【ディズニー】カリブの海賊とホーンテッドマンションの意外な共通点!建物やフードメニューの元ネタ!
東京ディズニーランドにあるアトラクション「カリブの海賊」と「ホーンテッドマンション」。この2つのアトラクションの意外な共通点とトリビアを解説します!「カリブの海賊」「ブルーバイユー・レストラン」「カフェ・オーリンズ」はルイジアナ州ニューオーリンズの地区、フレンチ・クオーターがモデル。建物やレストランのメニューに隠された歴史、そして「ホーンテッドマンション」との意外なつながりを読み解きます。
こんにちは、ディズニーランドでお気に入りのエリアは「カリブの海賊」周辺なナカジです。
みなさんはディズニーランドのエリアやアトラクションの元ネタになった実際の場所や歴史について、どれくらいご存知ですか?
筆者が「カリブの海賊」周辺のエリアが好きな理由は、ずばり時代考証と建築物の再現度がとてつもないから!
そしてこの設定を深掘りしていくと、離れた位置にある「ホーンテッドマンション」との意外な共通点も見えてくるんですよ。
というわけで今回は、「カリブの海賊」とその周辺エリアの元ネタやトリビアをたっぷり紹介。
次にディズニーランド行く時、つい確かめたくなっちゃうネタをお届けします!
- カリブの海賊周辺の施設
- カリブの海賊では、建物入口と船着き場に注目!
- ブルーバイユー・レストランで楽しむニューオーリンズの味
- アメリカ南部の庶民の味、ケイジャン料理を楽しむならカフェ・オーリンズへ
- サックス・フォーが演奏しているあの曲もニューオーリンズ生まれ!
・カリブの海賊とホーンテッドマンションの意外な共通点とは
- ホーンテッドマンションとは
- 東京版ホーンテッドマンションに残るニューオーリンズの痕跡とは?
- 実はニューオーリンズは全米屈指の心霊スポット密集地
「カリブの海賊」周辺ではニューオーリンズの空気を満喫できる
「カリブの海賊」周辺エリアはアメリカの南部に位置する街、ルイジアナ州ニューオーリンズをモデルにしています。
1700年代初頭にフランスの植民地として栄え始めたこの街には、フランスやその後の支配権を持ったスペインの文化が色濃く残っています。
これらの歴史的な建造物が集まるエリアは「フレンチ・クオーター」と呼ばれています。
映画『プリンセスと魔法のキス』で、主人公のティアナが暮らしていたのもこのフレンチ・クオーターです。
カリブの海賊周辺の施設
では、詳しい解説の前にニューオーリンズとのつながりを感じる3つの施設を確認しておきましょう。
①カリブの海賊
カリブの海賊は、東京ディズニーランドのアドベンチャーランドにあるライド型アトラクションです。
ゲストは船に乗りこみ、海賊が支配する17世紀から19世紀のカリブ海を冒険します。
カリブの海賊は東京ディズニーランド開園当初からあるアトラクションで、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』がヒットしてからはジャック・スパロウが登場する演出も追加されました。
②ブルーバイユー・レストラン
ブルーバイユー・レストランは、「カリブの海賊」に乗船するとまもなく見えてくるレストランです。
テーブル上のランプや提灯が照らすロマンティックな雰囲気の中で、フレンチのコースやアラカルト料理を楽しめます。
③カフェ・オーリンズ
カフェ・オーリンズは、「カリブの海賊」のすぐ近くにあるカフェです。
軽食からスイーツまで、いろいろな味のクレープと飲み物が楽しめます。
目の前でクレープを焼いている様子も見学できるのもポイントです。
天気のいい日は周囲の景色を楽しみながら、テラス席でくつろぐのがオススメ!
カリブの海賊では、建物入口と船着き場に注目!
