行きます。

そこでバズは、新入りはロッツォによって「イモムシ組」へ強制移送されるというロッツォの手下たちの話を耳にします。
会話を盗み聞きしていたことがばれたバズは、手下たちに捕まってしまいました。

拘束されたバズの前に現れたロッツォは、「忠実に従うのなら助けてやる」と脅してきますが、バズは断固拒否。
するとバズの体内にあるリセットボタンを押し、記憶を消された彼はロッツォの手下になってしまうのでした……。

トイ・ストーリーのロッツォ：ロッツォの悪役としてのエピソード

(C)Disney

ロッツォの悪行エピソード

本作では、かわいい見た目からは想像できないロッツォの悪役としての悪行エピソードが話題になりました。
『トイ・ストーリー』シリーズの中で最も極悪なヴィランズ(悪役)とも言われているロッツォの悪行の数々を見ていきましょう！

①バズたちを使い捨て要員として利用した

ロッツォが定めたサニーサイド保育園での独裁政治ルールでは、新入りのおもちゃは強制的におもちゃの扱いが分かっていない幼児クラスの「イモムシ組」に送られ、ひどい扱いを受けなくてはならないのです。
しかし、ロッツォたちは1年生上のクラス「チョウチョ組」で、かわいがられるおもちゃとして自分たちはのんびり暮らしていました。

②恐怖政治の体制を作り上げていた

ロッツォはおもちゃの世界で序列を作り、独裁政治をおこなっていました。
リーダーであるロッツォは、ビック・ベビーや着せ替え人形のケンなどを部下に従え、自分の気に入らないおもちゃたちを牢獄（おもちゃの棚）に入れるなど、まるで囚人扱いをしていたのです。
本作でも、口応えをしたミスター・ポテトヘッドを砂場に追いやったり、バズたちが牢獄から逃走しないように部下たちに見張らせるなど、見事な悪役っぷりを発揮しています。

③ロッツォの非道な裏切り

本作のラストシーンで、ロッツォはウッディたちと一緒にゴミ焼却炉に放り込まれてしまいます。
ロッツォは運よく階段を登り、炎が待つベルトコンベアーの停止ボタンの位置に到着します。

ここでウッディに助けてもらった恩返しをすると思いきや、「アンディは助けに来るかな、保安官」と言ってその場を立ち去ってしまうのです！
しかし、その後は天罰が下るように、ゴミ処理場のスタッフによってトラックにくくりつけられ持ち去られてしまいました。
これは『トイ・ストーリー2』の悪役プロスペクターが空港で女の子に連れ去られてしまうラストとそっくりなんですよ。

④仲間を騙し続けていた

ロッツォの元々の持ち主であるデイジーが新しいぬいぐるみを購入したことから、自分は捨てられたと悟ったロッツォ。
「俺たちは捨てられたんだ！」と言い、無関係のビック・ベビーとピエロも巻き添いにしてデイジーの元を離れます。

しかし実は新調されたのはロッツォだけで、無関係のビック・ベビーたちを騙してデイジーの元に帰れないようにしたのでした。
他者を騙し道連れにするロッツォはかなり悪どいですよね。

トイ・ストーリーのロッツォ：ロッツォの悲しい過去

ロッツォのだきまくら

ここまで最悪なイメージしかなく、悪役の中の悪役といったロッツォですが、元々はかわいいくまのぬいぐるみでした。
どうして彼はこんな性格になってしまったのでしょうか？
実はとても悲しい過去により、性格を大きくゆがめてしまったのです……。

●新しく買われたぬいぐるみにショックを受けた

ロッツォには過去にデイジーという持ち主がいて、彼女はロッツォをとても大事にかわいがっていました。
ところがある日、公園で遊んでいたデイジーはロッツォと赤ちゃんの人形（ビッグ・ベビー）を手違いで置き忘れてしまいます。

その後、ロッツォが自宅に帰るとデイジーは親に買ってもらった新しいロッツォを嬉しそうに抱きかかえていたのです。
この光景を見たロッツォは酷くショックを受け、性格がどんどん歪んでいきました。