「カリブの海賊」の建物に入る前に、入口上部に注目してみてください。
青っぽい金属で作られた、細かい模様の手すりがついているのがわかると思います。
これは「アイアンレース」と呼ばれる鋳鉄細工で、ニューオーリンズの建築物ではバルコニーや窓辺の手すりを飾る大事な役割があります。
東京ディズニーランドでは「カリブの海賊」だけでなく、周辺の「カフェ・オーリンズ」やショップの建物もこの建築様式で統一されていますよ。
そしてゲストが船に乗り込む場所には、「ラフィットの船着き場」という看板が下がっています。
これはニューオーリンズを拠点に活躍した実在の海賊、ジャン・ラフィットの船着き場であることを示すもの。
混雑時にのみ開放される建物1階部分のQラインには、ジャン・ラフィットの肖像画も飾られていますよ。
彼は海上で他の船から物資を奪っても船員には危害を加えなかったり戦利品で貧しい人を助けたりしたため、地元のヒーローとして愛されたキャラでした。
ニューオーリンズには彼が兄のピエールと共に開いた「ラフィットの鍛冶屋バー」という居酒屋があり、なんと現在も当時と同じ建物でバーとして営業しています。
ブルーバイユー・レストランで楽しむニューオーリンズの味
カリブの海賊と隣接するブルーバイユー・レストランからも、ニューオーリンズの文化を読み取ることができます。
まず、レストランの名前の「バイユー(Bayou)」。
これはフランス語で「小川」という意味です。
かつてニューオーリンズはフランスの植民地だったので、地名にもフランス語やフランスの人名が多く残っているんですよ。
「ニューオーリンズ(New Orleans)」という地名も、フランスの貴族オルレアン公フィリップ2世の名前から取られています。
ブルーバイユー・レストランで食べられるブルーバイユーコースのアントレとして選ぶことができる「オマール海老のシーフードガンボ」は、ニューオーリンズ発祥の料理である「クレオール料理」の代表的メニューです。
カリブ海に面しているニューオーリンズは、海の幸が豊富。
そこでフランス料理のブイヤベースをヒントに、現地で手に入る魚介類や野菜をスパイスと共に煮込んだ料理がシーフードガンボなんです。
魚介のダシがきいた味は、日本人の味覚にもよく合いますよ!
アメリカ南部の庶民の味、ケイジャン料理を楽しむならカフェ・オーリンズへ
ブルーバイユー・レストランは人気レストランな上に、価格帯もちょっと高め。
もっと手軽にニューオーリンズの味覚を味わいたいなら、カフェ・オーリンズへ行ってみましょう。
カフェ・オーリンズで提供されているクレープも、フランス発祥の料理です。
中でも「ケイジャンシュリンプクレープ」は、アメリカ南部の庶民料理=ケイジャン料理で使われる独特のスパイス=ケイジャン・スパイスで味付けされています。
シュリンプ=エビもメキシコ湾でよくとれる魚介類の一つ。
つまりニューオーリンズのご当地感あふれるメニューなんですよ。
このエリアで食事やおやつタイムをすることがあったら、ぜひトライしてみてくださいね。
(※ケイジャンシュリンプクレープは2019年3月25日(月)まで販売休止中です)
サックス・フォーが演奏しているあの曲もニューオーリンズ生まれ!
様々なグループが生演奏でゲストを楽しませてくれる「アトモスフィア」。
中でもワールドバザールに登場するアトモスフィア「サックス・フォー」は、レパートリーの一つとして「聖者の行進」をプレイしていますが、実はこの曲もニューオーリンズで生まれた曲です。
ジャズ発祥の地ともいわれるニューオーリンズでは、ストリート・ミュージシャンからプロ・ミュージシャンまで必ずと言っていいほどこの曲を演奏します。
お祝い事のパレードではもちろん、お葬式の時にも演奏される大事な曲なんですよ。
「アトモスフィア」についてはこちらの記事もチェック!
・【アトモスフィア】ディズニーランドのアトモス5種類+9種類!所用時間&開催場所も
カリブの海賊とホーンテッドマンションの意外な共通点とは
この二つのアトラクションの共通点、それはどちらも「ニューオーリンズ」が関係していることです。
東京ディズニーランドでは、カリブの海賊とホーンテッドマンションは違うエリアにあります。
しかし、ディズニーパーク第1号であるカリフォルニア州アナハイムのディズニーランドでは、ホーンテッドマンションとカリブの海賊は同じ「ニューオーリンズスクエア」というエリアにあります。
そして、アナハイム版のホーンテッドマンションは、東京版と基本的なアトラクション内の構成は同じですが、建物の外観がまったく異なります。
アナハイム版の外観は、ニューオーリンズ郊外に建てられたプランテーションハウス(大農園の農園主の家)を参考にしているのです。
詳しい解説の前に、ホーンテッドマンションの概要をおさらいしておきましょう。
ホーンテッドマンションとは
ホーンテッドマンションは、東京ディズニーランドのファンタジーランドにあるライド型アトラクションです。
999人の亡霊がすむ洋館の中を、徒歩と乗り物「ドゥームバギー」に乗ってめぐります。
東京ディズニーランド唯一のホラータイプのアトラクションでもあります。
東京版ホーンテッドマンションに残るニューオーリンズの痕跡とは?
東京版ホーンテッドマンションの中に、実はニューオーリンズ由来のものが残されています。
アトラクション終盤の、墓地に注目してみましょう。
ドゥームバギーが後ろ向きになって坂を下って、ゴーストたちが楽しそうに歌っている中を通過するところです。
ここでは墓石の陰から飛び出してくるポップアップゴーストの後ろに、レンガ積みの小さい石室から出ようとしているゴーストたちが何人かいます。
3人のゴーストが乗り込んでくる直前、レンガの壁から腕を突き出しているゴーストもいますね。
この石室のようなお墓こそが、東京版に残っているニューオーリンズ文化の痕跡です。
ニューオーリンズはこれまで何度もハリケーンの直撃を受け、たびたび大規模な水害に見舞われてきました。
そこで、遺体やお墓が流されないようにするために、地上にレンガを積んで漆喰で固めた丈夫な石室を作って葬るという独特の文化があります。
この独特の形のお墓がホーンテッドマンションに登場するのは、アナハイム版の名残と言えるでしょう。
実はニューオーリンズは全米屈指の心霊スポット密集地
そもそもなぜアナハイム版のホーンテッドマンションは、その舞台をニューオーリンズに選んだのでしょうか。
それは、ニューオーリンズが全米でも屈指の心霊スポット密集地として有名な街だからです。
ニューオーリンズとその周辺がフランス領として栄えた時代、この地ではアフリカから連れてこられた多くの黒人奴隷が使用人やプランテーション労働者として働かされていました。
そして、主人からの虐待によって命を落とす人や、故郷に帰ることを夢見て亡くなる黒人も多かったのです。
また、先に述べたように大規模な水害が何度も起こり、多くの死者を出した街でもあります。
そのためか、ニューオーリンズ市街では今も、歴史的な建造物で幽霊を見たという目撃談が後を絶ちません。
フレンチ・クオーターでは「心霊スポットめぐりツアー」が毎日開催されていて、観光客に大人気のアクティビティです。
華やかな異国情緒の裏に、実は歴史の闇が隠れている……それがニューオーリンズなのです。
興味を持った方は「ニューオーリンズ 心霊」で検索すると、いろんな幽霊屋敷のエピソードが読めますがくれぐれも自己責任でどうぞ……。
まとめ
いかがでしたか?
今まで何となく目にしていたものも、そこにある理由やルーツがわかるとまた違って見えるのではないでしょうか。
次回東京ディズニーランドに行く際には、ぜひここで紹介したことを思い出しながらより深くカリブの海賊周辺やホーンテッドマンションを楽しんでみてくださいね!
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