そして行き場をなくしたロッツォとビッグ・ベビー、ピエロが辿り着いたのはサニーサイド保育園。
ロッツォは「おもちゃはいつか捨てられるものだ」と決めつけ、あたらしい場所で独裁政治を作りはじめたのです。

トイ・ストーリーのロッツォ：英語版・日本語版の声優キャスト

ロッツォフィギュアキーホルダー

ロッツォの英語版・日本語版を担当している声優さんをご紹介していきましょう♪
どちらも大ベテランの俳優さんが務めています。

●英語版の声優：ネッド・ビーティ

英語版声優を務めるのは、エミー賞、アカデミー助演男優賞にノミネートされたベテラン俳優でもあるネッド・ビーティです
アメリカで『トイ・ストーリー3』が公開されたのは2010年6月18日（金）ですが、なんとこの時点で彼は73歳！
本作が声優デビューでしたが、重厚感のあるどっしりとした声がトイ・ストーリー3の悪役であるロッツォの雰囲気と合っていると高評価だったそうです。

●日本語吹き替え声優：勝部演之

日本語吹き替えを務めたのは、1960年から様々なジャンルのドラマや映画に出演しているベテラン俳優の勝部演之さんです。
凛々しい顔立ちから警察官僚や政治家、悪役などの配役も多く、ロッツォの声とぴったり合っていたと思います！
ロッツォ以外にも声優として幅広く活躍しており、日本のアニメや海外ドラマ、映画の吹き替えなど多くの作品に出演しています。

トイ・ストーリーのロッツォ：ロッツォにまつわるトリビア

ディズニー肩のせぬいぐるみ（ロッツォ）

ロッツォにまつわる面白トリビアを2つご紹介していきます。
お友達に話せばきっと自慢できるかもしれません♪

●ロッツォのスクリーンデビューは『トイ・ストーリー3』ではない？

『トイ・ストーリー3』で初登場したロッツォですが、実はもっと前からスクリーンデビューしていたことをご存知でしょうか？
それはゴールデングローブ賞アニメ映画賞にも輝いた映画『カールじいさんの空飛ぶ家』。
この作品では、部屋の片隅に置かれたぬいぐるみとして登場していたんですよ。

しかし、ファンの間では『トイ・ストーリー』の第1作目に、アンディの部屋に置かれている薄ピンク色のくまのぬいぐるみが「ロッツォではないか」と言われているようです。
ちょこっと映り込んだだけで名前こそないおもちゃでしたが、なんとピクサーでは1作目で「くまの人形がギャング団として大暴れする」というストーリーが計画されていたのだそうです。

●ピザプラネットとロッツォの共通点

ロッツォが持ち主のデイジーに捨てられ絶望の中乗っている車は、なんと『トイ・ストーリー』の1作目でリトルグリーンメンたちがいたピザ屋「ピザプラネット」のバンなんです！
ちなみにロッツォはなぜ杖をついているのかご存知ですか？
実は、サニーサイドに到着した際ピザプラネットのバンから落下した時にケガをしてしまった後遺症なんですよ。

トイ・ストーリーのロッツォ：ロッツォの発売CMがあった？

ロッツォのCMがある？

映画の中ではうらぶれた悪役のロッツォですが、発売当時はロッツォ・ハグベアという名前の人気のぬいぐるみで、CMまで制作されていました。
アメリカで製作されたCMでは、バースデーパーティーでロッツォを貰った女の子がロッツォ・ハグベアをギュッと抱きしめ、学校に行く時も寝る時も常に一緒にいる様子が映し出されています。

ちなみに、このCMには日本版も存在します！
日本版はアメリカ版のCMとは違い、和室で女の子が「ふわふわ！かわいい！ハグハグベアちゃん」と言いながら遊んでいる昭和の日本らしい内容になっています。

アメリカ版・日本版どちらもVHSで録画したような映像でレトロ感ある内容なのですが、実はこれピクサーが『トイ・ストーリー3』の公開に向けて製作したフェイクCMなんです。
高クオリティな出来栄えに、当時は本物のCMと勘違いした人が続出したそうですよ。